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"出きる限り毎日更新"を基本にあらゆるメディアで、 あるいは群衆の中で出合った「気になる言葉」をピックアップ。 すべて123文字で綴った日本語論・日本人論である。
★123文字による簡潔な情報伝達の文章スタイルは「知的所有権登録 187441号」を取得しています。
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2004年1月
「ジョブ
 シャドウ。」
なる「働いている人に影のように付いて回り仕事をする姿を見つめる」制度を本日の「朝日新聞」夕刊で紹介。都立豊島高の体験を報じていたが、職場における社会人の目線や動きを追う事で感じる収穫は大きいと思うものの、単なるイベントで終わってしまう危惧もある。
●No.994/04.1.31
「汚れる
 仕事が
 した
 かった。」
と某土建会社で仕事をしている20代半ばの若者。ある取材で入社動機を質問するとそう答え「体を動かし汗まみれになって帰ってくると仕事をしたって感じがする。」いま企業が最重要視するコミュニケーション能力もあると見た。こんな若者達を日本に増やす方法とは。
●No.993/04.1.30
「ただいま
 渋谷駅に
 おいて、
 車内で
 迷惑行為が
 発生し。」
と本日朝の東急田園都市線車内放送。これは間違っている。今や車内とは迷惑行為が常時発生し続けている場所であり、人間は公共の場で迷惑をかけることに注意を払う能力のない生物に退化している。「車内でトラブル(あるいは喧嘩)が発生し」と正確に言ってほしい。
●No.992/04.1.29
「ククル。」
という名の定食屋さんに東京・王子での打合せ前に入る。琉球方言で「心」を指すのだとか。「生産者直送で流通マージンを省いた」というものの、ヅケ丼・カキ揚げ丼・カレー南蛮丼はいずれも300円。近くの専門学校の学生に向けた良心を感じた。場所は北区役所前。
●No.991/04.1.28
「チャンスと
 モチ
 ベーション
 さえ
 与えれば、
 どんどん
 伸びて
 くれる。」
と、またしても樹研工業・松浦元男社長の人材論(『経営者会報』2月号)。「いまの若者は使えないと嘆く人がいますが、そのように言う人自身に問題がある」と喝破。あの100万分の1gの歯車を開発したのは元番長の若者だとか。人材の育成、確かにそうありたい。
●No.990/04.1.27
「小泉さんの
 代わりに
 誰が
 いるの。
 世論調査で
 訊かれた
 ので
 そう
 答える。
 それ
 どころか、
 訊かれ
 なければ
 普段は
 考えも
 しない。
 私は国民を
 疑う。」
と高村薫氏(本日発売の『サンデー毎日』)。別に偉ぶる訳でも身の程知らずでもない。高村氏ほどでなくても、世の中おかしいとちょっとでも考えられる人なら、素直にいまの日本国民の没落を肌で感じるはず。日本復活キャンペーン、もういいよ。それこそ時代遅れだ。
●No.989/04.1.26
「国民も
 悪い。」
と小沢一郎・民主党代表代行(本日の『サンデープロジェクト』)。やっと政治家が指摘した。「なぜ国民の自衛隊派遣支持が増えた?」に「既成事実の積み重ねに弱い」と答えた。「小泉元旦靖国参拝を批判せぬマスコミも悪い」とも。国民とマスコミは多分変われない。
●No.988/04.1.25
「聖子
 ちゃんの
 結婚式の
 時と同じ
 くらいの
 報道。」
とサマワのマスコミを皮肉ったロシア報道機関の東京支局長(本日の『ブロードキャスター』)。もちろん報道は大切だが、彼が揶揄したのはその姿勢だ。女性誌は佐藤正久先遣隊長の過去と家族を記事にするのか。テレビも頼むからグルメ情報番組と混同しないでほしい。
●No.987/04.1.24
「おはよう
 ござい
 ます。
 いまお茶を
 お出し
 します
 から。」
と何と社長自ら迎えたフィンランドのイッタラ社(『ブルータス』2.1号/大人の会社見学)。この会社、1470名も社員がいる。別に威張ってる訳ではない私もそこまではしていない。社内のハンモックでは営業部員が昼寝中だが、当社にも居眠り可のソファはある。
●No.986/04.1.23
「国民政党
 である
 自民党、
 つまり
 ほとんどの
 国民が
 支持して
 いる
 自民党を
 代表し。」
と述べた額賀自民党政調会長(本日の『日本経済新聞』朝刊)。定義の曖昧な「国民政党」を根拠に「つまり」と受け「殆どの国民が支持」と堂々と間違いを言ってのけるこの人の頭脳とは何か。こんな人間が幹部の党とこれまた愚かな党首を支持し続ける日本人とは何か。
●No.985/04.1.22
「一つ夢を
 発表して
 おこうと
 思う。
 『魅力的な
 人間に
 なる』
 です。
 これ
 だったら、
 抽象的
 だから
 いつまでも
 続けて
 いられるし
 魅力の
 定義も曖昧
 だし、
 適当で
 いいんじゃ
 ない?」
と芥川賞受賞の金原ひとみ氏(作日の『朝日新聞』夕刊)。「抽象的」「曖昧」「適当」の3語が図らずも現代の若者気質を物語る。作家はいいがそれじゃ世の中は動かない。彼女は同日の「毎日新聞」夕刊では謎の“ゴキムカデ”について綴る。こちらも非現実ではある。
●No.984/04.1.21
「青くなって
 しりごみ
 なさい
 にげなさい
 かくれ
 なさい。」
「サンデー毎日」2.1号で佐高信氏はこの加川良「教訓・」を「市民によって口ずさまれなければならない」と大威張りで反戦歌に推薦。はてそうか? 純粋故の強さを身の程知らずに垂れ流す歌詞は砂糖入れ過ぎ。逃げるより、考えろと言うべきが現在の日本ではないか。
●No.983/04.1.20
「文末を
 やたら
 『し』で
 終わらせる
 話し
 言葉。」
など高校生の言葉の乱れを大修館書店が調査 (『日本経済新聞』本日朝刊)。この例文は「あたしってそういうの苦手だし。」「し」は接続助詞だろうが文法にない使い方でPRESENT MAGAZINEでも述べた。ただ、昨今の言葉の乱れは殆ど曖昧化を特長とする。
●No.982/04.1.19
「近藤さん、
 風が
 吹き始めて
 いま
 すよ。」
本日の「新選組!」に土方歳三の兄役で出演した(懐かしの)栗塚旭氏の台詞から。「動かなかった岩をも動かす風が」と続けた。三谷幸喜氏の脚本も軽快だが、配役がこれまでの大河ドラマと全く違って楽しい。今年の参院選で現代の日本にだって風は起こせるはずだが。
●No.981/04.1.18
「アリバイ
 くん。」
なるカメラ付携帯電話による背景画像合成サービス(嘘つき出張も可?)など携帯文化を扱った本日の「ブロードキャスター」。同志社女子大・安森教授提唱の携帯画像と短歌の相乗効果には一理。ただ某携帯俳人の「今年こそ景気頼むぜ初稲荷」は投稿俳句の落選レベル。
●No.980/04.1.17
「苦手な
 ものは
 何?。」
と問われた時の答えを主題にコラムを綴った齋藤薫氏(『フラウ』1.27号)。「暑いの苦手なんです」と答えた女優のスマートさを羨む内容だが、質問相手に応じ答えを変えるのが本来の会話上手。この女優は対談だから「暑さ」を選んだに過ぎぬ。皆さんの答え方は?
●No.979/04.1.16
「豪雨する
 準備は
 できて
 いた。」
と本日、江國香織氏の直木賞受賞作を紹介した夜9時からの「NHKニュース」。なぜこんなミスが起きるのか。「豪雨する準備」と原稿を書いて、なぜおかしいと思わない。そのまま読む方も読む方だ。視聴率だけが悪なのではない、このやっつけ意識こそが問題なのだ。
●No.978/04.1.15
「日本では、
 ことばで
 もって
 ものごとを
 教える
 という
 姿勢が希薄
 なのだ。」
と「ケータイを持ったサル」の正高信男氏。日本では一歳児が車を指さすと「大きいねぇ」と相槌を打ち、アメリカでは「That’s a car」と教えるとか。日本人は親から言いつけられる事柄が少ないという調査結果も。電車と自室の区別がつかなくても仕方ないか。
●No.977/04.1.14
「甘え。」
という言葉がまたも繰り返された、成人式騒動。それでは親や教師の躾・指導の腐敗はどうなるのか。この空恐ろしい状況をどう批評しても手遅れ。文科省を解体し国民的な議論の場に教育を持ち出すか、日本人全員の前頭葉検査でこの憂国の状況を国民に気付かせるかだ。
●No.976/04.1.13
「ADHD 。」
がテーマの主張があった本日の「青春メッセージ」。早速調べると「注意欠陥多動性障害」と呼ばれ、注意散漫・衝動性・多動が不適切に見られるとある。離乳期から異変が出始めることから躾が主因ではない。前頭葉に問題がある点は解明されているとか。また前頭葉だ。
●No.975/04.1.12
「Pilot
 Bird。」
とはオーラヒーリングの樋川ゆらさんが始める仕事場の名。Pilot Boat(水先案内船)からの造語。本日、彼女作の布絵の会に行く。オーラの汚れを取りながら真の自己・ハイヤーセルフの声を伝えるのがゆらさんの本業。心の痛みや筋肉痛さえ当てられてしまう。
●No.974/04.1.11
「あなたの
 誠は何
 ですか?」
なるテーマで新選組を取り上げた「土曜特集」。しかし「誠」を単なる目標にすり替え、滅私奉公を企業犯罪への社員の対応と絡めて論じた展開は全く的外れで低級。素直に「愚直でありたい」と言う若者に「柔軟さも必要」などと訳知り顔で諭す江川紹子氏にもうんざり。
●No.973/04.1.10
「24時間
 以内に
 お金!
 札束!」
なるタイトルだけの未承諾広告がメールで送られた。サイトを見て中小企業の経営者に送ったのだろうか。同業種のDMも来るが印刷媒体ではさすがにこんな手抜きはしない。気軽さはインターネットの特権だが、気軽さが招く醜さもある。私は「2ちゃんねる」を見ない。
●No.972/04.1.9
「Listen-
 er。」
に日本人は育てられていくとアメリカ人教師。疑問でも訊き返さず納得した表情をする性格を皮肉ったもの。私も同じ対応をする場合がある。だから小泉議員が訪朝した際、拉致被害者の理不尽な情報を聞かされて何も言えぬまま引き下がっても批判できないのかもしれぬ。
●No.971/04.1.8
「フセイン
 元大統領
 トイレ
 掃除。」
近頃稀にみる見出しの傑作(本日の『毎日新聞』夕刊)で言葉のミスマッチが絶妙。大統領でないことを悟らせ士気をくじくため独居房のトイレ掃除をやらされているとか。日本ではトイレ掃除で運が向くと云われるのだが果たして。それにしても、大量破壊兵器はどこに?
●No.970/04.1.7
「『 (自衛隊
 に)行って
 いただく』
 とは
 何事だ。」
と「朝日新聞」本日夕刊「素粒子」。私は見なかった小泉議員の年頭会見の言葉だ。「最高指揮官が謙譲語で下命するのか」と怒る。自信のなさと責任逃れの意識が生んだのだろう。論理も正義も誠意も何もかもない。しかしなお4割の国民が支持する。恐ろしい国、日本。
●No.969/04.1.6
「餡。」
を特集した「毎日新聞」本日夕刊。こし餡で汁気が多いのを「御膳しるこ」、粒餡で汁気が多いと「田舎しるこ」、粒餡で汁気の少ない椀を「小倉ぜんざい」と区別する。外国人が質問しそうな題材かも。善哉(ぜんざい)は「よきかな」を表すのだとか。明後日は鏡開き。
●No.968/04.1.5
「与えられた
 環境の中で
 工夫する
 事に
 経営者の
 価値が
 ある。」
当然のような言葉だが、これが100万分の1gの歯車“パウダーパーツ”を製造した樹研工業の松浦元男社長に語られると意味深い(本日の『サンデープロジェクト』)。「やってみよう」はあるがやってない私。自分なりにできる“工夫”に挑んでいきたい今年である。
●No.967/04.1.4
「発展的
 内容。」
誰か文科省つぶしてもらえませんか? 頑なに認めなかった学力低下の批判に、調査もせず自説を曲げ、こんな言葉で削った学習内容を復活させる節操のなさは何だ(本日の『朝日新聞』朝刊)。しかも週5日制のため「発展学習」の扱いは現場まかせ。果てしなくいい加減。
●No.966/04.1.3
「お肉だけ
 じゃなく
 野菜も
 食べる
 ように
 しま
 しょう。」
スキヤキの肉が好きだという作文を日本人教師はこう添削すると利根川進氏(本日の『日本再生』)。盲目的に“優しく励ます先生”を演じる小学校教師達の姿を元日の競争イベント番組でも感じた。好きとか悔しいとか、子供の思いそのものと向き合っていない気がする。
●No.965/04.1.2
「今年も
 あっと
 いう間に
 終わり
 そう。」
六本木ヒルズ始め全国に店舗展開する某ファッションブランドで働く女友達から来た年賀メールの結び。自ら企画した周年イベントに新年早々追われ出張を嘆きつつも、どこか喜々とした文面からは30代独身の焦りは微塵も伝わらない。残り365日、さて皆様はいかに?
●No.964/04.1.1

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