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"出きる限り毎日更新"を基本にあらゆるメディアで、 あるいは群衆の中で出合った「気になる言葉」をピックアップ。 すべて123文字で綴った日本語論・日本人論である。
★123文字による簡潔な情報伝達の文章スタイルは「知的所有権登録 187441号」を取得しています。
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2006年4月
「国民を
 欺いた。」
と小泉批判を展開した山口二郎・北大教授(本日の『日曜討論』)。イラク特措法の時に説明が非論理的だったと。久々真っ当な意見を聞いたし、リスクの説明を何もしなかったのは本当に酷かったのだが、それを何のためらいもなく許し看過したのはこの日本国民なのだ。
●No.1834/06.4.30
「待てない
 人が
 増えてい
 る。」
と左近司祥子・学習院大教授(本日の『日本経済新聞』朝刊)。講義終了後、一人の学生の相談に乗っているのに別の学生が割り込んで来るようになったのは最近の傾向だとか。スピード社会で「待つ」経験がなくなっていると言うが、それに加え礼儀の感覚も消えている。
●No.1833/06.4.29
「いまの
 時代の
 格差は、
 全員が中流
 という
 条件を
 前提として
 しまった
 日本人の
 上に訪れ
 る。」
と橋本治氏(『広告批評』4月号)。歯ぎしりするほど反小泉純一郎の私でも、昨今の“格差批判”は少しどうかと思う。(昔話を持ち出す年になったが)昭和 30年代と比べ皆一様に贅沢で、働かなくても食っていけることを許されたこの国の豊かさをどう解釈するのか。
●No.1832/06.4.28
「姉歯の松。」
前から気になっていたこの「姉歯」という言葉。実は歌枕(和歌に詠まれて有名になった名所・旧跡)とは知らなかった(本日の『朝日新聞』朝刊)。くりはら田園鉄道「さわべ」駅近くに姉歯の松。得意先の建築事務所社長によると耐震偽装の闇は、もっと深いはずだが。
●No.1831/06.4.27
「豊真将
 (ほう
 ましょう)
 紀行。」
初土俵から13場所で新入幕を果たした力士の名(『朝日新聞』本日夕刊)。私的興味なのですが名前が同じで俄然注目してしまいました。(栃東を除き)日本人横綱候補不在の角界に光明を見出すきっかけを作りだしてほしい。大学相撲をケガで退部した経緯も魅力的だ。
●No.1830/06.4.26
「混乱が
 生じ
 なければ
 いいかな
 ぁ。」
と中日本高速道路の幹部社員は言った(本日の『NHKスペシャル』再)。近藤会長の「いずれ高速道路建設は止める」発言に対しての言葉だ。「いいがなぁ」とすら言えず「いいかなぁ」と日本語にもならぬ曖昧言語を発するふがいなさ。言語だけでなく心も崩れている。
●No.1829/06.4.25
「週一時間の
 英語。」
本日発売の「サンデー毎日」で小玉節郎氏が小学校の英語教育を批判している。確かにその効果も含めこの取り組みに否定的意見があることは事実だ。しかし英語力という視点でなく異国文化に触れる機会と解釈すれば(すればだが)私は大きな収穫があると考えるのだが。
●No.1828/06.4.24
「受話器を
 置いて。」
無人の受付から内線電話で担当者か受付を呼び出す方法で訪問を受け付ける会社で、こう一言添える人が本当に少ない。大半は「少々お待ちください」と言ってそのまま。切れたという音声が分かりづらい場合こちらはしばらく待ってしまうことも。ちょっと考えてほしい。
●No.1827/06.4.23
「こども
 110番の
 駅。」
は全国の鉄道事業者171社(局)が2,819駅で実施を決めた制度(『おだきゅう』4月号)。犯罪に巻き込まれそうになった子供が助けを求めてきた際に対応するのだとか。一見いい考えのようだが、いま日本には“なぜこんな社会になったか”という問いすらない。
●No.1826/06.4.22
「I Love
 dog.」
愛犬雑誌やペットフードのキャッチフレーズとしてよく見かける英文だが、これは「犬を食べる」という意味。正しくはI Love dogs. 本日またNOVA教師と広告英語について話す。日本人コピーライターはたとえ飾りの英文キャッチでもチェックを受けるべきだ。
●No.1825/06.4.21
「藤田嗣治 。」
本日の「朝日新聞」夕刊を始め、東京国立近代美術館で展覧会が開催されているこの人のマスメディアでの露出がすごい。20世紀初頭にパリに渡り「パリ派」の代表としてパリ市民に愛された、その個性の強烈さは圧倒的と言うにふさわしい。いま、こんな人いないです。
●No.1824/06.4.20
「お世話に
 なり
 ます。と
 お世話に
 なって
 います。」
「なっています」が正しいのでのでは? と、よくお仕事を頂く得意先の方から質問があった。即答できず調べると「なり」はそれが存在する意で、「なって」は行われている意。どうやら「なって」が正しそうなのだが、より正確な説明ができる方のご連絡をお待ちします。
●No.1823/06.4.19
「女性は
 男性の10倍
 働かないと
 認め
 られない 。」
と昨日、公務に復帰した小池百合子環境相(本日の『日本経済新聞』朝刊)。それが過労になった理由らしい。ジェンダーや男女差別の論争に、体力の男女差の視点をあまり聞かない気がする。当社は女性スタッフの泊まりでの作業は一切ない。その逆が業界の常識である。
●No.1822/06.4.18
「政官財の
 癒着。」
衆院千葉7区補選の街頭演説で小沢一郎民主党新党首がそう声を張り上げた。変哲もない批判だが、民主党はこの言葉が足りない。小泉自民を批判するのにこれほど便利な言葉はない。結局消えない天下り、道路族。「民主党は郵政反対」なんて嘘を言いっ放しにさせるな。
●No.1821/06.4.17
「ホスピタル
 アート。」
とは、病院の壁や柱に絵や彫刻を飾ること(本日の『日本経済新聞』朝刊)。会社設立当初の14年前、某社社長とこの取組を企画していた私にしてみれば何を今さらだが、アートは治療にも役立てられているのだとか。絵や彫刻の創作は認知症に効果的というのは頷ける。
●No.1820/06.4.16
「70歳以上の
 男性は
 この5年で
 平日の
 睡眠時間を
 22分
 減らして
 いる。」
と本日の「日本経済新聞」朝刊。40年間で40分減った日本人の睡眠時間は昨年、7時間22分で下げ止まった。対して高齢者の睡眠時間が減った。ライフスタイルの変化から何となく分かる気がする。私の平日の睡眠時間は6時間〜6時間半くらい。どう解釈すべきか。
●No.1819/06.4.15
「小動物と
 ぶつかって 。」
11日の午前10時過ぎ、山手線が一時、全線ストップした時の放送で確かにそう聞いた気がしたのだが、そんな報道はなく、どうやら「障害物とぶつかって」が真相らしい。車内でも「小動物って、犬かな」などと話していた人がいたのだが。人間の耳は意外といい加減。
●No.1818/06.4.14
「いい加減な
 調査が
 多すぎる 。」
と大谷信介・関西学院大教授(本日の「朝日新聞」夕刊)。ある質問に「そう思う」と答えても「なぜ、どのようにそう思うか分からない」と指摘。その通り。そして6日にも指摘したような強引で手前勝手な解釈も目立つ。政府発表の調査結果なんか殆ど疑問の方が多い。
●No.1817/06.4.13
「日本人が
 ハンドル
 ネームで
 日記
 書いたり
 ブログ
 書いたり
 って実は
 すごく
 問題
 なんじゃ
 ないか。」
と茂木健一郎氏(『広告批評』4月号)。2チャンネル文化って、外国にはあるのか今度訊いてみたい。この匿名での悪口の言い合いは多分に欠席裁判的なところがあり、たまたま検索で見てしまう場合以外は全く見ない。日本人って何だかどんどん卑しくなってませんか?
●No.1816/06.4.12
「コンプライ
 アンスを
 徹底して 。」
などという釈明をなぜNHK放送総局長は行ったか。またも明るみに出た架空出張は、コンプライアンスなんて極めて広報的な物言い以前の組織として低レベルで恥ずべき失態。コミュニケーションのプロが何を血迷った言葉を。受信料完納者として落胆どころで済まない。
●No.1815/06.4.11
「政官業に
 御用学者と
 報道。」
なる現状追認のペンタゴン(アメリカ国防総省の通称。転じて頑強な枠組み)をとかしていると田中康夫・長野県知事(本日の『朝日新聞』夕刊)。正に批判精神なきマスコミと出演する先生方。言うことも言うが体も動かすこの人に一度、国会で小泉議員に質問させたい。
●No.1814/06.4.10
「自治体が
 中国などへ
 (ペット
 ボトル)を
 輸出して
 国内の
 リサイクル
 業者に
 回らなく
 なった。」
本来は容器包装リサイクル法により無償委託し入札を経てリサイクル業者に渡すべきペットボトルが税金で輸出されている(『生活と自治』4月号)。「少しでも財政の助けになれば」らしいが、ちゃんとつぶしてラベルをはがして資源ゴミとして出している者の気持ちは?
●No.1813/06.4.9
「一角。」
を今日の「出没!アド街ック天国」のナレーター、「ひとすみ」って読みましたね。最近、番組ナレーションやCMは発音の過ちを放置しています。恐らく「日本語なんて知ったこっちゃね〜」って、感じなのでしょう。局アナの読み間違い、平板読みは批判する以前です。
●No.1812/06.4.8
「もう
 30年に
 なるん
 だね。」
尾道市から大学のゼミ仲間が来訪。娘さんの大学入学式のためなのだが、1時間半ほど話し母と娘水入らずの時間にふさわしいフレンチを紹介。先々週は大学のボクシング部仲間と飲んだが、彼女とも出会って30年。それが人生なのかもしれないが、不思議な感覚に陥る。
●No.1811/06.4.7
「働く意志を
 持つが
 とりあえず
 働かない
 タイプと、
 働く意志の
 ない
 タイプ。」
とにニートを分け、後者は10年前と変化ないと説く本田由紀氏(本日の『朝日新聞』夕刊)。この両者が明確に違うとなぜ言えるのか。調査を盾にした非常に強引な説明だ。労働需要の構造が問題と突っぱねるが、働かない若者に手放しの許しを与える道理は実に危うい。
●No.1810/06.4.6
「あなたは
 給料を
 半分にして
 貧しい
 国々の
 人々に分配
 するの
 ですか。」
と“成長反対の考えの人”に疑問を投げかけた小宮隆太郎・東大/青山学院大名誉教授(本日の『日本経済新聞』朝刊)。3月10日にも述べたが、スローライフ (そもそも定義不明) 論者は、この質問に対する回答を持ち合わせていない。散歩なら私だって毎週している。
●No.1809/06.4.5
「団塊の
 老人。」
という言葉を使って2007年問題を語った「中企団情報」spring号。700万人が一斉退職するこの年、労働人口は一挙に700万人減少する。そして 10年後の日本は4人に1人が65歳以上に。かろうじてその範囲から外れる私も、老後を考える時間が増えた。
●No.1808/06.4.4
「義務教育は
 これさえ
 あれば
 生きて
 いけると
 いう最低の
 知識だけで
 十分。」
と堀田力氏(『日本経済新聞』本日朝刊)。しかし、その範囲はどう決めるのか。歴史はどこまでどう教えるのか。例えばコピーライターという仕事に高等数学は不要だが、数学的な思考は必要なのだ。一見、関連がない分野を融合しながら人間は生きていくのではないか。
●No.1807/06.4.3
「最近の
 学生は
 ラブ
 レターを
 書いた
 ことが
 ない。」
と高橋源一郎氏(『明学生でよかった』2006)。「言語表現法」なる講義でラブレターを書かせているのだとか。“相手と目的が決まっていて真剣に書く” から文章の基本だと言う。しかし「書かせるとうまい」というのは社交辞令ではないのか。高橋先生に訊きたい。
●No.1806/06.4.2
「1、1、
 9、9の
 4つの
 数字を
 用いて
 四則計算を
 行い、
 答えが
 10になる
 ように
 式を作って
 みま
 しょう。」
本日の「読売新聞」夕刊掲載の灘中入試問題。側にいた慶大生の甥(文化系)は即答し「中学入試の算数は難易度が高いんだよ」と一言。私の世代はこの「四則計算」なる言葉すらわからない。解答は(1+1÷9)×9=10。今の教育は何を伝え何を伝えていないのか。
●No.1805/06.4.1

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