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"出きる限り毎日更新"を基本にあらゆるメディアで、 あるいは群衆の中で出合った「気になる言葉」をピックアップ。 すべて123文字で綴った日本語論・日本人論である。
★123文字による簡潔な情報伝達の文章スタイルは「知的所有権登録 187441号」を取得しています。
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2007年10月
「おっ
 ちゃん、
 ライター!」
小学校の取材で大阪府高槻市を訪れ、駅前の喫茶店に入る。支払いを済ませライターを忘れて出て行った老人を追いかけて掛けた店員の声がこれ。大阪出身のスタッフに「東京じゃ、『おじちゃん、ライター』なんて言わないよね」と一言。日帰りのインスタント大阪体験。
●No.2384/07.10.31
「手土産と
 贈り物。」
なる特集が売り切れ続出で最後は社内の在庫もないほどだったと井上敬子「クレア」編集長(『サルス』11月号)。人間関係の希薄化と手土産重視の関係を知りたい。クレア、いい雑誌だけど、私は文芸誌の匂いすらあった初期のクレアが大好きだった(まだ持ってる)。
●No.2383/07.10.30
「残飯屋。」
とは明治半ばの頃、兵学校の食べ残しを仕入れ貧しい人々が多く住む街で売る商売だった(本日の『日本経済新聞』朝刊)。食品偽装は問題だが、正直に告げ低価格にするなどの道もあったはず。フードマイレージ(食料の輸送距離)世界最多の日本に食べ残す資格はない。
●No.2382/07.10.29
「日本の
 家庭は
 世界で最も
 家電製品が
 多い。」
と本日の「朝日新聞」朝刊。確かに省エネは進んでいるのだが、97年時点で家電と照明のエネルギー消費はドイツの約2.5倍に上るという。広告の仕事との矛盾を承知で言うが、例えばミストサウナなど、快適の名の下に生まれる無駄(と思う)な商品に疑問を覚える。
●No.2381/07.10.28
「ベテランの
 青木。」
とNHKの秋山浩志アナ。確かに青木功選手はベテランには違いないが、(ベテラン揃いの)日本シニアオープンの実況としては奇異だろう。昨今のアナウンサーは言い間違いや不適切な表現を訂正しない、というか気づかない。これが問題視されないのが不思議なほどだ。
●No.2380/07.10.27
「息づく。」
古民家に息衝く少女まんが(『日経マガジン』10月号/石鍋仁美)。憧れの情景が息づく街(日本経済新聞/不動産広告特集)。この種の「息づく」の使用を当社は禁止している。「苦しい息をする」などの意味を持つこの言葉に「ひっそりと生きる」なんて意味はない。
●No.2379/07.10.26
「ポアンカレ
 予想。」
「3次元空間である宇宙にロープを一周させ回収できたらその形は概ね丸い」というこの命題の証明への挑戦と、それを実際に解いたロシア人数学者グリゴリー・ペレルマンが失踪したという話の不思議さに酔う(本日午前深夜の『NHKスペシャル』再)。数学って奇怪。
●No.2378/07.10.25
「私
 らしく。」
「はたらく、私らしく」はアデコ(人材派遣)。「わたしらしくをあたらしく」はルミネ(ファッションビル)。この「私らしく」は麻薬だ。この私も使う。時には私らしくすることを止める事さえ求められる社会に、でも何となくいい気分になる言葉だから広告では使う。
●No.2377/07.10.24
「違いますよ
 。」
朝の東京・大崎広小路交差点。信号待ちをしていた私の横に白い杖を手にした青年を発見。思い切って声をかけると「ありがとうございます」と肩に手を乗せてきた。そのまま道案内しつつ駅まで10分弱。「違いますか?」と訊ねた返事がこの言葉。初体験、気持ちいい!
●No.2376/07.10.23
「テロとの
 戦い。」
やはりなお、この言葉が気になる。「朝日新聞」本日朝刊社説では「(テロとの戦いと言いながら)ひたすら武力で相手を根絶やしするかのような作戦は地域を不安定化させる」とパキスタン内紛を指摘。防衛省の腐敗云々の前に、我々のテロへの基本姿勢が問われている。
●No.2375/07.10.22
「比内
 地鶏。」
と偽って別の鶏肉の燻製を出荷していた秋田県の比内鶏(本日の『日本経済新聞』朝刊)。赤福に続き全く呆れた商売だが、考えてみれば社保庁も防衛省も偽装ではないか。一番の偽装は「支持に一喜一憂せず」とぬかして、都合のいい時は「世論が支持」と宣う議員だが。
●No.2374/07.10.21
「アフガン
 人を
 助けると
 言って
 おきながら
 なぜ軍隊が
 必要なのか
 。」
と言う中村哲医師はアフガニスタンで農業用水路建設に尽力されている(本日の『ウェークアップ!』)。戦場を見ない(私の如き)政治家・評論家・大学教授が「テロとの戦い」のためにアフガン作戦が必要と宣う。アフガンの大地に立つ中村氏はタリバンの解釈も違う。
●No.2373/07.10.20
「餅菓子。」
亀屋万年堂が、やわらかな羽二重餅で餡を包んだ「衣餅」をメインに秋イベントを展開。広告に懐しいこの言葉を使っている。最近、餅で生クリームを包んだ「MOCHICREAM 」なる商品が話題だ。私もこれとは別の“クリーム入餅菓子”を最近お土産にいただいた。
●No.2372/07.10.19
「携帯
 電話の
 電磁波と
 発がん性の
 関係。」
世界保健機構(WHO)が世界各国で進めていた調査で携帯電話の電磁波と発がん性の関係が明らかになったと、私も参加している携帯電話の書籍の編集者。しかも脳の片側に発生している(意味分かりますね)。電磁波の発がん性以外の脳への影響も調べてほしいと願う。
●No.2371/07.10.18
「クライ
 メント・
 チェンジ
 。」
本日の「日本経済新聞」朝刊で、国立環境研究所の江守正多氏がこの言葉を紹介。英語では地球温暖化と言わずに様々な気候変化の意味を含ませてこう表現するのだそうだ。「例年より紅葉が遅れている」と毎年いわれており今年もそうらしい。何か他人事みたいな感じだ。
●No.2370/07.10.17
「浅草。」
を対象にしたPR誌のために連日、この町へ。いま浅草は猛烈な勢いで外国人観光客が増えている。しかし改めて夕暮れの通りを歩くと江戸時代からの老舗が並び、昭和の匂いも残す町並の魅力は凄い。高度成長時代に一端、見放されたと聞くが現在の熱気の原因はどこに。
●No.2369/07.10.16
「ミケラン
 ジェロや
 ピカソ、
 アンディ・
 ウォー
 ホルの
 ような
 存在に
 なりたい
 。」
と後に奥様になる悦子さんに言ったという佐藤可士和氏(『広告批評』10月号)。「ビックリしたセリフ」と奥様が言うとおりですが、実際にそこに向かっているのかも。「夢はかなう」を現実化するような快進撃にはそう思わざるを得ません。さて自分はどんな存在に。
●No.2368/07.10.15
「牛丼1杯に
 2000
 リットルの
 水が
 使われて
 いる。」
それが「水」がテーマの展覧会に結びついたというグラフィックデザイナーの佐藤卓氏(本日の『情熱大陸』)。牛は水をよく飲み飼育する間も牧草などに水を使うからだとか。そんな視点の情報発信がもっとあってよい。死に瀕したこの地球を救うために書籍企画作るか。
●No.2367/07.10.14
「インテリア
 ツール
 としての
 本。」
をテーマに書籍を陳列したカフェなどを特集した「ONESELF」(Vol.11)。本の重みで2階が軋むなどの話はよく聞くが、そんな話題はあと10年ほどで消滅しても不思議ではない。携帯で文字を追う今、本は正に単なるインテリアツールになる可能性がある。
●No.2366/07.10.13
「私も
 いい年
 だから
 正確には
 覚えて
 いない。」
 」 本日の田中真紀子氏の質問にこう答えた福田議員(本日の『朝日新聞』夕刊)。安否リスト隠蔽に関わる質問で現在の拉致問題停滞の源であり小泉・安倍の欠陥外交の恥部だ。朝日新聞よ、なぜ「議論はすれ違い気味」などと冗長な無思考の記事で済ませるのか、理解不能。
●No.2365/07.10.12
「秋葉原
 こっえ〜。
 普通のヤツ
 だぜ!」
とは本日、浅草通りを歩き煙草しつつ携帯で話をしていた恐いお兄さんの言葉。秋葉原で(ワルとは見えない)普通のヤツと喧嘩まがいの事があったらしいのだが、普通の人間が刃物を持ち殺人鬼にもなる日本の一端がここにも出ている。この凶悪化は誰にも止められない。
●No.2364/07.10.11
「山の
 伏流水が
 地表に
 こんこんと
 湧出する
 かのように
 止めどなく
 溢れる
 イメージを
 表わしては
 流れ、」
で始まる中谷美紀さんのコラムの文章が誠に流麗で上手い(本日の『朝日新聞』夕刊)。「一句一句が長い」などと細かな悪口を言いたくなるほどむしろ完璧に近く、言葉の選び方がたおやかで芳しい。失礼だが本人の手によるものか。しかし代筆にしてもなお上手すぎる。
●No.2363/07.10.10
「バレーとか
 バスケ
 とかを
 してる子が
 もう、
 不思儀で
 しょうが
 なかった
 。」
と確かに上田桃子プロは7日の「情熱大陸」で小馬鹿にしたように言った。しかし、それでブログが炎上する世の中の「いじめ」体質が恐い。この発言は、早くから職業意識に目覚めた人間の幼い持論に過ぎない。もちろん本人の自覚もなかったが流すテレビ局も情けない。
●No.2362/07.10.9
「コピーに
 著作権は
 あるか。」
なる問題を取り上げた「宣伝会議」(10/1号)。コピーは著作権がないといわれてきた。「思想や感情を表現する余地が少ない」という理由だ。そうでないコピーは存在するが、現在でもコピーの著作権はないとはいえないが弱いようだ。類似コピーの処遇が気になる。
●No.2361/07.10.8
「トマト
 ソースは
 この季節
 まで
 なんです
 。」
取材時に食した味が忘れられず妻を伴い「新逗子」駅構内のイタリアン「チェントロ」へ。ハウス物では出せない味という意味か。トマトがそれほど好きでなくトマトソースはどれも同じと思っていたが感激。舌になじみ程よく絡みつくその深み、旬に間に合ってよかった。
●No.2360/07.10.7
「広くて
 大きな
 海を
 眺めて
 いると
 いろんな
 雑事を忘れ
 られる。」
と坂口憲二氏(本日の『日本経済新聞』朝刊)。土日は1泊で逗子〜鎌倉へ。秋の夕暮の砂浜でボディボードをしている人達のシルエットを眺めているだけで時がたつのを忘れる。オフィスのある五反田から海が見えたらもっと仕事も捗るはず(江戸時代は見えたのかな)。
●No.2359/07.10.6
「日本人は
 だんだん
 バカに
 なって
 いる。」
昨日、医療関係の仕事で来られた方が「最近、内視鏡検査の際のルールを守れない人が多い」と言った後で。利口ぶる訳ではないが思う。携帯電話はダメと聞いて大声で使い、歩き煙草禁止区域で火の粉を振り、分けろと言われてゴミを分けない。バカか、無視してるのか。
●No.2358/07.10.5
「人々の
 行動を
 変えるのは
 簡単では
 なく、
 劇的な
 効果は
 期待でき
 ない。」
と断じた中小企業福祉事業団広報誌「chukidan」(Autumn)。二酸化炭素削減という課題をテレビはお祭り騒ぎで取り上げる。「I'm not a plastic bag」ばかり追わずに、テレビ局よ社内の無駄な電気を消して回るのが真実を理解する近道だ。
●No.2357/07.10.4
「多忙
 ながらも
 充実した
 1日。」
と本日の「朝日新聞」夕刊「明日の運勢」。多忙なら充実しているのは当たり前などと屁理屈は置くとして、多くの方がこんな日々を送られているのでは? ただ私は「忙しい」と言わず「睡眠時間を節約しなければならない状況」と言う。忙しいなんて思いあがっちゃダメ。
●No.2356/07.10.3
「その年で
 派遣か、
 人生
 終わって
 るな。」
と酒席で正社員に言われた池田さん、27歳(本日の『朝日新聞』夕刊)。面と向かってこんな事を言える神経を持った方が終わってる。先日、コピーライターの「派遣」を2社に相談したが、能力判断が難しいこの仕事、そんなにうまく人材が集められる訳がないと反省。
●No.2355/07.10.2
「従来の、
 大量生産、
 大量消費を
 良しとする
 社会から
 訣別し。」
福田議員の所信表明演説のこの一文を取っても、この政治家のいい加減さが分かる。これは「ロハス」だとかいう極めて無責任な思想や、脳天気な広告屋が訴える「スローライフ」礼賛者の言う空疎極まりない文言だ。経団連、経済同友会が何と思ったか聞けよ、マスコミ。
●No.2354/07.10.1

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