2002年4月分

「分業と
 調整のメカ
 ニズムの
 組み合わせ
  。」

日本経済新聞本日朝刊で沼上一橋大教授が組織をこう定義。学術的に説明しても当たり前の常識の羅列に過ぎぬ組織論だが、この定義はそれなりに頷ける。対抗頁はサッカー特集だったが、きっとトルシエもフォーメーションを考える場合は同様の思考法をしているはずだ。
●No.365/02.4.30







「自分の足跡が
 地面に深く
 めり込む。」

本日のジェネレーションジャングルの主題は結婚すべきか、否か。この義務的な意味付けは嫌だが、武田鉄也氏の「妻子という重い荷を背負って歩くと」に続けたこの言葉といいその話術の巧みさに脱帽。結婚は、したらしただけの味わいがある。ただそう、私は言いたい。
●No.364/02.4.28







「国民は自分に
 ふさわしい
 政府しか
 持てない。」

朝日新聞本日朝刊の川口外相の言葉。もちろんその通りなのだが、いかに「私自身、国民の一人」とはいえ、外務省問題の質問に対する担当大臣の返事として相応しい言葉ではい。「立脚点が確か」と返した早野透氏もしっかりしてほしい。最近のマスコミの取材力は甘い。
●No.363/02.4.27







「陣中
  御見舞。」

本日の日本経済新聞朝刊で松本大マネックス証券社長は、システムトラブルの際、出井伸之ソニー会長よりこう書かれた熨斗付のクッキーが送られた時の事を述懐している。私は決してソニー信者ではないが、尊敬する故盛田昭夫氏から続く経営者達をとてもいいなと思う。
●No.362/02.4.25







「雨と鉄と
 煙草の臭い
  。」

先週、久々にスタッフと飲んでいたら“臭い”の話に。「雨の日に煙草を吸いながらパチンコをやってきた人は独特の臭いがする」と岡崎。「私の声は酒と煙草で出来ている」と言った有名な歌手もいた。時に煙草と酒は人生を醸造する。私は、煙草もパチンコもやらない。
●No.361/02.4.22







「人のせいに
 しないでね
  。」
この小泉純一郎の言葉(日本経済新聞本日朝刊)は間違っている。田中真紀子氏は週刊誌の疑惑にいちいち釈明せよと言うなら、同じく週刊誌で非難されている首相も釈明すべきと言っている。最近腹が立つのは、ただマイクを向けるだけで矛盾も指摘できない記者たちだ。
●No.360/02.4.18





「自民党内の
 政争だ。」

いい加減にしてくれ、と言いたくてもこの低レベルでは術がない小泉首相と田中前外相のバトル。ただ、「首相も率先垂範せよ」なる田中氏の言い分は筋が通る。鼻で笑えばいいと思っている福田官房長官だって、サンデー毎日で疑惑が報道されていた。墓穴を掘ったかな。
●No.359/02.4.17







「アイヌ語を
 残せないで、
 何がアイヌ   
  だ。」

なる息子の言葉を発端にアイヌ文化伝承に手を染め先月亡くなった葛野辰次郎氏(朝日新聞本日夕刊)。日本語に置き換えてみると悲惨だ。最近の若者は「知らな〜い」という言葉を白痴的に口走るが、確かに教えない教育にも責任がある。しかし新指導要領は勝手に走る。
●No.358/02.4.15







「鶴瓶さんに
 触られた
 みたい。」

本日の新平成日本のよふけは森喜朗元首相。これは「昔は先輩に褒められて触られた肩を風呂で洗えなかった」という想い出の後に森氏が飛ばした冗談混じりの世辞。センスはともかく憎めない。本欄でも氏の言葉を一度も批判していない。小泉の方が、よほどたちが悪い。
●No.357/02.4.14







「国民の税金で
 勉強させて
 もらう。」

本日のブロードキャスターで東大新入生のこの言葉を紹介。日本から礼儀が失われつつある昨今、この学生の言葉に素直に感心した。もちろん、その権利を手にしたのは彼の努力だが、だからこそ礼儀なのだ。英雄気取りのオリンピック出場選手に聞かせたい言葉であった。
●No.356/02.4.13







「調べようが
 ないでしょ。
 そんな無理な
 質問。
 しないで
 くださいよ
  。」

共産党の官房機密費出納帳に関する記者会見に対し、福田官房長官はまたしても不遜な眼差と笑みを浮かべそう答えた。何が無理か? 原本を指し示せばよいではないか。マスコミはなぜこの頭の悪い最悪の官房長官を葬らないのか。忘れたと答えた小泉も不遜極まりないが。
●No.355/02.4.12







「メールは
 悪意を
 増幅する。」

メールのマナーに関し人と話す際に常に私が言う言葉。昨日もあるメールの内容を巡って述べた。メールでは悪意はなくとも僅かな批判が冷たい感じで捉えられてしまう。私は注文めいた内容は極力、電話で伝える。心理的な配慮が必要なら、もちろん会わなければダメだ。
●No.354/02.4.11







「電通と
 博報堂が
 車のコンペで
 全く同じ
 キャッチ
 フレーズを
 出した。」

と、本日23時「渋谷」駅発の東急田園都市線に乗り合わせた広告代理店勤務らしき2人が話していた。乗用車の広告ならそんなこともあるかもしれない。今年の広告業界はWカップがあるのでやっと昨年並みの売り上げ予測らしい。仕事がないという話ばかり聞く昨今だ。
●No.353/02.4.10







「ノンパラ。」
アエラ4.15号で、この親にパラサイトせず1人で暮らし働く30代独身女性をレポート。とかく男性に対して女性を語る場合「女は元気」という表現を用いるが、あまりにステレオタイプだ。男女同権論者同様、女性の一面しか見ていない。久々にリアルな記事だった。
●No.352/02.4.9







「仕事。」
特に最近のプロ野球の実況は、いいバッティングでなく、いいピッチングでもなく「いい仕事をしました」と言う。毛嫌いする某評論家もいるものの、Playが肉体的だとすれば、仕事は頭脳的な意味合いも強く、乱造は困るが私の感覚では棲み分けができていると思う。
●No.351/02.4.8







「返さないで
 そのままに
 してくださ
 い。」

日本経済新聞本日朝刊で俳優の杉良太郎氏は、某銀行に借金を返そうとしてこの言葉を返されたと言及。「客のことを本当に考えている銀行が少ない」とも。その通り。いま銀行の広告を頼まれたら何を言えばいいのだろう。“お客様の気持ちは私たちの気持ち”嘘臭〜い。
●No.350/02.4.7







「ストレート
  。」

本日の大河を語るで、唐沢寿明は時代劇と現代劇の違いを「気持ちがストレート」と評した。権謀術数にまつわる台詞もあるが、時代劇の主君を思う気持ち、恋愛感情は正に純粋そのもの。特に主君への忠誠心は見ていて清々しい。かく言う我が家も「利家とまつ」を観る。
●No.349/02.4.6







「余震の中

 復興急ぐ。」
アフガン地震に関する朝日新聞本日夕刊の見出し。おかしくはないか? 復興は「衰えたものを再び盛んにする」意が妥当で、しかも第三者が客観的に使う場合が多い。「住民らは(中略)復興を急いでいる」なる記事はその両方から見て誤りである。「復旧」がより適切だ。
●No.348/02.4.3







「エレガント
  。」

朝日新聞本日夕刊で美輪明宏は「うざったいんだよ、ばばあ。という言葉に似合ったファッション、街になってしまっている」と苦言。「きちんと敬語を使え、丁寧な言葉を話す」“エレガント”を大切にしたいと言う。本当に、日本人ってどこまで堕ちてしまうのかなぁ。
●No.347/02.4.1

 

 

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