プレゼントのアピール&プロフィールコピーライターのプレゼント
"出きる限り毎日更新"を基本にあらゆるメディアで、 あるいは群衆の中で出合った「気になる言葉」をピックアップ。 すべて123文字で綴った日本語論・日本人論である。
★123文字による簡潔な情報伝達の文章スタイルは「知的所有権登録 187441号」を取得しています。
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2006年1月
「(広告は)
 殆ど見て
 もらえて
 ないと
 思って
 います。」
と佐藤可士和氏(本日の『プロフェッショナル』)。だから「目立つこと」に全力を傾けるという。2年かけて初めてプロダクトデザインに挑んだという携帯電話の売れ行きが楽しみだ。彼の上を行くのが自らをブランド化してしまった糸井重里氏だが、で私は。
●No.1744/06.1.31
「ワンダフル
 スモール 。」
なるダイハツのスローガンについて米国人のNOVA教師と話す。正確にはWonderfully Smallで「その辺の歩道を歩いている外国人に訊けばすぐ分かる英語の間違いをなぜするのか」と彼。「グローバルな企業でも間違った英語を平気で広告で使う」と私。
●No.1743/06.1.30 ※「Wonderful Smallでいいのでは?」との問合わせメールをいただき、ネイティブに確かめたのですがWonderfully Smallが正しいです。しかも「言葉を短縮する傾向のある広告のキャッチフレーズとしても認められない」レベル。品詞の問題とは理解していますが、文法的にいずれ正確に説明したいと思います。
とり急ぎ、同様の疑問を持たれた方のために。
「僕らの
 世代って
 みんな
 喫茶店を
 開き
 たかった 。」
と海洋ジャーナリストの内田正洋氏(本日の『湘南』)。私と同い年だが、そうだろうか。「ビートルズ世代」という言い方に糸井重里氏が「全員じゃなくて一部だよね」と言っていた。しかしこの種の物言いは正に“僕らの世代”までで、いまは完全に消滅していますね。
●No.1742/06.1.29
「小説を
 超える
 映画は
 ない。」
と浅田次郎氏。今日は埼玉県桶川市で開催された氏の講演会「私の小説作法」に出かけた。自作に限って述べたのか普遍的に言ったのかは不明。というより、それだけ氏の“活字”に対する情思い入れが強いのだ。堀江元社長は読書をしなくなった世代の頭脳だとか。納得。
●No.1741/06.1.28
「コンセント
 全部
 抜いて
 出ます。」
と木村カエラさん(本日の『sakusaku』)。エコバッグも使っているとかで、ちょっと意外。待機電力をなくしている家庭の割合はどれほどなのか。公共の場での分別ルール破りを見ていると、とても高率とは思えないのだが。やってからロハスとか言ってほしい。
●No.1740/06.1.27
「芋
 ソムリエ 。」
なる職種ができたらしい(本日の『朝日新聞』夕刊)。かつて“プアフード”と言われたさつまいもが、いまワインを評価するように土質を、糖度を、栄養価を基準に選ばれる。店の名は「カドー・ド・チャイモン」だからと言って家庭の食事が満たされている訳ではない。
●No.1739/06.1.26
「あなたに
 とって
 お金
 とは?」
と街頭で質問した「日本経済新聞」昨日朝刊。ズレている。堀江社長逮捕で問われるべきは日本人全ての「規範への態度」ではないのか。 太田光さんのように「自分もやるかもしれない」と自らに問わない限り日本の凋落は進む。それだけこの国は倫理観を喪失しつつある。
●No.1738/06.1.25
「自民党の
 責任。」
が問われているらしい。今回の堀江貴文ライブドア社長の逮捕を受けての批判だが、それはマスコミも同罪だろう(もちろん私も)。そんな言い逃れ可能な過ちを批判する暇があったら、上海領事館の領事自殺事件をなぜ問わない! 外務省ネタは視聴率がとれないと言うか?
●No.1737/06.1.24
「自分が
 つかまえ
 ている
 はずだと
 思っている
 ものに、
 ほかの人の
 意見が
 入ることで
 ちょっと
 広がる
 んですよ 。」
と太田光さん(『R25』1/20→1/26)。「誰かと誰かが対立しているさまが観てて面白い」と言う。だがインターネット上の論争の場は殆どが荒れ果てているのではないか。再三述べているようにそこには限界があり匿名という環境がその貧しさを助長している。
●No.1736/06.1.23
「愛について
 語るときは
 男と女
 と言わず、
 人と人
 と言って
 いる。」
と牧師である父の変貌を語る、日本で最初にカミングアウトした牧師・平良愛香氏(『ニューズウイーク 日本版』1.25号)。昨年の三島由紀夫生誕80 年・没後35年を経て、今年は本格的に同性愛が一般化する年となるのか。「ブレーン」の表紙に「美少年」の文字。
●No.1735/06.1.22
「背中
 日記。」
とは石川県和倉温泉「加賀屋」で若女将修行に励む小田絵里香さんが女将・小田真弓さんの正に背中を見て書き留めている日記のタイトル(昨日午前深夜の『にんげんドキュメント〜女将三代』再)。大雪のなか若女将だった真弓さんを深夜まで待った先代の話が泣かせる。
●No.1734/06.1.21
「実は彼らが
 やっている
 ことは
 自分も
 やるかも
 しれない 。」
と太田光さん(『ブレーン』2月号)。「彼ら」とは小嶋社長や自殺者達である。自らを「そんなに違いはない」と言い、ごまかそうと思うことはあると述べる。テレビで正義漢面したコメンテイターや司会者が言いたい放題を言うが、素直になればもっと心に響くと思う。
●No.1733/06.1.20
「I need
 moist.」
を最近の日本の広告で見たおかしな英語だと、カリフォルニア生まれのNOVA教師。 moistは形容詞だから当然。このコピーライターはコピーのキレをよくするため安易に短縮したのか。広告での英語の使い方はまだ低レベルすぎる。私は必ずチェックを受けるのに。
●No.1732/06.1.19
「ドアを
 閉めさせて
 ください 。」
と言う方が「ドアを閉めさせて頂きます」より丁寧だと「サンデー毎日」(1.29号)。よく電車内で聞く言葉だ。つまり相手に返事の余地を与えるのが丁寧で、妻が「実家に帰らせてください」でなく「帰らせて頂きます」と言ったら意志は固い。“頂く”病よどこへ。
●No.1731/06.1.18
「同じ
 飛行機に
 乗せて
 頂いた。」
と氷川きよしさん(本日の『きよしとこの夜』)。ゲストの錦織健さんに言った言葉だが、もちろんそれは錦織さんの自家用飛行機ではない。最近のトーク番組で芸能人の百人が百人、この「頂く」を用いる。既に本欄でも指摘した事例もあるが、嘆かわしくて情けなくて。
●No.1730/06.1.17
「かく(欠く
 ・掻く・
 画く・描く
 ・書く)
 ことは
 考える
 ことで
 ある。」
と敬愛する石川九楊氏(『日経マガジン』1月号)。パソコンで単語を変換しつつ「打つ」ことは「書く」ことではないと言う。私も「いまは『打つ』ですが」と「書く」という言葉を使う時につい言ってしまう。「打つ」は「書く」より遙かに容易く考える時間も少ない。
●No.1729/06.1.16
「ご婦人と
 呼んだ
 方が
 いいですよ 。」
と本日の大相撲中継で「白い和服のおばあちゃんは大丈夫」と述べたNHKアナにこう注意したゲスト解説のデーモン木暮さん。北桜・嘉風戦で両力士が勢い余って客席の年輩の女性の上に倒れ込んだのだ。本欄も指摘した日本語の乱れの一例だが、局アナは無視している。
●No.1728/06.1.15
「インスピ
 レー
 ションを
 無視すると
 いつも
 足に
 けがを
 していた 。」
と藤原美智子さん(『メトロポリターナ』1月号)。「自分にとって必要か否か」を基準にその時の直観で判断するのだとか。以前“オーラヒーリング”をしてもらった時、私も「直観は信じていい」と言われた。計画が苦手な方は「私は直観勝負」と割り切っていいかも。
●No.1727/06.1.14
「忙しくて
 儲かれば
 ビジネスは
 簡単。」
と、今日お会いした某社社長。言い換えれば「何もしないで儲けるのが、本当に儲けるということ」要はアイデアを生み出せるか否か。この仕事、時間をかけないとお金にならない。つまり「儲け」には常に時間的な制約があるということ。だから儲からない。どうする!?
●No.1726/06.1.13
「No
 Com-
 puter。」
私が「時間がなくてNOVAには去年、20回位しか行かず、3日以上の休暇は取ったことがなく、メールチェックするから全く仕事をしない日はない」と言うと、こうアドバイスしてくれたNOVAの米国人教師。ただ“自営業”に自由時間がないのは日米共通なのです。
●No.1725/06.1.12
「ヒト
 としての
 自分に
 気づいて
 ほしい。」
と小菅正夫・旭山動物園延園長(『NISSAY 経営情報』1月号)。ついに日本一の人気を勝ち取った「行動展示」の基本は生をひたすら全うする点にあった。「子育てに悩んだらオランウータンを見て雌の一生懸命さの意味を感じるといい」とか。人類が一番ではない。
●No.1724/06.1.11
「任せれば
 人は
 楽しみ
 動き出す 。」
世襲したホテルの危機の時、ブライダル責任者に式場のカメラマンを抜擢。その彼が目を見張るほど生き生き働く姿を見て星野佳路氏はこう考えた(本日の『プロフェッショナル』)。“リゾート再生請負人”とも言われる氏の原点。真理だが私は数%しか実施していない。
●No.1723/06.1.10
「目頭が
 赤くなって
 いますが 。」
とそのアナウンサーは昨日の第42回ラグビー全国大学選手権で優勝した早大の清宮克幸監督に訊ね熱戦を汚した。無論、目頭は「熱く」はなるが「赤く」はならない。話すことのプロが、単純な言葉のミスを犯しながら言い直さなくなったのはいつ頃からか。全く呆れる。
●No.1722/06.1.9
「大和魂。」
を見たとD・クラマー氏は言った(昨夜の『日本サッカー最良の日』)。1968年、メキシコ五輪のサッカー競技で日本が銅メダルを決めた試合の控え室で。ヤマトダマシイで記憶に残るのは日系ボクシング選手の藤猛だが国粋主義と重なるからか日本人は使いませんね。
●No.1721/06.1.8
「草食動物
 である牛に
 『肉骨粉』
 という
 動物性の
 食物を
 与える
 こと自体が
 自然の
 摂理に
 反した
 こと。」
と新谷弘実・米国アルバート・アインシュタイン医科大学教授が著書「病気にならない生き方」で述べる。「自然の摂理」を基準にしたら文明の存在自体が危うくなるが、少なくとも食物はそうあるべき。だから養殖の魚は買わないが外食で出されるのだから困ったものだ。
●No.1720/06.1.7
「風邪ですね
 お薬出して
 おきま
 しょう。」
という言葉は恐い。妻は年末の30日に喉の痛みで某病院を訪れたが簡単にそう言われ風邪薬に症状が違う鼻水の薬を渡され、抗議しても聞き入れてもらえなかった。年が明け完治しないのでやっといつもの医院に行くと鼻骨から菌が入っていると正しく診断してもらえた。
●No.1719/06.1.6
「栄光とは
 努力なり 。」
が豊田泰光氏の座右の銘だそうだ(本日の『日本経済新聞』朝刊)。水戸商3年の時に考えたというからさすが敬愛する豊田氏。千利休の言葉(稽古とは〜)を色紙に書く先輩球界人を批判するが、私にも自作の座右の銘はない。今年1年かけて作ってみようかなと思った。
●No.1718/06.1.5
「相手の
 考えている
 ことが
 なかなか
 分かり
 にくい。」
と中田英寿選手(本日の『日本経済新聞』朝刊)。これがヨーロッパで活躍して8年目になる彼が後輩の日本人選手に抱いている感想だ。選手間の意志疎通が欠かせぬサッカーという競技にしてこれか、という思いだ。改めて今年は曖昧さを排していく1年にしようと思う。
●No.1717/06.1.4
「将来の
 仕事選びに
 早くから
 敏感な
 子ども
 たちが
 増えている 。」
と「13歳のハローワーク」公式サイトの代田昭久編集長(本日の『朝日新聞』朝刊)。中学1年の頃から「将来の夢はトヨタ自動車のチーフエンジニア」と決めることは果たして子供の将来にとっていいのか。ニートの裏返しで学校教育がまた過ちを犯している気がする。
●No.1716/06.1.3
「夢日記。」
について書かれた木村衣有子氏のエッセイ(『サルース』1月号)によると、横尾忠則氏は「夜の夢こそまこと」で「夢はもうひとつの分離された現実」と述べている。夢を記録した経験は多くの方がお持ちではないか。横尾氏は夢からヒントを得て作品制作もするという。
●No.1715/06.1.2
「人間の
 愛って
 いうのは
 人を縛って
 いると
 言える人が
 少ない 。」
と太田光さん(本日の『知るを楽しむ』)。だから愛は人を傷つける。そんな人間の愛の不完全さを理解できない若者が幻想を抱き自殺に向かうと言う。テレビが安売りする「感動」の嵐、何かというと「元気をもらう」イベント。上っ面な情報が日本をおかしくしている。
●No.1714/06.1.1

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