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"できる限り毎日更新"を基本にあらゆるメディアで、 あるいは群衆の中で出合った「気になる言葉」をピックアップ。 すべて123文字で綴った日本語論・日本人論である。
★123文字による簡潔な情報伝達の文章スタイルは「知的所有権登録 187441号」を取得しています。
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2023年3月分
「あるときはあるし、
 ないときはない。」
を日本の最西端にある与那国島の島民の価値観として紹介した「メトロポリターナ」(APR.)。天気が崩れればフェリーが止まり物が入ってこず、台風シーズンはなおさらで「それが島だから」という諦観が育ったらしい。Amazonは別に翌日配送されなくていい。
●No.7575/3.31

「ChatGPTは嘘をつく。」
と深津貴之・(株)THE GUILD代表取締役(『AERA』3.20号)。「確率上それっぽい事を喋るAI」だから、架空の大統領を訊かれ確率上最もありえそうな返事をするから嘘にもなる。ネット検索にも上手下手があるがAIを騙して使う技術も必要になるか。
●No.7574/3.30

「日本のルールの99%は
 男性がつくってきた。」
と安藤優子氏(『生活と自治』4月号)。女性議員の比率が1%という衆議院の状況を前提に言ったが事実と思う。「私たち女性が違和感を感じるのは当たり前」との指摘も頷ける。女性に「わきまえるべき」と暗に言った森喜朗・組織委員長と同じ意識が自民党に根づく。
●No.7573/3.29

「過去にできていたことが
 正解とは限らない。」
年齢を重ねる間に以前できたことができなくなったり遅くなったりする悩みを打ち明けた森口博子氏は、タモリ氏にこう言われた(先日の『あさこ・佳代子の大人なラジオ女子会』)。「今できることに夢中になればいい」とも。必要以上に年齢に執着しないという教えか。
●No.7572/3.28

「異次元緩和を総括せよ。」
と先日の「読売新聞」朝刊。安倍政権当初のゼロ金利政策で株価は上昇し世界が「アベノミクス」を報じた。それがまるで成功しかたのような印象を与えるだけで2%の物価上昇率すら未達成、本記事に成果を指す文言は「短期的に経済環境を改善」のみだ。総括せよ、だ。
●No.7571/3.27

「ダブルバター。」
とはトーストし焦げ目のついたパンにバターを塗る際、あわてて塗って開けた穴にバターを乗せることだと市村正親氏(『dancyu』18年4月号)。耳は珈琲に浸すとか。モーニングを薦めていた「THE CITY BAKERY」のグランベリーパーク店によく行く。
●No.7570/3.26

「日本で初めて、
 ほかほかのご飯に生の卵を
 落として食べたのは誰か?」
という問の答えは「麗子像」の画家・岸田劉生の父・吟香という新聞記者の草分けだったと1月上旬の「日本経済新聞」朝刊。鳥インフルエンザで養鶏場の殺処分が1500万羽に達し夕方のスーパー店頭で卵完売という札も目にした。いま少し沈静化の“物価の優等生”。
●No.7569/3.25

「メタハラ。」
とはインターネット上の仮想空間「メタバース」で行われるセクハラや、パワワラ、いじめなどを指すと先日の「おはよう日本」。スカートをめくられたり、威圧されたり、悪口を言われるなど現実世界と同じだが、やってるのが人間だから予想されたことではなかったか。
●No.7568/3.24

「Life has its ups and downs.」
海外版人生ゲーム「THE GAME OF LIFE」のキャッチフレーズだった「人生、山あり谷あり」のこの英訳を先日の「英会話タイムトライアル」で紹介。「禍福は糾える縄の如し」の通り人生は好不調を繰り返す。一喜一憂せず、不調の時期は前を見て生きるのみだ。
●No.7567/3.23

「おめぇ、いまの落語で
 何が言いたかったんだ。」
一席終えて「お先に勉強させて頂きました」と立川志の輔師が言うと、師匠・立川談志はこう訊いた(先日の『演芸図鑑』)。「言いたい事がないと落語やっちゃダメなんですか」と笑いつつ「談志は何か伝えたくて喋ってるんですよね」と真顔に。テーマは全てに必須だ。
●No.7566/3.22

「こんなことでソビエトを
 嫌いにならないで。」
なぜか「×(かける)クラシック」の名物コーナー「今週のパトカー」。空港・駅・橋が撮影禁止だったソ連時代のシュレメチェボ空港で、国際医療支援物資だからと、うっかり撮って逮捕され連行されたモスクワ中央警察で上官はこう言った。ロシアも一市民に罪はない。
●No.7565/3.21

「あなたが生きている間、
 急いでいるそのときに、
 ほんの少しの間だけ、意図的に
 死ぬことにより、この瞬間に
 時間を手にするために、
 自分を解放してあげることになるのです。」
ジョン・カバットジン著 「マインドフルネスを始めたいあなたへ」のこの一節を紹介した印度カリー子氏(先日の『ACROSS THE SKY』)。急いで生きるとき、一瞬立ち止まれば生きている事を再認識できると説く。あのとき立ち止まっていたらと思う瞬間がある。
●No.7564/3.20

「命を奪う所で、
 やりたくない人が多いと思うんですけど、
 それを代わりにやってくださっている
 方がいるから、
 おいしいご飯を食べられる。」
豊田市足助地区で猟師の清水潤子氏が猪などの解体作業を見せる「命の授業」参加者の言葉(先月の『いいいじゅー!!』)。氏はガンで余命3か月と宣告された自身の命と重ね命の重たさと向き合う。食肉業の仕事の際に家畜の肉を見た。食物は命である事を忘れている。
●No.7563/3.19

「学ぶとは“本質まで理解する”ということ。」
という杉山恒太郎・(株)ライトパブリシティ代表取締役社長の言葉を松浦弥太郎氏が紹介(『25ans』3月号)。氏は「理解」定義を「世界を、こんなふうに見てごらん」の「理解とは、わからないことを時間をかけて探し求めることで果たされる」を回答に代えた。
●No.7562/3.18

「考現学。」
を先月の「日本経済新聞」朝刊で知る。今和次郎が提唱したこのフィールドワークの手法は、例えば京橋から新橋までの西側舗道だけを調査し男の襟の形や女の柄模様などテーマを決めて現実を記録する。今の「印象で事象を判断すると間違いが起こる」という指摘に頷く。
●No.7561/3.17

「二酸化炭素排出削減だけでは無理で、
 何らかの形で大気中に既にある炭素を
 除去していく必要が最終的に生じる。」
それが気候科学者らの結論だと先日の「日本経済新聞」朝刊の英新聞記事。世界の炭素排出量はカーボンジェット(気温上昇を一定レベルに抑えるために許容できる累積排出量)を大幅に上回るとか。さらに新興国は化石燃料の開発権を主張する。EVにうつつを抜かすな。
●No.7560/3.16

「個が勝ってしまうと、
 巨人軍じゃなくなるわけです。
 個人軍になるわけです。」
と原辰徳・読売ジャイアンツ監督(先月の『SWITCHインタビュー 達人達(たち)』)。「根底にあるのはチームが勝つこと」と勝利が宿命づけられた巨人の監督としての覚悟がにじむ。であれば岡本にバントをさせるからには、昨季のような醜態は見せないでほしい。
●No.7559/3.15

「DX。」
は「ITで製品・サービス、ビジネスモデルやビジネスプロセス、組織や業界構造を刷新する取り組み」と提唱者が定義したらしいが、多くのメディアが「デジタル化」と同一視しており広告も同様だ。ただデジタル化でも変わるから「刷新」の基準がそもそも曖昧なのだ。
●No.7558/3.14

「渡舟(わたりぶね)。」
という日本酒は茨城県石岡市「府中酒造」の山内孝明常務(当時)が農業試験場から分けられた地元の絶滅酒米「渡船」の14gの種もみを89年に栽培し造った(先月の『ふらり旅 新・居酒屋百選』)。「地元の酒米で」の思いを語る孝明氏の情熱に独創性の凄さを思う。
●No.7557/3.13

「あなたは日の丸と言ったら
 何を思い浮かべますか?」
身分を示さずこの質問から、日の丸の赤は? 外国人の友達は? 戦地では人を殺せる? と問い続けた寺山修司「日の丸」(67年)の手法に則った「日の丸〜寺山修司40年目の挑発〜」(先月の『未来授業』)。「どこまで言うか」と逡巡するのが日本人という分析に頷く。
●No.7556/3.12

「6割が地方への移住に興味がある。」
という民間調査会社の調査結果を報じた「横浜FMニュース」。30代に限ると63%になるとか。理由の1位は居住費が安い、2位は転職せず地方への引っ越しができる。6割がテレワーク実施という背景が浮かぶが、会社勤務に戻っているという情報があったはずだが。
●No.7555/3.11

「自分の「好き」を殺すことは、
 間接的に自分で自分を
 傷つける行為なのだ。」
幼い頃せがんでディズニーランド連れて行ってもらったのに不機嫌な大人に遠慮し2〜3時間で「早く帰ろうよ」と言った記憶だけが残っている澤田瞳子氏は当時を振り返ってこう書く(先日の『日本経済新聞』朝刊)。それ以来、氏は「内なる声」に耳を傾ける。分かる。
●No.7554/3.10

「死は絶望とか終わりじゃなくて、
 生の続きじゃないかって思う。」
遺品整理士を仕事とする一星(北村匠海)は、手術で妊婦を死亡させた過去に苦しむ鈴 (吉高由里子)にこう言った(先月の『星降る夜に』)。正月3日に死去した父がこの世にはいないという実感がまだないのだが、逆に心の内にいる気もして不思議な気持ちだ。死とは?
●No.7553/3.9

「東京か、3年ぶりだ。
 めまいがするような空気だ。
 何てことだ、こんな檻みてぇな箱の中に、
 何でこんな人間が詰まってるんだ。
 人間、妙な生き物だな。誰もかも、
 どういうつもりで生きてるんだ。
 みんな死んだような面してやがる。
 苦し紛れに生きてる真似をしてるだけだ。」
「乾いた花」(64年)で30年ぶりに出所した村木(池部良)が語る台詞だ(先日の『世界サブカルチャー史 欲望の系譜』)。「死んだような面」は、外国人が日本の通勤風景を見て言う感想だから、村木が言い過ぎている訳ではない。60年、日本人は変わらないのだ。
●No.7552/3.8

「カスハラ。」
とは、カスタマーハラスメント(顧客や取引先による著しい迷惑行為)の略(先日の『日本経済新聞』朝刊)。連合の22年10月調査で13.5%が受けたと答えパワーハラスメントの次に多かった。レジ袋に商品が入らない対応に怒る高齢男性の例を挙げたが避けたい。
●No.7551/3.7

「僕じゃない人の生活を送ってる。」
若者のUターン率3割の鳥取県伯耆町(ほうきちょう)で、どぶろく醸造会社を承継した遠藤社長を杜氏として補佐する請川雄哉さんは「会社の価値でモノを売る」営業マン時代をこう振り返る(先月の『いいいじゅー!!』)。ここまで自分を信じられれば何でも挑める。
●No.7550/3.6

「大四畳半。」
2月13日に85歳で亡くなった松本零士は若い頃に住んだ下宿の四畳半をこう呼んだ(先月の『読売新聞』編集手帳)。サイズは四畳半だが想像力は無限に大きいとでも言うかのようだ。物事をどう捉えるかは自由、何歳になろうと自分の可能性に自信をもって臨みたい。
●No.7549/3.5

「狂乱の時代。」
の芸術家としてマリー・ローランサンを紹介し「マリー・ローランサンとモード」展に繋げた「サルース」(2月号)。1920年代フランスの10年を指し「人生への渇望と創造的エネルギーの溢れ出し」とも述べられた「狂乱」とは旺盛な活力を表現した語とも感じる。
●No.7548/3.4

「人が喜ぶことをおやりなさい。」
戸田恵子氏が、やなせたかしに言われた言葉だ(先月の『キュレーターズ_マイスタイル×ユアスタイル』)。シンプルだが、これを基準にすると「俺が、俺が」にはならない。やなせたかしが通ったカイロプラクティックに私も通い同じ施術をしてもらっているのが自慢。
●No.7547/3.3

「常識。」
という言葉は明治期に英語「Commonsense」が日本に入り「普通感」などと共に当てられた訳語とか(先月の『読売新聞』朝刊/編集手帳)。「常識」は同調圧力とセットだと武器になるが、逸脱することを怖れる必要はない。江戸以前にはない概念なのだから。
●No.7546/3.2

「一人は寂しいから、誰かと
 つながりたいって思うんだけど、
 つながったら余計寂しくなる。」
とセイラは言い(田辺桃子)は「一人のときが余計寂しくなる。きっと人はいなくなると思う」と続けた(昨日の『夕暮れに、手をつなぐ』)。先日書いた恋と友情の比較とは少し違うが、これも“一人”を愛する一人の望みだ。この感情は広く浸透しつつあるのだろうか。
●No.7545/3.1

川中紀行のnoteもぜひご覧ください。
「今日の気になる言葉123」と一部が連動しています。
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