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"できる限り毎日更新"を基本にあらゆるメディアで、 あるいは群衆の中で出合った「気になる言葉」をピックアップ。 すべて123文字で綴った日本語論・日本人論である。
★123文字による簡潔な情報伝達の文章スタイルは「知的所有権登録 187441号」を取得しています。
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2022年5月分
「リモワ。」
なる言葉を使った「CLASSY」(6月号)。これもその内、語源が忘れられるのではないか。いや新型コロナウイルス感染が収まるなか企業が続々と“リモワ”を中止しているから、略語が広まる前にこの取組み自体が空疎化しそうだ。ZOOM会議は続けてほしいが。
●No.7271/5.31

「オーディションを受けなくても、
 その声では舞台に立てないよ。」
高校生時代の神戸浩氏が地元劇団のオーディション窓口に電話した際に言われた言葉だ(先日の『バリバラ』)。その後、北村想氏に見い出され日本アカデミー賞優秀助演男優賞の栄誉にも輝くがその後また不遇も訪れる。いま後進を育てるが偏見をまだまだ破ってほしい。
●No.7270/5.30

「生物多様性は100から32へ。」
50年前の生物多様性を100とすると現在は32に減少とWWFジャパン((公財)世界自然保護基金ジャパン)・広報の城野千里氏(先日の『ACROSS THE SKY』)。特に森の多様性は牛肉用の牧畜とパーム油用のアブラヤシにより浸食されるという悪の連鎖。
●No.7269/5.29

「コレクションと展示の
 ジェンダーバランスを問い直す。」
と福岡市美術館は29日まで開催中の常設展のパネルに記した(先日の『日本経済新聞』朝刊)。美術の世界もそれほどジェンダー差別が起きていたとは驚き。都内主要4館の8〜9割が男性作品(『美術手帖』19年1月調査)らしいが、芸術にも差別がまだあるなんて。
●No.7268/5.28

「Emoji。」
は日本発の「絵文字」が世界共通語になった事例だが、フィンランドでは政府公認が誕生した(先日の『日本経済新聞』朝刊/春秋)。ジョークを交えた説明がユニークらしいが、「E」はEmotionから取った頭文字で感情を伝える記号と誤解する外国人が多いとか。
●No.7267/5.27

「楽しくて楽しくて本当にしょうがない。」
と自身の作品づくりを語ったミニチュアアーティストのMozu氏(先週の『LIFESTYLE COLLEGE』)。 「自分が本当につくりたいと思ったモノ」をつくるので「(挫折は)許さない」とか。「終わってくれるな」と思ってやってると仕事を表現できる幸せ。
●No.7266/5.26

「手で持ってプレーしてるみたいですね。」
とアンドレス・イニエスタ選手の足技に解説の福田正博氏(Jリーグ第11節/ヴィッセル神戸対川崎フロンターレ)。前半30分台にカメラも大きく捉えた場面の後で言ったのだが、この試合は“神のドリブル”とネットでも話題になった。ベタ過ぎる表現が凄さを表す。
●No.7265/5.25

「自分は自分じゃん。
 自分探しって何なんだ。」
と言ったのは桐島カレン氏(先日の『キュレーターズ_マイスタイル×ユアスタイル』)。内田 也哉子氏は「植物と一緒で人間も生きている訳だから生きている間は探せない」とも。両者とも“自分は進行形”と言うように聞こえる。その時々の自分に耳をすますしかない。
●No.7264/5.24

「加害者家族も孤立無援の状態となって、
 バッシングを受け、
 重大事件であるほど崩壊する。」
18〜19歳の「特定少年」の起訴における実名報道について、そう指摘した浜井浩一・龍谷大学教授(昨日の『週刊テレビ批評』)。米国では加害者家族に支援の手紙が届く場合もあるとか。思いやりという言葉が空しく遠くに響く国、日本。生きづらさの原因はここか。
●No.7263/5.23

「ブレジャー。」
というbusinessとleisureを組み合わせた造語で分かる通り発信元は「フィナンシャル・タイムズ」だ(先日の『日本経済新聞』朝刊)。休暇に仕事を組み込むのに積極的な人たちを「ラップトップ・ラガーズ」と呼ぶ米国。仕事と余暇の境界が曖昧になる。
●No.7262/5.22

「息子でかした。」
72歳の女性は長男が36歳のときに深夜、突然帰らぬ人となった(先日の『街録』)。この言葉は、未亡人となった嫁を引き取り孫と暮らして3年目「実の娘と思い暮らした」“母”が、彼女が息子の友人との結婚を決めたのを息子が引き合わせたと信じて言ったものだ。
●No.7261/5.21

「一人ひとりの心のもち方、
 平和というのは。」
と三線職人の銘苅春政氏(先日の『情熱大陸』)。「子供が転んだら手助けして『大丈夫ね?』というのも今はないわけよ」と嘆く。いま「配慮」はマスメディアの行き過ぎた“差別用語”のルールのみで、日常は「人間の情って薄くなるわけ」という言葉に頷くほど寒い。
●No.7260/5.20

「このような時代をサヴァイヴしていく
 ために最も大切なことは、  
 内側から湧き上がってくるほんとうの
 “自分力”を培うことかもしれない。」
石岡瑛子著「私デザイン」のこの一節を樋口真嗣監督が紹介(先日の『ACROSS THE SKY』)。クリエイティブの塊のような彼女とは比較すらできないが、やはり大切にしたのは「自分」なのだと改めて思う。めげずに「自分」を信じて、まだまだ生きていきたい。
●No.7259/5.19

「タイパ。」
とは、かけた時間に対する満足度(本日の『日本経済新聞』朝刊/春秋)。2年間、講義を2倍速で聴いていた大学生は「先生の話を生で聴くとゆっくり過ぎてイライラする」と言うらしい。忍耐力の不足も懸念されるが、何より無駄を嫌う姿勢が消極さを招く怖れを抱く。
●No.7258/5.18

「リアル100%の生活を、
 バーチャル50%にシフト
 したっていい。」
とメタバースについて語った岩佐琢磨氏(先日の『メトロポリターナ』5月号)。同誌で藤井直敬氏は「現実世界の延長にあってこそ価値あるものになる」と語る。「バーチャル50%」とはバーチャルに生きる事の肯定だが、リアルなしでそれが可能なら人間は分裂する。
●No.7257/5.17

「3,153人と11万6千人。」
ウクライナ侵攻による民間人死亡者数(5月2日/国連人権高等弁務官事務所)と、イラク侵攻による民間人死亡者数(英医学専門誌『ランセット』)だ。無論、数の大小ではない。日本人はこの侵攻を支持した自民党政権(創価学会の党は論外)を支持し続けているのだ。
●No.7256/5.16

「人生は落丁の多い本に似ている。」
という分かり過ぎる名言を吐いたのは芥川龍之介だ(先週の『yes!〜明日への便り』)。人生を省みれば落丁を痛感する。幼少時に育ての親・道章に「(落丁は)欠けている部分を探すまたとない幸運だ」と言われたというが、それが龍之介にどう影響したか知りたい。
●No.7255/5.15

「みな実ちゃんが失敗しようが
 成功しようが、番組の大勢に
 影響ないから。」
「サンデー・ジャポン」の担当になった直後、MCの太田光氏が田中みな実氏に言った言葉だ(先日の『あったかタイム』)。うまくいかず悩んでいた彼女は、それから心が軽くなって乗り切ったと言う。気を抜くのではなく気負わない加減を絶妙の言葉で伝えたか太田光。
●No.7254/5.14

「3年生の始業式を最後の
 登校日にして、
 高校を去った。」
と言っても問題を起こした訳ではない。16歳で既に週刊誌における漫画の連載を始めていた里中満智子氏は「アルバイト禁止」の校則を守れと言う教師に退学という選択を告げた(先日の『日本経済新聞』朝刊)。この天才には世間並みの基準は余りにも窮屈だったのだ。
●No.7253/5.13

「他の局どうしてる?」
そんな風に他局の動向を気にするのは日本のテレビ局だけだと元TBSの安東弘樹アナ(先週の『MOTIVE!!』)。地方局はキー局に倣うと元九州朝日放送の宮島咲良アナ。忖度と言うよりメディアであるという自覚がない。全てこんな風に動く日本社会よ変わって。
●No.7252/5.12

「本当に思ってる?自分。」
例えば「わぁ〜」となっても、こう疑ってしまう事があると広瀬すず氏(先日の『めざまし8』)。演技で台本に書かれた感情の流れ通りに持っていく意識が普通になって、という話 を聞いて職業病なのだ思う。悲しくて泣くと洗面所で表情を確かめるという女優魂を前に。
●No.7251/5.11

「人の話をよく聞くようになった。」
と小説家になってからの変化を語った又吉直樹氏(先週の『誰かに話したかったこと。』)。バーの描写では「このバー」と決め実際に入店し注文、井の頭公園に行って枯葉を踏む音を確かめた事も。林真理子氏が行かずに書いて誤った描写をしたと言ったのを思いだした。
●No.7250/5.10

「孤独を感じる人の割合は33%。」
と先日の「日本経済新聞」朝刊で小竹洋之氏。世論調査会社のイプソスが行った調査で主要28か国平均がこの数字だった。孤立した人ほど極論に傾きやすいとされ、トランプ支持の白人中高年に孤立の影を見ている。人口比の割合は増え続けるだろう、もう止められない。
●No.7249/5.9

「今から準備したいところですね。」
と佐々木明子アナ(先日の『ワールドビジネスサテライト』)。「検疫手続きの簡素化とかスピーディに取り組んでほしいですね」という原田亮介氏のコメントに対して言ったが、簡素化によりビジネス・観光を呼び込む積極的意味に「準備」と返すのはいかにもお座なり。
●No.7248/5.8

「移籍になんて失敗も成功もねぇ。
 選手が自分で決めたことなんだから。
 そこでどうなるかは
 知ったこっちゃねぇ。」
という長谷部誠選手(元サッカー日本代表・主将)の言葉を、元日本代表の内田篤人氏が紹介(先日の『FOOTBALL TIME』)。結果がどうあれ人生とは自分で選んで進むもの、と言い換えていい気がした。成功・失敗は所詮、他人の勝手な評価だ、とも聞こえた。
●No.7247/5.7

「サミット検定。」
とは首都圏で約120店を展開するスーパーのサミットによる検定(先日『日本経済新聞』朝刊)。「『桜木町コレットマーレ店』店長と『コルモピア 五反野店』店長、共通する趣味は次のうちどれか?」などマニアックさが面白い。81点以上が1級で社長は85点とか。
●No.7246/5.6

「面白がっちゃうんだよ、
 じゃあやろうか、みたいな。」
仕事と絡めて矢沢永吉氏のこの言葉を紹介した山田孝之氏(先日の『SONGS』)。「じゃあ、やろうか」の先に確固たる成功の可能性はないのかもしれない。彼はこの「面白い」をよく使う。大切なのは「面白い」と思えること、それは自分がワクワクするという事だ。
●No.7245/5.5

「毎日、バレンシアの練習を見て、
 番記者より自分は、
 いい記事を書こう。」
サッカージャーナリストとしての原点にそんな思いがあったと語った小澤一郎氏(先日の『FOOT×BRAIN』)。マドリードCFFに自作のプロモーションビデオを送って入団した毛利亜美選手の話題に絡めて。躍進の原点にあるのは、どんな分野であっても情熱だ。
●No.7244/5.4

「パンツは1軍、
 2軍みたいなのが
 あるんで。」
と中居正広氏(今週の『ワイドナショー』)。「どうでもいい日」は2軍で、1軍にいてもへたってきたら2軍行き。ときめかなくなったら捨てると言った近藤麻理恵氏に似た発想で、私も愛着度で衣類にランクを付けるから、「片づけの魔法」との差はプレゼン力の差か。
●No.7243/5.3

「街の景観がどこも同じ。」
とピーター・バラカン氏(本日の『日本経済新聞』朝刊)。「街道沿いはファストフードのチェーンばかり。古い建物を容赦なく壊してしまいますね」とも。欧州を巡る旅番組を観ると、その街並に漂う歴史を感じる。もしかすると経済最優先を行くのは日本ではないのか。
●No.7242/5.2

「『分かる』という言葉を
 決して言わないように
 している。」
と20年以上、悩みを電話で聴く村 明子・東京自殺防止センター理事(先日の『ぼくは しんだ じぶんで しんだ 谷川俊太郎と死の絵本』)。次元は違うが「分かる」と言われた後「そういう理解か」と思う事しばしば。まして死を考える人の心を安易に「分かる」とは言えぬ。
●No.7241/5.1

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