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"できる限り毎日更新"を基本にあらゆるメディアで、 あるいは群衆の中で出合った「気になる言葉」をピックアップ。 すべて123文字で綴った日本語論・日本人論である。
★123文字による簡潔な情報伝達の文章スタイルは「知的所有権登録 187441号」を取得しています。
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2021年12月分
「自分のことを魅力的だと
 思っている人は、
 女も男も幸福度が高い。」
イリノイ大学の白人学生200人への調査で唯一、全ての区分で共通した指標だ(『週刊新潮』12月30日・1月6日号)。魅力度と幸福度の自己評価と、その人の静止画と動画への他者による魅力度評価を実施。自分は魅力的だな! そう思える人は幸福になれる理屈だ。
●No.7120/12.31

「みんな一人、ひとり、
 いろんな色をもっている。
 24人だったら24色のクレパスであり、
 色鉛筆です。」
と御所市立大正中学校の向本博俊校長(当時)は語った(先日の『54色のいろ鉛筆?奈良 大正中学校の挑戦?』)。それぞれに抱えた問題と闘いながら進路を見つける中学生の純粋さ。「開けてみて真っ黒やったらどうする?」と訊ねたが、日本でならリアルに見られる。
●No.7119/12.30

「愛しき人よ、安らかに。」
というタイトルで今年亡くなられた著名人を特集した「週刊文春」(12.23号)。1月に物故された方には今年、という実感がなく、この号の発売後に亡くなられた方も自ら命を絶った方もいる。人は自らの死さえ予想できず、私は祖父母と叔父叔母の冥福を毎朝祈る。
●No.7118/12.29

「この先に隠れ家バーあります。」
と書かれた看板に「隠れ家バーなら宣伝するなよ」と冗談めかした村上春樹氏(先週の『村上RADIO』)。店主は「隠れ家」が目立たぬ店の形容と化した現代を踏まえたか、隠れ家を広告する面白さを狙ったか、読んだ人によって言葉の取り方が違う格好のサンプルだ。
●No.7117/12.28

「おいしーなーれ。」
と繰り返しながら丸干しするサンマを塩もみする姿を先日の「サラメシ」で観たが、朝ドラ「カムカムエヴリバディ」でもヒロイン・安子(上白石萌音)が小豆を煮つつ「おいしゅうなれ」を繰り返す。気持ちが結果に繋がるのは料理人にも共通する、恐らくどんな仕事も。
●No.7116/12.27

「自分を愛してない男と生きるのも、
 自分が愛してない男と生きるのも、
 私の生き方じゃないから。」
赤名リカ(石橋静河)は、そう言って和賀(眞島秀和)との結婚を否定した(先日の『東京ラブストーリー』)。本作では親が決めた結婚式から逃げる尚子(高田里穂)の姿も描くが、愛のない冷えた熟年夫婦か、恋愛を面倒がる現代の若者か、リカが思い浮かべた男女は。
●No.7115/12.26

「自分の弱さを認めるんだ!」
と調教師・緑川(中村蒼)は騎手・瑞穂(平手友梨奈)に叫ぶ(本日の『風の向こうへ駆け抜けろ』)。競馬学校の落馬体験から無意識に馬を怖れていると指摘し、同時に彼は自らの弱さを中央競馬への自意識過剰だと吐露する。克服できずとも弱さを認め続けるしかない。
●No.7114/12.25

「一字一句台本通り。」
玄理氏がラジオ番組のMCを務める前に朝井リョウ氏の番組が一番好きだったと伝えた際、本人がこう述べた(先日の『ACROSS THE SKY』)。高橋みなみ氏との軽妙なトークは暗記だったのだ。報道番組の多くも台本の通りだが、見え透いていて恥ずかしくなる。
●No.7113/12.24

「オワコン。」
は「終わったコンテンツ」の略で「ブームが去った、時代遅れになった」意のはず。先日の「日本経済新聞」朝刊で中村直文編集委員は“バーモントカレー・西陣織・楽器・電卓・レコードプレーヤー”を挙げ復活の努力を伝えたが安易に「終わった」と言うのは避けたい。
●No.7112/12.23

「愚痴を言うなら発想を変えなさい。」
向田邦子が妹の和子氏に言った言葉だ(先日の『yes!〜明日への便り』)。「どんな小さな事でもいい。毎日何かしら発見をして働く」とコツを伝授した。愚痴が嫌いな私は家庭でも飲む席でもブレーキをかける。いい発想は出ないが微力でもこじ開けていくしかない。
●No.7111/12.22

「変な話。」
という言い方も多方面で現れている語彙の枯渇を示す現象だ。形容動詞の「変」は「普通とは違う/思いがけない」という意味をもつが、「変な話」は、ある内容を受け「それとは違う角度から見ると」程度での使用が殆どだ。多少、弁明的な意図も漂うが冗長さを感じる。
●No.7110/12.21

「変わらなきゃいけない。」
というフレーズを、地球社会の現況を受けて多くの番組で聞くのだが、一様にマーケティング的な対応やワーキングスタイルの見直しという側面で語られる。このまま開発が進めば再び地球はウイルス禍に陥るかもしれないのに「喉元過ぎれば」には早過ぎるし悠長過ぎる。
●No.7109/12.20

「作り手による主語が
 見えなくなってしまった。」
という藤井誠二氏の言葉を「暮らしの手帖」(12-1月号)で紹介。「『客観報道』や『不偏不党』などの言葉が製作のための前提条件として使われ」た事をその理由に挙げた。「主語」を曖昧化する傾向は話し言葉も同じ。断言が減った日本語の現実を「私は」感じる。
●No.7108/12.19

「世界の穀物 中国買いだめ。」
と本日の「日本経済新聞」朝刊一面トップ。米農務省によれば「トウモロコシなど主要穀物の世界在庫量の過半が世界人口の2割に満たない中国に積みあがっている」とか。常軌を逸した言動で勢力拡大に進む中国共産党の悪だくみを経済を理由に看過すれば地球の危機だ。
●No.7107/12.18

「指さなかった手の読み筋、
 読みの深さってますかね、
 まあ、 そういうことの積み重ねが
 大きいのではないかと。」
竜王戦第3局、藤井聡太三冠の「2二角」に絡めて谷川浩司九段はそう語った(先日の『四冠誕生 藤井聡太 激闘200時間』)。指した手があれば“指さなかった”手も残る。その選択が正解であったかどうかは多くの場合、謎だ。藤井は残った手にも強い関心を抱くとか。
●No.7106/12.17

「同じ組合の人?」
とカメラマンアシスタントとの恋について語ったIKKO氏にミッツ・マングローブ氏(先日の『密会レストラン』)。この「組合」とはゲイ仲間を意味するスラングか。「とろけるような」と表現したその後の恋愛話にも興味があったが独特の「組合」心理を常に感じる。
●No.7105/12.16

「FIRE.」
はFinancial Independence, Retire Earlyの略で「経済的に自立し早期退職」の意味(先日の『ワールドビジネスサテライト』)。資産運用に頼る“自立”は新たな格差を生む恐れもある。早期リタイアには認知症の危険があるというのに。
●No.7104/12.15

「国語辞典は教科書ではない。」
と「三省堂国語辞典(第8版)」編集者(先日の『日本経済新聞』朝刊)。だからと言ってネットで簡単に調べられる時代に「マリトッツォ」や「黙食」は必要なのか。流行語に同調するより教科書的な意味も込め日本語の現在を常套句の変化も含め掲載すべきではないか。
●No.7103/12.14

「真実より、見たいものしか見ない。」
というユリウス・カエサルの言葉を紹介し多少、日本人を皮肉ったヤマザキマリ氏(先日の『News Sapiens』)。「人間は反省するのは嫌い」と選挙結果を揶揄した中野信子氏。真実を望まず多くが「いま見えている世界でよい」と思う有様は為政者の望む所だ。
●No.7102/12.13

「全てのことがblah blah blah
 (べらべらと話す意味のないこと)になる。」
と「国連気候変動枠組条約第26回締約国会議(COP26)」でジョンソン英国首相(先日の『太田光のつぶやき英語』)。各国の環境対策への意識の低さを皮肉ったグレタ・トゥーンベリ氏の言葉を使い危機感を訴えた。いつか地球は「blah」を続けたまま終わる。
●No.7101/12.12

「人間を実験してるんだな。」
と名前も誕生日も知らず8歳でイランから来日し路上生活も経験したサヘル・ローズ氏(先日の『Sparkle Life』)。「人間ってとても優しいけど、とっても怖い」と感じつつ生きた人生を「実験」と表した。結果が未知数という意味も込めて誰も人生は実験だ。
●No.7100/12.11

「人は隅々まで浸食し過ぎてしまった。」
と五箇公一・国立環境研究所生態リスク評価・対策研究室長(先日の『SWITCHインタビュー 達人達(たち)』)。ゾーニング(野生動物との距離の置き方)を考え直すときと語る。浸食し過ぎて動物側が取り戻しに来る図が見える。中国・雲南省のコウモリも同じだ。
●No.7099/12.10

「平均気温の上昇を
 産業革命以前と比べて
 可能な限り1.5度に。」
というパリ協定の目標に向けて30年の温室効果ガス排出量を10年に比べ半減という目標を説明した「生活と自治」(12月号)。そのためには去年から10年で毎年7.6%ずつの削減が必要になる。「第6次エネルギー基本計画」で日本は1.5度を目指していない。
●No.7098/12.9

「ピンチ×自分の運動量=チャンスが来る。」
と武井壮氏(先日の『街録』)。増田明美氏が「武井さん、強過ぎ。参考にならない!」と言い返したが、この言葉に私は「ピンチはチャンス」にも似た励ましのメッセージを感じた。ピンチを切り抜ける事を通し自らの欠点を省みて変われるのもチャンスの一つと言える。
●No.7097/12.8

「君の中の小さな女の子は何て言ってる?」
とエッセンシャルオイルの権威、ミカエル・ザヤットに言われたと中嶋朋子氏(先日の『Color of Life』)。「社会では蓋をしている」子供心を解放しなさいという助言だったが、素直に自分の思いに従え、と言い換えることもできる。間違いなく人生の正解だ。
●No.7096/12.7

「我々は文明の力や科学技術を使って、
 どんどん退化している。」
と山極壽一・総合地球環境学研究所所長(先日の『キュレーターズ_マイスタイル×ユアスタイル』)。「紙なしで尻を拭くには」と考えた場合、拭くときに痛い葉と優しい葉の知識をもって工夫する。もちろん私は紙で尻を拭く。しかし徒歩20分の距離で車は使わない。
●No.7095/12.6

「格差としか成り立たせることが
 できない社会に生きる。」
と田中美穂「カクワカ広島」共同代表(本日の『サンデーモーニング』)。斎藤幸平氏の「(環境負荷に繋がる労働を途上国に押し付ける)外部化」と同じ考え方で、先進国の利益確保のために製品や資源の供給を後進国に負わせる状況が環境汚染と格差拡大を促し続ける。
●No.7094/12.5

「名物の『いり豚』が「おすすめです。」
と浅草六区の「水口食堂」の名物のみがSNSで発信されると壁一面に貼られた108のメニューに悩む楽しさを味わえないと植野広生「dancyu」編集長(先日の『SWITCHインタビュー 達人達(たち)』)。トレンドに乗る情報が多いSNSの限界を指摘した。
●No.7093/12.4

「クローゼット。」
というカミングアウトできずに暮らす当事者の名称を「カミングアウトの“向こう側”」で知る。特に高齢のゲイ・レズビアンに多い様子を知る。同性相手は「オープンにする事を求めると苦しめる」と気遣う。押しつぶされる如き葛藤のなかで自分を認める姿が焼き付く。
●No.7092/12.3

「俺はまだうまくなっているか。」
と、すい臓がん手術の世界的権威で“最後の砦”と呼ばれる中尾昭公医師は自身に問う(先日の『プロフェッショナル 仕事の流儀』)。「これ以上はないと思ったらダメ」とも。次元は違うが私も文章技巧の上達を目指し続ける。でなければ日々の評価に耐えられないのだ。
●No.7091/12.2

「日暮れまでの1時間は休憩時間にしよう。」
と土岐麻子氏(先日の『BLUE IN GREEN』)。外出できないため自宅での楽しみが増えたとか。夕陽に思う「取り残される焦りにも似た気持ち」も何となく分かるが、これこそフリーで働く人間の歓びではないか。新アルバム「Twilight」はここから来た?
●No.7090/12.1

川中紀行のnoteもぜひご覧ください。
「今日の気になる言葉123」と一部が連動しています。
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