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"できる限り毎日更新"を基本にあらゆるメディアで、 あるいは群衆の中で出合った「気になる言葉」をピックアップ。 すべて123文字で綴った日本語論・日本人論である。
★123文字による簡潔な情報伝達の文章スタイルは「知的所有権登録 187441号」を取得しています。
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2020年12月分
「一時間、幸せになりたかったら、酒を飲みなさい。
  三日間、幸せになりたかったら、結婚しなさい。
  八日間、幸せになりたかったら、
 豚を殺して食べなさい。
  永遠に幸せになりたかったら、
 釣りを覚えなさい。」
この中国の古い諺を開高健は好んだとか(先月の『作家 開高 健の世界』)。突っ込み所満載だが、それを承知で好むほど釣りが好きだったに違いない。豚料理を八日間食べ続けて幸せな人はどれほどいるのだろう。来年一年、幸せになりたかったら、いつも笑顔、だろうか。
●No.6755/12.31

「子供が政治した方がいいんじゃね。」
と安東弘樹アナ(先月の『MOTIVE!!』)。トランプの居座りに「人間は進歩しませんね」とも。理性の反対にいるこの男を米国民の半数が支持するのと同じく理解不能な言動が国々に続く。「もし子供なら」の視点でも政治をすべきだし、そんな目で政治を見たい。
●No.6754/12.30

「ひも付く。」
を日本語とは認めるが「日本経済新聞」の一面コラム「春秋」にまで使われるとは。恐らくITと同時期に発生したこの言葉を私は公私共に使わない。二つの物はひもで“結んで”付くが、ひもでは付かずひも自ら付く事もない。よって誤った日本語を使う気分になるのだ。
●No.6753/12.29

「毎日がM1ですから。」
新潮社との損害賠償訴訟で「法廷でボケないで」と諭された爆問の太田光氏はこう返した(昨日の『サンデー・ジャポン』)。つまり勝訴よりM1(芸人としての真剣勝負)を選ぶと言ったのだ。「何を思ったかを言う方が重要」で、それが自分の毎日だと、カッコよすぎ。
●No.6752/12.28

「最後の最後に絶対何かある。」
ラスト19戦無敗で奇跡のJ2昇格を決めたSC相模原の三浦文丈監督はそう言い続けた(『J3リーグ』34節試合後会見)。いまJ1の3チームを応援する私のJリーグ初観戦は隣町のこのチームの試合だった。諦めなければ夢が叶う事をサッカーがまた教えてくれた。
●No.6751/12.27

「体と毎日、ミーティングしてる。」
「善く生きるとは?」と問われプロダクトデザイナーの山崎タクマ氏はこう答えた(先週『ACROSS THE SKY』)。まず自分に優しくなるため「調子はどう?」と訊くとか。我が身を振り返り、自分の体を粗末にしていた頃は生活全般が整っていなかった気がする。
●No.6750/12.26

「木綿の詩人。」
という彼の形容に「プレタポルテ最高のアーティスト」の意味があると知る(先日の『 追悼 高田賢三〜純粋に服を愛し 純粋に人を愛した〜』)。美しい物を見て涙する客がいたという世界初の音楽を用いたショーといいファッションの先頭を走ったKENZOの凄さを思う。
●No.6749/12.25

「人馬一体になることはないよ。」
という他ならぬ武豊騎手の言葉を紹介した武井壯氏(今月の『NHK俳句』)。「馬も人も生き物、一体と一体がどうコミュニケーションをとるかしかない」と。人と人でさえ相手の心を踏みにじる事もある世に響く。一口に「ワンチーム」と言う、その難しさにも通じる。
●No.6748/12.24

「飯テロ。」
の「テロ」は特定の政治目的のため組織的に暴力・殺害を行うテロリズムのテロだ。これを食欲を引き起こす行為に安易に使う粗野な振舞いに失望する。一方で身内にまで「〜いただく」を使う過剰な丁寧さとの矛盾も不可解だが、それこそが言葉への著しい鈍感さなのだ。
●No.6747/12.23

「セレンディピティー。」
とは「思わぬものを偶然に発見する能力。幸運を招き寄せる力」と日曜の「日本経済新聞」朝刊。自分と同じテーマで他人が選んだ本の送付、30種類のりんご詰合せなどのサービスにつながる。これは、個人の検索傾向から抽出した情報を送りつけるネットの対岸にある。
●No.6746/12.22

「粘度の高い正直さ。」
という司馬遼太郎の言葉を山根基世氏が紹介 (昨日の『CLASSY LIVING』)。「ただ正直に思った事を言う」と人は傷つくから「抑制が効き心とつながった言葉で語る」と述べた。他者に配慮しつつ心で語るという事か。そこに情報を鵜呑みにしないと加えたい。
●No.6745/12.21

「知れば知るほど美味しさが増す。」
とワイン特集で専門家が揃って言ったと「日本経済新聞」本日朝刊。これは全趣味に共通する。落語も好きな噺家を見つけ他の噺家に広げ自分で演れば興味が増し、宝塚も注目の組から入り好みの人を見つけ全員を知ると舞台が奥深くなる。そして知る欲に際限がなくなる。
●No.6744/12.20

「運って運ばれると書くでしょ。」
だから運を運ぶためにはイラッとしたりムカッとしたら気持ちの針を無理にでも感謝の方に持って来る、と言ったのは塩沼亮潤大阿闍梨(本日の『サワコの朝』)。そうすれば恨みには変わらないとも。嘘でも口角を上げると運気が上がるという、笑顔の法則を高層も語る。
●No.6743/12.19

「昨日の自分を疑う。」
滋賀の三井寺にある国宝「勧学院客殿」で狩野光信の襖絵を修復した馬場良治氏の言葉だ(先日の『プロフェッショナル 仕事の流儀』)。山と判断した箇所にもみじの痕跡を見て昨日描いた部分をあっけなく消した。私など昨日の自分なんて信じられず推敲の際は容赦ない。
●No.6742/12.18

「誰も見よらんわけでない。
 神さんが見よる。
 おてんとさまが見よる。」
香川県綾川町の俊則神社を黙々と掃除をする“岩さん”に、37歳の女性が中学生の頃「なぜそんな事をしてるの」と問うた際、返ってきた言葉だ(先日の『こころ旅』)。誰も見ない場面での行いが徳を積むとか。神様とお天道様に恥ずかしくない生き方をしていきたい。
●No.6741/12.17

「自分で決断したことは、たとえ
 結果がどうなっても、
 しのげるものだ。」
1940年、ナチスから逃げたユダヤ人に日本の通過ビザを2139枚、独断で発行した杉原千畝の言葉だ(先週の『yes!?明日への便り』)。医学の専門学校の試験を白紙で出し英語を学ぶため早大を受験した過去も重ねた。「やった後悔」と言うが私も後悔はない。
●No.6740/12.16

「クロノスタシス。」
というきのこ帝国の曲を薦めた田中シェン氏(本日の『MIDNIGHT CHIME』)。歌詞では「時計の針が止まって見える現象」と書かれ、アナログ時計を見た直後の錯覚らしいが、確かにそう見える。中森明菜は「出逢いは スローモーション」と歌うが思い出もか。
●No.6739/12.15

「クリスマスソングは切ない。」
とCDジャケット等のアートディレクションを手掛ける千原徹也氏(先週の『SHIBUYA DESIGN』)。人恋しい季節に自身を見つめるからか私も殆どの曲を切ないと思う。それは「恋人」と縁のない今も同じ。特に今年は人心と時代の乖離を想像し切なさ高まる。
●No.6738/12.14

「世の中の事は全て自分事。」
それが美しい地球に大切とナチュラルフードを展開する脇光範・Classic Organics 代表(昨日の『SEASONS』)。それができないジレンマを私も抱えるが、それにしても世は利己的に傾く。「一人ひとりの行動力はパワフル」という言葉を信じたいが。
●No.6737/12.13

「人間は毎朝、生まれ変わる。」
脳は毎晩、夢を見ながら再構成されるからこう言い換えられると中野信子氏(『週刊新潮』12.17号)。だから人間は確固たる一貫性がなくキメラ(獅子の頭に山羊の体と蛇の尾を持つギリシャ神話の怪物)だ、とも。よって自己イメージに囚われるのは損でしかない。
●No.6736/12.12

「SDGsと言ってる限りはダメ。」
と「日経トレンディ」元編集長の北村森氏(本日の『MOTIVE!!』)。宮島咲良氏は「これでは普及しない」と言ったが、SDGsは義務教育を受けニュースを観れば分かる地球社会の基本で普及以前の話。企業の執心は分かるが騒がず何ができるかを考えるのみだ。
●No.6735/12.11

「そのときに日本の国が
 あるかどうかも分からない。」
と前置きし、100年後の人に新アルバムを「知ってもらえたら」と言った松任谷由実氏(先日の『SONGS』)。人知の及ばぬ伝道師の空気を感じるこの方の言葉だけに注目した。今年生まれた子の内の相当数が生きるだろう時代を、いまの国家予算は見通していない。
●No.6734/12.10

「あくまで個人の感想です。」
という広告の“打消し表示”について、だいぶ前の「日本経済新聞」朝刊。大阪府知事が発表した「ポピドンヨード」絡みの記事だったが、菅総理の発言など証拠のない否定・肯定ばかりだから正にこの文言が必要だ。と書く私も、noteのコメントに同じ言葉を入れる。
●No.6733/12.9

「焚火の音爆ぜた。」
なる詞がある「ストーリーの先に」を流しつつパチパチという効果音をバックに「焚火でおかしくなってる」などと呟いた本日の「SkyrocketCompany」。「魂のタキ火」「石橋、薪を焚べる」と焚火をはさむトーク番組が増えた。人々の心が平安を求める。
●No.6732/12.8

「スリープテック。」
とは先進技術による睡眠の質改善(先週の『日本経済新聞』朝刊)。太陽の光を浴びて目覚める空間をLEDで創る時計に、アップルウォッチは加速度センサーで睡眠時間を割り出す。私はすぐ眠るが主要先進国最短という日本人の平均睡眠時間7時間22分にも及ばない。
●No.6731/12.7

「読書の黄金時代としての20世紀は、
 終わりを迎えたのです。」
と言った津野海太郎氏(先日の『SWITCHインタビュー 達人達(たち)』)。分水嶺を1997年の新刊本売上減少と言った。「出版不況」という語には回復する意味を含むが最早その望みは崩れた。読書という他者の思想を受け入れる行為が消え、SNSが勃興した。
●No.6730/12.6

「不安定のバランスをどう取るかが生き方。」
とゲッターズ飯田氏(本日の『サワコの朝』)。「どしっとすると動かなくなり世界が見えなくなる」に組織の首領を浮かべた。不安定だから見えるものがあり赤ちゃんは視界を広げたくて立つとか。「安定してる人ってつまんないだろうな」と妻。だから耐えられるんだ。
●No.6729/12.5

「おでんの具の1位は大根。」
2位は卵で3位は餅巾着と男女の好みがぴったり合ったのは「#リモラブ」。同じく「片恋グルメ日記」は1位ちくわぶで、こちらもぴったり。それぞれ波留と本仮屋ユイカ主演の恋愛ドラマだが、冬の恋のきっかけはおでんか。私が好きなつみれは、煮過ぎないのがコツ。
●No.6728/12.4

「株価は社会の縮図と思っていた。」
が違うという投稿を読んだ野村訓市氏(先日の『TRAVELLING WITHOUT MOVING』)。パンデミックのさなかの最高値は指標としての先見性に欠け、日々の変動は一貫性なき視座を示し、株主は国民の一部に過ぎない。NHKは株価を報じる必要はない。
●No.6727/12.3

「お預かりしています。」
ドーナツとホットドックを買って家で袋を開けたら片方しか入っておらず店に電話すると素っ気なくこう言われたと、ふかわりょう氏(先週の『田中みな実 あったかタイム』)。新著「世の中と足並みがそろわない」の一節だが、責任逃れで謝らない対応が目立つ気がする。
●No.6726/12.2

「すっきりしたね、明日からまた笑おう。」
鰹の一本釣りで有名な日南市の漁師の妻は、年に11か月を遠洋の船上で働く夫の代わりも務めつつ二人の息子を育てた(先日の『街録』)。この言葉は反抗期で自分を避ける息子に悩んだときの、同じ漁師の妻たちの激励だ。家族を守る彼女たちに悩み続ける暇はないか。
●No.6725/12.1

川中紀行のnoteもぜひご覧ください。
「今日の気になる言葉123」と一部が連動しています。
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