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"できる限り毎日更新"を基本にあらゆるメディアで、 あるいは群衆の中で出合った「気になる言葉」をピックアップ。 すべて123文字で綴った日本語論・日本人論である。
★123文字による簡潔な情報伝達の文章スタイルは「知的所有権登録 187441号」を取得しています。
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2021年6月分
「プロフェッショナルとは変態。」
とサンドウィッチマンの富澤たけし氏(先日の『プロフェッショナル 仕事の流儀_サンドウィッチマンスペシャル』)。ネタをずっと考え続けるなど変態でないとできないという意味だが一般定義として納得。全てその道のプロは道を変態的に深掘りし没入し奥義を求める。
●No.6936/6.30

「音が出たら反応しろ。」
なる萩本欣一氏の助言の意味を後で知ったと小堺一機氏(先日の『Sparkle Life』)。「人の話を聞いて反応しろ」というMCの極意だったが、堺正章氏からも「何で一人でしゃべってんの」と言われたとか。明石家さんま氏はどんな言葉も一瞬で盛り上げるか。
●No.6935/6.29

「間違いない。」
とよくグルメ番組でいかにも美味しそうな料理に言うが“高校野球のサイレンの音は、くたくたに疲れたおじさんをお風呂に入れて収録した”という話をしてこう付け加える東京FMのユーモラスなCMがある。フェイクばかりの世だから、こう断言したくなるのだろうか。
●No.6934/6.28

「おまいう。」
とは「おまえが言うな」の省略でネット上の俗語と先日の「日本経済新聞」朝刊。「自身の過去の言動を棚上げして」意見を言う者に向けられる皮肉とか。東京五輪関係者の言動そのものだが、全ての匿名の批判をはじめ世の中は「おまいう」でできているという気もする。
●No.6933/6.27

「自分の味方で自分がいられる。」
人生を楽しむためには?という問にそう答えたkemio氏(先日の『LIFESTYLE COLLEGE』)。「自分の機嫌は自分でとる」と吉岡里帆氏。人は常に「自分」という最も身近な存在と会話し、応援し受け入れて生きる。「自分」とだけは喧嘩しちゃダメだ。
●No.6932/6.26

「歩みを止めない。」
「そう言うと格好いいが止められねぇんだよ」と現在の噺家で唯一の人間国宝である柳家小三治師(先日の『ザ・ヒューマン スペシャル』)。「そうしないと嘘をついて生きているような気がする」という独白は校長だった父の後を継げず噺家になった自らへの戒めなのか。
●No.6931/6.25

「羽田甚商店六代目。」
を継承しECショップを設立した羽田美智子氏(先日の『VOICES FROM NIHONMONO』)。雪塩とハチミツで育てた有機米を原料にした糠床は糠自体も食べられるとか。「笑顔が儲け」と言って生産者優先のビジネスを貫き自分で使う物しか売らない、敬服。
●No.6930/6.24

「(梵鐘が)真円じゃないことで、うなりを生じる。」
と鋳物師(いもじ)の元井秀浩氏(先日の『SWITCHインタビュー 達人達(たち)』)。歪みのない円では(人の心を安らかにさせる)うなりが出ないらしい。完全な形では人を安らかにできない、とも言え面白いと思う。「梵」とは限りなく清らかなものを指すとか。
●No.6929/6.23

「バスカフェ。」
とは夜の東京・新宿歌舞伎町をさまよい“帰りたい家がない”10代の女性限定で飲み物・食べ物から電源、生理用品までを提供するピンク色のバス(『生活と自治』6月号)。所有物のように子供を扱う親など原因は様々だろうが「援助交際」という言葉が浮かぶ日本で。
●No.6928/6.22

「何でも言い合えてオープンな世の中に
 しないと、何かが起きたときに弱い。」
と番組エンディングテーマ「緑酒」への思いを語った椎名林檎氏(先日の『ワールドビジネスサテライト』)。この「世の中」を自民党、会社、家族などに入れ替えても同じだ。しかも世の中はもう何でも言い合える基盤を失った。匿名の批判という牙が向けられるなかで。
●No.6927/6.21

「私には時間がないんだよ。
 書きたいことが山のようにあるんだよ。」
と当時、担当編集者だった木俣正剛・岐阜女子大副学長に怒鳴った松本清張(先日の『新日本風土記_松本清張 昭和の旅』)。「砂の器」「球形の荒野」の連載の傍ら前年に「外国の軍隊は戦力にあたらない」という判決が出た砂川事件も追っていた1960年の事だった。
●No.6926/6.20

「刺激はいらないんです。
 人生が刺激的だから。」
そう言って「コーヒーは隣で飲んでる人の香りだけ嗅ぐ」と本仮屋ユイカ氏(先日の『Sparkle Life』)。この種の表現は会話のスパイスとして楽しい。私も「人生でギャンブルしてるから、ギャンブルはやらない」と言う。その後であまり語らないよう要注意。
●No.6925/6.19

「『障がい者』は『障害者』。」
と書くのが一般化しつつあるのに「障がい者」表記を使う企業の文章では合わせるしかない。「障がい」では視覚障害者向け読み上げソフトのスクリーンリーダーが誤読するとか(先日の『ACROSS THE SKY』)。(株)ミライロも「障害を価値に変える」と書く。
●No.6924/6.18

「N=1。」
とは大多数のマス向けではなく少数派の深い悩みを解決するマーケティング用語(先日の『日本経済新聞』朝刊)。実際は起点をマスに置かずに個人に絞って探る手法で、例としてへそごまの除去パックを挙げた。個人どころか大多数の声すら踏みにじる現在の政治に憤る。
●No.6923/6.17

「傷口に泥を塗る。」
というアンミカ氏の言葉に「正誤を飛び越えたところで好き!」と書いた山田詠美氏(『女性セブン』6月24日号)。言葉遣いに厳しい氏だが、この表現に詩の「センス・オブ・ワンダー」を感じたとか。気持ちも分かるが、常套句の誤用増加で常套句の意味が失われる。
●No.6922/6.16

「“一瞬”の定義は人によって違う。」
と20秒、12分と例を示しながら言った先日の「大豆田とわ子と三人の元夫」のとわ子(松たか子)。よく「5分だけ」と言って打合せに誘う人がいるが、5分で終わった事は一度もない。考えて発案する、伝えて検討するなど打合せの目的も考えて想定すべきかと思う。
●No.6921/6.15

「花いちもんめ。」
を「ハナイチ、モンメ」と音だけで読むのは、例えそれが「はっぴいえんど」の歌であってもやめるべきではないか(先日の『誰かに話したかったこと。』)。同名の童謡は 「一もんめ(匁)」(約3.75g)にまつわる商いを歌う。そこに「ハナイチ」なる存在はない。
●No.6920/6.14

「育ちのよさは自分で育てる。」
とマナー講師の諏内えみ氏(先日の『誰かに話したかったこと。』)。育ちの良さ(マナー以前の心地よさを醸し出す佇まい)を育てる際に気を付けたいのは、場の状況や全体をみて言動を変える俯瞰力と「でも」と言わない素直さ、とか。差異はあろうが何となく分かる。
●No.6919/6.13

「女馬は機嫌を損ねる。」
ピシッと叱ると男馬(牡馬)は素直に従うが女馬(牝馬)はそんな繊細な面を見せるという「サラブレッドに「心」はあるか」の一節を先日の「日本経済新聞」朝刊で紹介。競走馬のドキュメンタリーで本番は調教と走り方を変える名馬を観たが、馬と人はどこまで似てる?
●No.6918/6.12

「ひらがな解説。」
とは「誰でも分かるような優しい(原文ママ)日本語で話す」という意味を込めて中村憲剛氏が大切にする言葉(『サッカーダイジェスト』6.10号)。あらゆる文章に通じる心掛けでもある。読む相手に伝わるかどうかを吟味して独りよがりにならない事だが、難しい。
●No.6917/6.11

「理由がないこと。」
がTikTokなどで人気だと田中みな実氏が言うと「意味とか中身のあるものを求めていない」とふかわりょう氏(先日の『あったかタイム』)。動画と文章で楽しみ方が違うのは当然だが、人々の関心が動画に集まる事で意味を理解する思考力が削がれるとしたら怖い。
●No.6916/6.10

「そうめん技能士。」
なる国家資格の後継者がいないとソーメン二郎氏(先日の『誰かに話したかったこと。』)。そうめん発祥の地・奈良県桜井市の三輪そうめん製麺所の家系に生まれ、この伝統食の窮地を訴える。それはさておき「小麦ケーション」の駄洒落をスルーした山崎怜奈氏が絶妙。
●No.6915/6.9

「真の文明は、山を荒らさず、
 川を荒らさず、村を破らず
 人を殺さざるべし。」
栃木の足尾銅山から渡良瀬川に流れ込んだ鉱毒(化学物質)で農作物が甚大な被害を被った足尾鉱毒事件。その抗議活動に死ぬまで奔走した田中正造の言葉だ(先日の『yes!?明日への便り』)。 他ならぬ国連自身の姿勢に疑問を感じる「SDGs」の目標達成は遠い。
●No.6914/6.8

「ボートの外の事だよ。」
ボート選手は天候やライバルの動向がいかに激変し不利になろうとこう答えると石井努「7つの習慣」ファシリテーター(先日の『SkyrocketCompany』)。御せない問題は考えず「ボートの中」つまり制御できる事に集中する教えは人生と同じ、と感じた。
●No.6913/6.7

「ジェラートはメディチ家。」
つまりイタリア(フィレンツェ)発祥と「GELATERIA ACQUOLINA」店主の茂垣綾介氏(先日の『VOICES FROM NIHONMONO』)。山羊の乳にハチミツや卵、ワインを混ぜ(かき氷風に)提供していた。16世紀の大富豪を起源に庶民の味へ。
●No.6912/6.6

「そんなの、覚悟ですよ。」
山田洋次監督「家族はつらいよ」シリーズのスタッフだった平松恵美子監督に「ずっとフィルムのなかに居続けてくださいね」と言われた吉行和子氏が「無理よ」と返した際の平松監督の言葉だ(先日の『日本経済新聞』朝刊/私の履歴書)。生きるのは、まず気持ちから。
●No.6911/6.5

「4500字ですよ。」
と放送作家の桝本壮志氏が呆れたように言う(先日の『TOKYO SPEAKEASY』)。氏の処女小説「三人」を出版前に読んだ又吉直樹氏が送った感想文の文字数だ。よく飲む二人らしいが、友情を感じさせる文字数と同時に文章に対する芥川賞作家の凄味を感じた。
●No.6910/6.4

「世論と輿論。」
を昔は使い分けたという歴史学者・佐藤卓巳氏の意見を古市憲寿氏が紹介(『週刊文春』6月23日号)。情緒的な世論に対し理性的な討議と熟慮を経て作られるのが輿論とか。理性や熟慮の対極にあるSNSは世論(世間一般の意見)にさえ遠く国会は言論の府を捨てた。
●No.6909/6.3

「彼女は自分の座を取り囲む岩よりも
 永く生きている。」
という「モナ・リザ」へのウォルター・ぺイター(19世紀英国の批評家)の言葉を引用した「日曜美術館/ルーブル美術館 (1)すべてはレオナルド・ダ・ヴィンチから始まった」。謎の背景だが、確かにいまは存在しないか。しかしモナリザはルーブル美術館で生きる。
●No.6908/6.2

「初めてこの世に降り立った目線。」
それで書きたいと言った前田エマ氏(先日の『LIFESTYLE COLLEGE』)。基本的に「言葉を信じていない」から感情を排し風の温度や匂いを丁寧に描写した方が「誰かが自分の記憶と重ね合わせられる」と。対象に迫ったときの感覚を言葉に表すのは面白い。
●No.6907/6.1

川中紀行のnoteもぜひご覧ください。
「今日の気になる言葉123」と一部が連動しています。
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