2002年1月分

「こんな
 あほな
 政府は
 世界中
 どこにも
 ない。」

日本経済新聞本日朝刊で、NGO問題にまつわる一連の外務省の騒動についての小沢一郎自由党党首のコメントを紹介している。「本来ならこの場で内閣はおしまいだ。」私もその通りだと思う。三角大福が競っていた頃には、自民党にも少なくとも自浄機能はあったのに。
●No.311/02.1.30







「事実関係の
 確認に
 努める。」

という外務省とNGOの問題における政府見解のおかしさを朝日新聞本日夕刊が指摘している。「特定議員の主張に従ったことはない」と言いつつ「確認」することの矛盾を質しているのだが国会答弁を聞いていればこうした議論の矛盾は山ほどある。いい加減さの極地だ。
●No.310/02.1.29







「傑物。」
日本経済新聞本日朝刊で田辺聖子氏が書評でこの言葉を使っている。先日、藤本義一氏は当の田辺氏の夫・川野純夫氏をやはり傑物と評した。翻って昨今の醜さ極まりない政界の有様を見るたび傑物の不在を嘆かずにいられない。小泉首相の第三者的発言を許してはならぬ。
●No.309/02.1.27







「ホーム
 さく。」

朝日新聞本日夕刊は新大久保駅転落事故から1年と報じた。「柵」という漢字を使わないから何とも違和感のある文字になるが、ホームさくの設置が転落事故の抜本策と書く。私は飲酒マナーの崩壊と携帯電話に過度に依存する現代人の異常癖を正していくしかないと思う。
●No.308/02.1.25







「世論
 迎合
 政治。」

本日発売のサンデー毎日で岩見隆夫氏は、小泉内閣の高支持率を前に批判を控える与党議員に警鐘を鳴らしている。低支持率に終始した森首相当時、支持率は当てにならないと開き直った彼らの論理からすれば、高支持率も関係ないはずだ。日本国民を目覚めさせてほしい。
●No.307/02.1.21







「中国じゃ
 ないん
 だから
  。」
本日JR立川駅構内の立食い蕎麦店で、「山菜」の食券(60円)を買い「山菜そば」を注文した客に「山菜の券なので、もう一枚『かけそば』の券を買ってください」と言った後の店員の言葉。確かに今どき山菜そば60円はないが、むしろ中国経済の認知度の方に驚く。
●No.306/02.1.19







「病院は
  ある。」

本日のすぽると!は、東京の淑徳学園を葛葉全日本女子バレー前
監督がコーチするという企画。その迫力が凄い。この言葉は疲れて跳べないエースを怒鳴ったもの。一流の指導にも驚いたが、厳しくてもついてくる女子高生たちにも驚嘆。東洋の魔女“大松イズム”死せず。
●No.305/02.1.17







「ゆとり。」
があることを喜ぶ子供もいれば、ないことを喜ぶ子供もいる。本日発売のサンデー毎日で加藤寛千葉商科大学長がこう述べている。私は77年に始まった「ゆとり」という名の下での学習指導要領改訂の直前に入試から解放された世代だが、現在よりも“ゆとり”があった。
●No.304/02.1.15







「小結だった
 じゃない
 ですか。」
和歌乃山がいつ小結だったかなんて一般の大相撲ファンは知らない。しかし、本日ラジオの大相撲中継で向こう正面担当アナはこう言い放った。アナウンサーがこの語尾を使用するのは別に珍しくはない。NHKもしかり。ただし、視聴(聴視)者は完全に意識の外にある。
●No.303/02.1.14







「お待ち
 ください。」
受付が内線対応の会社がある。「プレゼントと申します。○○さんの所に伺ったのですが」「ちょっとお待ちください」。これで電話が途絶える。間違いではないかもしれぬが、挨拶はないし「そこでお待ちください」とも言わない場合が多い。切っていいかも分からない。
●No.302/02.1.11







「川中くん。」
大学時代のゼミ仲間から届いた年賀状。かつての美人女子大生は当然ながら私をこう呼ぶ。不思議なもので仕事では目上の人にさえ“君付け”されると違和感があるが、学生時代の友人からだと何でもない。しかも女性から呼ばれる場合は基本的に学生仲間からだけである。
●No.301/02.1.10







「危機
 管理室。」

本日のトゥナイト2は大手パチンコ店の不正行為対策をレポートしていた。気になったのはこの担当部署の名。まさか“機器”管理室ではないだろう。ちょっと大げさではないか? じゃあ、店内で災害に見舞われた際の顧客の安全対策はどの部署になるのか。兼務なのそれ?
●No.300/02.1.9







「ダイレクト
 アプローチ
 担当。」

本日来社した営業ウーマンの名刺の肩書き。要するに“飛び込み営業” である。ただ、「当社の機器はお使いですか?」と訊ねパンフレットを置いていくだけでは人件費の無駄ではないか。恐らく、その企業の機器を使用していない当社に次の販促アプローチがあるはずだ。
●No.299/02.1.8







「藁い。」
日経エンタテインメント(2月号)で“ネット語”を特集。笑うから「藁う」の誤変換、サーバから「サバ」への縮小、Homepageから「ホメパゲ」へのローマ字読みと正に無法地帯の様相。「言葉は変化するもの」に異を唱えた草柳大蔵氏の保守性に私は共感する。
●No.298/02.1.7






「七福神。」
恵比寿(神)・大黒(天)・布袋(和尚)・弁(財)天・天毘沙門(天)・福禄寿・寿老人。本日のサンデージョッキーで、またも秋山隆アナの博学ぶりを知る。なかなかサッと7人を並べることはできない。スーパーに「七草セット」があったので暗唱してみた。言えた。
●No.297/02.1.6







「52歳
 なので
 ヨロシク。」
本日のミュージックフェアで矢沢永吉はこの後、「オーディエンスはそんな言葉を望んじゃいない」と語った。観客の前では昔からのYAZAWA。ただ、シャワーを浴びる時に52歳を感じるという。それにしても若い。50歳の岸田智史も若かったが。中年の定義って?
●No.296/02.1.5







「1週間
 無料お試し
 キャン
 ペー ン
  。」
を日経が実施中である。昨年末の飲食業の割引攻勢にも驚いたが、売上挽回への企みが主要紙にも広がった。年初から読売は強烈な広告展開を仕掛けている。朝日セブンの敗北を見るまでもなくメディアとしての新聞の危機感は強い。小泉政権を甘やかすな、頑張れ! 新聞。
●No.295/02.1.4







「遙か彼方。」
今年の箱根駅伝で、各アナウンサーが多用した言葉。使うのは勝手だが、画面に後方の選手が映っている状況で用いる言葉ではない。ひどい時は差が20秒程度の場合さえあった。去年は確か使用していない。今年は実況のミスは減ったが、これでは言語感覚なしに等しい。
●No.294/02.1.3

 

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