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"出きる限り毎日更新"を基本にあらゆるメディアで、 あるいは群衆の中で出合った「気になる言葉」をピックアップ。 すべて123文字で綴った日本語論・日本人論である。
★123文字による簡潔な情報伝達の文章スタイルは「知的所有権登録 187441号」を取得しています。
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2003年3月
「納豆を
 見れば
 世界が
 分かる。」
とは、正しくは“世界の農業分布が分かる”か。納豆の原料となる大豆の72%は米国、14%がブラジル、5%がカナダから輸入されている(本日発売の『サンデー毎日』)。食料自給率40%、農産物輸入先の約37%が米国だとか。国連で日本が威張れるわけがない。
●No.687/03.3.31
「ひみつ
 集会の
 おしらせ。」
とは昨日発売の「20世紀少年」第12卷に設けられたある付録中の言葉である。「YAWARA!」の浦沢直樹氏による漫画界注目の作品に私も魅了されている。敵は強大であればあるほど期待感も高まるが物語はいよいよ佳境。“付録”の意味を知りたい方はお早めに。
●No.686/03.3.30
「摩訶般若
 波羅蜜多
 心経。」
父の長兄で10歳まで同じ敷地内で共に暮らした叔父の法事へ2年ぶりで静岡県菊川町に帰る。この言葉は般若心経冒頭の経文で「大きな知恵で悟りの境地に到る神髄となる永遠不変の法」の意。三章まで唱えたが不思議な力を体感した。晩年、叔父は全章を写経していた。 ●No.685/03.3.29
「作家
 という
 のは
 褒め言葉を
 喰って
 生きて
 いる。」
という故山本夏彦氏の言葉を紹介した「経営者会報」4月号。広告文を書く人間も恐らく同じ気持ちを抱いていよう。日本語を書く行為は皆できるわけで、その中で他人の心に響く文章を生み出すことは難しい。まして面と向かって褒められることは極めて少ないのである。
●No.684/03.3.28
「スロー
 フード感覚
 な。」
と野田凪ディレクションによるYUKIのCMを評した「コマーシャルフォト」4月号。気になるのは表題の付け方。このライターの方、スローフードの定義を言えるのでしょうか? のんびりした感覚を安易に流行り言葉を用いて表す書き手の品性には強い疑問を覚えます。
●No.683/03.3.27
「ガン
 バレ。」
と滲んだ文字で書かれた紙を、膝をつきありがたそうに買い求める若者。今夜も渋谷駅・ハチ公口の田園都市線入口前の路上で見られた。先日テレビ出演した路上の書き手は「本当に戦うって、平和のために戦うということ」と宣った。陳腐な言葉遊びは頭脳を麻痺させる。
●No.682/03.3.26
「もうなんか
 悲しい
 よねホント
 信じらん
 ない。」
米のイラク侵攻にこう感想を述べた23日「サンデー・ジャポン」の飯島愛を本日の「朝日新聞」夕刊で丸山タケシ氏が批判。「涙ぐむ飯島の顔面を放送したところで平和はやってこない。」その通りだし、10代が語る反戦を神の言葉の如く取りあげるのもよしてほしい。
●No.681/03.3.25
「その
 言葉は
 ついに
 見つからな
 かった。」
と戦地取材の渡部陽一氏(本日発売の『サンデー毎日』)。イラク人に「残るなら突撃銃を一丁託す」と言われ返答に窮するのだが、なぜ「できない」と言えない? 日本人がイラク人を助けられないのと同じく、米国人が日本人を助けてくれない時はあるかもしれないのだ。
●No.680/03.3.24
「国際社会の
 一員
 として。」
と戦後復興支援への姿勢を述べた山崎拓自民党幹事長(本日の『日曜討論』)。結局は米国の独善行動を支持したいま、最早この言葉はただ空虚に響くのみだ。与党の歯切れ悪さは、ここまで憲法への矛盾を犯しながら、やはり憲法を前提に話さなければならない点にある。
●No.679/03.3.23
「北朝鮮
 観光は
 できなく
 なった。」
とJTB勤務の義弟の話。北朝鮮政府が日本人受け入れ拒否を告げたらしい。何のことはない、約束を破って5人の拉致被害者を返さなかったばかりに日朝関係は以前より悪化している。何度も言うが、北朝鮮が核開発を再開する前に日本が交渉のテープルから去ったのだ。
●No.678/03.3.22
「状況
 判断。」
が大切なのはバスケットボールも客室乗務員の仕事も同じ、と藪内夏美・JALラビッツ主将(本日の『ニュースプラス1』)。Wリーグでいきなり準優勝した新興チームは選手にキャビンアテンダントが多い。状況判断、日本人から最も失われつつある能力の一つである。
●No.677/03.3.21
「開戦。」
とイラク攻撃開始の号外。だが、これは果たして戦争なのだろうか。イラク軍が米国本土を攻めることはない。しかも開戦前から米国とイラク軍幹部が連絡を取り合うなど情報戦の性格も際立つ。侵攻戦争という言葉があるが、少なくともマスコミはそう表現すべきである。
●No.676/03.3.20
「かぐや姫が
 最後に
 食べた
 ごち
 そう。」
とは嵐山光三郎氏が道場六三郎氏にテレビ番組で注文した料理の名(『ザ・ゴールド』4月号)。“道場料理礼賛”が絶妙の筆致で描かれた嵐山氏の随筆が痛快。「文句なくおいしい。料理の奇跡」と表現されたその味を楽しめる銀座「懐食みちば」に訪れてみたいものだ。
●No.675/03.3.19
「It’s
 war
 every
 day.」
と米軍横須賀基地の兵士はマイクに向かって叫んだ(本日の『ニュース23』)。彼の表情は「ブッシュ、いい加減にしてくれよ」と言っているようにも取れた。安倍晋三がダメにした北朝鮮との関係を心配し米国にすり寄って、テロを仕掛けられでもしたらどうするのか。
●No.674/03.3.18
「どこかの
 国の
 マスゲーム
 のような
 話。」
やはり田中康夫知事であった。正に言論統制下にある拉致問題を批判した初の政治家だ。横田めぐみさんの両親が訪朝しない方針を全会一致で決めた「救う会」を表した言葉(本日発売の『アエラ』)だが、この正論に「人間ではない」と過剰反応する救う会の人達恐ろし。
●No.673/03.3.17
「つなぎ
 融資は、
 役人の
 理解
 できない
 世界。」
と述べた麻生太郎・自民党政調会長(本日の『サンデープロジェクト』)。あまりに軽率過ぎる。中小企業の経営に責任を持つべき部署が実情に無知(かどうか知らぬが)なのを安易に容認している。ちなみに東京都はつなぎ融資を積極的に推進している。誤解なきように。
●No.672/03.3.16
「そうか、
 足が治って
 天国へ
 一人で
 行ける
 のか。」
車椅子生活だった奥様も亡くなれば皆天国へ歩いて行けると話すと、老人はそう呟き顔を覆って泣いた。珈琲より店で話すのが好きで慕われていた老人についての喫茶店・女性店主の回想談。本日の朝日新聞朝刊「声」から。投稿欄にも時にドラマにしたくなるお話がある。
●No.671/03.3.15
「1番線
 から
 2番線に
 変更
 しました
 こと、
 お客様に
 大変ご迷惑
 おかけ
 しました
 こと、
 深くお詫び
 申し上げ
 ます。」
たかが車輌故障で急行のホームを変えたくらいで、お得意の「深くお詫び申し上げます」アナウンス。先日の東急田園都市線「中央林間」駅で。確かに失態には違いないが仮に事故を起こしても同じ言葉のような気がする。「大変ご迷惑おかけしました」は急停車でも使う。
●No.670/03.3.14
「世論に
 考慮
 した。」
との理由で拉致被害者の蓮池さん、地村さんの子供の取材を断った共同通信とTBSを批判した「噂の真相」4月号。確かに、拉致問題の世論とは「『救う会』『家族会』『安倍晋三』」に他ならない。そもそも世論って世論調査の結果でもないし、一体いまどこにあるの?
●No.669/03.3.13
「これ
 から。」
これは、今年の女子プロゴルフ開幕戦・ダイキンオーキッドで1年4ヶ月ぶりに復帰を果たした森口祐子プロが初日の朝、長男の健夫さんからもらったメール(『朝日新聞』本日夕刊)。こんな言葉を母に送ることができる受験生っていい。素直に彼女を応援したくなった。
●No.668/03.3.12
「御仕事
 御苦労様
 です。
 ここは
 私有地
 です。
 ゆっくりと
 たばこを
 お吸い
 下さい。」
というプレートを吸い殻入れ横に掛けているのは、東京都千代田区麹町の食糧会館隣のたばこ屋さん。たばこを吸わない私も、この文章を見る度に上品な笑顔を浮かべて佇む初老のご婦人を想像して和んでしまう。逆に「道案内お断り」の札を掛けた店はいかにも世知辛い。
●No.667/03.3.11
「バケツの中
 誇らしげに
 しゃんと
 胸を張って
 る。」
の2行がいまヒット中の「世界にたった一つだけの花」で一番好きだと木村拓哉氏(『日経エンタテインメント』4月号)。 最初聞いた時、私もこの詞にハッとした。生っぽい言葉が目立つSMAPの曲だが、この詞がこの曲に、理念に走らない現実感を与えていると思う。
●No.666/03.3.10
「政府は
 メディアを
 コント
 ロール
 する手法を
 学んだ。」
とは、グラナダ侵略当時を知る米国知識人の発言(本日の『サンデープロジェクト』)。ベトナム戦争での従軍取材が反戦気運を生んだ反省から、米国政府は戦争の傷跡をメディアに晒さなくなる。全員批判していたけど、拉致被害者家族会のメディア操作は許されるのか?
●No.665/03.3.9
「6回
 着替えて
 ました。」
本日の「王様のブランチ」はトリンプ・キャンペーンガールからタレントになった工藤友美。この言葉は、109“カリスマ店員”だった彼女が売るためにしていたこと。妻もセレクトショップを営んでいるが、そこまでは普通できない。ただスタイルがいいだけではない。
●No.664/03.3.8
「薪で
 脳天を
 一撃され
 脳しんとう
 を起こした
 ことさえ
 ある。」
と有馬頼底・京都仏教会理事長(日本経済新聞本日朝刊)。有馬氏の「私の履歴書」はまだ始まったばかりだが、濡れ雑巾で横っ面を張られるなど修行の様子が凄まじい。もちろん私にもこんな経験はないが体罰は受けたことがある。代わりに現代は何ができるのだろうか。
●No.663/03.3.7
「四日市
 公害。」
なる書籍を中央林間駅9時44分発の田園都市線車内で20代の女性が読んでいた。中学の頃、四日市と並ぶ公害都市だった川崎で大気汚染調査した記憶が蘇る。ただ、当時はまだ汚染の対象が見極められていた。公害という言葉が消えた今、汚染はより密に広がっている。
●No.662/03.3.6
「社長たる者
 過ちを認め
 改める勇気
 をもて!」
と松井道夫・松井証券社長(経営者会報3月号)。「改革に取り組む決断はもちろん大切だが、それと同じくらい、過ちに気づいたときの対応も重要だ。」他に3氏が同趣旨で書かれているが励まされる。プレゼント10周年、少しずつ僅かでも変えていきたい今年である。
●No.661/03.3.5
「わからない
 からこそ
 恋は
 いつでも
 ときめくん
 ですよ。」
本日発売の「フラウ」に小池真理子氏のインタビュー。だから私は恋愛に上手下手はないと思う。推理小説家にして恋愛小説の大家。私は氏の何気ない日常のエッセイも好きだ。また、ミステリーの幽霊の描写もゾクゾクとする。文章を用いた表現力が素晴らしいのである。
●No.660/03.3.4
「読者の
 約38%が
 花粉症。」
と日経ヘルス(4月号)。あらゆるテレビ・雑誌で対策を取り上げるが、ここまで増加した原因を詳しく取りあげるメディアが少ない。昭和30年代に数多く植林されたスギの影響も一つだろうが、自律神経の乱れや偏った食生活まで踏み込んで初めて解決する問題である。
●No.659/03.3.3
「爆弾ハナ
 タレ。」
原材料甘藷・米麹、アルコール44度、蒸留機から最初に垂れる “ハナタレ”を詰めた 焼酎。「蔵人にとって魂を癒す妙薬」とは添付の栞。本日、中央林間「獺」で飲む。「グラッパのよう」という品書きにも誘われて。ストレートでもロックでも、この熱さ、たまらない。
●No.658/03.3.2
「ち○こ
 鍋。」
コープかながわ中央林間店で、「ちゃんこ鍋」の「ゃん」の部分が3割引きのシールで隠れていたのを老夫婦で買い物に来ていたご主人の方がそのまま読んだ。声に出した後で気づいたらしく独り言でごまかしていたが、奥様の方は知らんぷりをして売場から去っていった。
●No.657/03.3.1

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