"出きる限り毎日更新"を基本にあらゆるメディアで、
あるいは群衆の中で出合った「気になる言葉」をピックアップ。
すべて123文字で綴った日本語論・日本人論である。  | 
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187441号」を取得しています。  | 
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「年俸 
 上位者。」 
という区分が松井証券にはあり人名は公表される(本日の『朝日新聞』朝刊)。人数30名、評価は複数の人間の面接による査定で基準は好き嫌いと言うが「しょせん人間が人間を評価するのだから構わない」とも。松井道夫・松井証券社長の本音の人事制度に圧倒された。
 ●No.1468/05.4.30
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「コミュニ 
 ケー 
 ション 
 能力。」 
と言わず「自分の意見を正しく伝える表現の仕方」と具体的に言わないと議論にならないとデビッド・バーガー名古屋女子大学助教授(『週刊ST』4/29 号)。「自由」も、ブッシュの自由とヨーロッパの自由は違うと述べる。概念を特定する重要性について全く同感。
 ●No.1467/05.4.29 
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「いける本・ 
 いけない本。」 
なる小冊子(非売品)を書店で見つけた。編集者や新聞社の文化部記者、書店員、出版関係者たちの集まり「ムダの会」の発行。いろんな人がオススメ本と、気に入らない本について述べているが中沢新一著「僕の叔父さん 網野善彦」を4人が褒めている。とても気になる。
 ●No.1466/05.4.28
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「巨人と 
 楽天は 
 大の 
 仲良し。」 
と本日の「朝日新聞」夕刊。それぞれ6連敗、11連敗中の両チームへの揶揄だ。楽天は仕方ない面もあるが、巨人の最下位は監督の責任である。思えば不可解な原監督更迭からケチがついた。セパ交流試合に“最弱決戦”なんて不名誉なキャッチを付けられませんように。
 ●No.1465/05.4.27
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「35年ほど 
 前は、 
 渡とよく 
 一緒に 
 旅を 
 しました。 
 悲しさが 
 襲って 
 きました。」 
と井上陽水さんからのメールを受け取った小室等氏(本日の『日本経済新聞』喪友記)。渡とは、56歳の若さで亡くなったフォーク歌手、高田渡さん。35年前と言えばフォークソング全盛期で、こんな私でさえギター抱えてグループの真似事をやっていた。青春、消ゆ。
 ●No.1464/05.4.26
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「つまり、 
 男って 
 ものは、 
 いつも外で 
 誰かに 
 奢ったり 
 奢られ 
 てるか、 
 なのよ。」 
と萩本欽一氏(本日発売の『サーデー毎日』)。男は「家でおいしいものを食べるようになったら、おしまい」なのだそうだ。そうなると私は? なのだが、「誕生日ごときにイベントするようじゃろくな家庭じゃない」など破天荒な物言いが痛快かつ予想外な対談であった。
 ●No.1463/05.4.25
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「とりあえず 
 傷口に 
 絆創膏を 
 はって 
 出血を 
 止めた 
 という 
 こと。」 
と「朝日新聞」本日朝刊。言うまでもなく日中首脳会談の成果だ。靖国神社も尖閣列島も何も話さず何も解決していないのに、あの小泉議員の威張り方は何だ。こんなに酷い政治状況なのに、福岡・宮城で衆院補選勝利。民主党に不利ではあったが、いいんですか?それで。
 ●No.1462/05.4.24
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「好きな 
 仕事 
 してますか?」 
と訊く「ブルータス」5/1号。それにしてもいろんな職業が紹介されています。ハンモック専門店店主とか、走るお茶のソムリエ、ネイキッドカウボーイなどが印象に。だけど、単なる画家がいなかった。ビジネスではないアーティストこそテーマにふさわしいと思うが。
 ●No.1461/05.4.23
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「ぬくもりは 
 ケモノ 
 ミチ。」 
とサンボマスターの山口隆は正に語りかける如く歌う(本日深夜の『トップランナー』)。コミックに出てくるような風貌でこの男は「僕がカリスマだなんて、歌を歌ってお金をもらっているんですよ」などと本音で反論する。ぬくもりに出会うのに、舗装された道はない。
 ●No.1460/05.4.22
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「愛って 
 難しい 
 ものです 
 よね。 
 一緒にいる 
 人を愛して 
 いるのか 
 いないのか 
 しばし 
 分からなく 
 なるかと 
 思えば、 
 別れる時に 
 なって 
 初めてその 
 人を深く 
 愛して 
 いたと知る 
 ことも 
 ある。」 
とコン・リーさん(本日の『朝日新聞』夕刊)。チャン・イーモウ監督と公私にわたるパートナーとして恋愛の苦悩を現実と非現実の両方で味わった彼女にしてこの言葉。恋愛って、難しい。「愛の神、エロス」が話題だが、いま最高の女優と思う彼女の演技をまた見たい。
 ●No.1459/05.4.21
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「10勝 
 ごとに 
 区切りと 
 言われても 
 コメントに 
 困る。」 
とは渡米11年目でメジャー通算120勝に達した野茂投手の言葉(本日の『朝日新聞』夕刊)。当然の感想だ。相手ヤンキースの松井選手の印象など、はぐらかされるのが分かっている質問をして、「はぐらかすのが野茂だから」で済まされるのは記者として甘いと思う。
 ●No.1458/05.4.20
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「同じように 
 仕事が 
 できる 
 男女が 
 2人いたら 
 女性の 
 ほうを 
 管理職に 
 する。」 
と99年2月、北城恪太郎・日本IBM社長(当時)は女性社員1240人を前に言った(昨日の『朝日新聞』夕刊)。6〜7年前、花王在籍当時の上司に女性社員の比率を問うと「あまり広がっていない。期待外れだったということだ」と言われた。女性の意識は、いま?
 ●No.1457/05.4.19
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「ばっちし 
 と、 
 ばっちり。」 
など「り」を「し」に変える用法が最近目立つと金田一秀穂・杏林大教授(本日の『ラジオ深夜便』)。ばっかし、はっきし、やっぱし、あんまし、ちょっきし、そのかわし、などだが、強調でなくむしろ柔らかな感じを出したい意識を感じるとか。私は対等意識を感じる。
 ●No.1456/05.4.18
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「主婦の 
 幸せって 
 何だろう。」 
とナレーションする本日の「情熱大陸」は栗原はるみ氏。「私は主婦業が好き」と女手一つで現在を築いた彼女。その前の「スーパーナイト」では“セレブになりたいOLたち”を紹介する。妻は「25畳のリビング、私も欲しい〜!」ここにも幸せになりたい主婦がいた。
 ●No.1455/05.4.17
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「イベリコ 
 豚。」 
なる豚の「骨付きロースト」を当社近くのフレンチレストラン「おはらス(『五反田MAP』参照)」で食した妻。この豚は、どんぐりだけを食べて育てられたスペイン特産の豚。「お肉を超越した味」とはスタッフの言葉だったそうだが、さて? 私は仕事で食べていない。
 ●No.1454/05.4.16
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「日本で 
 仮想敵国と 
 なりうる 
 のは北朝鮮 
 ですよね。 
 でも、 
 それを敵視 
 して 
 どうする 
 んだと思う。」 
とケー・ダブ・シャイン氏(本日の『朝日新聞』夕刊)。「取引がない」と対談相手の宮台真司氏。そもそも小泉議員の訪朝時から北朝鮮とは取引していない。ただ言われるままに引き下がってきただけだ。この経緯に立ち戻らない限り、北朝鮮との交渉は進まないだろう。
 ●No.1453/05.4.15
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「お客様を 
 ハグ 
 しなさい。」 
とはジャック・ミッチェル著「94%の顧客が『大満足』と言ってくれる私の究極のサービス」の原題(本日の『日本経済新聞』朝刊)。「ハグ」しない、突き放す如き店主の接客が魅力的な店も確かにあるが「私を嫌いなんじゃないか?」と思わせる接客はやめてほしい。
 ●No.1452/05.4.14
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「もう 
 徴兵制への 
 レールは 
 敷かれて 
 いる。」 
と言う赤川次郎氏(『サーデー毎日』4.24号)。「徴兵制を敷く法案が強行採決で通ってしまったとしてもマスコミは結構おとなしいんじゃないか」という推測には、思わず頷いてしまう。憲法改正を集団的自衛権に絡ませようとする自民党の意図に恐怖を抱くからだ。
 ●No.1451/05.4.13
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「ヤッパ。」 
すみません、この社名知りませんでした。本日の「朝日新聞」夕刊では、ネット上で立体画像を手軽に様々な角度で扱う技術をビジネス化した若干21歳の伊藤正裕同社社長を紹介。絶対的なオリジナリティの強さ。匿名で書く仕事にどこまでそれが実現できるか模索する。
 ●No.1450/05.4.12
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「権限委譲が 
 やる気を 
 高めた。」 
昨日の「サンデープロジェクト」のダイエー復活戦略の舞台裏が面白かった。本部と現場の乖離という、他企業でもよく聞く大組織病。それが各店舗の店長に権限を与えた時点で生き生きと変わっていく。地域に合わせる。私もそれをコンセプトにする某企業の仕事を承る。
 ●No.1449/05.4.11
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「コミット 
 メント。」 
言わずと知れた日産自動車のカルロス・ゴーン社長兼CEOが掲げた「達成すべき目標」。ゴーン社長のルノーCEO兼任に伴いCOOに選任された志賀俊之氏は「目標は達成されます」と事も無げに言った(本日の『経済羅針盤』)。こう言わせたゴーン氏の凄さに感服。
 ●No.1448/05.4.10
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「政界も 
 おだやかな 
 気持ちで 
 いきたい。」 
と今日の花見の宴で小泉議員が挨拶した。もちろん郵政民営化に抵抗を見せる与野党の状況を表したものだが、多数に向けたメッセージにおいて広告ではもっと細やかな配慮をする。「政界もおだやか」と言うなら国民が抱える諸課題に解決策を出してからにすべきである。
 ●No.1447/05.4.9
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「オレンジ 
 デー。」 
バレンタインとホワイト両デーで贈り物を交換し合った二人が愛を深めるため“オレンジ色の物”を持ち寄るという5月14日のイベントを指すらしい (『R25』4/08→4/14)。全く普及していない記念日だが、当社のカラーはオレンジ色。ちょっと気になった。
 ●No.1446/05.4.8
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「一足 
 早く 
 夏が来た。」 
と「日本経済新聞」本日朝刊の見出し。今日も暖かかったけど昨日は、東京メトロが冷房を入れていた。これって乗客の苦情が恐いからなのである。コートを着ていた私でさえ寒かった。こんな日本が「愛・地球博」をやるんだから、なぜもっと「地球環境」を訴えないの?
 ●No.1445/05.4.7
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「酣。」 
これ、「たけなわ」と読む。知人の娘さんの高校入学祝いに贈った「美人の日本語」をもう一冊自分のために買って毎夜、眠る前に読む。本日の“日本語”は「最も盛り」の頃を指すこの言葉。春を通り越し30度を超えた地もあった今日、やはり私は地球温暖化を憂える。
 ●No.1444/05.4.6
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「われわれ。」 
という言葉をここ十年書いていないと、熊野純彦・東京大助教授(『朝日新聞』本日夕刊)。「われわれと書く時にふと感じるとまどい」があるとも。時代のなかで人々は分散し共同体が希薄化したということか。しかし“われわれ”が危機の中心にいることは間違いない。
 ●No.1443/05.4.5
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「最近は 
 電車や街の 
 中でも 
 平気で人を 
 押しのけ 
 たり、突き 
 飛ばして 
 いる人たち 
 ばっかり。」 
と渋谷高等学院の女子生徒(本日発売の『サンデー毎日』)。同校は普通の学校に適応できなかった生徒が通う“サポート校”だ。校則にとらわれず自由に好きな事を学ぶ方式。その是非はともかく、乱暴な世の中に鈍感な人間が正常だと言われる社会であってはならない。
 ●No.1442/05.4.4
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「不快な 
 気持ちに 
 させる 
 こと自体が 
 人に迷惑を 
 かけている 
 こと。」 
と近藤珠實「清紫会」新・作法学院長(『ファミリー109』4月号)。「礼儀作法やマナーがいいと、確実に自分を高く評価してもらえる」と言う。誠にごもっともだが、礼儀作法やマナーを何とも思わない子供達が親になり子を育てる未来にそれが通用するのだろうか。
 ●No.1441/05.4.3
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「言うまでも 
 ありま 
 せんが、 
 ホワイト 
 ハウスでは 
 マキシムの 
 定期購読は 
 して 
 いません 。」 
とスーザン・ウィットソン米国大統領夫人報道担当官(『ニューズウイーク』4.6号)。いいですねぇ、このくらいどこかの官房長官も言ってほしいですねぇ。ブッシュ夫妻の双子姉妹の下着姿の合成写真が掲載された男性誌「マキシム」を全く問題にせず、こんな一言。
 ●No.1440/05.4.2
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「お灸すえて 
 やります!」 
大分県挾間町で行方不明になっていた子供達3人が無事発見されたが、その後の母親のこの一言になぜか安心した。若い世代の母親がこうした表現を知っていたという驚きと共に、溺愛を感じさせるコメントが目立つ救出劇の後の発言として極めて冷静かつ客観的であった。
 ●No.1439/05.4.1
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川中紀行のブログ「 いいコトバ」 「再現批評」もぜひご覧ください。   | 
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