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"出きる限り毎日更新"を基本にあらゆるメディアで、 あるいは群衆の中で出合った「気になる言葉」をピックアップ。 すべて123文字で綴った日本語論・日本人論である。
★123文字による簡潔な情報伝達の文章スタイルは「知的所有権登録 187441号」を取得しています。
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2003年11月
「レジス
 タンス。」
歴史の中で繰り返された抵抗運動を示すこの言葉をテロリズムの代わりに用いている欧米の賢明さを田原総一郎氏の発言で知った(本日の『サンデープロジェクト』)。能力を持たぬ福田康夫議員は「テロがレジスタンスにならぬよう」と宣った。誰かこの人に教育の手を。
●No.931/03.11.30
「自衛隊が
 どう
 なろうと、
 国民に
 とって、
 自分たち
 には関係
 ない
 こと。」
なる内容の発言が複数の出席者から出た本日深夜の「朝まで生テレビ」。田原総一郎氏の「なぜ日本では派遣反対デモが起きない?」という質問への答えだが、デモはともかく(私も行かないだろう)、自民党総選挙勝利で国民の愚劣なる無関心さは証明されている。怖い。
●No.930/03.11.29
「話し言葉は
 安直化する
 ことに
 よって
 語彙を
 減らし、
 書き言葉は
 書かない
 ことに
 よって
 語彙を
 減らす。」
と敬愛する石川九楊氏(NHK人間講座『日本語を問い直す』)。携帯電話により書き言葉は話し言葉化し「言葉を覚え言葉を使えるよえにする必要を殺いでやるのが現代という時代」とか。言語のパターン化が著しく日本人の使う言葉は貧しく定型化し、低能化していく。
●No.929/03.11.28
「おやつや
 けいこ。」
義妹が本厚木の某カフェで販売していたお菓子のブランド。手作りでファンもいたが本日で終了。彼女は都内の有名洋菓子店へ。実はこの名、20年程前「おやつストーリー」の題で「オリーブ」に連載されていたコラムの著者“オカシ屋ケン太”(泉麻人)から拝借した。
●No.928/03.11.27
「カタチ。」
の濫用はPRESENT MAGAZINEでも語っているが仕事である取材原稿を見て愕然。殆ど100文字周期で「形」を使っている。「どういう形で使うのかという形ですね。」つまり方針・形式の類や意志・姿勢の意味の語を全て「形」に置き換えて話していたのだ。
●No.927/03.11.26
「女性は
 男性よりも
 笑顔で
 いることを
 求め
 られる。」
「つまらないギャグでもウケてやるふりをする」という小倉千加子氏の性差別の視点に「圧倒的なリアリティーがある」と上せる藤原東大教授(本日の『朝日新聞』夕刊)。私は小倉氏の見方に限定的な男女関係を想起する。これこそ性差などと普遍化するのは誤りである。
●No.926/03.11.25
「行って
 らっ
 しゃい。」
という挨拶だけで“こざっぱりとした人間関係”が成立する。それが下町のよさだと言う、いとうせいこう氏の言葉を林家こぶ平師が紹介(本日の『日本経済新聞』朝刊)。私の住むマンションでも挨拶はするが、こうは言わないのだ。そして、それをよしとする私もいる。
●No.925/03.11.24
「今日の後に
 今日
 無し。」
とは、ダイエーホークスのエース、斉藤和巳投手に捧げた第三十一代木村庄之助氏(行司)の言葉(本日の『サンデースポーツ』)。斉藤投手は式守伊之助当時に氏から贈られた「苦労は幸せの隠し味」なる言葉を座右の銘としているとか。言葉を大切にする人は理知的だ。
●No.924/03.11.23
「コミュ
 ニケー
 ション。」
本日の「巨人軍大改造スペシャル!」で披露された堀内恒夫監督による改革テーマの一つ。声の掛け合いを含む野手同士の連携だ。ヤンキースでの松井選手の最初の練習もこれだったとか。翻って日本人はこの能力がどんどん衰退している。相手の気持ちが測れないからだ。
●No.923/03.11.22
「もち
 ろん。」
と「平仮名で書くと“もち=餅”が目立ちすぎる」と江國香織氏(今朝の『ウォッチ!』)。だから「勿論」と書きルビをふるとか。文章を商売にする者だけが言うような、どうでもいいこだわりが逆にいいなと思う。私は「下さい」は「ください」、「良い」は「よい」。
●No.922/03.11.21
「なぜ
 銀行は
 隣も同じ
 ことを
 していると
 考える
 のか。」
と渡辺正太郎・元花王副社長(本日の『日本経済新聞』朝刊)。私が在籍した当時、既に副社長であったが現在、りそなグループの社外取締役として活躍する。行員を立たせ、顧客専用トイレを設けるなど改革に着手。私は各銀行の案内係の緩慢さと無駄口が我慢ならない。
●No.921/03.11.20
「すま
 んね。」
本日は上場を控えた某通信系企業の会社案内の取材。これはインタビューの途中で社長が言われた言葉だ。非常に打ち解けた取材で具体的にお話し頂き、興に乗って「〜ってさ」と雑談口調になった後で私に謝られたのだ。自らの言葉に注意を払われる方は理知的だと思う。
●No.920/03.11.19
「行きたい
 場所は
 100円
 ショップと
 ドン・
 キホ
 ーテ。」
と、日本に来る外国人が口を揃えて言うそうだ(『ブルータス』12/1号)。オランダ人デザイナーの「値段が先にあるって、よく考えるとバカらしいコンセプトだよね」という感想も日本では聞かない。本当にそこまで知名度があるのかこんど外国人に確かめてみよう。
●No.919/03.11.18
「お父さん
 イラクに
 行かない
 で。行く
 なら辞めて
 いいよ、
 夫婦で
 働けば
 なんとか
 なる。」
自衛官の夫へ伝えた妻の決意(本日の『毎日新聞』夕刊)。だから反戦なのではない。しかしイラクが再び戦火に包まれてからの都合のいい政権批判は何だ。最初から小泉が国民のことなど考えていないことは明らかであった。こんな低俗な自民党をなぜ勝たせたのですか?
●No.918/03.11.17
「生きて
 帰ってくる
 保証もない
 のに、
 待っていて
 くれとは
 言え
 ない。」
自衛官の彼から言われた別れの言葉(本日の『朝日新聞』朝刊『声』欄)。だから反戦なのではない。しかしイラクが戦地か否かという核心をぼかし「日本でも交通事故に合う」などとぬかす政治家(例えば福田康夫)に憤る。こんな低俗な自民党をなぜ勝たせたのですか?
●No.917/03.11.16
「ありが
 とう。」
は、沢木耕太郎氏が最後に父親から言われた言葉。穏やかで他人行儀なこの父と息子の最後の一年間の物語(『無名』)は、我が父と私の関係も時に彷彿とさせた。息子にとっての父は、ある時期を境に見守られる存在から見守る存在へと変わる。とても切ない人生の法則。
●No.916/03.11.15
「(自衛隊
 イラク派遣
 について)
 分からない
 まま投票に
 行かされ
 た。」
イラク問題で慌てている自民党を山本一力氏が批判(本日の『ウォッチ!』)。いやしくもコメンテイターが何たる言い草か。民主党は戦闘地域と非戦闘地域の区別がつかぬ段階での自衛隊派遣決定には反対で自民党とは明確に違った。何も考えず感想を述べないでほしい。
●No.915/03.11.14
「月鈴子。」
「げつれいし」と読む鈴虫の別名。本日の「日本経済新聞」朝刊で絶滅寸前の季語を用いた俳句を提唱する夏井いつきを紹介。「朽野」と「枯野」の違いなど現代人には分からない。石炭が冬の季語なんて石炭ストーブ知らなきゃ分からない。でも、もっと言葉を愛したい。
●No.914/03.11.13
「政治に
 関心がない
 のは、
 政治が
 そこそこ
 うまく
 いって
 いるのか、
 もしくは
 政治に何を
 やっても
 しょうが
 ないと
 思っている
 のか。」
と低投票率の感想を述べた麻生総務相(本日の『日本経済新聞』朝刊)。これが大臣の言葉? マスメディアは若者の棄権を論じない。神奈川選管では年代別投票率の統計はないとか。01年参院選の大和市の投票率は20代のみ50%台。学力低下と関係があると私は思う。
●No.913/03.11.12
「ファッ
 ション
 評論家
 ピーコの
 マネー
 ジャー。」
とスポーツニッポンの第一報で紹介された磯野貴理子さんの婚約相手。その後の報道で「自身のマネージャー」に変更された。これって単なる「キリコ」と「ピーコ」を聞き間違えた記者のミスなのか。読み誤りやテロップの誤字を繰り返すテレビはどう対応したのだろう。
●No.912/03.11.11
「テレビが
 政治を
 ダメに
 した?」
と本日深夜の「選挙ステーション」で田原総一郎氏が質問。「スローガンで判断される」と発言した議員がいたが、スローガンより深く突っ込まれると誤魔化すしかできないのが政治家だと私は言いたい。まぁ、小泉の言葉に躍らされる国民の姿は総選挙ではっきりしたが。
●No.911/03.11.10
「36周年
 記念。
 タンメン
 400円。」
本日、投票のついでに隣の小田急・南林間駅に足を伸ばす。雨の日曜日の夜、人影まばらな二条通商店街の外れに店を構えた中華料理店のガラス戸にこの貼り紙あり。お世辞にも栄えているとは言えぬこの街で36年の営みに敬服。今日の気になる言葉123、本日3周年。
●No.910/03.11.9
「既知の
 恐怖と
 未知の
 恐怖の
 間の
 選択。」
とは、米国大統領選挙で言われる言葉(本日の『毎日新聞』夕刊)。いずれにしても恐怖が待つという皮肉だが、総選挙後の恐怖は小泉自民党の方にあると、ぬるま湯に浸かった日本国民には分からない。皮相的な改革も拉致問題も自衛隊イラク派遣も国民を見捨てている。
●No.909/03.11.8
「自民
 比例
 大苦戦。」
なる見出しに誘われ久々に「夕刊フジ」購入。自民222(53)民主186(76)なる最終予測(括弧内は比例区)は支持率からすれば民主健闘だが、今回は愚かな小泉純一郎を引きずり降ろす選挙だ。曇りで時々小雨が高投票率の条件とか。70%には届いてほしい。
●No.908/03.11.7
「衝突
 注意。」
JR「浜松町」駅を降り、東芝・東京ガス方面へ続く通路の角にこう書かれたサインがある。本日、久しぶりで通ったが以前は貼り紙だった。角で速度を緩めるのは当たり前だと思うのだが、都市生活の忙しさを象徴するサインだ。ちなみに、私はいつも大回りして曲がる。
●No.907/03.11.6
「ジャ
 ップ。」
と“朝鮮民主主義人民共和国”の金国連次席大使が3回に渡り国連総会の場で発言。もちろん一日本人としていい気はしないが、その前に日本が「北朝鮮」と発言した際の文脈を検証すべき。拉致家族の問題は日本が約束を破ったと考える私は、偏った見方を最も嫌悪する。
●No.906/03.11.5
「今の
 日本人は
 日に日に
 サルに
 退化しつつ
 ある。」
という正高信男著「ケータイを持ったサル」の説を中野翠氏が紹介(本日発売の『サンデー毎日』)。動物学的なサルと人間の違いは「公共の場」という感覚を持つかどうかで、それを失った女子高生の行動を「私は一日中家の中にいたい」感覚と喝破。全く、全く、同感。
●No.905/03.11.4
「人間力が
 ない。」
大阪の家族殺傷事件での北野大氏の言葉(本日の『ベストタイム』)。程よく抽象的な感想の救い難き鈍さ。改めて言う。この男女2人が、何を食べ何を言われ何を学んだかを問わない限り何も解決しない。これで少子化に託児所を、なんて言っても日本の病理は変わらぬ。
●No.904/03.11.3
「長野県知事
 田中康夫
 さん
 来たる。」
の文言が入った手作りチラシを本日訪れた小田急相模原駅でもらう。田中氏は民主党支持を表明し、全国で同党の応援遊説を展開しており、昨日は自民党副総裁・山崎拓氏の地元福岡で古賀候補を支援した。本日、自民優位とする新聞各紙の事前調査が発表された。悲しい。
●No.903/03.11.2
「日本の
 テレビ界も
 そろそろ
 新しい
 価値基準を
 設ける
 べきだ。」
と古舘伊知郎氏(本日の『毎日新聞』夕刊)。視聴率操作事件への意見だが他の有識者も同様の指摘をした。言うは容易い。しかし実現には“やっつけ”による安直な番組作りを改め長い時間をかけた制作工程への転換が必要。当然、利益率低下も覚悟すべき。できるのか?
●No.902/03.11.1

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