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"出きる限り毎日更新"を基本にあらゆるメディアで、 あるいは群衆の中で出合った「気になる言葉」をピックアップ。 すべて123文字で綴った日本語論・日本人論である。
★123文字による簡潔な情報伝達の文章スタイルは「知的所有権登録 187441号」を取得しています。
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2009年5月
「エコ好き。
 環境教。
 エコという
 一神教。」
17万部のベストセラーとかいう「偽善エコロジー」の書籍広告にあった言葉だ。近頃稀に見る下品で卑しい視点だ。「レジ袋をエコバッグにすると石油の消費が増える」に始まり、意図的に視野を狭め歪曲されている。環境保護は特別な思想ではなく、本書こそが宗教だ。
●No.2658/08.7.31
「ナイフは
 2、3日前に
 買った。」
愛知県知立市の中学で男性教諭をナイフで刺した18歳の少年の供述をこのように紹介した本日の「ニュース&スポーツ」。これはニュースなのか、この情報を伝える事のどこにマスコミとしての意義を見出すのか。興味本位以下の水準に堕したテレビに存在意義は皆無だ。
●No.2657/08.7.30
「激しい雷雨。」
本日の21時頃関東南部を襲った雷雨に遭遇。五反田駅から乗車しようとした時に落雷でJR山手線が運転中止に。東急池上線に乗り換えて着いた二子玉川駅は地鳴りのような雷雨でホームに雨水が降り注いだ。「こんな雨初めて。」最近この様な感想が至る所で聞かれる。
●No.2656/08.7.29
「頭金
 ジェロ。」
またまたポスティングで分譲マンションのチラシ。最近は「頭金0円」の物件は多いが、こんな書き方は初めて。ダブつきが見られるマンション事情がここまでなりふり構わぬキャッチフレーズを誕生させたか。ちなみにボーナス返済、管理費・修繕費、駐車場代も、0円。
●No.2655/08.7.28
「煮詰まる。」
「日本経済新聞」昨日朝刊で文化庁調査が明言したこの言葉の誤用が取り上げられていた。しかし同じ日の土曜版で同紙記者は「けいこも試行錯誤の連続(中略)煮詰まっていたある日」と浅野温子氏の取材記事を書く。この種の用法は50年以上前からとか。いいのでは?
●No.2654/08.7.27
「武力という
 オプション。」
本日午前深夜の「朝まで生テレビ!」を見た。これは荒木和博・特定失踪者問題調査会代表が北朝鮮との交渉戦略の文脈中で語った言葉だ。武力的脅威も除外せず臨むべしという浅見が何も糾弾されなかった事実が、自分の言い分に終始した討論の内容を物語る。出口なし。
●No.2653/08.7.26
「プレミアム。」
なる言葉が広告・販促の分野で近頃やけに目立つ。Premierなら最高、最初などを指し、Premiumなら賞、割増などを指すが、いずれにしてもあと少しで飽和状態になる危険水域に達しつつある。なんか、下町の布団屋さんの店頭でも見かけた気がするのだが。
●No.2652/08.7.25
「識者の見方。」
は無差別殺傷事件にはもういらない。「社会からの疎外感をにおわせている」(小宮信夫)、「精神的に幼すぎる」(碓井真史)、「自分が大きいことができると証明するため」(内田樹)(『日本経済新聞』本日朝刊)。犯人の言葉を批評するだけ。情 けなくて涙が出る。
●No.2651/08.7.24
「持った、
 使った、
 トクをした。」
ポスティングのチラシを受け手として見ると広告の無駄がよく分かる。本日手にした「出光カード」のリーフは、(コピーライターの自己満足でしかない)この文言が目立ち過ぎ。なぜ今や意味のない「入会金・年会費0円」が一番先なのだ。カードの写真もなぜ大きい?!
●No.2650/08.7.23
「通り魔殺人。」
がまた起きた。本日夜のニュースに私は通り魔への“慣れ”を感じた。殺された人数じゃないだろう、テレビ局よっ。秋葉原以降、政治や警察はナイフ規制以外に何をしたか。貧しさや格差を問題視するが私の子供時代はもっと貧乏だった。日本人の脳が侵されているのだ!
●No.2649/08.7.22
「スパ
 ニッシュ
 オムレツ。」
土曜日に出かけた神奈川・逗子のカフェ「coya」にあったこのメニューを本日作る。というのは半分嘘で、別にレシピを教わったワケではなく、あくまで“もどき”。残ったじゃが芋と玉ねぎにパンチェッタを加えて炒めてオムレツ風に。塩・胡椒プラスひと味で美味!
●No.2648/08.7.21
「本日は
 素晴らしい
 晴れ模様で
 ございます。
 藤沢から
 先もどうぞ
 気をつけて
 行って
 らっしゃい
 ませ。」
昨日乗った小田急江ノ島線快速急行で、終点・藤沢駅に着くと車内アナウンスからこんな言葉が聞こえてきた。3連休の初日で車掌さんも気を利かせたか。でも、実際ちょっと楽しい気分になれた。自慢話めいた交通広告を露出させるより現場のこんな工夫が一番だと思う。
●No.2647/08.7.20
「ナスと
 トマトの
 パスタ。」
今夜の「チューボーですよ!」はこれ。実はほんの3時間前、我がイタリアンNo.1のお店で正にこのメニューをいただいたのです。旬の二品が入っているとはいえ、もちろん深みは店によって違います。今日のパスタ、一体何が入っていたんだろ。お店の名? 秘密です。
●No.2646/08.7.19
「こんな大きな
 投手が
 いるのか。」
昨日、引退を表明した野茂英雄投手との初対決を振り返った清原和博選手の言葉(『朝日新聞』本日夕刊)。いい選手は大きく見えると言うが本当だったか。記録と印象では野茂以前にも大投手はいたが、やはり彼の偉大さは後進にメジャーへの道を切り開いた事に尽きる。
●No.2645/08.7.18
「犬猫屋敷。」
多数の犬猫を飼い迷惑をかける事態が増加中とか(『朝日新聞』本日朝刊)。従来、守られていた規律や道徳の溶解が至る所に表れる。できぬ事は批判しないよう書き続けてきたが私は紙屑一つ道端に捨てない。車内で音楽は聴かないし携帯で話さない飲食も化粧もしない。
●No.2644/08.7.17
「一斉休漁。」
全国20万隻の漁船が錨を降ろした昨日の模様を振り返った本日の「朝日新聞」朝刊。猟師さん達の悲痛な叫びに何もできない自分が空しい。鮪ばかりでなくよく魚を食す我が家でも広く肉類と比較したら肉が優勢か。しかし、医療費抑制にとっても肉より魚ではないのか。
●No.2643/08.7.16
「内閣支持
 低迷24%。」
と本日の「朝日新聞」朝刊。確かに低迷には違いないが、自民党はまたも(低レベルの争いながら)民主党を逆転した。私にはその理由を理解できないが、民主党に迫力がないのも事実だろう。その一つの原因に小沢党首もある。国民は、あんな首相を望んではいないのだ。
●No.2642/08.7.15
「広告って
 つまり
 嘘みたいな
 もの。」
企業のもうけたい欲求をオブラートに包むのが広告、と続けたタグボートの岡康道氏。「朝日新聞/杉山登志は終わらない」(6月22日)での述懐だ。見逃したこの記事を杉山さんの同僚だった義父に見せてもらう。この言葉、半分は本当で半分は違う、というのが実感。
●No.2641/08.7.14
「螢。」
「蛍」の旧漢字にある2つの火が篝火(かがりび)から来ていると説明する昨日の「朝日新聞」夕刊/漢字んな話。火の粉を意味するというが、むしろ新漢字の方がホタルの印象に近い気がする。蚊帳の中を舞う蛍で遊んだ遠い日の思い出が、私の子供時代の記憶ににじむ。
●No.2640/08.7.13
「自殺予防の
 相談
 ダイヤル。」
「自殺総合対策大綱」の一環で開設予定の本サービスへの参加が、名称の不評などを理由に伸びないとか(本日の『ニュース&スポーツ』)。ネーミングの欠陥は当然だが参加者の「電話だけで解決しようというのが甘い」は誠に無節操。一声で救われる人間はいるはずだ。
●No.2639/08.7.12
「ワンルーム
 規制。」
ゴミ出しを始め居住者の若者のマナー違反を理由に同種の規制が進んでいるとか(本日の『朝日新聞』朝刊)。「声」欄の投稿の如く奇異な規制ではあるが、ゴミ出しやエコバッグ持参など何の苦もなくできる規則が守られない現実。私は日本の地球環境保護など信じない。
●No.2638/08.7.11
「ノー
 コメント。」
の真意を語った岡田克也衆院議員(『かつやNEWS』7月10日号)。「個人的な感情が先に立ち党首選が新進党を解党に追いやった」という発言を「代表への不満から対立候補を擁立する動きは望ましくない」と某紙に曲解されたのが理由。マスコミなんて、その程度。
●No.2637/08.7.10
「鳴く蛙と、
 飛ぶ蛙。」
それまで俳諧の鉄則だった「鳴く」ではなく「飛ぶ」蛙に目を付け完成したあの芭蕉の名句(本日の『その時歴史が動いた』)。門弟に途中まで披露した時の「『蛙飛びこむ』と来れば(常道の)山吹では」の進言を無視し「古池や」と。全て革新には新たなる視点が必要。
●No.2636/08.7.9
「国家と
 国家の
 約束だから
 (北朝鮮に
 拉致被害者
 5人を
 戻した方が)
 よかった。」
と加藤紘一元幹事長(本日の『日本経済新聞』朝刊)。これこそ正論だが、当時の腰抜けマスコミは世論が恐くて衝けなかったのだ。私は02年10月30日の本欄で「交渉のテーブルに着くと決めた以上、日本はルールを守るべきだ」と加藤氏と全く同意見を述べている。
●No.2635/08.7.8

※元凶は正にその時点にあるのに、なんで検証がなされないのだこの国は。「拉致」は天皇制を遥かに超えるタブーだ。

※〔7.10〕加藤氏の発言に拉致被害者家族の皆様が激怒したらしい。それで問題が解決するならなさるがいい。しかし加藤氏の指摘した、国家による嘘を検証し修正しない限り矛盾があるのは当然だ。「拉致という犯罪を犯した北朝鮮に『日本は約束を守らなかった』という口実を与えた」と加藤氏は真意を(新たに、ではなく改めて)伝えたが、こんな自明の事を説明せねばならない状況こそが深刻だ。私は思い出す。当時、「約束破りだ」という北朝鮮の批判に「約束はあった」という情報まで、これ見よがしに流された事を。そして世論は、結局その点を曖昧にしたままだった。いま「拉致」に納得できる解決の正道はあるのか?それがないからこそ私は言いたい。「拉致」の解決が私にとっても願いであるのは書くまでもない。
「戻したら殺されるから(北朝鮮に)戻さなかった」というなら、小泉純一郎は、金正日の面前で堂々と「母国に戻す」となぜ言わなかったか。そもそもなぜ「北朝鮮に戻す」というルールを飲んだのかが分からない。あるいは、北朝鮮を(日本が)欺くことを前提とした決断なら、平壌宣言の思想を蔑ろにしたのは日本ではないか。それでも人命のために約束を破らざるを得なかったというなら、平壌宣言を締結した根拠は永遠に見つからないだろう。
全ての元凶は小泉純一郎と安倍晋三、そしてその愚行を許した日本と日本人にあると私は思う。繰り返すが、この点(日本政府の対応の誤り)は蓮池薫氏も指摘している。その声に真摯に耳を傾けるべきである。しかしテレビは、極力隠蔽し続けるのである。
拉致にいま、真の議論の場がない。
「七夕。」
今日、至る所でこの名の下に願いが書かれたのだろう。洞爺湖サミットのG8首脳も各々記したらしいが、本日の「ニュース23」でスーザン・ジョージ氏の唱えた「国際的なレベルでの民主主義」こそ正論だ。「戦争は嫌」ではなく「世界の戦争は嫌」と言うべきなのだ。
●No.2634/08.7.7
「ドロボーに
 注意。」
という警察署の立て看板が理解できないという米国人の意見を取り上げたデュラン・れい子氏(『地震がくるといいながら高層ビルを建てる日本』)。「お乗り遅れのないように」というアナウンスも同様のようだ。「公」の過剰管理が幅を利かせる日本。さて危機管理は?
●No.2633/08.7.6
「廃棄大国
 ニッポン。」
と本日の「地球危機2008」。食糧自給率39%の我が国がなぜかくの如き愚かな慣わしを続けるのか。見た目が悪いと販路がないというJAの怠慢。賞味期限を短くすれば消費が進むというメーカーの虚偽設定。それが大量の廃棄物を生む。これは正に食の自傷である。
●No.2632/08.7.5
「みゃあ〜。」
と、その携帯の着信音は鳴った。本日16:00過ぎのJR山手線内回り車内。愛猫家の間ではこの種の行為は珍しくないとでも言うか。しかし私には驚きだった。その20代と思しき男性は、気だるいため息をしたかと思うと私と共にその電車から降りた、アキハバラで。
●No.2631/08.7.4
「僧。」
とはお坊さんの集団を指し、単独の場合は「比丘(びく/男性)」、「比丘尼(びくに/女性)」と言うと佐々木閑氏(本日の『朝日新聞』夕刊)。昔、古典落語に出てきた言葉はこの意味だったか。「僧」は修行生活を維持していくための相互扶助制度というのが面白い。
●No.2630/08.7.3
「朝20分、
 すり鉢で
 挽いた
 珈琲豆。」
先日、妻が出かけた奄美大島の友人は家族3人、ガラス窓がなく木の雨戸のみで戸締りする家屋に住み畑仕事をしながら木の器の販売その他で生計を立てているのだが、朝のおもてなしはこんなコーヒーだったとか。「迅速」重視のこの世でこれを贅沢と言わず何と言おう。
●No.2629/08.7.2
「学生による
 コピペ。」
が蔓延と本日の「おはよう日本」。江頭進・小樽商科大教授は、イラク戦争に関する複数のレポートに同じサイトからコピー&ペーストされたと見られる文章を発見し愕然とした。授業で学生に訊くと「いろいろな種類の資料を読んだり探すのは面倒」とか。学問も、偽装。
●No.2628/08.7.1

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