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"出きる限り毎日更新"を基本にあらゆるメディアで、 あるいは群衆の中で出合った「気になる言葉」をピックアップ。 すべて123文字で綴った日本語論・日本人論である。
★123文字による簡潔な情報伝達の文章スタイルは「知的所有権登録 187441号」を取得しています。
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「年寄りは
 若い
 うちに
 殺せ!」
という20歳時の1行が文壇の顰蹙を買った初めと大江健三郎氏(本日の『朝日新聞』夕刊)。「高校時代に若いうちから年寄りみたいなヤツがいて」なる発想から出たそうだが、その年寄りが増殖しているのが現代か。古希を迎えなお長編小説を発表した想像力に驚嘆す。
●No.1379/05.1.31
「CO2
 などの
 温室効果
 ガスが
 増え
 続けると
 地球の
 温度が
 上昇し、」
と地球温暖化を憂えたシャープの企業広告が本日の「朝日新聞」朝刊に掲載。こんな大ざっぱな説明で温室効果の原理が誤解なく伝わるのだろうか。もちろんこれは広告だし、狙いは「太陽電池の生産量世界一」などのPRがメインなのだが、それにしても無責任だと思う。
●No.1378/05.1.30
「労働力率。」
とは「実際に働くか職を探すかしている人の割合」を示すが、15歳以上の人口比率が下降し続け、特に25歳までの男性で44%まで低下しているのだとか(本日の『日本経済新聞』朝刊)。大学は即戦力養成などと絵空事を目指す前に「働く」意味を教えてもらいたい。
●No.1377/05.1.29
「読売
 巨人軍
 年間
 指定席
 申し込み
 案内書
 在中。」
と題されたDMが本日、当社住所で私宛に配達された。視聴率低下に悩み、今期から東京ドームでの主催試合の実数発表を決定した(株)東京ドームの苦境がここにも現れている。「スターシート」など4種類が写真付きで紹介されているが、特長説明がなく分かりづらい。
●No.1376/05.1.28
「泥じゃ
 ない、
 土!」
と、本日午前深夜の「魂のワンスプーン」で「五反田MAP」でも紹介している「ヌキテパ」田辺年男シェフ。無農薬で育てたタマネギについた土をソースにするという圧巻のレシピで見事勝利。確かに泥と土の意味は違う。料理はクリエイティブであると正に実感、感嘆。
●No.1375/05.1.27
「商品
 そのものに
 魅力の
 ないモノを
 いくら
 広告で
 売ろうと
 しても、
 本当は
 無理
 なのだ。」
なる言葉を始め糸井重里氏が90年代から次第に広告から遠ざかった理由を隠す事なく述べている。「ほぼ日刊イトイ新聞の本」を後ればせながら本日読了した。この天才にしてコピーライターという仕事の不条理に陥っていたとは。しかしHPを始めてからの描写は痛快!
●No.1374/05.1.26
「うっせぇ、
 てめぇ
 みてぇな
 ババアに
 言われ
 たかぁ
 ねぇん
 だよぉ!」
と本日22時26分、JR「渋谷」駅ハチ公口改札で女性同士の喧嘩。20代らしき女性が叫んだこの言葉は男性と区別がつかない。男女平等のご時世にうるさい事は言わぬが、こんな言葉を平気で使う女性の心が美しいはずがなく、誰も皆似たりよったりと私は失望する。
●No.1373/05.1.25
「誰の
 手も
 借りずに
 1日中
 歩いて
 いたい。」
と米国で心臓移植手術を受けた平美樹さん(本日の『ニュース23』)。家族による臓器移植の承諾を前提とする日本の臓器移植法の下では数年間も待つが、米国では数ヶ月で手術を受けられるとか。手術室に向かう美樹さんに「GO!」と励ます米国人が頼もしく見えた。
●No.1372/05.1.24
「何かを
 目指す
 ことは
 もう
 やめた。」
と宮沢章夫氏(『日本経済新聞』本日朝刊)。「自分で意識すると決まって失敗する」は50歳目前の悩みとして共感。それでも劇団を主宰し芥川賞候補になるのだから羨ましい。同い年の同じ静岡出身で注目していた。遊園地再生事業団の団員と昔出会ったが観劇はまだ。
●No.1371/05.1.23
「病気に
 かこつけて
 寝とる
 だけや
 ないか!」
と本日「エンタの神様」本番中にカンニングの竹山隆範さんは、骨髄性疾患で療養中の相方・中島忠幸さんに電話しこう叫んだ。相方を怒鳴り続けた竹山さんの言葉の一つひとつにコンビの愛情を感じ私はなぜか涙ぐんだ。こんな時、嫌いなテレビもいい所があるなと思う。
●No.1370/05.1.22
「ケータイ
 神。」
と携帯電話を呼んだ扇田昭彦氏(『遊歩人』1月号)。車内でひたむきにメールする人々をあたかも携帯電話に祈るかのようだと揶揄する。携帯電話に没頭する時間は1人の世界だ。私はそこに利己主義を強め意志疎通の力を弱める現代人の問題点が助長される危惧を抱く。
●No.1369/05.1.21
「サマワ
 高まる
 緊張。」
と「日本経済新聞」本日朝刊政治面に久しぶりに「サマワ」の文字が大見出しで載る。3月半ばに治安維持担当のオランダ軍が去るが英国軍は増派しない方針なのに、宿営地を狙う砲撃は断続的に続く。米国民も支持せぬイラク侵攻を正当化し続ける小泉議員に未来はない。
●No.1368/05.1.20
「風。」
敬愛する書家・石川九楊氏著「一日一書」の本日は「風」。小泉議員は最近「春風に座す」の意味合いで言葉をしたためたとか。この人、自身のメールマガジンに昨年「春風を斬る」なる題で語っており“春風好き”らしいが、座すと斬るでは違う。座して解散の機を待つか。
●No.1367/05.1.19
「こないだ
 いっしょに
 泣いて
 くれた
 人々が、
 今日は
 いっしょに
 笑って
 くれて
 いる。」
と、実母の葬儀に駆けつけた担当編集者達が直木賞の授賞式で見せた笑顔について語る角田光代氏(本日の『朝日新聞』夕刊)。編集者は作家の葬儀も取り仕切るのかと驚いたが、氏の繊細な感性が伝わる受賞の弁である。その受賞作は昨日まで、各書店で品切れ中だった。
●No.1366/05.1.18
「Oui と
 言い
 続ける、
 人生。
 Nonと
 言い
 続けた、
 人生。」
は劇団四季「アンチゴーヌ」のキャッチフレーズ。NHKの長井暁氏の内部告発があった。これであの人も終わり、だなんてつまらぬ感想は恥と知れ。Nonと言い続けたかった夢を自力で手に入れた快挙を喝采したい。NHKを解雇されるとしてもいかほどの事か。拍手!
●No.1365/05.1.17
「新明解
 国語
 辞典。」
が7年ぶりに改版され「第六版」になったらしい(本日の『日本経済新聞』朝刊)。私も「第三版」を愛用するこの辞書独特の皮肉たっぷりな解説は実は96年に亡くなられた編集主幹・山田忠雄氏の筆に負うところ大きく、新版の説明はごく真っ当なのだとか。誠に残念!
●No.1364/05.1.16
「自分の
 声に
 自身が
 なかった。」
と「R25」(1/14→1/20)中吊り広告のキャッチフレーズ。草野マサムネ氏のロングインタビューに付けられたものだが、これは「自信」の誤りだろう。本文を読んだが「自身」を想起させる内容は話されていない。原稿作成に「変換」がある限り注意が必要だ。
●No.1363/05.1.15
「日本の
 アニメ史上
 初めて
 和室が
 登場した
 作品は
 1965年の
 『オバケの
 Q太郎』。」
(『メトロポリターナ』1月号)とは知らなかった。制作現場は「洋室でないと視聴者には受けない」と思っていたそうだ。当時の日本国民の舶来崇拝主義がうかがえる。翻って衣食住に“和”ブームの昨今ですが、日本語の世界はいい言葉がどんどん失われつつあります。
●No.1362/05.1.14
「犯罪に
 かかわる
 人々と
 犯罪に無縁
 の人々の
 境界線も
 薄れて
 きた。」
と本日の「日本経済新聞」朝刊。大人と子供、素人と玄人の境目も薄れてきたと「春秋」欄。昔の偽札犯は技術にプライドを持っていたそうだが、いまはパソコンとプリンタで誰でもできる。倫理観が崩壊してしまった日本人全体の変化が、犯罪の根本に潜んでいると思う。
●No.1361/05.1.13
「Mac
 ミニ。」
の米国での発表会を昨夜の「ワールド・ビジネスサテライト」で紹介。Web上にも詳細情報がないこの新機種だが「気軽にウインドウズから乗り替えてもらえるように」などとS.ジョブズCEO。商品やサイトはMacを無視して接続やメンテナンスを行っていますよ。
●No.1360/05.1.12
「自己否定を
 しない
 ところに
 新しい
 ものは
 生まれない
 と思うん
 です。」
と三木谷浩史・楽天代表取締役会長兼CEO(本日発売の『サンデー毎日』)。人間は自己肯定型だと指摘するが、もちろん楽天はちゃんと既存ノウハウを土台に成長している。氏は革新を続けると言いたかったのだろう。プロ野球参入の失敗確率はゼロと言う自信も凄い。
●No.1359/05.1.11
「パウンド
 ケーキを
 焼いたから
 会わ
 ない?」
という“ママ”の誘いに乗り一人で出かけた妻。この63歳の義母は毎日、地元の公民館で料理・陶芸・絵画をたしなみテニスもやる。先日は駅まで買い物に出かけた折、気ままに山中湖まで日帰り旅に。60代を老人と思わぬ方がよいし団塊の世代はもっと若くなるはず。
●No.1358/05.1.10
「高度専門
 職業人の
 養成。」
が国公私大の選んだ「大学が担いたい機能」1位となった(作日の『日本経済新聞』朝刊/全学長アンケート)。これは当然、就職率向上を睨んだもので昨今の実学志向も反映している。だが、大学はこのままビジネスピープルの養成機関になってよいのか? 私は頷けない。
●No.1357/05.1.9
「山の子が
 初めて
 海を見た
 ような
 出会い
 でした。」
と武田鉄矢氏は「幸福の黄色いハンカチ」の台本最後のページに記す(『R25』1/07→1/13)。いつも敬服する氏の言葉遣いの巧みさがこの記事にも生きる。しかし、氏にそう言わせた山田洋次監督も凄い。「誰もいないからそこを歩く」もいい。そうありたい。
●No.1356/05.1.8
「今の若手も
 派手さより
 基礎を
 大切にして
 江戸の
 においを
 まず身に
 つけて
 ほしい。」
当世尾上菊五郎から海老蔵・松緑・菊之助ら若手歌舞伎役者達への苦言である(『朝日新聞』昨日夕刊)。しかし、歌舞伎の世界にしてなお「基礎」か。基礎練習を徹底するMLBの姿勢にも通ずるが、書く仕事の場合は「考えながら何度でも書く」ことで基礎は培われる。
●No.1355/05.1.7
「万が一の
 ことを考え
 みなさまの
 安全確認を
 させて
 いただき
 たく、
 一言「無事
 です!」で
 構いません
 ので、
 お返事を
 お願い
 いたし
 ます。」
なるメールを得意先の方から昨日頂戴した。年末・年始にそれとなくスマトラ島沖地震を話題にすると周囲で東南アジア方面に出かけている人が意外に多いのに驚く。恐らくこんな呼びかけが各地で行われているのではないか。石油採掘などとの関連も綿密に調査願いたい。
●No.1354/05.1.6
「何を
 食べて
 いるかを
 訊けば
 どんな
 人か
 分かる。」
と、90年に33歳で史上最年少の三つ星を獲得したアラン・デュカスは言う(昨夜の『世界最高の料理の巨人』)。「草食・なかひがし」のご主人と野菜畑を歩き食べるシーンが圧巻だ。自然の命を愛しているのが分かる。この言葉、最近の犯罪者にもあてはまるはずだ。
●No.1353/05.1.5
「プロ
 デュー
 サー元年。」
小泉議員の「知財立国」の演説を受け今年、プロデューサー育成を目指した取り組みが大学を中心に動き出すとか(本日の『朝日新聞』朝刊)。記事ではプロデューサーと単なるクリエイターの定義が混在している。意志疎通能力こそ不可欠と思うが、その視点はあるのか。
●No.1352/05.1.4
「もっと
 父の話を
 聞けば
 よかった。」
亡き父母と姉の思い出を胸に62年前に生まれた中国(満州国)・瀋陽、長春を旅する浅丘ルリ子さん(本日の『父の面影を追って』)。4人で遊んだ地で当時の記念写真を手に嗚咽する場面に涙こぼれる。失ってから尊さが分かる。平凡な言い回しだが、これこそが人生。
●No.1351/05.1.3
「大人の
 背中を
 どう
 示すか。」
が全ての大人の課題なのだとか(『県のたより』1月号“かながわ青少年育成指針”)。だけど背中を見せても読み取る意識が育てられていない価値観の相違が問題なのだから、これは厳しいと思う。「これが手本!」なんて意気込んでも「うぜぇ」の一言で終わりでしょ?
●No.1350/05.1.2
「古代
 ローマも
 少子化に
 悩んだ。」
と塩野七生氏(元旦の『日本経済新聞』朝刊)。「パクスロマーナ」の世に生き方が多様化し少子化が進んだ。初代皇帝・アウグストゥスは、未婚女性に独身税をかけ、子だくさんの男性の登用を進めた。その時代に我々も学ぶべきなのか。私達夫婦も諦めた訳ではないが。
●No.1349/05.1.1

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