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"出きる限り毎日更新"を基本にあらゆるメディアで、 あるいは群衆の中で出合った「気になる言葉」をピックアップ。 すべて123文字で綴った日本語論・日本人論である。
★123文字による簡潔な情報伝達の文章スタイルは「知的所有権登録 187441号」を取得しています。
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2003年6月
「渋谷
 東急
 文化
 会館。」
が本日で閉館となる。オープンが私の生まれた1956年と知りいささか親近感が湧いた。と言っても映画館の閉館記念特集に足を運ぶほど思い入れはないが、4映画館は全て利用したしプラネタリウムも何度か見た。あの「大正テレビ寄席」もここが会場。寂しさはある。
●No.778/03.6.30
「シエラ
 レオネ。」
本日の「FNS27時間テレビ」でこの国の名を知る。史上最悪の内戦の地で我が子の命の代わりに反乱軍に手首を斬り落とされた男性へ「お父さんは大好き。なぜなら僕のお父さんだから」と言った少年の誇りを湛えた瞳が印象的。彼と同じ瞳を日本で見られるだろうか。
●No.777/03.6.29
「バカな
 道を
 愚直に
 進む。」
と鳩山由紀夫前民主党代表(本日の『日本経済新聞』朝刊)。真意はもちろん分からぬが、おバカな小泉内閣にバカで対抗する政治センスは捨てた方がいい。小泉の矛盾を徹底して論理的に衝かないと国民は目覚めない。鳩山議員の言語感覚は政治家として明らかに失格だ。
●No.776/03.6.28
「サルの
 おせっ
 かい。」
という名のカップ麺。ご存知の方が多いと思うが、近所のセブン-イレブンになくて先日訪れた某駅近くの同店で買う。「ほぼ日刊イトイ新聞」ブランドの商品だが、何より敬服するのは、糸井重里氏自ら“ブランディング(カタカナ語嫌ですが)”を実践していることだ。
●No.775/03.6.27
「高度熟練
 技能者。」
の説明が本日届いた東京商工会議所会員向け小冊子「ツインアーチ」に。「機械では代替できない高度な技術を駆使して、高精度・高品質の製品をつくり出すことができる技能者」とある。文章作成が機械で代替できる時代が来るまではコピーライターも高度熟練技能者か。
●No.774/03.6.26
「辞める人、
 辞めない
 人。」
なる標題で筆坂秀世参院議員のセクシャルハラスメントによる辞職を取りあげた「朝日新聞」本日朝刊社説。ここでも言及しているが、マスコミは筆坂氏が何をしたかを追求する暇があるのなら、その前に松浪議員や山崎幹事長の疑惑を徹底的に追及してからやってほしい。
●No.773/03.6.25
「はなまるな
 朝。」
と題して丸山タケシ氏が「はなまるマーケット」を揶揄している(本日の『朝日新聞』夕刊)。「ツッコミもなし。(中略)レギュラー陣のテンションは低かった」と書くが、あの普通さこそがこの番組の魅力で、それすら演技かもしれないのだ。もっとよ〜く見てほしい。
●No.772/03.6.24
「モテたい
 脳、
 モテない
 脳。」
なる書籍が出版された。「銀座のママが教える“できる男”と“できない男”の 見分け方」「採用の超プロが教えるできる人できない人 」はいずれも売れ行き好調。このタイトル手法で企画中の書籍は何冊あるのだろうか。“できる女とできない女”は意外と難しいと思う。
●No.771/03.6.23
「一生
 幸せで
 いたいなら
 正直で
 いる
 ことだ。」
喫茶店で吸った煙草でテーブルクロスを焦がしたその方は、焦げ跡をシュガーポットで隠す誘惑をこの言葉で消した。正直に告げると喫茶店の女性が言った。「えらいですね、正直で。」こんなささやかな勇気がこの腐った社会にほしい。本日の「朝日新聞」朝刊「声」欄。
●No.770/03.6.22
「黒舌平目の
 ポピ
 エット。」
今日は初めて地元・大和市のフレンチレストラン「sakamoto」へ。ポピエットとは「包む」という意で、黒舌平目を蒸して焼いていたが、包んだ生地が香ばしく美味。大和市役所の目の前の埃にまみれた道路沿いは料理店には相応しくないが、味は素晴らしかった。
●No.769/03.6.21
「泥の
 世界へ
 よう
 こそ。」
妻が行きつけの美容院でサービスとしてもらったシャンプーのボトル裏面に印刷されたキャッチフレーズ。「泥シャンプー」という名前だがシコンエキスやローヤルゼリーエキス等が配合されているものの、どこが“泥”なのかは分からない。しかし、この言葉は? すごい。
●No.768/03.6.20
「あれが
 憧れかと
 思うと、
 ちょっと
 違う。」
と、六本木ヒルズの感想を述べた糸井重里氏(本日の『はなまるマーケット』)。「どれくらい便利か」という価値観に疑問を呈した。私も全く同感だ。私はまだ、この建物の前の歩道橋を歩いただけだが24時間眠らないというメカニズムに過ぎない街のような気がする。
●No.767/03.6.19
「街角に
 増殖する
 防犯
 カメラ。」
とは「朝日新聞」本日夕刊の見出し。地域住民の募金でJR「小岩」駅周辺に60台の防犯カメラが設置されたとか。地下鉄半蔵門線の各駅ホームには非常通報ボタン告知が大書され、当社の横には、歩きタバコ注意を訴えるポスターが。日本社会の根幹が腐り出している。
●No.766/03.6.18
「MAKE
 A
 WISH。」
「願い事をする」の意の英語は、難病の子供達の夢をかなえる事を目的としたボランティア団体の呼称。本日訪れたある外資系広告代理店の受付前テーブルに募金箱と共にリーフレットがあった。待ち合わせ時間にそれを読んだ私は、100円玉を1枚その箱の中に入れた。
●No.765/03.6.17
「たたき
 台に
 する。」
は正しくは「たたき台にのせる」であると小玉節郎氏(本日発売の『サンデー毎日』)。私より遙かに鋭い視点で世の矛盾と無節操を斬る氏のコラムが痛快だ。私は、アイデアに敬意を払わないこの言葉そのものが嫌いで使わないが、たたき台とは鍛冶屋の台が由来らしい。
●No.764/03.6.16
「湘南も
 ノレ
 ール。」
今日、湘南モノレール「湘南江の島」駅付近で男の子がお母さんと会話。モノレールを「ノレール」と思っていたらしく、お母さんが調子に乗り「湘南も乗れーる?」みたいにからかっていた。私はLOUIS VUITTONをわざと“ルイスヴィトン”と言うことがある。
●No.763/03.6.15
「俺が
 食う
 ものは
 あるか。」
今夜の「出没!アド街ック天国」北鎌倉の7位は昭和6年創業の魚屋さん「鮮魚・魚作」。この言葉は、かの北大路魯山人が店を訪れ言っていた言葉。自分の食べる部位以外は返しに来たとか。陶芸家で食通としても知られるが、礼儀正しいと言うべきか横柄と言うべきか。
●No.762/03.6.14
「エビス
 〈黒〉
 ビールは、
 現在、
 品切れに
 つき、
 大変ご迷惑
 をおかけ
 しており
 ます。
 今しばらく
 お待ちくだ
 さい。」
エビスビールのお膝元とも言えるJR山手線「恵比寿」駅の駅看板にこのシールが貼られていた。確かに黒ビールは売上好調らしいが、よく読むと顧客に向けたお詫びの心が不足している。品切れは顧客に対するメーカーの失点だ。私の勤めた花王も品切れには厳しかった。
●No.761/03.6.13
「京都市
 東山
 知恩院前
 上ル
 一澤
 帆布製。」
とは本日午後、地下鉄「丸の内」線車内で座っていた女性が膝に乗せていたトートバッグに縫いつけられていた言葉。気になって早速、ネットで調べてみると1905年創業の帆布製カバンの店で通販も行っている。帆布地の風合いを活かしたサイトも実に可愛らしかった。
●No.760/03.6.12
「円熟。」
官房長官の連続在任期間が歴代トップになった福田康夫議員をこう表した「朝日新聞」本日夕刊。「記者団をけむに巻く技術」を称えているが記者が無能なのだ。意味不明な返答が多く、あんなスポークスマン欧米では通用しないだろう。そうした検証を新聞はしてほしい。
●No.759/03.6.11
「テレビの
 ゴールデン
 タイム
 消える
 消費者金融
 CM。」
と本日の「朝日新聞」朝刊。キャッシングしてまで旅行に“ババンと”行く人たちがどれほどいるかは知らぬが貸し手側が言うことではない。「介入は情報選択の自由と表現の自由の制限」と業界側が反論したそうだが、そんなこと言っていたら広告規制など必要なくなる。
●No.758/03.6.10
「しっぽ
 生えてる頃
 思い
 出せ。」
昨夜の「おしゃれカンケイ」で綾戸智絵さんが母の言葉として披露した。米国で音楽活動中、大男にレイプされそうになった彼女が、奇声を発し暴れ失禁を装うことで難を逃れた話の前で。本能を大切にしろという意味だろうが凄い言葉だ。私はまだ彼女の魅力を知らない。
●No.757/03.6.9
「再生紙
 使ってあり
 ます。
 という
 きれい
 事。」
昨夜の「エンタの神様」に出演した、だいたひかるさんのステージから。彼女の持ちネタ全て披露したかと思うほどたっぷりの出演時間。でも本当に広告は「きれい事」が多すぎる。次は彼女に広告ネタを期待。ナンシー関さんの後、普通に広告を批評する人が不在だから。
●No.756/03.6.8
「この
 法律が
 決して
 使われない
 ように
 外交を
 しな
 ければ。」
と山本一太参院議員(『朝日新聞』本日朝刊)。有事法制関連三法が圧倒的賛成で成立した。山本議員の呟きは当然だが、現在の日本の政治家にそれができないのは瀋陽の総領事館内連行事件や米国のイラク侵攻への対応を見れば明らか。みんな政治家を信用し過ぎている。
● No.755/03.6.7
「民放なら
 何本も
 番組が
 できそうな
 主役クラス
 がズラリと
 名を
 連ねた。」
とは「日経エンタテインメント!」7月号の「新選組!」紹介文。NHK大河ドラマに付き物のステレオタイプな表現であるばかりか、趣旨に反し次回作配役が知名度の点では不人気の「宮本武蔵」にも遙かに及ばないという二重の意味で低レベル。いいライターいないの?
●No.754/03.6.6
「僕の人生は
 こんな
 時間つぶし
 のために
 あるわけ
 じゃ
 ない。」
と著書「毎月新聞」にてリモコンでチャンネルをぐるぐる巡る行為を嘆いたのはあの佐藤雅彦、慶大教授(という肩書きが一番いいのかな。) 私もよくやってしまう。気づくと空しくなり止めようと思うのだが、またやってしまう。この天才にして同じ行為をしていたとは。
●No.753/03.6.5
「埼玉県の
 有力政治家
 の長女。」
と何とも怪しげな響きの言葉を使った本日の「朝日新聞」朝刊(夕刊で土屋埼玉県知事と記述)。ダスキンをめぐる不正支出で、この政治家の長女の会社と電通関西支社の名前が挙げられている。もともと契約書など交わさない広告ビジネス。一つの業界問題を露わにした。
●No.752/03.6.4
「鍛え
 すぎて
 身体能力が
 上がって
 しま
 った。」
そう巨人軍・桑田真澄投手を評したのは、昨年、同投手を指導した武術研究家・甲野善紀氏(『経営者会報』6月号)。そのため今年のフォームは力が入りすぎていると言う。今週1軍復帰した桑田投手、果たして強化された身体能力に合わせて軽めに投げられるだろうか?
●No.751/03.6.3
「割り勘
 離婚。」
結婚しても財布は別と、夫婦の家計を設けず、結局はアンバランスが生じて離婚するケースが増えていると本日発売の「アエラ」。夫の“家事は妻が当然、給料は俺の金”という発想も実に幼い。ここにも利己主義を助長する昨今の家庭教育の弊害が表れていると私は思う。
●No.750/03.6.2
「古き
 良きもの
 常に
 新しい。」
本日の「真相報道バンキシャ!」で野村克也シダックス(前阪神タイガース)監督が口にした言葉。まだプロの監督に未練があるらしいが、社会人野球を通しプロの道にセカンドチャンスを与える如き新たな指導を目指してほしい。野茂投手を始めその試みに挑む人は多い。
●No.749/03.6.1

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