プレゼントのアピール&プロフィールコピーライターのプレゼント
"出きる限り毎日更新"を基本にあらゆるメディアで、 あるいは群衆の中で出合った「気になる言葉」をピックアップ。 すべて123文字で綴った日本語論・日本人論である。
★123文字による簡潔な情報伝達の文章スタイルは「知的所有権登録 187441号」を取得しています。
10年間にわたるバックナンバーはこちらから

2006年2月
「武部さんは
 なぜ
 浮かぬ顔
 なのか。」
と岩見隆夫氏(『サンデー毎日』3.12号)。“ホリエモンメール”騒動で窮地に立たされた民主党だが、氏の言うとおり私も逆に武部幹事長の生気のない表情が気になる。この低レベルで脳天気な人間が民主党の失態で一気呵成にならぬ訳はないのに余りに不可思議だ。
●No.1773/06.2.28
「Less is
 More!!」
昨夜、妻と訪れた地元・中央林間のレストラン名。前菜2種にサラダ、主菜、珈琲が付いて¥2,800は量も程よく満足。店名が気になり尋ねると「“小さな空間で多くの満足を”との思いを込めたのですが“貧しさは豊かさ”と聖書の一節にもあるそうです」とのこと。
●No.1772/06.2.27
「Hmm,」
英会話で思案している時に放つ「アァ〜ム」というあれ。なかなかこれができない。私は英会話の途中で表現が思い出せないとつい、「え〜と」と言ってしまうが、これは日本語のHmmで、よく注意される。「え〜と is Japanese.」と言って自嘲するのである。
●No.1771/06.2.26
「観客は
 ドガの
 絵画に
 入り込んだ
 よう
 だった。」
トリノ五輪フィギュアスケート女子金メダルに輝く荒川静香選手を評したイタリアのスポーツ紙の言葉(本日の『日本経済新聞』朝刊)。誰もが学生時代に目にしたあの「踊り子」の絵画。特別なファンでない私の胸にも迫ったスケーティングの優雅さを的確に表していた。
●No.1770/06.2.25
「ニートの
 増加は、
 働きたい
 のに働け
 ない状況に
 なった
 こと、
 すなわち
 デフレ不況
 によって
 若年
 労働者の
 採用が縮小
 したのが
 大きな
 理由。」
と高砂泰也氏(『R25』2/24→3/02)。ニートとはそもそも「働く意欲がない」のが条件の一つでフリーターとは一線を画す。「ニートって言うな!」(ちくま新書)を取り上げて論じているが明らかな誤りだ。本書は未読だがちゃんと調べてから書いてほしい。
●No.1769/06.2.24
「今は単なる
 情報なら、
 個人の
 ブログに
 いくらでも
 載っている
 時代。」
と森川さゆり・All About編集長(『宣伝会議』2/15号)。だからこそ、いまコンテンツが問われている。森川氏は「信頼できる専門家がどんなターゲットに向け情報発信するか」だという。その通り! だからこそ専門家でない者の情報発信方法も問われている。
●No.1768/06.2.23
「Are
 you
 going
 to
 sacri-
 fices
 for it?」
(何か犠牲にできる?)とマドンナがインタビュアーに逆に質問する。そのインタビュアーがまた「Yes,my love life.(ええ、恋愛を)」なんて答えるんだからいい(『アエラEnglish』3月号)。何かを犠牲にしないと成功はできないと彼女は言う。
●No.1767/06.2.22
「Pass-
 ion
 lives
 here  .」
お気づきの方も多いでしょう。トリノ五輪の競技会場に見られるキャッチフレーズです。ただインターネットで調べても数件しか検索されません。テレビ各局の皆さん、この言葉を報道しているんでしょうか。大した問題じゃないけど、いかにも日本のマスコミだなと思う。
●No.1766/06.2.21
「デパウラ 。」
が次のトレンド(『日経マガジン』2月号) ?デパートの裏側、商品搬入口や従業員出入口などがある側に、若い店主らの個性的なカフェや雑貨店が並ぶ傾向が吉祥寺、名古屋、仙台、福岡などで目立ち始めているのだとか。先日、玉川高島屋の裏の雑貨店で買い物をした。
●No.1765/06.2.20
「青春という
 語は今や
 ほとんど
 死語。」
と中国文学者の井波律子氏が三浦雅士著「青春の終焉」を評す(本日の『日本経済新聞』朝刊)。正しくは「青春が死語」なのではなく“純粋でひたすら目標に向かい進むべき期間”などという枠組みとしての青春が死んだのでは?「倫理としての青春」と言うのがそれか。
●No.1764/06.2.19
「ガセネタ 。」
と一国の総理が言いますか?堀江貴文被告から武部勤自民党幹事長二男への送金問題におけるこの小泉議員の発言こそ非礼だ。ボソボソと記者会見で話すあの言葉の選び方からして本来、この男の語彙の貧困は相当なもの。もう遅いのだけれど目を覚ましてほしい、日本人。
●No.1763/06.2.18
「マーケット
 を席巻した
 デニム
 パンツ 。」
と日本のファッションを語った「roomservice/FASHION GUIDE BOOK IN JAPAN」。先日、米国人のNOVA女性教師と話したが「デニムばかりの日本は分からない」と言った。デニムと個性の両立の可否について、どなたか分析してほしい。
●No.1762/06.2.18
「棄権。」
という文言を「スタートせず」に変更するようスポーツ仲裁裁判所に訴えた52歳の“リュージュおばあちゃん”ことアン・アバナシー選手(本日の『朝日新聞』夕刊)。6回目の五輪出場の記録を狙った。人生は棄権も、スタートせずも同じ。まず、何かを始めなければ。
●No.1761/06.2.17
「現役で
 滑るのは
 トリノが
 最後だ。
 レースを
 続けるには
 年を取り
 すぎた。」
長野五輪まで3大会連続金メダルで初回と前回の五輪でも銀メダルというリュージュの鉄人、ゲオルク・ハックルの言葉(本日の『朝日新聞』朝刊)。正に言霊の力に負けて彼のトリノは7位。この稀代の選手にしてなお訪れる引退の時期。あまりに人間じみた言葉だった。
●No.1760/06.2.16
「埋み火。」
本日の「美人の日本語」はこの言葉。夜になっても火鉢の灰の中に消さずに埋めておく火。転じて叶えられなかったがまだ消さずに心の中にしまっている思いを指す。誰にでも、もちろん私にもあります。あきらめず少しずつ何かをしていきましょう。私も、やっています。
●No.1759/06.2.15
「お母さん、
 生んで
 くれて
 ありがとう 。」
と病室で繰り返しうわ言を言っていたという歌舞伎演出家の戸部銀作氏(作日の『朝日新聞』夕刊)。死の床においてなお、人生を振り返って母に感謝できる 85歳の男の幸福。そして、その母の至福。いろんな死に方があると思うが、うらやましい限りの大往生であった。
●No.1758/06.2.14
「恋文
 講座。」
を開いた経験を「面白い仕事だった」と木村衣有子氏(『サルース』2月号)。受講者は全部女性で歌謡曲や映画のラブレターも分析したそうだ。高校時代にラブレターの代筆をした私もとても講師にはなれない。明日はバレンタイン。恋文代筆サービスは販促になるかな?
●No.1757/06.2.13
「ケータイ
 って、
 形が
 分からなく
 なってきて
 パーソン・
 トゥ・
 パーソンの
 メディア
 じゃ
 なくても
 よく
 なってる 。」
と水越伸・東京大学大学院助教授(『広告批評』2月号)。「ケータイを表現のための道具に」とも言っているが既にその動きは文学で始まっている。ケータイは人間の行為を善悪は別に感覚的にさせると思う。一方で表現の新たな分野を生むが言葉は拡散していくはずだ。
●No.1756/06.2.12
「台本完成に
 二年。
 あとの
 三年で
 作曲した 。」
と作曲家の三木稔氏(本日の『日本経済新聞』朝刊)。遣唐使を扱った瀬戸内寂聴氏の台本に一行、一行注文を付けたのは「中国の方が見ても疑問を抱かない作品にしたかった」から。広告作りに2年や3年という時間の概念はない。だから2年かけて文章を書こうと思う。
●No.1755/06.2.11
「メディア・
 シップ。」
というスローガンで明日オープンする「表参道ヒルズ」の横文字の多い新聞広告が本日掲載。「青山にはいいカフェが少ない」と言う妻は、充実したカフェに期待しているようだが頼むからブランドだくさんのこの街にまたブランドが並んだだけの食傷感覚は避けてほしい。
●No.1754/06.2.10
「あと
 一口。」
と言って昔は、ご飯のお代わりを頼みおかずとご飯の残量をきちんと合わせたと豊田泰光氏(本日の『日本経済新聞』朝刊)。最近は、おかずが豊富にあるからそんな器用な真似はしない。何より最近の若いプロ野球選手は外で買ったおやつばかり食べるとか。悲しすぎる。
●No.1753/06.2.9
「パワー
 ハウス。」
とは、いま流行のピラティスの概念で「ベルトの穴を通常より2〜3個きつく締めたまま固定する」感覚を重視する(『コナミスポーツマガジン』冬号)。私も「ボディヒーリング」のレッスンをたまに受けるが何でもない動きが心地よく姿勢のズレを自覚できるのがいい。
●No.1752/06.2.8
「目の力。」
は何もメイクアップの世界だけではない。立教大学の小島貴子氏は、同じ大学・成績・経験の学生が同じ会社の就職試験を受けた時の差を「自分はこう働きたい」という強い意志が表れた目の力にあるという(『朝日新聞』本日夕刊)。確かにそう感じる人は意外に少ない。
●No.1751/06.2.7
「ヒュー
 ザーの
 小嶋社長は
 若い頃
 消化器を
 売っていた 。」
というスーパーインポーズの誤字に「もういっぺん義務教育受け直せや、テレビ局」と怒る松崎菊也氏(本日発売の『サンデー毎日』)。テレビのスーパーインポーズは恐らく、制作会社の読書もせぬ輩がろくに寝ずに考えもなく打ち込んでいるのだろう。テレビの恥部だ。
●No.1750/06.2.6
「家庭系
 有料指定
 ごみ袋。」
が私の住む大和市にも7月に導入される(『市民クラブだより』新春号)。ごみの減量に貢献するというが、私が懸念するのは平気でスーパーのビニール袋に入れて出す輩だ。「不法投棄の処理に莫大な費用がかかる」とも書かれているが、私も日本人の倫理観を信じない。
●No.1749/06.2.5
「どのような
 メタファー
 (隠喩)が
 込められて
 いるの
 ですか。」
と「羊をめぐる冒険」の少女の耳の描写について訊ねた女子大生に対し、村上春樹氏は「その時なぜか耳に興味を持っていたんだと思う」と答えた(『クーリエ・ジャポン』006)。嘘か誠か作家はとかく著作の隠喩を否定する。私が村上龍氏に質問した時も同じだった。
●No.1748/06.2.4
「執筆は
 日ざしが
 入って
 くる間に
 限り、
 夕方以降、
 電灯を
 ともして
 からは
 決して
 書かない 。」
と庄野潤三氏(本日の『朝日新聞』夕刊)。85歳まで変わらぬ習慣だとか。それに引き換え私は卒論書いてた頃から真夜中が好き。いまの作家の傾向が知りたいものだ。先日の浅田次郎氏も朝6時に起き13時までが執筆の時間と言っていた(午後は読書なのだそうだ)。
●No.1747/06.2.3
「カレント
 TV。」
とは、あのゴア元副大統領が共同創設した視聴者参加型のパブリックTV(『ブルータス』2/15号)。人気投票で放映が決められギャラも支払われる。番組のことはここでも「ポッド」と呼ばれているのだそうだ。デジカメとPCがあれば参加できる? これは楽しそう。
●No.1746/06.2.2
「念押し
 しなかった
 り正確に
 伝わら
 なかった
 ために
 失敗した
 例を集めた
 事例集。」
を本年中に作成すると日航が発表した(本日の『日本経済新聞』朝刊)。各現場に配布し社員教育に活用するというが、これを笑う方は意志疎通に鈍感だと思う。人間の誤解がいかに単純な聞き間違いや思い込みで生まれるか。日航の試みはいかにも基本過ぎるが真っ当だ。
●No.1745/06.2.1

川中紀行のブログ「いいコトバ」 「再現批評」もぜひご覧ください。
バックナンバー
10年間にわたるバックナンバーはこちらから
マンスリー広告批評
プレゼントのアピール&プロフィール
プレゼントNOW(作品)
プレゼントNOW(近況)
プレゼントの五反田MAP
PRESENT MAGAZINE
言葉の展覧会
今日の気になる言葉123
英語インタビュー
コピー無料作成
コンパクト・パブ・システム
Thank&Write PRESENT CO.LTD