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"できる限り毎日更新"を基本にあらゆるメディアで、 あるいは群衆の中で出合った「気になる言葉」をピックアップ。 すべて123文字で綴った日本語論・日本人論である。
★123文字による簡潔な情報伝達の文章スタイルは「知的所有権登録 187441号」を取得しています。
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2022年6月分
「オーバードーズ。」
とは、薬物の過剰摂取を指し、市販薬を使った行為がSNSで拡散される(先日の『news23』)。高揚感や多幸感を受けて量が増えるとも言うが、ここでも「生きづらさ」なる言葉が出た。価値が薄れた高学歴にしがみつく同調圧力、勝利至上主義が一因にあるはず。
●No.7301/6.30

「ゆっくり近く。」
がこれからのモビリティだと井原慶子・日産自動車社外取締役(先日の『Earthshot』)。超高齢社会を見据えた発言だが、車に乗る前、降りた後どう移動するかの視点が欠けていて現実味がない。そもそも車に乗るのではなく歩かないと歩けなくなるのが道理だ。
●No.7300/6.29

「ひとり。」
という詩で寺山修司は「わすれられないのは ひとり という名のとりです」と綴った(先日の『読売新聞』朝刊)。「生ぜしもひとりなり、死するも独(ひとり)なり」は一遍上人の言葉とされるが、いかなる人生を歩んでいようが「ひとり」になる覚悟があることは重要だ。
●No.7299/6.28

「蛇口をひねれば飲料水が出るのに、
 飲み終わったらすぐ捨てる
 ペットボトルを使うなんて
 おかいしですよ。」
と「Mymizu」共同創設者のマクティア・マリコ氏(『生活と自治』7月号)。絵空事ではない。ペット入りの水は製造工程で排出されるCO2が水筒入りの水と比べて50倍で、しかもプラスチックとして海洋を汚す。我が家はペットボトル入り商品を一切買わない。
●No.7298/6.27

「たのしみは。」
に始まり「〜時」で結ぶ52首を詠んだ幕末の歌人・橘曙覧の連作「独楽吟(どくらくぎん)」を本日の「読売新聞」朝刊/編集手帳で紹介。昼寝から目覚めて見た濡れた草木で涼を運んだ雨を知る時など、日常のごくささやかなひと時に楽しみを見出す心こそ見習いたい。
●No.7297/6.26

「ここまでバラバラの思考だと、
 小気味いいくらいの
 自由度である。」
と、フランス人の個人主義を評した辻仁成氏(先日の『ボンジュール!辻仁成のパリごはん 2022春』)。氏は「いろんな人生があるのだから、どうにかなる」と思え「生きるのが楽になった」と述懐する。自由で、しかも人生への一生懸命さが伝わる本番組が大好きだ。
●No.7296/6.25

「『ね』って言うの
 やめてもらっていいですか?」
と「あの頃(デビュー前)は何かムラムラしてましたよね」と話しかけた武田鉄矢氏にお願いしたのは東野幸治氏(先日の『ワイドナショー』)。同調を求められても困ると思って言ったのだろうが、例えば受付でトイレの場所を訊ねると「右手奥ですねぇ」と説明される。
●No.7295/6.24

「ミニスカートで
 キャンパスのなかを歩かせるのを、
 やめさせなさい。」
という指示が「人心を惑わせる」という理由で文部省(当時)から所属事務所の社長に来たと加藤登紀子氏(『アエラ』6.20)。65年頃に花柄のミニワンピで通学した氏には「単位はあげるから授業に来なくていい」とも。60年近くで多少、進歩したというべきか。
●No.7294/6.23

「ステイホームは、ガーナでは
 死を意味する。」
と銅冶勇人・(株)DOYA代表取締役(先日の『ファッション通信』)。人口の80%が日雇いで生活しているから働けないと「生きていくお金がない」からだとか。だから自身のブランド「CLOUDY」の生産拠点を現地に置く。終始一貫の姿勢が潔くて頭が下がる。
●No.7293/6.22

「エスプレッソムービー。」
とショートフィルムを形容した別所哲也氏(先週の『ACROSS THE SKY』)。「凝縮された世界、削り取られたエッセンス」とも説明した。「倍速」がキーワードとなり「コミュニケーションが短尺化している」現代社会にマッチしショートフィルム人気も高騰か。
●No.7292/6.21

「どんなに信じたいと思っても、
 自分の意志で
 信じることはできない。」
著者「月のとびら」の石井ゆかり氏の言葉だ。「信じる」は理性で選ぶのではなく「与えられる」のに等しく、人は「心の中の空洞に信じる対象を吸い込み、さらに空洞の形にその対象を変形させる」ことができたとき信じることができる。確かに、意志とは異なる現象だ。
●No.7291/6.20

「降ってくる。」
と、よくアーティストが言うが「ものを作るときって地味で煩雑な作業の連続」という現実を隠すこの言葉が好きではない、と米津玄師(『GINZA』JULY)。地味で根気のいる資料の整理・分析など汗を感じないからコピーライターという言葉が嫌いと私は書いた。
●No.7290/6.19

「新しい何かが
 ないかと探している。」
と10年後を語った山形由美氏(先日の『Color of Life』)。還暦を迎えた彼女の飽くことなき向上心に驚く。デビュー36周年で既に50周年を見据える言葉に、アグレッシブな演奏活動への意欲を感じる。舞台上でヘアメイクを行い変身する企画があるとか。
●No.7289/6.18

「ペットボトルがタブーになりつつある。」
とワシントンD.C.で催された経営者の妻の集まりでペットボトルを持参した参加者が向けられた視線に対し言い訳をした模様を解説した古市憲寿氏(『週刊新潮』6.16号)。「便利になった社会を後退させる社会規範」と揶揄したが水筒持参など別に不便ではない。
●No.7288/6.17

「変わることにはリスクが伴う。」
だから若者達は現在の安定を選ぶと「学校総選挙プロジェクト」の石井大樹・リーダー(先日の『MOTIVE!!』)。であれば、現在でも削られる福祉予算や出口の見えない年金の問題は、このままでよいと考えるのか。いつか来る老後を想像できないとしか思えない。
●No.7287/6.16

「シンガポールのチキンライス。」
は名産として知られるがマレーシアから輸入される新鮮な鶏肉を使っていた(先日の『JAM THE PLANET』)。それが飼料高騰で生産量が低下して禁輸され1日から冷凍肉でしか食べられなくなったとか。食糧危機を全く意識してこなかった日本も目覚めるときだ。
●No.7286/6.15

「書きたいと思ったらダメだな。」
と言った本谷有希子氏(先日の『BOOKSTAND.TV』)。「書きたい事と伝えたい事はそこにないから」が理由で小説とは「言語化できない、あのときのあの気持ち悪かった空気、嫌な空気」を形にする媒体とか。プロットも作らない彼女、予定調和が嫌いなのだ。
●No.7285/6.14

「365日ほぼ会食。」
と豪語する見城徹氏(『Numero TOKYO』7・8月号)。有名な武勇伝ではあるが水上勉から林真理子まで、一流作家達との編集会議を毎夜、一流料理店で行っていた経験が絶大な財産になっている。行動力が運につながる典型的なケースだが私はあまりにも遠い。
●No.7284/6.13

「ウクライナ人神職。」
なる梅林テチャナ氏を「サンデー毎日」(6.19-26号)で紹介。日本語を専攻していたキーウ国立大で指導者の夫・正樹氏と出会う。その夫が埼玉県の上里菅原神社の長男だった。故郷のザカルバッチャ州ラヒウには戦禍が及んでいないらしいが、運命とは千差万別。
●No.7283/6.12

「無理ならやめていいのよ。
 それも強さだから。」
東京五輪の女子マラソン米国代表のアリフィン・トゥリアムク選手が途中棄権した後に愛娘のゾーイちゃんに語り掛けたこの言葉を、映画「東京2020オリンピックSIDE:A」で紹介している。主題歌の「we do have it all」というメッセージがいま強い。
●No.7282/6.11

「匿顔(とくがん)。」
とはネット社会の人間関係を表すキーワードとして90年代に登場した、と先日の「日本経済新聞」朝刊/春秋。日本インフォメーションの調査で新型コロナウイルス収束後もマスクを(必ず/できるだけ)使う割合は54%とか。感染以前から続く異常心理が収束しない。
●No.7281/6.10

「この子は、世界に一人の人間になる。」
とは武者小路実篤の父が臨終する前に子供たちを集めて実篤に言った言葉だ(先日の『yes!〜明日への便り』)。この言葉を忘れなかった彼は人生に大きな影響を受けたとか。無論、人は全て「世界に一人」なのだが、名指しで言われた記憶はいい方に作用したはずだ。
●No.7280/6.9

「日大変えたる。」
と林真理子氏が「週刊文春」(18年6月7日号)で書いていたとは知らなかった(先日の『日本経済新聞』朝刊)。アメリカンフットボール部の危険タックル問題発覚後のコラムでだが、本当に次期理事長に内定した。「オレ様主義」を「オバさんの力」で変えてほしい。
●No.7279/6.8

「ナウい。」
という死語として有名な言葉を使ったAマッソ・加納愛子氏(先日の『BOOKSTAND TV』)。「小杉湯」という銭湯の内観について評したのだが、このポジションの人が使うと、また復活する日があるか。モダンという言葉も使われるが、代わりの表現は何だろう。
●No.7278/6.7

「大本山 増上寺。」
と芝・増上寺を紹介した先日の「アートシーン」。寺の公式サイトでも「大本山増上寺」と大書しているのだが、「大本山」は宗派毎にある訳だから本来は「浄土宗大本山」と記すべきだ。恐らく広式サイトの販促的な表記を鵜呑みにしたのだろうが意味を吟味してほしい。
●No.7277/6.6

「感想を言うことが
 人間関係の第一歩。」
と見城徹・幻冬舎代表取締役社長(先日の『TOKYO SPEAKEASY』)。贈呈本や試写会はもちろん、披露宴のスピーチも「あの言葉とこの言葉よかったですよ」と言えば距離が縮まるし言わずに済ますのは絶対に嫌とか。コミュニケーションの権化の発言が尊い。
●No.7276/6.5

「森友事件、あれは立件できた。」
元東京地検特捜部長で退官後にプロ野球コミッショナーも務め先月13日に亡くなった熊崎勝彦氏のこの言葉を今週の「サンデーモーニング」で紹介。金丸信・元自民党副総裁の脱税事件で本人の取り調べを務めた剛腕ならできたか。全てが小粒になるこの世、巨悪が笑う。
●No.7275/6.4

「犀(サイ)の角のようにただ独り歩め。」
「ブッダのことば」にあるこの一節を紹介した渋川清彦氏(先日の『ACROSS THE SKY』)。インドサイは群れでなく単独で行動する事から、その一本角は孤独を表す。「独り生まれ、独り死し」と説く仏教に照らせば、独りで生きねばならぬ人間への激励に似る。
●No.7274/6.3

「オーケストラの皆さんの
 邪魔をしないのが、
 指揮者なのです。」
と言ったのは「炎のマエストロ」と絶賛される82歳、小林研一郎氏(先週の『題名のない音楽会』)。「(演奏家は)天才の集まり」というのが理由だが、第一線の指揮者のこの発言に、謙虚であることの大切さを思った。その根底には天才を見つめ活かす才があったか。
●No.7273/6.2

「月曜は黒、火曜は血、
 水曜は白、木曜は茶、
 金曜は光、土曜は鼠、
 そうして、日曜は赤の危険信号だ。
 寂しい筈だ。」
という太宰治「正義と微笑」の一節を紹介した「言葉にできない、そんな夜。」。火曜は「まだ二日目」という落胆を「血」で表すと朝井リョウ氏。私は月曜さえ乗り越えればすぐ金曜、と思っているので各曜日に思い入れはないが、むしろ月曜日は新たな週の期待が増す。
●No.7272/6.1

川中紀行のnoteもぜひご覧ください。
「今日の気になる言葉123」と一部が連動しています。
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