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"できる限り毎日更新"を基本にあらゆるメディアで、 あるいは群衆の中で出合った「気になる言葉」をピックアップ。 すべて123文字で綴った日本語論・日本人論である。
★123文字による簡潔な情報伝達の文章スタイルは「知的所有権登録 187441号」を取得しています。
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2023年2月分
「『もし告白してしもたら、
 今の関係には戻られへんやんか』と
 『友達なら、ずっと
 傍にいられるから』。」
前者は「舞いあがれ」の舞(福原 遥)が親友の久留美(山下美月)に、後者が「しょうもない僕らの恋愛論」で絵里(矢田亜希子)が慕っていた旧友の拓郎(眞島秀和)に言った言葉だ。恋愛で傷つくのはコスパ的に損だから、友達であることを優先する時代なのだろうか。
●No.7544/2.28

「気づいたことはすぐさまメモ。」
とは昨季、J1リーグ3位、天皇杯準優勝、ルヴァンカップ優勝を果たした名将、ミヒャエル・スキッベ監督の第一に挙げられた指導法(先日の『中村憲剛のJリーグ探検隊2023』)。メモと言えば森保一・サッカー日本代表監督が有名だが メモしないと発想は消える。
●No.7543/2.27

「『払ってくれなきゃ困るよ』
 というような形のなかで。」
狛江市の90歳女性宅強盗殺人事件の永田陸人容疑者が駐車場の料金を未払いだった事実について昨日の「ズームイン!!サタデー」はこう伝えた。「形」の濫用は日本語の悪癖だが発言に使う例は初めて。「というやりとりがあって」くらいの語彙はないのか。どんな形?
●No.7542/2.26

「夢は悪魔や。」
と日本テーラワーダ仏教協会長老のアルボムッレ・スマナサーラ師(先日の『SWITCHインタビュー 達人達(たち)』)。夢は所詮、妄想だから「持ってはいけない」と諭す。「夢は」が許されるのは、せいぜい20代までと思うが、何歳になろうと実は胸の内にある。
●No.7541/2.25

「半袖(語頭)、前橋(平板)。」
と群馬県人のアクセントの特長を紹介した先日の「ありえへん∞世界」。しかしすぐ後で「草津」を平板読みしたナレーションはスルー。つまりテレビ局にはアクセントへの見識も基準もないのだ。よく局アナの発音苦労話をするが、発音を無視して苦労を語る資格はない。
●No.7540/2.24

「1杯のコーヒーが40年の思い出をつくる。」
ということわざを大地震に襲われた“カフェ発祥の国”トルコと絡め紹介した「読売新聞」編集手帳。「40年とは長い年月の意。ちょっとした親切も忘れられないもの」ということわざ事典の解釈も掲載。会話の記憶が鮮明ならコーヒーと共に思い出が長く残る事はある?
●No.7539/2.23

「生まれてきて、よかったなぁって、
 思うことが何べんかあるじゃない、ね。
 そのために人間、生きてんじゃねぇのか。
 そのうちお前にもそういうときが来るよ。
 なっ、まあ、頑張れ。」
「男はつらいよ〜寅次郎物語(1987年)」で、高校生の満男(吉岡秀隆)に「人間は何のために生きてんのかな?」と問われた寅次郎(渥美清)が言った言葉だ。山田洋次監督は「ああ、いまとってもいいな」という瞬間と言った(先日の『インタビュー ここから』)。
●No.7538/2.22

「どうなっていれば
 ラーメンなんだ?」
と覆面調査隊「武」(『おとなの週末2月号)。「ダシは豚、鶏、牛、煮干しなど多岐にわたり、麺も平打ち、太麺、縮れ、ストレート」で具やたれの選択肢も多い現況に疑問符を投げかけた。フレンチからの参入も珍しくなく、フリーペーパー「海の近く」もラーメンだ。
●No.7537/2.21

「何かを決めるときに
 『もったいない』が理由じゃやなんだ。」
解散をラジオで発表した後で「解散なんてもったいない」と言われたときの甲本ヒロト氏の返事を小沢一敬氏が紹介(先日の『nippn ! hon-yomokka !』)。「あんないい彼氏、(別れるの)もったいないよ」も同じで、「もったいない」と言うのは他人だ。
●No.7536/2.20

「値札を見なくとも
 安心して購入できる
 特別な買物体験。」
が100円ショップが支持される理由と河合映治・(株)セリア代表取締役(先日の『日本経済新聞』朝刊)。確かに以前は値札を見る必要はなかったが最近は200円、300円の商品もあるので値段が気になる。“100均”の真骨頂を取り下げてよいのだろうか。
●No.7535/2.19

「祖國ヲ潔ムル爲二!。」
とある長島愛生園慰安會發行「愛國繪葉書」を先日の「100分de名著」で紹介。全癩病(ハンセン病)患者の療養所隔離を加能にした「癩予防法」が成立した1931年、初の国立療養所「長島愛生園」で隔離収容が開始。「潔(きよ)むる=汚れをとる」思想の怖さ。
●No.7534/2.18

「いい奥さんになれるよ。」
現代アーティストの竹村京氏は東京藝大の卒業制作で刺繍を全面に施した作品を提出した際、教授からこう言われた(先日の『日本経済新聞』朝刊)。プロの芸術家を目指す努力を否定された氏はベルリンへ。今あっても不思議でない日本のジェンダー平等の遅れを憂える。
●No.7533/2.17

「我々の恐れなければならないのは、
 恐れることそのものである。」
という第32代アメリカ合衆国大統領、フランクリン・ルーズベルトの言葉を「革命家100の言葉」で紹介。何事によらず実行を妨げているのは「恐れ」だと言ってよい。「面倒臭い」という理由も、心の奥底には自らの体へのあるいは能力への恐れがあるのではと思う。
●No.7532/2.16

「皇室での引出物は金平糖。」
と京都「緑寿庵清水」の栞にある。1546年にポルトガルから伝来した菓子で織田信長も宣教師より贈られたとか。素材を加えると分離すると言われたなか、桜・桃・蜜柑・苺・檸檬・さくらんぼと、果物味にチョコや洋酒も並ぶ。皇室の逸話が真実なら経緯を知りたい。
●No.7531/2.15

「ヨタヘロ期。」
とは健康寿命と平均寿命の間のおよそ10年間と樋口恵子氏(昨年末の『極上のはなし〜演芸図鑑スペシャル対談集』)。「立っているだけで倒れる」と言われる80〜90代を指すが日々の筋トレで何とかならないか。人生終盤を殆ど歩かず過ごした父を他山の石として。
●No.7530/2.14

「アーミッシュ。」
なる18世紀に欧州から米国に移民として来て農耕や牧畜を通し自給自足の生活スタイルを維持している人々のライフスタイルを目標に、彼らが着るワンピースを製造・販売し農業も行う山中麻葉氏と夫の武氏(先月の『いいいじゅー!!』)。真菰作りに苦労するが潔い。
●No.7529/2.13

「母親になって後悔してる。」
というイスラエル女性23人に取材した本の著者、O・ドーナト氏は「子供を育てる必要性は理解しつつも消えたいと思う母を否定する社会を変えるべきでは」と語る(先月の『ACROSS THE SKY』)。それは「母になることの価値を重視する社会」の意識改革だ。
●No.7528/2.12

「人間はみんな例外なんだ。
 一人ひとり、前例のない生き方を
 しているんだよ。」
かつて「週刊金曜日」に連載されていた永六輔「無名人語録」の97年スクラップより。仮に「私の人生は平凡だ」と言おうが、人生に前例がないことは確かで、前例がなくてよいと思えれば何でもできるはず。単純だが、改めて私の人生に情熱を注いでくれた言葉だった。
●No.7527/2.11

「どっちも後家さん。」
と言った後で60代と思しき女性は、撮影スタッフが「後家」という言葉を知らないと察知すると「一人もんや」と言い換えた(先月の『ドキュメント72時間』)。ネット検索では死語という説明もあるがNHK の撮影班であればこの程度の日本語は知ってしかるべきだ。
●No.7526/2.10

「竣工は5千年先に設定される。」
と小田原市に増設中の江之浦測候所に言及した杉本博司氏(先月の『日曜美術館』)。巨石を運び石の能舞台を造り奈良「春日大社」により御鎮座祭を行って「春日社」を建立した。この凄まじい情熱と、恐竜の時代から近世、現代までを見つめた視点が人間離れしている。
●No.7525/2.9

「目前心後。」
「目を前に見て、心を後ろに置け」という世阿弥「花鏡」中の舞の心得を木内昇氏が紹介(先月の『日本経済新聞』朝刊)。これを氏は「主観で世の中に対峙しつつも、客観的に自分を含めた総体を眺めよ」と解釈する。「私」は「自分」を見続けてこそ健全に生きられる。
●No.7524/2.8

「じいちゃん、本当にスゴい方だったんで。」
と、東京・大塚の居酒屋「富久晴」の三代目(先月の『夕焼け酒場』)。店の創業者の祖父に他人を高める敬語「方」を使った訳だが辛辣な言葉を吐くきたろうも何も言わない。マスメディアは最早、敬語の誤りを指摘する気が失せ垂れ流す。これは日本語の乱れではない。
●No.7523/2.7

「自分と同じじゃない人には、
 冷たい訳でしょう。」
と“汚いオカマ”を自認するピーコ氏(先月の『アナザーストーリーズ 運命の分岐点』)。冷たい視線を向けられ続けた過去を振り返りながらの言葉だった。すぐにSNSを思い浮かべるが、新型コロナ禍では、同じになろうとする同調圧力がリアルの世でも負担を強いた。
●No.7522/2.6

「93歳の駆け込み乗車。」
を9年前に行って右肩骨折、膝にヒビが入ったというのは102歳の野見山暁治氏(先月の『日本経済新聞』朝刊)。「日本人はこのごろ年齢のことを言い過ぎではないですか」と言われれば、そうかと思う。93歳でまだ駆けられるように、また目標となる人物が現れた。
●No.7521/2.5

「すごい、昔の歌だよ。」
と音(永瀬廉)は空豆(広瀬すず)に(先月の『夕暮れに、手をつなぐ』)。劇中に響子(夏生マリ)が歌った「なごり雪」で74年の「かぐや姫」のアルバム収録(翌年イルカがカバー)だから確かに49年前で「昔」だが、もう時代はそんなに進んでしまったかと思う。
●No.7520/2.4

「寝たきりになるまで働かされる。」
とフランス労組によるスト参加の女性(昨日の『ワールドニュース』)。年金の受給開始年齢の62歳から64歳への引き上げを柱とする年金制度改革案に反対するストが大規模で行われているが、「できれば働きたくない」欲求があふれていて、フランスらしいなと思う。
●No.7519/2.3

「私たちは昔は、
 口から肛門の一本の消化管だけだった。」
と川手鮎子著「漢方のくらし365日」。そこから必要に応じ他の臓器ができたとか。ウイルスや細菌を容易に入らせない「腸管免疫」にも言及した。この免疫機能の7割が集中すると言われるのが腸(その5割が小腸)だが、パンに含まれるグルテンがその仕組みを壊す。 
●No.7518/2.2

「如月。」
は陰暦で2月だが昨日の「読売新聞」編集手帳で語源を語る。天気エッセイスト・倉嶋厚氏は、万物が萌え動き出す意の「萌揺月(きさゆらぎつき)」を推す。陽気が戻る「気更来」、正月の春がさらに春めく「気更来」という当て字も。競馬「きさらぎ賞」は春到来の趣。
●No.7517/2.1

川中紀行のnoteもぜひご覧ください。
「今日の気になる言葉123」と一部が連動しています。
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