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"できる限り毎日更新"を基本にあらゆるメディアで、 あるいは群衆の中で出合った「気になる言葉」をピックアップ。 すべて123文字で綴った日本語論・日本人論である。
★123文字による簡潔な情報伝達の文章スタイルは「知的所有権登録 187441号」を取得しています。
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2018年7月分
「人類が他人を自分のように大切に
 感じることができるのは150人程度。」
と本日の「日本経済新聞」朝刊/春秋。大脳皮質の限界らしいが、だから将来に負担を先送りする不健全な財政に議員も国民も無関心だと喝破。政府は「基礎的財政収支の2020年度黒字化」を延長したが何の問題にもならない。「未来の子供たちへ」は画餅そのものだ。
●No.5875/7.31

「赤い鳥。」
は芥川龍之介が童話を書き北原白秋が童謡を寄稿した雑誌だが、その創刊100年に絡め、世界的に人気を集める日本の児童文学に言及(先日の「日本経済新聞」朝刊)。5年間に2度の国際アンデルセン賞・作家賞受賞や倍増する海外での翻訳出版など実績を重ねている。
●No.5874/7.30

「すいか。」
の出荷量が1973年の103万トンから2015年の30万トンまで減ったと本日の「日本経済新聞」朝刊/春秋。“重い、でかい、扱いにくい”と核家族に敬遠され重労働を嫌い止める農家も多いとか。江國香織「すいかの匂い」に描かれた思い出も日本から消えるか。
●No.5873/7.29

「SPA。」
とは製造・小売を一貫して行う小売業の業態。先日の「日本経済新聞」朝刊では1uあたり営業利益でユニクロ、インディテックス、無印良品のSPAが上位を独占。対し総合スーパーはユニクロの6分の1に甘んじるが「ありがとう」も言えない商いが伸びるはずがない。
●No.5872/7.28

「日本人。」
というキーワードが飛び交ったサッカー日本代表監督の発表(昨日の『ニュースウオッチ9』)。森保監督の「日本人らしく日本人のよさを出して」、JFA技術委員会の「日本人の長所を引き出していける」の“らしさ”、“よさ”、“長所”をどこに置くかを示すべき。
●No.5871/7.27

「ペナル・ポピュリズム。」
について辺見庸氏が言及(『生活と自治』7月号)。「以前は刑事事件の加害者への厳罰主義」と解されたが、現在は芸能・スポーツ分野の有名人の不祥事、不倫、セクハラを過剰に報じお詫び会見の場で見世物にする流れも属する。政治家は決してお詫び会見は開かない。
●No.5870/7.26

「仙台菓子。」
とは仙台藩の時代から受け継がれる仙台の駄菓子(先日の『日本経済新聞』朝刊)。「駄菓子風土記」を著した地元の菓子職人・石橋幸作が広めた。「ささら飴」や「鳩パン」「島田飴」などが挙げられるが、全国的に見れば数多くの駄菓子が消え去る運命にあるのだろう。
●No.5869/7.25

「佐相眞澄。」
県立相模原野球部監督は、先日の夏の高校野球・北神奈川大会で9回表まで強豪・東海大相模をリードし夢を見させた。1年生はレベルスイングから鍛え直すという公立校向け指導術は、今大会だけでなく好成績を築いてきた。佐相監督がいる限りドラマは来年もあり得る。
●No.5868/7.24

「数の力で。」
政治を行う習近平、プーチン、エルドアンを挙げた昨日の「サンデーモーニング」。バラク・オバマはヨハネスブルクで過剰なナショナリズムや宗教的優位性に頼る為政者を非難したが、それでも安泰なのは「25%の岩盤層のみ」(松原耕二氏)を見るからで日本も同じ。
●No.5867/7.23

「熱中症。」
のリスクは、注意力や集中力を低下させ体温コントロールを難しくする睡眠不足で高まるが、先日の日本救急医学会の会見でも「暑さ指数」に重点が置かれた。朝食抜きをはじめ、現代人のライフスタイル自体に熱中症の原因が潜むし体温調節機能の衰えとも関わるはずだ。
●No.5866/7.22

「土用の丑の日。」
だがニホンウナギは絶滅危惧種に指定され、ワシントン条約の動物委員会では国際取引の規制が検討中だが、日本の鰻自給率はわずか2割だ(昨日の『日本経済新聞』朝刊)。鰻そのものの危機に、60歳代が中心の鰻職人の後継者不足が日本の蒲焼き文化を危うくさせる。
●No.5865/7.21

「五輪の暑さ対策は不可能。」
と星秋夫・桐蔭横浜大大学院スポーツ科学研究科教授(先日の『TIME LINE』)。35度は皮膚温より高くて熱が放散できず危険なので期間変更すべきだが、それをやらずに日除けや大型扇風機などでは不十分と断言。マラソンは開始時刻を早めても無駄。いまさら。
●No.5864/7.20

「大丈夫?」
と言って、スタジオ収録がないのに母役の松雪泰子氏が駆けつけて主役の永野芽郁氏を抱きしめたとき、落ち込んでいた彼女は「腕の中で大号泣してしまいました」と語る(『文芸春秋』8月号)。撮影外のこんな交流が細やかな情愛をさらに深める、最近の朝ドラの傑作。
●No.5863/7.19

「会話の骨法。」
と題し会話を(1)主に相手が喋り自分が相槌(2)主に自分が喋り相手が相槌(3)相手と自分が同じほど喋り話が動く(4)相手も自分も殆ど喋らず話が動かない、に四分した町田康氏(先日の『日本経済新聞』朝刊)。自分の喋り過多に気付き相手に訊ける人は何割?
●No.5862/7.18

「残業規制。」
が年間720時間に設定され月60時間を超える残業の割増賃金率を50%に引き上げるなど働き方改革法は(大企業に比べ1年の猶予はあるが)中小企業にも容赦ない(先日の『日本経済新聞』朝刊)。働き方が多様化するなら規制にも規模への配慮があってよいはずだ。
●No.5861/7.17

「日本の歩道は自転車が
 すごいスピードで走るから怖い。」
と来日中のフランスに住む妹が言う。もちろん自転車レーンの整備に違いはあるが、フランスでは歩道を走る自転車はごく稀で、見つけたら非難されるとも。インターネット上の過剰な配慮と、歩道でホームで電車内でのリアルな人間への優しさの欠如が乖離している日本。
●No.5860/7.16

「スマートフォンと
 飲み物を持ちながら。」
電動アシスト自転車に乗り歩行者に衝突し死亡させた元女子大生に禁錮2年(先日の『東京FMニュース』)。「少なくとも5〜6秒間はスマホを見て完全に脇見運転」とあるが、それがなければ歩道を自転車で徐行を上回る速度で走ってよいのかという疑問が強烈に残る。
●No.5859/7.15

「保守とは感覚であって
 イデオロギーではない。」
と江藤淳氏の言葉を引き合いに「皇室、伝統、地域を大事にするコモンセンス」と述べた石破茂議員(先日の『TIME LINE』)。また「(自民議員は)反対の意見でもきちんと勉強する行動が失せた」とも。自民党はSNSの空気を捉えているというべきか、これは。
●No.5858/7.14

「ホームに転落したお客さま。」
の救護ために遅延が発生した先日の相鉄線。人身事故も同様だが、事故を繰り返さないためスマホ操作しながらの“ながら歩き”が原因の場合、車内放送の最後に「ながら歩きは危険ですのでおやめください」と一言添えるべきだ。危険度が認知されていないから蔓延する。
●No.5857/7.13

「レストア。」
とは老朽化した自動車などを修復し復活させる作業だが、先日の「日本経済新聞」朝刊では映画やテレビフィルムのレストアを紹介。ロール毎に劣化度が異なるフイルムの傷やホコリを肉眼で見つけ消していくのだが4Kでよりそれらが目立つようになり作業が高度化した。
●No.5856/7.12

「海洋プラスチック憲章。」
をまとめた主要7か国首脳会議だが日本は米国と共に署名を見送った(先日の『日本経済新聞』朝刊/春秋)。レジ袋やペットボトルが紫外線や波の力で砕け5mm以下の粒になるマイクロプラスチック。ペットボトル飲料を避けエコ袋を使う日常を自分のものとすべきだ。
●No.5855/7.11

「鬼。」
と言えば2本の角に虎の皮のパンツをはく姿が浮かぶが、これは「丑寅」の方角が鬼門のためとか。「オニ」は「隠(おぬ)」に語源を求めるなど諸説あるが当初は怨念を表していた。室町時代の「百鬼夜行絵巻」などにインド神話の夜叉が見られ、これは現在の鬼に近い。
●No.5854/7.10

「キロクアメ。」
なる言葉を使った先日の「クローズアップ現代+」。「数年に一度の豪雨」を指したが、人命が危険に晒されている意識を欠いた商業主義的なネーミングだ。「豪雨は局地的で予測困難なのでWEBサイトで自己チェックを」と渡辺蘭氏。総花的な天気予報の時代は過ぎた。
●No.5853/7.9

「国際共同製作。」
が日本人映画監督の間で進むと先日の「日本経済新聞」朝刊。パルムドールの是枝裕和氏も次作はフランスで撮るらしいが、河P直美(仏)、深田晃司(日仏インドネシア)、松永大司(日米)以外も続く。だが作家性の割に商業性が低い映画が作れぬ日本の閉鎖性は深刻。
●No.5852/7.8

「記録的大雨。」
ニュースでは、まだこのように繰り返すが、季節毎に記録を塗り替える豪雨に対して違和感を抱かないのだろうか。この気候変動の凄まじさは、「危険に直結する大雨」と言ってよいレベルではないか。未だ量のみを捉える報道姿勢に、ステレオタイプな番組の根幹を見た。
●No.5851/7.7

「SNSがファッションを殺す。」
という言葉を紹介した先日の「TIME LINE」。SNSの情報発信がファッションから自己表現の役割を奪うという理屈だ。良く買うブランド1位が古着とは若年層の可処分所得低下も一因か。「低価格ブランドの品質向上」と言うが真に上質なら10年以上着られる。
●No.5850/7.6

「かけひきなど姑息な部分が多いスポーツ。」
とサッカーを表現したマンボウやしろ氏(先日の『Skyrocket Company』)。その通り! ファウルを成立・不成立にするための双方の演技など「かけひき」は大前提で、それを含めて楽しむ競技なのだからポーランド戦残り15分を問題視するセンスを疑う。
●No.5849/7.5

「加賀千世女(かがのちよじょ)。」
と言えば「朝顔や釣瓶とられてもらい水」で知られる18世紀の俳人だが、2千もの俳句を作っていたとは知らなかった(先日の『日本経済新聞』朝刊)。52歳で尼となり各地を旅して各俳人との交流を深めた生涯も知る。「朝々の露にもはげず菊の花」の視点も面白い。
●No.5848/7.4

「鏡台。」
とは鏡とそれを支える引き出し付の台からなる和家具だが、昔は化粧や身支度のために女性が皆持っており私の実家にも母の鏡台がある。先日の「日本経済新聞」朝刊で、かつて徳島が全国一を争う産地で「阿波鏡台」の職人が今も年数百台を産すると知る。庶民の芸術だ。
●No.5847/7.3

「食べてはいけい国産食品の実名リスト。」
の第7弾(『週刊新潮』7月5日号)を読む。リン酸塩入りパンには山崎製パンや敷島製パンの名が並ぶが「当該原料は食品及び食品添加物であり当社製品は食品衛生法を遵守しております」という某社の回答が食品添加物の悪の全てを語る。いいのかそれでも長寿だから?
●No.5846/7.2

「いい時間に点を取りましたね。」
というフレーズが序盤でも終盤でも使われるのは納得いかないと先日の「GOLD RUSH」。それを言うなら「先制点が重要」や「セットプレーには気を付けたい」は状況や試合に関わらず常に変わらないから無意味だ。振り抜いていないのに「振り抜く」もNGである。
●No.5845/7.1


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