"できる限り毎日更新"を基本にあらゆるメディアで、
あるいは群衆の中で出合った「気になる言葉」をピックアップ。
すべて123文字で綴った日本語論・日本人論である。 |
★123文字による簡潔な情報伝達の文章スタイルは「知的所有権登録
187441号」を取得しています。 |
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「恋愛を始めるのは面倒くさい。」
というリスナー投稿を聴く(先日の『Skyrocket Company』)。根底にコスパがあり、恋を実らせようと試行錯誤しても成就する確率が低いからアプローチするだけ無駄という理屈だ。「このままがいい」という保守的傾向といい教育は子供に何をしたんだ。
●No.7332/7.31
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「世の中は金と女が仇なり。」
「どうか仇に巡り合いたい」と続く蜀山人の狂歌を先代の三遊亭円楽が枕(噺の導入部)で使い寄席を沸かせたとか(先日の『「読売新聞」』朝刊/編集手帳)。コラム子はAOKIから現金受領した五輪組織委・元理事の話につなげた。電通丸投げの裏に醜い利権が絡む。
●No.7331/7.30
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「(なぜこの事件は起きたのかを) 社会全体で問い続けていく事が 必要です。」
2008年に東京・秋葉原で起きた17人死傷の無差別殺傷事件(犯人は26日に死刑執行)に対しこう述べた田中正良解説委員(先日の『ニュースウオッチ9」』)。意味は分かるが報道側の姿勢として、「なぜ」を放置して社会に原因究明を託す安閑さは許されるのか。
●No.7330/7.29
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「トランプ氏 出馬へ着々。」
と先日の「読売新聞」朝刊。ギャラップの調査で支持41%、不支持57%と言うがバイデン大統領と対決した場合の2調査では3%の差で優勢が分かれる。まだこの二人なのかという疑問はあるし、米国民はトランプを支持することで地球社会を見放すのだと明言したい。
●No.7329/7.28
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「島田陽子。」
昨日、69歳で死去とNHK。大きなえくぼの横顔が浮かぶ。病床でドキュメンタリー映画「Evergarden」のプロデュースを進めていたとは。「将軍 SHOGUN」(80年)で日本人女性初のゴールデングローブ賞、本日は私の誕生日、島田氏も同世代なのに。
●No.7328/7.27
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「あなたが未来に残したい風景は?」
で結んだ本日の「環境クライシス」。今回は「食べてけよ」などの言葉が飛び交う港町の風景がテーマだったが、私には特に思い入れある風景はない。強いて挙げれば日本全国の歴史ある老舗商店が並ぶ通りだ。あるいは空き家を丁寧にリノベーションした個人店の街並だ。
●No.7327/7.26
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「繁華街などでは鳴るはずの 弔鐘が鳴らず、無関心の人もいた。」
とは1967(昭和42)年に行われた吉田茂元首相国葬当日の模様を伝える「日本経済新聞」の記事(先日の「日本経済新聞」朝刊/春秋)。「企業に早退を認めるよう促しテレビやラジオにも協力を求める」と「国葬儀記録」にあるそうだが今は頼まなくてもやりそう。
●No.7326/7.25
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「ドクターショッピング。」
とは自分の状態改善に満足できずメンタルクリニックを次々と変える行為(本日の『読売新聞」朝刊』)。「精神に関わる病院に行く心理的ハードルが低くなった」一方で生きづらさへの救いを求める人々が増加する。その「生きづらさ」なるものの原因がいま最も重要だ。
●No.7325/7.24
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「もうろうとし返事がない。」
1か月で6倍という自宅療養者の危険度を表す目印の一つ(本日の『NHKニュース』)。世の中にこんな状態で病院に行かない人はいるのか。逆に「いつもと違う・様子がおかしい」事は日常でよくある話。「少し動くと息があがる」は高齢なら普通。なんだ、この指針。
●No.7324/7.23
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「素麺や冷麦は涼しそう。」
と長谷川櫂氏が書いていたと先日の「読売新聞」朝刊/編集手帳。対し「『饂飩』という名前は見ても読んでもぬくぬくとした感じがする」と。鮎鮨、洗い鯉、淡雪羹、かちわり、かき氷、氷小豆、氷菓子、氷水、サイダー、ゼリー、冷やし中華、冷汁、言葉の裏に夏文化。
●No.7323/7.22
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「国民の声とかなりずれている。」
と野党の国葬批判に対し茂木敏充・自民党幹事長(先日の『日本経済新聞』朝刊)。無論、支持する国民も一定数いるだろうが一方で何の審議もせず決定した国葬に批判的な国民も多い。彼は何を根拠にこのような発言をしたのか。不倫に厳しく政治家に甘いマスメディア。
●No.7322/7.21
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「男性はワクチンの3回目接種を 受けていなかった。」
と新型コロナウイルスに感染した患者に付け加えた昨日の「Nスタ」。忖度極まりない報道だ。ならば3回接種で感染した人や3回目接種の当日、ワクチンが原因で唐突な死を迎えた多くの日本人についても報じてこそ物事を客観的に見られるというものではないか。怖っ。
●No.7321/7.20
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「重力があると骨しっかりしてくる。」
本日のサッカー「E1選手権」実況で日本代表の重圧を訊ねられて岡田武史・元代表監督が返した言葉だ。確かに長期間の宇宙滞在では筋肉がやせたり骨が脆くなる事が知られる。やはり人間、ラクできる環境ではなく多少のプレッシャーがないと本来の能力は出せないか。
●No.7320/7.19
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「(ル・)コルドン・ブルー。」
と言えばフランスの料理学校かと思ったら、薄く叩いた肉(仔牛か豚か鶏)でハムとチーズを包みパン粉をつけた同名の惣菜が3枚2千円ほどで売っているとコルマール在住の妻の妹。初めて食べた際「とんかつソースをかけたかった」とか。フランス人の夫も好物らしい。
●No.7319/7.18
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「刑務所になくて社会にあるもの。」
それが「孤立」だと浜井浩一・竜谷大教授(本日の『読売新聞』朝刊)。刑務所ではよくも悪くも受刑者は見張られているが、刑務所から社会に出れば誰からも心配してもらえない。国も出所後に居場所がない高齢者支援に力を入れるとか。見えない分断が社会を浸食する。
●No.7318/7.17
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「演出部、制作部、美術部など ある中の、俳優部だ。」
とは、伊藤沙莉氏が「GTO」で飯塚健監督に言われた言葉(本日の『読売新聞』朝刊)。「現場はみんなで作る、俳優もその一部」という意味で、演技でNGを出すが、現場スタッフもミスをするし俳優は特別な存在ではないという助言だ。それは組織の中の私達も同じ。
●No.7317/7.16
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「閉塞感や怒りや不安のマグマ。」
と今回の安倍晋三銃撃犯の心理を語った真山仁氏(本日の『ニュースウオッチ9』)。紛れもなく分断された現世で、マネーゲームが脚光を浴びて貧しさは放置される。精神科医・片田珠美氏も失職や孤立を指摘。ニュースはなぜ民主主義の危機ばかり言って誤魔化すのか。
●No.7316/7.15
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「カレーにフィーチャーして。」
と何気なく言った山崎怜奈氏(本日の『誰かに話したかったこと。』)。しかし「フューチャー(未来)する」と言う誤りが絶えない。冒頭のように「フィ―チャーする」は“注目する”だが、音楽で“客演”を意味する「フィーチャリング」は映画は“主演”で逆になる。
●No.7315/7.14
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「仙人生活。」
と題し「あさイチ」で片岡鶴太郎氏の生活時間を示した。睡眠が17時〜22時にまず驚くが、ペットの世話などして0時半〜5時半までヨガ・指マッサージ・瞑想・三線を行う異常さ。その後14種の料理を7時半まで食べて創作活動をし15時から寝支度、まさに仙人。
●No.7314/7.13
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「私は群れである。」
というエドガー・アラン・ポーの言葉を紹介した田中泯氏(先日の『SWITCHインタビュー 達人達(たち)』)。「(殺人犯も同性愛者も)全ての可能性を自分は持ってる」という橋本愛氏に呼応して。だから可能性に限界はないし、自分を固定して捉える必要もない。
●No.7313/7.12
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「日本人って、難しいかもしれない と思うと触らない方が正しいと 考える方が多くて。」
と漫画「僕の妻は発達障害」のナナトエリ氏(先日の『週刊テレビ批評』)。自身の発達障害への理解が進まぬ現状を嘆き「もっと話しかけてほしい」と言うが、村八分状態を放置する悪しき性質だ。「自分が見えてる世界と違う世界が見えてる人がいる」と夫・亀山聡氏。
●No.7312/7.11
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「インド歩き。」
というゆっくりとした歩き方についてリスナー投稿(先週の『ACROSS THE SKY』)。何百キロも離れた場所から車移動したある部族は何かを待つ姿で「魂が追いつくのを待っている」と言ったとか。現代人は魂の速さより速く動くからストレスになるのだろうか。
●No.7311/7.10
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「いまテレビって やらしてくれない、 政治家の物まね。」
とホリ氏(本日の『ボクらの時代』)。「それは野党(与党)の考えじゃないですか」と言われるとか。公正中立の名の下で選挙運動の報道が減り、政権への忖度とも取れる姿勢が指摘される。政権の腐敗や驕りを批判せず逆に人気を支えるマスメディアで働いて面白いか。
●No.7310/7.9
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「王様をほしがる蛙。」
とは「大切な選択を他人任せにすると痛い目にあう」というイソップの寓話を本日の「日本経済新聞」朝刊/春秋で紹介。「王様をください」と神に頼んだ蛙は遣わされた水蛇に食われてしまう。投票率の低さは投票所の減少も大きいが自分で選ぶコスパの影響もあるとか。
●No.7309/7.8
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「左様ならば。」
という「さよなら」の由来を村田喜代子氏が紹介(先日の『日本経済新聞』朝刊)。アン・モロー・リンドバーグは夫・チャールズと乗った冒険飛行でクナシリ島に不時着したのを縁に日本を巡り「そうならねばならぬのなら」というグッドバイの日本語の意味を知るのだ。
●No.7308/7.7
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「未利用魚。」
とは大量に獲れず規格外のサイズや認知度不足で市場にあまり出ない魚(本日の『クローズアップ現代』)。90年比で33%に減少した漁獲高で注目されるが、漁師直の通販で届いた魚を子供とさばく主婦が印象的だ。畜産が批判されるなか、たんぱく質源としても注目。
●No.7307/7.6
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「自分の1票では政治は変わらない。」
という理由で3年生200人の内7割が「投票に行かない」と答えた船橋北高(本日の『ニュースウオッチ9』)。大人も同じだが「ではどう変えたいのか」と、まず問いたい。そしてたとえ1票でも自分のよりよい未来はそこから考えを発展させない限り始まらないのだ。
●No.7306/7.5
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「10分で名著。」
は「読む前に10分くれませんか、そうしたらこの本がめちゃくちゃ分かりやすくなりますよ」をコンセプトにした古市憲寿氏の新刊だ(昨日の『讀賣新聞』朝刊)。25分×4回で名著の意図を探求する伊集院光氏が司会の「100分de名著」の面白さを超えられるか。
●No.7305/7.4
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「コロナ禍の制限が緩和されて。」
と活況が戻りつつある山小屋の模様を報じた本日の「Mr.サンデー」。前から指摘されるが「禍」とは予期せぬ災いや不幸な出来事を指すので、ここは「コロナ禍」の後に「による」や「における」などの言葉を補わないと通じない。「禍」と書けるかどうかも怪しいが。
●No.7304/7.3
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「戻り梅雨。」
とは梅雨明け宣言をした後に太平洋高気圧が不安定になる事でもたらされる梅雨のような天候を指すらしいが、来週からの台風4号による雨天の連続をこう呼びだした。不可抗力のように振る舞うが、この状況を予測して梅雨明け宣言をしないのが本当の姿ではなかったか。
●No.7303/7.2
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「言葉の背後にある感情や記憶、 歴史的な意味や場所の連想などの 全部をふくむもの。」
という川上弘美著「わたしの好きな季語」の一節を江國香織氏が紹介(先日の『日本経済新聞』朝刊)。小鳥とかおでんとか「断固知ってると言い張りたいような言葉」も知っていなかった気にさせる、という気持ちは分かる。だから季語一つから個々に発想が広がるのだ。
●No.7302/7.1
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川中紀行の noteもぜひご覧ください。 「今日の気になる言葉123」と一部が連動しています。
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