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"できる限り毎日更新"を基本にあらゆるメディアで、 あるいは群衆の中で出合った「気になる言葉」をピックアップ。 すべて123文字で綴った日本語論・日本人論である。
★123文字による簡潔な情報伝達の文章スタイルは「知的所有権登録 187441号」を取得しています。
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2020年4月分
「お燗って分かる?」
と「燗酒ってものがよく分からないんですけど」と言う隣席の30代OLに訊いた太田和彦氏(先日の『ふらり旅 いい酒 いい肴』)。だから今は「冷や」を冷酒と勘違いするのかと思う。海外で日本酒ブームと言うが、仕掛けばかりが目立ち足元の日本酒文化が崩れている。
●No.6511/4.30

「ほんと暇で。」
と小籔千豊氏(先日の『TOKYO SPEAKEASY』)。「飯食うのが一大イベント」という感想は分かるが、この言葉は“自粛で時間をもて余す”世間一般の風潮に乗った気がする。書いても歩いても読書に当ててもよい。日頃できない事は誰も多くあるはずと思う。
●No.6510/4.29

「滋味あふれる味わいです。」
と某居酒屋探訪番組で渋谷・のんべえ横丁のある店の「田舎風パテ」をナレーションで紹介。開高健が「『得も言われぬ味』と物書きなら絶対に書くな」と指摘したのと同様で、この常套句だけでは何も伝わってこない。実感に基づき「滋味」の理由を説明してほしかった。
●No.6509/4.28

「フィットネスビキニ。」
はビキニで同じポーズをしプロポーションはもちろんウォーキング・立ち居振る舞い・表情などを競うスポーツと第一人者で外資系金融機関のOLとしても知られる安井友梨氏(昨日の『ACROSS THE SKY』)。筋肉は何歳でも増えるから何歳でも始められるとか。
●No.6508/4.27

「簡単な帽子。」
に使われたのが手拭いの原型と「サルース」(5月号)/和の文化特集。神事や神仏具の掃除の際にサッとかぶれるので重宝した。江戸時代に木綿の反物の端切れで作るようになり手を拭う用途が広がって「手拭い」となったと。小道具に使う落語では“まんだら”と呼ぶ。
●No.6507/4.26

「女性的だね。」
「歌は詞から入る」と言う古市憲寿氏の感覚をこう断言した小倉智明氏(先日の『TOKYO SPEAKEASY』)。(男の)自分はメロディから入る、と言うが、余りにも例外の多い偏見を平然と口にする男が30年以上、MCを務めるテレビ界はやはり信じられない。
●No.6506/4.25

「誰かのために生きる。」
人生の価値について述べたテリー伊藤氏(先日の『街録』)。別に特別な事ではない、都電荒川線「町屋」駅の線路際に花を植えて住民に喜ばれている古希の祝で会った同級生の話だ。道を譲る、開けた扉を押さえる、混んだ店に入らない、些細な行いが誰かのためになる。
●No.6505/4.24

「箱からの解放。」
を新たな建築テーマに据えた隈研吾氏(本日の『ワールドビジネスサテライト』)。「人間を電車という箱で運び大きな箱に閉じ込める働き方がいかに不自由だったか」と訴えた。私も現代の心身疾患の原因をビルに求めてきたが、氏は「自然の中に出るべき」と提案した。
●No.6504/4.23

「単語帳のように写真を覚える。」
と大学4年で「カロリーメイト」はじめ一流ブランドで撮影を務める石田真澄氏(本日の『GOOD NEIGHBORS』)。スマホ感覚で無意識に撮るのではなく36枚撮りのフィルム1枚1枚を覚えておきたいと語った。だから対象を見つめ対象に合う構図で撮れるか。
●No.6503/4.22

「ジャズ羊羹。」
という白黒のコントラストが可愛い鍵盤デザインのお菓子がある。とろりと溶け合うクーベルチュールチョコレートと白あんの品のいい甘さにドライいちじくの小さな種の歯ざわりが噛むほどにリズミカル。湯の町・湯布院の観光客激減でWEBサイトが緊急アップされた。
●No.6502/4.21

「作品最後のfin。」
をフェデリコ・フェリーニは第一作から拒んだと本日の「日本経済新聞」朝刊。少年時代、映画の最後に出るその言葉に落胆し後味の悪さを感じたから、と本人が語ったという。私は終了のタイミングやその瞬間の映像、台詞を同時に味わうのも映画の愉しみと思うのだが。
●No.6501/4.20

「土を掘る人。」
をモチーフにした絵画をゴッホは、花瓶のひまわりより多く、生涯で最も多く描いて貧しい農民や炭鉱夫に寄り添った(昨日の『yes!〜明日への便り〜』)。「絵を描くのはこの辛い人生に耐えるための手段だ」と語り、人との交わりに腐心した彼の人生の辛苦を思う。
●No.6500/4.19

「エミール・ゾラの手紙。」
が1通発見されたと本日の「日本経済新聞」朝刊。約140年前にジャーナリストに宛てた書簡で作品背景とは関わらないが、彼の交流や文壇での立場が分かる。約2万通と言われるゾラ直筆の手紙は浪漫が漂うが、作家の恋文が死後に見つかる椿事は最早、期待できない。
●No.6499/4.18

「聞こえてますか?」
と訊く場面が最近のラジオ番組で増えている。それは感染予防のためゲストが電話参加する番組が多く互いに相手の(頷くなどの)仕草が見えない環境で行われるからだ。この言葉を聞く度に世の中、挨拶だけでなく「返事」もなくなっていると気付く。コンビニのレジも。
●No.6498/4.17

「家計と企業をもっと早く救えないのか。」
と「日本経済新聞」本日朝刊・社説。30万円の現金給付が「分かりにくい」と批判されたのは曖昧な情報を提供した管理の甘さにあった。しかし雇用調整助成金の申請書類は簡素化しても38で支給までの期間も1か月。これで内閣支持が4割なのだから怖ろしい国家だ。
●No.6497/4.16

「言葉のナイフはいらない。」
とBiSHのセントチヒロ・チッチ氏が苛立つ声に警鐘(昨日の『SkyrocketCompany』)。「優しい心を大事に踏ん張って生きて」と。医療従事者や保育士への差別が全く理解できない。園児達の散歩の列に「1.8mあけろ」と怒鳴る吐き気を催す傲慢。
●No.6496/4.15

「情報はフローがいい。」
と今野敏氏(先日の『SWITCHインタビュー 達人達(たち)』)。小説に使える情報を次に使おうとストックしても次は生きないから、そのままの流れで使う方がいいという意味だ。インスピレーションも書いている(フローの)最中に湧くとか。動くほど発見がある。
●No.6495/4.14

「行動力だけなんですよ。」
と英語に自信がないまま渡米し移住した藤井美穂氏(昨日の『ACROSS THE SKY』)。日本で女優業に限界を感じたとはいえ「頭おかしかった」とは本人の弁。英語が理由で帰るのは恥ずかしいと頑張りプラスサイズモデルの実績を築いた。行動力は何かを授ける。
●No.6494/4.13

「っす。」
という語尾を新敬語と認めた中村桃子・関東学院大教授(昨日の『日本経済新聞』朝刊)。「そうだよね」と「そうですよね」の間で「そっすね」は親しみと丁寧さを共に表すと言うが、まず初対面で目上の人には使えない。14年調査で「丁寧語ではない」が9割。今は?
●No.6493/4.12

「夢でよかった感。」
とは記者にデート場面を撮られて質問攻めに遭う悪夢から目覚めた女優・有村架純が呟く一言(本日の『有村架純の撮休』)。彼女は「たまんない」と感想を放つが、例えば会議への遅刻や聴衆の前での絶句などの悪夢から目覚めた後は過去の似た記憶が蘇り爽快感は弱い。
●No.6492/4.11

「ちぐはぐ。」
の語源は「鎮具破具」という俗説を先日の「日本経済新聞」朝刊/春秋で紹介。鎮具は金槌、破具は釘抜きで、この二つを逆に使う仕事を指したとか。コラムの矛先は安倍内閣の感染対策の“ちぐはぐ”ぶりに向けられるが、根拠なき納豆や緑茶を買い占める国民も同様だ。
●No.6491/4.10

「JVMeer。」
「真珠の首飾りの少女」には、このフェルメールの署名が左上にあった(先日の『世界で一番近い名画たち〜市川紗椰が会いに行く10人の美女〜』)。当初は別の画家の名前で署名が隠されていたうえに大き過ぎる真珠は偽物ではという論議もあり謎が秘められた名画だ。
●No.6490/4.9

「#ゴミ簿。」
というハッシュタグを自然写真家の高砂淳二氏より知る(本日の『GOOD NEIGHBORS』)。毎日のプラスチックゴミがInstagramに投稿されているが、スーパーの包装は即刻、見直しが必要だ。我が家は買いたいのにゴミが出るからやめること多々あり。
●No.6489/4.8

「たんぽぽ王国。」
と日本を呼んだ森乃おと氏(本日の『LOVE OUR BAY 』)。スカンジナビア半島、アイスランド、ヒマラヤ、アラスカ南部と共に5大産地とか。春に咲く在来種は萼(がく)部分が花に密着、冬も咲く外国種は反る。四国・中国地方は白色の花が主とは知らなかった。
●No.6488/4.7

「鮨が食べられる。」
から参加した説明会で公務員志望をやめてDeNAに入社、起業も先輩と1時間話して決めたスピード感が出色の秋元里奈・(株)ビビットガーデン社長(昨日の『マスメディアン 妄想の泉』)。考えるより行動に移して道が開ける好例で本業の農業改革も速攻でいきそう。
●No.6487/4.6

「アナグラム。」
とは「文字の順番を並び替えて別の意味の言葉にする遊び」と笹公人氏(本日の『日本経済新聞』朝刊)。「なかにし礼」を「詩歌になれ」と変える例が挙げられているが、仮名でもローマ字でもいいらしい。私の名前は「霧のなか川湯」が一番よかった。あなたの名前は?
●No.6486/4.5

「三点リーダ/…。」
を「作家として潔くないから使わない」というY氏の発言を紹介した脚本家の東多江子氏(先日の『日本経済新聞』朝刊)。私は「三点リーダ論」を以前、自社WEBに書いたが極力、使わない。「…」に込めた意味が曖昧にならざるを得ず読む際にリズムが崩れるからだ。
●No.6485/4.4

「ピンとキリ。」
のピンは計り知れぬ崇高なものを指すと森繁久彌氏(先日の『サンデー毎日』)。衣食足り過ぎて豪奢に暮らしても心底にうごめくものはキリに近い、と。ピンはポルトガル語の「pinta」(点数)が語源らしいが計り知れぬ崇高さは点数では計れず価値観で分かれる。
●No.6484/4.3

「個人向けのピンポイントラジオ。」
が未来のラジオだとマンボウやしろ氏(先日の『SkyrocketCompany』)。AIのナビゲーターが「最近かけなかった、あの曲をかけるね」なんて。自分を誰より分かってくれる存在がAIになる日だ。それは人間を誰一人、信じられなくなる社会の到来か。
●No.6483/4.2

「自分と向き合う。」
という言葉を本で見つけた石川遼選手は“ただの石川遼”が抱く不安を“プロゴルファー石川遼”が押しつぶしていたと気付く(先月の『日本経済新聞』朝刊)。そして他人の期待に応えるのではなく自分のためにゴルフをやろうと決める。一番大切なのは自分でいいんだ。
●No.6482/4.1

川中紀行のnoteもぜひご覧ください。
「今日の気になる言葉123」と一部が連動しています。
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