2003年10月分

「横に
 なって休み
 たい。」

養護教諭20年の田中なつみ氏が「いま何をしたい?」と訊くとこう答える生徒が多いそうだ(本日の『ニュース23』)。「子供達は忙しい」と言うが「家に帰ればゲーム」は理由にならない。子供達が何を食べ、何を言われているか問い質してほしい。もうお終いだよ。
●No.901/03.10.31







「ピペ・
 エイド
 シック・
 ブリュ。」

と言えばマリリン・モンローが愛飲したことでも知られるカンヌ国際映画祭公式シャンパン。昨夜、自宅に当社の奈央ちゃんを招いてその「ビバリーノ」を飲む。何とも口当たりがいい。妻手作りのスペアリブと大根の煮物をメインディッシュに、あたたかな秋の夜の訪れ。
●No.900/03.10.30







「民間。
 マニ
 フェスト。
 民主。
 社会保障。
 憲法。
 年金。」

順に自民・民主・公明・共産・社民・保守新各党党首の総選挙第一声の演説中最も多く使われていた言葉(本日の『ウォッチ!』)。民間がやっても役人が仕切るなら同じだよ小泉さん、野党批判にしか存在感を見出せないの?神崎さん。私は菅さんのマニフェストに期待。
●No.899/03.10.29







「NECの
 皆さん、
 菅直人
 を宜しく
 お願い
 します。」

は総選挙スタート日の早朝、NEC府中工場前を通り過ぎた選挙カーの声(もちろん候補者不在)。たまたま取材で訪れていて聞いたのだが、同じ東京18区に立候補した鳩山邦夫元労相の方が掲示板にポスターを貼るのは一足早かった模様。よもや党首、負けはしまいが。
●No.898/03.10.28







「土日は
 3年前
 から
 ふさ
 がる。」

とスケジュール帳を見せた、日野原重明・聖路加看護大学学長(本日の「ウォッチ!」)。まだまだ現役の積極性と階段を2段ずつ上がる元気さには驚く。先日、森光子さんは「諸先輩は脚から弱っている」と1日150回のヒンズースクワット健康法を披露。見習いたい。
●No.897/03.10.27







「子供が
 伸び伸び
 育つ社会
 環境に
 ない。」

と土井たか子・社民党党首。本日の「サンデープロジェクト」で、田原総一郎氏に少子化対策を訊かれて。他の男性党首は政策論ばかり。「個人的な問題で産めとも言えない」とは小泉議員。何も分かってない。あなたの党の政策が子供を産みたくない環境にしたのですよ。
●No.896/03.10.26







「ゲームや
 プラモデル
 でしか
 戦争を
 知らない
 政治家
 たち。」

と中曽根・宮沢・野中の各議員が去った政界を表した魚住昭氏(本日の『朝日新聞』朝刊)。石破防衛庁長官も無類の戦闘機好きとか。自公保はさっさと自衛隊のイラク派遣を決定した。ウサマ・ビンラディンは日本を名指しでテロ対象国に。戦争好きの議員が喜びそうだ。
●No.895/03.10.25







「何を変え、
 何を変え
 ない
 のか。」

本日の「ニュース23」、「ニッポンの分かれ道」なる特集で筑紫哲也氏。“新しい物なら何でもよい”という風潮批判に同感。時代遅れの感じがよかった五反田の街にもついに再開発の動き。六本木ヒルズの如き破壊を喜ぶ国民って日本人以外にいるのだろうかと不思議。
●No.894/03.10.24







「国民は
 馬鹿じゃ
 ない。」

本当にそう思うか?片山善博・鳥取県知事(『毎日新聞』本日夕刊)。73歳定年制をめぐる中曽根元首相と小泉議員による醜態に「うわべだけの人気取りはやめられた方がいい」と言うが、私は国民を信じない。何をしても盲目的に小泉を支持する彼らが目覚められるか。
●No.893/03.10.23







「もし
 行方不明者
 の何人かが
 死亡した
 という
 情報を
 事前に
 知って
 おき
 ながら、
 それを
 世間に
 隠して
 訪朝した
 とすれば、
 とんでも
 ない非情な
 行為で
 ある。
 翻って
 もし、行方
 不明者の
 生死が
 不明のまま
 訪朝し、
 そこで
 初めて
 多くの
 拉致被害者
 が死んで
 いた
 ことを
 知らされた
 のが真実
 であると
 するならば
 即座に帰国
 して家族、
 国民の
 声を聞いた
 うえで
 出直す
 のが誠意
 ある外交と
 いうもので
 あろう。」

天木直人著「さらば外務省!」を本日買い、この文章と出会った。私はURL TODAYなるサイトに北朝鮮訪問の翌朝、小泉外交批判のコラムを書いた。しかしそれ以後、強面・辛口と評される評論家でただの一人も訪朝を批判した者はいない。愚鈍な国民よ本書を読め!
●No.892/03.10.22







「天木大使の
 後輩である
 ことを
 心から
 誇りに
 思い
 ます。」

とは、米軍のイラク侵攻を前にたった1人日本政府に意見を申し立てた天木直人前レバノン大使の打電に若い外交官から寄せられたメールの言葉(本日の『朝日新聞』夕刊)。「貴史意見具申電を拝読し男泣きしました」とある。国民よ、まず氏の著書を読もうではないか。
●No.891/03.10.21







「モラ
 トリアム
 人間の
 時代。」

を著された小此木啓吾氏が9月末に亡くなられていたことを恥ずかしながら「朝日新聞」本日夕刊「惜別」で知った。79年に若者文学を主題に文学社会学の卒論を書いた際、本書も読んだ。偉そうなこと言っても我々高度成長期に青春を送った世代は大人になれていない。
●No.890/03.10.20







「いま
 東京は
 地区開発が
 盛んで、
 どんどん
 街を
 壊している
 状況です
 よね。
 でも、
 どれも
 最悪。」

とは建築家の青木淳氏(『ブレーン』11月号)。六本木も「再開発でのっぺらぼうになってしまった」と。あの開発は、森稔って名の森ビル社長の大勘違いの産物。六本木で朝まで遊んでる人達だけが喜ぶ施設で、あれで外国から人が集まると本気で思ってるのなら恐い。
●No.889/03.10.19







「ショート
 フィ
 ルム。」

別所哲也氏をホスト役にこのテーマで連載中の「コマーシャル・フォト」。11月号のゲストは、かつての愛読誌「キネマ旬報」編集長の関口裕子氏。15人の監督達による10分間作品を集めた「10ミニッツ・オールダー」を推薦。当HPでもショートアニメを計画中。
●No.888/03.10.18







「藤井
 総裁。」

という名が連日紙面を賑わす。あの薄気味悪い作り笑顔は私も嫌だが、双方の言い分を聞くと、藤井氏の方がよほど論理的だ。国交省側の主張は至極曖昧で論理的な攻めが下手。「財務諸表の調査は私が最初に指示した」と言われる始末で国交省のお粗末さが露見している。
●No.887/03.10.17







「あ゛。」
本日の「めざましテレビ」で最近の漫画に見られるこの種の濁点を指摘。70年代末から80年代にかけて登場したと言うが殆ど漫画を読まない私は知らなかった。ちなみに「ヴ」は、かの福沢諭吉が、西洋文化華々しき江戸末期にBとVの区別をつけるため考案したとか。
●No.886/03.10.16







「全く
 手伝
 わない。
 44%。」

とは、ライオンが調べた食事の後片づけをしない亭主の割合(本日の『はなまるマーケット』)。ちなみに「よく行う」は13%。私は殆ど行っているが、妻が作る場合ならパートナーとして当然。こんな認識だから離婚率は上昇するし、捨てられる中年亭主が増えるのだ。
●No.885/03.10.15







「流され
 ずに
 生きる。」

とは、ともさかりえさんが最近、仕事中に考える言葉(本日の『朝日新聞』夕刊)。主演作「ロッカーのハナコさん」に寄せられたメールは不人気の大河ドラマを超えたが、井植敏三洋電機会長の座右の銘は「従流志不変(流れに従い志は変えず)」。人生の奥はまだ深い。
●No.884/03.10.14







「ハピネス
 三茶。」

とはドラマ「すいか」の主人公達が住んでいたアパートの名。このドラマ、爆発的視聴率は記録しなかったが周囲に「好き」という声は多かった(我が家もたまに観た)。最近「このアパートを近所に建てたい」という声を2回聞いたと妻。“ゆるい”感覚が愛されている。
●No.883/03.10.13







「走馬燈の
 ように
 蘇る。」

や「顔から火が出るような」など慣用句になってしまった比喩を、久世光彦氏は「いまでは新鮮さが失せ」と言いつつ「下手に文芸的な作られた比喩より上等」と指摘(『日本経済新聞』本日朝刊)。確かに思考が停止するが如き喩えと知的さを感じる比喩の境界線はある。
●No.882/03.10.12







「キング
 プロ
 テア。」

近所の友人宅に招かれ途中の花屋さんでこの花を買う。南アフリカ原産で大きなものは花の直径が30cmにもなるとか。共に買ったリューカデンドロン(南アフリカ原産)と両方の名を包装紙に書いてもらい、友人に手渡して「花瓶はどうしよう」などとしばらく花談義。
●No.881/03.10.11







「考えろよ!
 ナニ、考え
 んだよ!
 乗れねぇ
 だろっ、
 それ
 じゃ。」

本日23時30分渋谷発の東急田園都市線。発車前のドア付近の口論。混雑時、なるべく譲り合うべき場面なのに。片方の男の頭脳には“相手に配慮し考える”機能が欠如しているのである。毎日殺人事件が続いているが防犯対策だけでは現在の狂気を防げないと私は思う。
●No.880/03.10.10







「3ず。」
本日の「毎日新聞」夕刊で小泉議員の「恐れず、ひるまず、とらわれず」の得意文句と「見ざる、聞かざる、言わざる」の景気回復への姿勢をこう表現。併せてA・シュワルツェネッガー次期知事の「あなたを裏切らず、傷つけず、失望させず」の一声も。耳ざわり良すぎ。
●No.879/03.10.9







「あいさつを
 しない子に
 ゴルフを
 する資格は
 ない。」

とは、初の高校生プロゴルファーとなった宮里藍さんが小学生の頃にティーチングプロの父に言われた言葉(『朝日新聞』本日朝刊)。ツアー優勝時、その話し方に感心したがこの言葉で納得。関係ないがオリジン弁当の厨房には挨拶の規則が貼られている。全ての基本だ。
●No.878/03.10.8







「2軍チーム
 を最低でも
 もう一つ
 ずつ
 増やしたら
 どうで
 しょう
 か。」

日本の野球水準を上げる方法を訊かれたトレイ・ヒルマン日ハム監督の言葉(本日の『朝日新聞』夕刊)。選手はゲームの中で成長するという視点は新鮮。実は彼の手腕に密かに期待していた。勝率5割も未達だったが「我々はよくなる過程にいる」という言葉を信じたい。
●No.877/03.10.7







「昭和って
 時代は、
 まだ江戸に
 つながって
 いたんだ
 よね。」

「岡っ引きでもないのに十手を持っていたんだよ」と述懐する糸井重里氏(本日の『ほぼ日刊イトイ新聞』)。私にも日本刀のオモチャを腰に差した子供時代の写真がある。「白馬童子」や「天馬天兵」など“少年時代劇”なるジャンルがあり確かに江戸とつながっていた。
●No.876/03.10.6







「本番を
 歌った時
 見つけたと
 思った。」

とは森山良子氏に指導されて「さとうきび畑」を歌った6年あすなろ組の女の子の閉幕の後のつぶやき(本日の『課外授業〜ようこそ先輩』)。一人ひとりが一小節毎の「ざわわ」の意味を、歌詞が描く情景を想像して歌い上げた。このイマジネーションこそが大切なのだ。
●No.875/03.10.5







「ミス。」
「毎日新聞」本日夕刊見出しにこの言葉が3件、「失火」が1件。もちろん人はミスをする。しかし昨今この文字がやけに目立たないか。ましてミスを報告しなかった弘前病院や未公表の富国生命には社会的責任が問われる。“失われた10年”に失われた一つは信頼性だ。
●No.874/03.10.4







「ベダン
 チックな
 夜。」

を観た。「5分で知ったかぶれるベダンチックシアター」と銘打ち、小津安二郎、モンティパイソンをはじめ数テーマ連続の5分間解説。さらに観客の生瀬勝久が一言でまとめる。これが時代の空気なの? かくなる私も「3分チェッキング」なるコラムを某サイトで始めた。
●No.873/03.10.3








「各省庁の
 『縦割り
 根性』を
 根絶。」

なる言葉を本日配信の民主党メールマガジンで見つけた。正に“日本的なるもの”への挑戦だが、その意気やよしと歓迎したい。“お役所的対応”がいかに無駄を生んできたか。小泉議員が全く「改革」していない特殊法人改革にも民主党は挑む。ダメなら野に下ると潔い。
●No.872/03.10.2







「自分の
 年金を
 国民が
 見られる
 ように。」

と本日のNHK国会中継で北側公明党政調会長。坂口厚生労働相も賛成したが、国会答弁は全く当てにならない。北側氏自身も分からないと言ったが私も年金を収めた額、支給される額は不明。社会保険事務所やお役所の不親切な対応を聞くにつけ、早急な対処を願いたい。
●No.871/03.10.1
※川中紀行のブログ「いいコトバ」もぜひご覧ください。

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