プレゼントのアピール&プロフィールコピーライターのプレゼント
"できる限り毎日更新"を基本にあらゆるメディアで、 あるいは群衆の中で出合った「気になる言葉」をピックアップ。 すべて123文字で綴った日本語論・日本人論である。
★123文字による簡潔な情報伝達の文章スタイルは「知的所有権登録 187441号」を取得しています。
23年間にわたるバックナンバーはこちらから

2022年3月分
「Meta Platforms,」
に社名変更した旧Facebook・CEOのM・ザッカーバーグは「メタ・メタメート・自分」のキーワードを見せ互いにメタメートと呼ぼうと言った(先日の「日本経済新聞」朝刊)。メタバースを「他の人と一緒に過ごす仮想空間」と言うが無限の可能性は感じない。
●No.7210/3.31

「ごめんなさい。」
と火葬された母の遺骨を前に言った松尾スズキ氏(『GINZA』APRIL)。「八年、寝たきりだった。口も利けなかった」という関係がその一言に表れる。2か月近くリビングに遺骨を置き「眺めまわして、甘えたい」という気持ちも高齢の母がいる私はよく分かる。
●No.7209/3.30

「神と悪魔。成長欲求と退行欲求。」
これら矛盾する二つを抱えたまま社会に適応しない限り人間は生きていけないし、自分の欲求を否定しても生きていけないと加藤貞三氏(先日の『SWITCHインタビュー 達人達(たち)』)。 そこで必然的に悩みが生まれるが、結局は見失ってならないのは「自分」だ。
●No.7208/3.29

「いま目の前にあることと、
 目の前にいる人たちのことを、
 面白がったもん勝ちだね。」
と内田也哉子氏(先日の『SWITCHインタビュー 達人達(たち)』)。「立ち止まりそうになったら、もっと面白い見方があるでしょ、と自問自答しながらやっていきたいなと思います」とも。見方、考え方一つで、目の前の出来事、身に降る火の粉の深刻度も変わる。
●No.7207/3.28

「美味、不美味ばかりを
 口にしている男は、
 そいつ自体が相当
 マズイ人間に決まっとるんです。」
とは、28歳の女性会社員の相談に答えた伊集院静氏の言葉(『週刊文春』3.31号)。「あの店の裏メニューを知ってるよ」などと言う人間に「まともな奴は一人もいません」とも。どうやらそんな細かな事を気にする男を認めていないようで、この極端さが興味深い。
●No.7206/3.27

「自分がいかに無意味で無力で
 あったとしても、
 世界を変えることができるのだと
 理解する可能性。」
それを「我々誰もが秘めている」と著書「力なき者たちの力」で語ったヴァーツラフ・ハヴェル・チェコ共和国初代大統領(本日の『日本経済新聞』朝刊/春秋)。紛れもなく「力なき者」の一人である私は、見知らぬ他者に優しく、を実践し理不尽な為政者に声をあげる。
●No.7205/3.26

「声をあげ続けることと、加担しない意識。」
それがウクライナ侵攻に対し必要、とサヘル・ローズ氏(本日の『MOTIVE!!』)。朝起きて「おはよう」と言える平和は当たり前じゃないと思い自由に声をあげられる事を奇跡と思いあげ続けようと訴えたが、イラク軍の空爆で4歳時に家族と生き別れた人の声だ。
●No.7204/3.25

「どちらですか?」
とアクセントを何度も番組スタッフに確かめる山崎怜奈氏(本日の『誰かに話したかったこと。』)。富山特集で「きときと(新鮮で魅力的)」も訊いていたが、その後すぐ「遂げる」を平板読み。NHKの全エグゼクティブアナが怪しい発音で、信頼できる講師は皆無だ。
●No.7203/3.24

「人間には本物なんかありません。
 みんなニセモノです。」
「ドライブ・マイ・カー」音楽担当の石橋英子氏が深沢七郎著「人間滅亡的人生案内」のこの一節を紹介(今週の『ACROSS THE SKY』)。お金が欲しいのに欲しくない顔をする如く本心を隠すから「ニセモノ」と言うのだが、本心を語る勇気を本物と呼ぶべきか。
●No.7202/3.23

「肉まんじゃなくて、ピザまん!」
コンビニの外国人スタッフにおける日本語の理解力の低さについては話題が多いが、友人はピザまんが欲しくてこう強調してオーダーしたが、袋に入っていたのは肉まんだったと嘆いた。「コンビニでは何も訊かない」という人もいるが、理想的な対応策はないのだろうか。
●No.7201/3.22

「散歩しながらゆっくりと歩くのは、
 全く問題がない。」
とゲスト解説の医療専門家の声として、新型コロナウイルスとの向き合い方をこう述べた田中正良解説委員(本日の『ニュースウオッチ9』)。一昨年の感染初期ならまだ分かるが、3年目に入った今なぜこの言葉を発信できるのか、俯瞰で見る意識がないとしか言えない。
●No.7200/3.21

「健康で美しい髪をキープするためには。」
という特集にも、やはり適度な運動、良質な睡眠、ストレスケアが(『サルース』4月号)。成人病予防でもよく目にする「生活習慣」がやはり髪の健康にも大切ということ。さらに血液サラサラ、バランスのよい食事、腸内環境と来ると、髪も身体の一部なのだなと納得。
●No.7199/3.20

「屋根は、近くにあった錆果てた
 蜜柑小屋のトタン屋根を
 再利用したもの。」
とは杉本博司氏設計の小田原「江之浦測候所」内の茶室「雨聴天」の事だ(『おたより』April)。ありあわせの材料で造る簡素な茶室を考案した千利休に倣った。一方で現在の茶室は数寄屋建築最高峰の扱いで坪単価1千万もあるとか。これも資本主義の悪しき点か。
●No.7198/3.19

「ホスト万葉集。」
について國兼秀二・短歌研究社代表(本日の『MOTIVE!!』)。「君の来ない夜にトイレで聞いてるあいつの席のシャンパンコール」などの歌が並ぶ。ホストを「言葉で生きている人たち」と表したが、確かに常にお客さまへの伝え方を考えている職業だなと思った。
●No.7197/3.18

「人にやさしくなるゲーム。」
という病状をもつ人にいかに声をかけるかを問うゲームが発売2か月で完売した(『メトロポリターナ』3月号)。クラシエ薬品から発売されたこのゲームを否定はしないが「やさしさ」とはそれ以前に自分の目の前や横あるいは後ろにいる人を思いやることに基点がある。
●No.7196/3.17

「わたしは弱い人間だからこそ、
 人の世の苦しみや悲しみを
 真剣に受け止め、
 芸術に昇華できる。」
というピョートル・チャイコフスキーの言葉を先日の「日本経済新聞」朝刊/春秋で紹介。「わたしは弱い人間だからこそ」の後に自分の言葉を付けて肯定すれば弱さをポジティブに見られるのかもしれない。私は「自分を知ることができた」、だから人生を迷わなかった。
●No.7195/3.16

「一の努力は一の成果しか生まないが、
 アイデアを持って一の努力をすれば
 五の成果が出る。」
鳥羽博道・ドトールコーヒー名誉会長のこの言葉を、書類整理で見つけた2009年2月26日の「日本経済新聞/私の履歴書」で知る。ゴルフコースにあった石碑の「働き一両、考え五両」からの発想とか。「下手な考え休むに似たり」とも言うが、アイデアを求めたい。
●No.7194/3.15

「ありがたくて、ありがたくて
 涙出るだけありがたくて、ほんとに。」
津軽鉄道「金木」駅近くで雪に埋もれ立ち往生していた車を動かしてくれた駅員さんにこう感謝を述べた72歳の女性(先日の『ドキュメント72時間』)。駅舎を訪れ、お礼の飲み物を差し出すと「何もいいんだって」と当の駅員は恐縮した。温かな交流に胸温かくなる。
●No.7193/3.14

「(痛みは)膝だけではない。」
と寒い日の階段ではカニ歩きを強いられる膝以外に「股関節が痛くて自転車に長く乗れなくなったし、歯も一部欠けているし、背骨も歪んで常にからだが傾いている感じ」と書いた青山七恵氏(本日の『日本経済新聞』朝刊)。39歳でこの状況は老化を甘くみ過ぎている。
●No.7192/3.13

「分人主義。」
とは平野啓一郎氏が唱える「対人関係毎に異なる自分を使い分ける」人間観だ(先日の『日本経済新聞』朝刊)。唯一無二の自己の確立を求める個人主義と対峙するが、私もオンとオフで表面的な性格を変える方がラクだし、そもそも人間誰もが唯一無二の存在ではないか。
●No.7191/3.12

「二重、三重のフィルターを通して
 濾過したものしか
 言い放つことしか
 できない。」
と松重豊氏(先日の『日本経済新聞』朝刊)。薄毛いじりを不快に思う人が増え「本来見世物小屋ともいえる表現の場で自らの身体的特徴を切り売りして認知される行為がタブー視される」と嘆くが、私はそこまで神経質になるだけの配慮が日常では行われていないと嘆く。
●No.7190/3.11

「有用性という言葉を捨てて、
 人間の精神を解放しろと
 言っているのだ。」
という「『役に立たない』科学が役に立つ」の中のエイブラハム・フレクスナーの言葉を紹介した“無駄なもの発明家”藤原麻里菜氏(『ACROSS THE SKY』)。「落ちている小銭を誰にもバレずに拾える靴」など、有用に遠いモノを発明する氏を援護する言葉だ。
●No.7189/3.10

「これからいろんなことが
 あると思うけど、
 それが五十嵐くんの選んだ
  道やったら、きっとそれが、それは
 五十嵐くんの日向の道になるから。」
大部屋俳優のまま夢を断った五十嵐(本郷奏多)に錠一郎(オダギリジョー)は、妻るい(深津絵里)と娘ひなた(川栄李奈 )に繋がる「On the Sunny Side of the Street」を元にこう言った(本日の『カムカムエヴリバディ』)。決めた道が正解だ。
●No.7188/3.9

「どれだけ、この
 患者さんを助けたいか、
 っていうパッションなんですよね。」
と婦人科医の金子祐之氏(先週の『情熱大陸』)。「神の手とか、そんなこと関係ない」とも言い、手術で1mm外を切るかどうかもパッション=情熱であると言うように、子宮がんの女性を救う。技術があっても情熱がなければ本当には役立たないということか。人生も。
●No.7187/3.8

「そのとき小学生でした。」
「2009年に入社したんだけど」と経歴にふれると、こう言う人がいる、と田中みな実氏(先日の『あったかタイム』)。「ふかわさんの全盛期、私、知らないんです」とスタッフに言われたとふかわりょう氏。「苦手だったんですが」も確かに不要だが人はなぜ言うか。
●No.7186/3.7

「The origin is the destination.」
「物事を行うときは原点を目指す」という意味のこの言葉を挙げたのは97年「スパークリング・ワインメーカー・オブ・ザ・イヤー」受賞の醸造家、リシャール・ジェフロワ氏(本日の『日本経済新聞』朝刊)。例えば陶芸が土だとするなら、書くことの原点とは文法か。
●No.7185/3.6

「SDGsを環境ということに
 重きを置いて報道している。」
と竹田有里氏(本日の『週刊テレビ批評』)。的を射た指摘だが、フジテレビ解説委員の風間晋氏が「日本全国どこにいても経験がある」と悪びれもせず言ったのには唖然。同局に限らずマスメディアがSDGsを環境保護と捉え人権などを無視する現実を反省すべきでは。
●No.7184/3.5

「2時間制なので8時にはお開き。」
と言いつつオフィスを後にするTwitter Japanの面々に、20年当時はこんなSNS関連企業でも“飲みニケーション”で意思統一していたのかと思う(先日の『100カメ』再)。2時間制に「健康的だね」と言っていたが、飲んで話す文化はどこへ行くのか。
●No.7183/3.4

「がんばらない生き方。」
が韓国のエッセイでよく描かれているとキネマ旬報社の鎌田亜子氏(今週の『ACROSS THE SKY』 )。「自分を大切にする事を忘れず自分をすり減らさないで生きる」と語るが「努力して幸せを手に入れる」のを拒否する事が「自分を大切にする」生き方ではない。
●No.7182/3.3

「三、四万(さんしまん)!」
と何度も立川志の吉に言い直させた立川談志(昨年の『立川談志 71歳の反逆児』再)。講談「三方ヶ原の合戦」の「四面に屯をなして、その勢おおよそ三四万」のくだりだ。語頭にアクセントを置くのが正確で、談志チェックを受けたらアナ・ナレーターらは全員失格だ。
●No.7181/3.2

「ごめんね、自分の話ばっかりして。」
と高木完氏がいとうせいこう氏に(先日の『TOKYO SPEAKEASY』)。自分の話ばっかりする人は、自分がそんな状態になっている事にほぼ気づかない。「もういいよ完ちゃんの話は」とよく言われるらしいから、話し続けているのに気づけないタイプかと推測。
●No.7180/3.1

川中紀行のnoteもぜひご覧ください。
「今日の気になる言葉123」と一部が連動しています。
22年間にわたるバックナンバーはこちらから
マンスリー広告批評
プレゼントのアピール&プロフィール
プレゼントNOW(作品)
プレゼントNOW(近況)
プレゼントの五反田MAP
PRESENT MAGAZINE
言葉の展覧会
今日の気になる言葉123
英語インタビュー
コピー無料作成
コンパクト・パブ・システム
Thank&Write PRESENT CO.LTD