"出きる限り毎日更新"を基本にあらゆるメディアで、
あるいは群衆の中で出合った「気になる言葉」をピックアップ。
すべて123文字で綴った日本語論・日本人論である。 |
★123文字による簡潔な情報伝達の文章スタイルは「知的所有権登録
187441号」を取得しています。 |
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「子供たちに
安全な
場所は
ある
のだろうか 。」
年末はもっと肯定的な言葉にしたかったがあまりにいい加減だ。本日の「やじうまプラス号外版」。こんな表現で「政治や社会が悪い」と。誰も全日本人の精神が病み凶暴な人間が信号待ちの隣に電車内の横に立つ現実に触れもしない。根本から文明の見直しが必要なのに。
●No.1713/05.12.31
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「幻想政治 。」
とカレル・ヴァン・ウォルフレン元日本外国特派員協会会長(本日の『朝日新聞』朝刊)。小泉純一郎による姑息な総選挙演出を指す。「メディアと大衆は大した策略にだまされ」と書くがメディアは騙されていない。幻想なしで存続し得ないのだから。愚かなるは大衆だ。
●No.1712/05.12.30
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「自分の
やっている
ことを
楽しみ、
常に
ベストを
尽くす
こと。」
と、日本のテニス好きの子供達にメッセージしたマリア・シャラポワさん(本日の『とんねるずのみなさんのおかげでした』)。この言葉、当然のようで正に真理です。それにしても「新・食わず嫌い王決定戦」で嫌いなオートミールを含め4食中3食完食の根性はさすが。
●No.1711/05.12.29
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「改めて
人生を
振り返って 。」
と彼は言った。当社創業以来おつきあいしていたアートディレクターである。トラブルがあり会社を閉鎖して3年間、業界を離れていた。久しぶりの電話だった。年初から広告をまた始めるという。彼より6つ年上の私も来年、少しだけ人生のコースを変えてみようと思う。
●No.1710/05.12.28
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「アフリカ
から、
コロッケを
世界に売る 。」
6平程度の空間で1個約50円のコロッケを1日300個売る方式で急成長の「コロちゃんのコロッケ屋」(本日の『ガイアの夜明け』)。私は知らなかったが小竹守社長は、昨年ケニア進出しナイロビの工場からコロッケを世界発売するとか。素晴らしいとしか言えない。
●No.1709/05.12.27
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「ぽち袋。」
の語源を山田五郎氏が語る(『メトロミニッツ』12.20号)。上方で祝儀や心付けのことを、わずかばかりの気持ちを込め「ぽち」と呼んだが「ぽち袋」の名はここから生まれた。いつもお年玉をあげる時になって慌てる。凝ったぽち袋を用意しておくゆとりも必要だ。
● No.1708/05.12.26
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「採点ミス
1・2位
逆転。」
と本日の「朝日新聞」朝刊。フィギュアスケート全日本選手権男子の高橋大輔選手と織田信成選手の採点が表彰式後にひっくり返った前代未聞のミスだ。もちろん誰にも誤りはあるとはいうものの、公のミスが非常に目立った一年だったと思う。日本人の資質低下、ですか?
●No.1707/05.12.25
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「お客様が
たくさん 。」
と、やはり村主章枝さんは言った。選手紹介の「いつもたくさんのお客様に感謝している」という言葉通りに。フィギュアスケート全日本選手権女子は荒川・村主というかつての世界女王2人が復活の演技で観客を魅了した。自分と戦うので精一杯の安藤さんとの差が出た。
●No.1706/05.12.24
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「想定外
年の瀬
大寒波。」
と「読売新聞」本日朝刊一面トップ。気象庁が「全国で20年ぶりの寒い冬になる」と予報変更したとの記事だが、それよりも気になったのがこの「想定外」という言葉。堀江貴文ライブドア社長の当時の発言が影響していると見るのが妥当だろう。それにしても一面とは。
●No.1705/05.12.23
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「上に
上がる。
外に
出る。」
ブエノスアイレス出身の演歌歌手、大城バネサさんが来日当時戸惑った日本語の文法として言葉の重複をあげた(本日早朝の『元気はつらつ歌謡曲!』)。スペイン語は上がるのが上で出るのが外など、当然のことは言わない。確か「食事を楽しむ」も英語にはないと思う。
●No.1704/05.12.22
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「石鹸を
一箱でも
多く売る
ことに
やりがいを
持てず。」
と新卒入社した外資系生活用品メーカー退職の理由を語った「クローズアップ現代」の国谷裕子さん(『ツインアーチ』1月号)。私が花王を辞めた理由の一つも、石鹸やシャンプーを売る仕事を続ける気になれなかったから。人間を二分する一つの要素のような気がする。
●No.1703/05.12.21
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「寒蜆。」
を取り上げた「THE NIKKEI MAGAZINE」(12月号)。冬のシジミは秋に餌のプランクトンをたっぷり摂って身がしまり旨みを増すらしい。しかしその漁獲量は最盛期の5万トンから2万トンへ減った。味噌汁や炊き込みご飯の味わいも中国に左右されるか。
●No.1702/05.12.20
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「寒っ。」
という見出しが一面を飾った「朝日新聞」本日夕刊。何も昔話を持ち出す気はないが、水たまりは凍らないし霜柱は立たないし手はかじかまない。糸井重里氏は「(昔は)家の中の金魚鉢の水が凍った」と書いたが暖房・断熱効果が格段に高まった現代に「寒っ」は大袈裟。
●No.1701/05.12.19
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「シャトー
カミヤ。」
東京・浅草の「神谷バー」を知る方は多いと思うが、その前身が「CHATEU KAMIYA」という日本初の本格的ワイン醸造場だと始めて知った(つくばエクスプレス沿線情報誌『サワワ』冬号)。ボルドー原産の葡萄の苗木から育てた心意気が凄い。本物は残るのだ。
●No.1700/05.12.18
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「拉致問題を
解決する
ためには
平壌宣言を
破棄する
しかない 。」
と西部邁氏(本日の『談志・陳平の言いたい放だい』)。3年前の深夜、平壌宣言を某ホームページで批判した私は、翌朝の新聞と番組の手放しの賛辞に愕然とした。真相は氏の言う通りで暗礁に乗り上げた拉致問題は北朝鮮の筋書き通り。諸悪の根源は小泉純一郎なのに。
●No.1699/05.12.17
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「僕が
いま
関心が
あるのは、
スタイル
のある
上質で
個人的な
ファッ
ションだ 。」
とはグッチのクリエイティブ・ディレクターを務めたトム・フォード氏(『朝日新聞』本日夕刊)。街にブランド品が溢れる姿に「みんな飽き飽きしているのでは」と言う。ユニクロ流ではなくそれこそがファッションだ。同紙別紙面は「私だけの商品」の人気をレポート。
●No.1698/05.12.16
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「ロンジン。」
の広告が「朝日新聞」本日朝刊に。LONGINESとはフランス語で「小川が流れ、花咲き乱れる野原」を意味するのだとか。オードリー・ヘップバーンの写真に「Elegance is an attitude」のキャッチフレーズ。彼女の時代の「姿勢」はいまどこへ。
●No.1697/05.12.15
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「鉄筋量は
法律の
範囲内
で。」
と木村建設の篠塚元東京支店長。姉歯元建築士とのやりとりを聞いていると日本語だなぁって思う。仕事をしてると本当によくあります。「と思っていた」とか「という意味だった」とか。曖昧な言い回しに違う何かが潜んでいる。その都度、未確認を後悔している私です。
●No.1696/05.12.14
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「挨拶は
心と心が
通い合う
基本。」
と本日取材した東京・川村学園の先生。「感謝の心」を基本理念に日々の挨拶を生活の根幹に据える。挨拶ができない人間は結局はコミュニケーション能力が乏しいのだ。ともすれば古臭いと思われがちな真っ当な教育精神に打たれた。間違っているのは現代の日本である。
●No.1695/05.12.13
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「一番の
罪は
善意の
人の
無関心
である。」
なるキング牧師の言葉を朗読劇「ピースリーディング」総合演出の渡辺えり子さんが紹介(本日発売の『サンデー毎日』)。「国連は日本を守ってくれない」と小泉議員は反論したそうだ。では米国が北朝鮮に報復のミサイルを撃てばそれで済むのですか? 無関心な皆さん!
●No.1694/05.12.12
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「白紙
委任した
わけでは
ない。」
と街頭インタビューの市民(本日の『サンデーモーニング』)。先の衆院選の自民支持への言い訳だが、あれは郵政民営化の国民投票ではない。自民党大勝は米国偏重外交も自衛隊イラク派遣も巨額の財政赤字も日歯連1億円献金も全て許したに等しき悪行。いまさら遅い!
●No.1693/05.12.11
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「日本語に
一人称
二人称
という
言葉は
当て
はまらない 。」
と鈴木孝夫著「ことばと文化」を「one hour」(12月号)で紹介。日本語は「あなた」を使わず家族親戚を示す「お兄さん」「おばあさん」、職業を示す「先生」「管理人さん」などで代用する。これは相手との上下関係を即断する日本人の習性とか。そうですね。
●No.1692/05.12.10
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「人生の
絆創膏。」
と桃井かおりさん(本日の『生活ほっとモーニング』)。人生を元気づけられる言葉を集めているのだとか。「アスファルトにたんぽぽ」とか「海老捨ててスープとる」とか言っていたが、何よりこのネーミングがいいです。広告でも使えそう。「SAYURI」明日公開。
●No.1691/05.12.9
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「自衛隊
イラク
派遣延長 。」
が決定された。争点がないと言われた03年衆院選で堂々と自衛隊イラク派遣を支持した国民の皆さんは「あっ、そっ」てなもんだと思う。しかし撤退の時期を英・豪両軍の出方を探って決める頼りなさは何? 全てが米国一辺倒、しかしこれも国民が支持しているのだから。
●No.1690/05.12.8
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「日本で
初めての
サイコロ
ジー・
ジャー
ナル。」
とのキャッチフレーズで本日「プシコ」という雑誌が創刊された。新聞広告を見る限り、創刊号は「相性判断」らしい。もちろんそれも心理学の範囲ではあろうが、今後ぜひ公共の場での心理も特集してほしい。なぜに現代人は我が家のように横柄に振る舞うのかについて。
●No.1689/05.12.7
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「彼らの
顔は
今なら
10歳
以上は
ふけて
見える。」
と祖父である夏目漱石の時代の知識人の成熟を表現した夏目房之介氏(本日の『朝日新聞』夕刊)。今日、私は初対面の方に「お若いですね」と言われた。「若い人にお若いとは言わない」と返した30年前の武田勝彦教授の言葉が蘇る。人間の顔は安易には分析できない。
●No.1688/05.12.6
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「メーリング
リスト。」
というのを実は仕事で初めて体験している。インターネット上のいわば議論の場だ。趣味の気軽な交流なら構わないが、私はメールによる議論は極論すれば不可能だという立場だ。メールは表情が全く伝わらず、逆に言葉が不完全なまま伝わり誤解を招く要素に満ちている。
●No.1687/05.12.5
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「一息
入れる。」
という言葉を紹介し、絵画も息を吐きながら描くことはあるが、吸いながら(休みながら)では行えないとリ・ウファン氏(本日の『新日曜美術館』)。「充満するものがないとダメ」と言ったが、私達もインプットのための休日は必要であると改めて教えられた気がした。
●No.1686/05.12.4
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「プライ
オリティは
上から、
アイデアは
現場から
だよ。」
とマイクロソフトCEOのスティーブ・バルマー氏(本日の『朝日新聞』朝刊)。ビル・ゲイツ氏が同社の頭脳なら、氏は心臓にたとえられる。成功した創業者のなかには全てを自ら取り仕切るタイプもいるが、現場のアイデアを上手に活かしている方は羨ましいなと思う。
●No.1685/05.12.3
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「ボギーを
打っても
まだ
4日間
ある。」
と宮里藍さん(本日の『朝日新聞』夕刊)。米女子プロゴルフツアーの来季出場権をかけた最終予選にて、4ホールで2つスコアを落とす不調にも「いつでも取り返せる」と慌てなかった。名選手の言葉は全て人生の名言につながる。それが20歳の言葉であったとしても。
●No.1684/05.12.2
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「求めよ
さらば
与え
られん。
尋ねよ
さらば
見出さん。
門を叩け、
さらば
開かれん 。」
「新訳聖書」(マタイによる福音書)。最近、浮かんだ疑問はすぐ解消するように、思いたった行動は即行うように心がけている。何かを起こすとそれなりに他の何かが動きだすのだ。今年もあと1カ月。求めよさらば、である。クリスマスプレゼントとは、ちょっと違う。
●No.1683/05.12.1
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川中紀行のブログ「 いいコトバ」 「再現批評」もぜひご覧ください。 |
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