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"できる限り毎日更新"を基本にあらゆるメディアで、 あるいは群衆の中で出合った「気になる言葉」をピックアップ。 すべて123文字で綴った日本語論・日本人論である。
★123文字による簡潔な情報伝達の文章スタイルは「知的所有権登録 187441号」を取得しています。
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2018年5月分
「海苔養殖の母。」
としてキャサリン・メアリー・ドゥルー・ベイカー博士を先日の「日本経済新聞」朝刊で紹介。1949年以降の博士の論文を瀬川宗吉・九大教授が見つけ熊本県水産試験場に相談した。63年に親族を招き顕彰碑除幕式を催したのが「ドゥルー祭」として残る伝統が尊い。
●No.5814/5.31

「陸上で1億円プレーヤー。」
なる希望を語った原晋・青山学院大学陸上部監督(昨日の『日本経済新聞』朝刊)。OBの神野大地選手のプロランナー転向を受け、大迫傑・川内優輝両選手を含めて、この言葉を発した。「自分の言葉をもち社会に愛されるランナーに」と言うが、陸上のプロ化は注目だ。
●No.5813/5.30

「文字は分かるけど文は読めない。」
と「今週は暑かったのでサンダル出勤OKだった」に「サンダルがない人はどうする」と反論する人を評した佐々木俊尚氏(昨日の『TIME LINE』)。そう見下したいのだろうが読解力とこの反論の相関性は薄く無理を感じる。確信犯で揶揄を楽しんでいるとしたら?
●No.5812/5.29

「思い出サルベージ。」
とは東日本大震災の津波で泥をかぶった写真を掃き、洗浄し複写し持ち主の手元に届ける宮城県亘理郡山元町の活動。持ち主の見当たらない写真は東京やロサンゼルスなど海外で展示したと高橋宗正氏(以前の『日本経済新聞』朝刊)。涙を流す人もいたという、写真の力。
●No.5811/5.28

「菩提泉。」
が清酒のルーツと八木威樹・八木酒造社長(以前の『日本経済新聞』朝刊)。室町時代の「御酒之日記」によれば奈良「正暦寺」でどぶろくから清酒と酒粕に分ける技術が生まれこの酒が造られた。始まりは15世紀初頭とは意外に新しい。いま生酒が海外に人気と言うが。
●No.5810/5.27

「男は青、女は赤。」
の色分けは東京五輪時に定着したと本日の「チコちゃんに叱られる!Don’t sleep through life!」。起源は産業革命で洋服の色を選ぶ余裕が生まれた庶民が、赤色を好んだ貴族に対し青色を選択、女は明るい赤に。江戸庶民の分析も加えてほしかった。
●No.5809/5.26

「ゲバ字。」
とは学園紛争が盛んな頃、ビラや立看板に躍った独特の書体と先日の「日本経済新聞」朝刊/春秋。角張った字形と「闘争」を「斗争」と略すなどの特長を備えるが、学園に平静が戻った私の学生時代にも普通に学内で見られた。京大のゲバ字撤去が問題化しているらしい。
●No.5808/5.25

「名刺のような感覚で、時計を
 自己表現の一部として身につける。」
人が海外で増えていると太田祐二「オーシャンズ」編集長(先日の『日本経済新聞』朝刊)。スマホの普及で時計をしない人が増えたが「機械式時計が小宇宙のようで面白い」と言う若者もいるとか。私は中学時代からSEIKO「5ACTUS」を使うが時計の現在とは?
●No.5807/5.24

「ゾゾる。」
とはZOZOTOWNで買い物をすること(先日の『TIME LINE』)。ストレスが帰宅しても消えない場合に発散するために買うと松本愛氏。だから実際に買わずにキャンセルしてもよい。なぜそれほどストレスを感じているのか、そちらの方が社会学的に気になる。
●No.5806/5.23

「40代以上の引きこもり。」
について昨日の「おはよう日本」が取り上げた後で「Blue Ocean」に(株)ウチらめっちゃ細かいんでの佐藤啓代表が出演した。ひきこもり当事者・経験者にWEBサイト・スマホアプリ作成などの仕事を提供する活動は人材不足に喘ぐ日本社会の一つの処方箋だ。
●No.5805/5.22

「全米の女性が鍋の汚れと格闘している。」
という食器洗い洗剤のCMのキャッチフレーズに「女性でなく『人々』とすべき」と11歳のときに抗議したのは、チャールズ皇太子とダイアナ妃の次男のハリー王子と結婚したメーガン・マークル氏(先日の『朝日新聞新聞』夕刊)。自然に女性が料理を作る日本のCM。
●No.5804/5.21

「怪我をしない。」
を偶然、共に目標に掲げた湘南ベルマーレの高橋諒・岡ア亮平両選手(先日の『みんなのベルマーレ』)。川崎の小林悠選手もまた怪我に泣いたが、大相撲なら遠藤関、テニスは錦織圭選手か。怪我をしないような鍛錬はしているだろうが、無事これ名馬を目指してほしい。
●No.5803/5.20

「民主主義は最悪の政治体制だ。
 ただし、これまで試みられてきた
 民主主義以外の全ての政治体制を
 除けばだが。」
W・チャーチルのこの言葉を紹介した森達也・明治大学特任教授(『生活と自治』5月号)。群れる人間の同調圧力が誤った方向に働くのが理由で、ヒトラーの独裁政治は民主的なワイマール憲法下での選挙で生まれた。地球上で民主主義の危機を最も恐れるべきは日本だ。
●No.5802/5.19

「缶コーヒー。」
の発明者として知られる三浦義武は、自身で製造した濃厚なコーヒーの欧州輸出を考えて腐食しない缶を開発し低温殺菌して詰めた(先日の『日本経済新聞』朝刊)。三浦が、スターバックスのない最後の2県の内の1県だった島根県出身とは、ちょっとした因縁を感じる。
●No.5801/5.18

「私情・怨恨・金のもつれ。」
を辿ればひと昔前は犯人が見つかった、とスリが主人公の新作落語「一文笛」の枕で三遊亭圓楽師(先日の『日本の話芸』)。それが現在は、空き巣に入って住人がいると強盗に変わると犯罪の様変わりを説いた。よく訳知り顔で犯罪件数減を示すが犯罪の質を問うべきだ。
●No.5800/5.17

「女。」
という漢字は「ひざまづいて両手を前に組み合わせている人間をかたどる」と先日の「日本経済新聞」朝刊。字が作られた古代中国では女性が男性に隷属していたとか。ちなみに「母」は「女」に乳首を表す点を2ついれたもの。まさか#MeTooにはならないだろうが。
●No.5799/5.16

「開幕25周年。」
を本日、Jリーグが迎えた。いまJ1〜J3で54クラブになり営業収入は平均36億4千万円。先日の「日本経済新聞」朝刊で村井チェアマンはJリーグに在籍した1300人の外国人選手をグローバルアンバサダーにする構想を語った。当社も18日に25周年になる。
●No.5798/5.15

「eスポーツ。」
とはネットワークを介し複数のプレーヤーが対戦するゲーム(先日の『日本経済新聞』朝刊)。20代以下のJリーグ観客数の割合は02年までは50%で、17年は24%に。そこで「明治安田生命eJリーグ」を催し若い層の起爆剤にする動きが。若者はゲームに走る?
●No.5797/5.14

「トルコ料理。」
は世界三大料理の一つだが、具体的に浮かぶのは肉を長い串に刺して焼くケパブくらいだ。先日の「日本経済新聞」朝刊では、駐日トルコ大使夫人が「ドルマ」を紹介。トルコ語で「詰める」の意味通り、キャベツ・トマト・リンゴなどに挽肉や米などを詰めた料理だった。
●No.5796/5.13

「境界査定の立会いについて。」
なる葉書が届き、さらに電話連絡のうえ無事に実施、捺印した。当事者不在の際は委任状が必要となるが、かくの如く利権が絡まぬ作業でさえ丁寧に確認を取り記録に残すのが行政の神髄のはずで、巨額の税金無駄遣いの経緯を「通常の行政手続き」とするなど言語道断だ。
●No.5795/5.12

「すき家の牛丼が福祉の役割を果たす。」
と言った古市憲寿さんは「雑誌『プエジデント』では話題にならなかったが、ネットでは『福祉は国家が担うべきもの』と批判された」と週刊新潮(5月3・10日ゴールデンウイーク特大号)で発言。一つの比喩で福祉を否定していないが、そう捉える人種が多いと頷く。
●No.5794/5.11

「茶碗。」
と日本人が言うとき実に様々な容器を表現すると先日の「日本経済新聞」朝刊。そもそも平安時代に中国から伝来した際は茶器だったが飯・湯・酒・料理など茶碗以外の用途にも広がった。飯を盛るのに「ご飯茶碗」と「茶」を入れるほど喫茶文化が浸透していた証拠とか。
●No.5793/5.10

「泣きながら通訳した。」
とFC東京・ポルトガル語通訳の飯野一徳氏(先日の『Foot!』)。移籍後に成績不振にあえぎながら懸命に努力していたルーカス選手が2得点を挙げたインタビューの通訳での出来事だったが、解任されたハリルホジッチ前監督の樋渡通訳が嗚咽したのもうなずけた。
●No.5792/5.9

「おくどさん。」
とは京都弁で言う竈(かまど)のこと(先日の『日本経済新聞』朝刊)。竈の起源は諸説あり古代にまで遡る。粘土造りが多いが明治以降にレンガ造りやタイル張りが現れ煙突が設けられたとか。落語「へっつい幽霊」の「へっつい」も竈を指すが、この日本語も滅びるか。
●No.5791/5.8

「世間が清潔なものを求め過ぎてる。」
とタレントのセクハラ事件に言及して武田鉄矢氏(昨日の『ワイドナショー』)。SNSの過剰なバッシングを指したのだろうが、ならば駅構内に「トイレを汚さないように」の貼り紙が目立ち、空き缶や壊れたビニール傘を無責任に路上に捨てる行為はなぜ拡大するのか。
●No.5790/5.7

「センシュアリティ。」
つまりSensualityを「自信の同義語」と言ったロベルトカバリ(先日の『ファッション通信』)。辞書的には「肉欲にふける、好色、性的欲求の充足、性的喜び」などとなるが、カタカナ英語になりつつあるこの語が「自信」とどう結び付くか 行方に注目したい。
●No.5789/5.6

「和ハーブ。」
を特集した「サルース」(5月号)。江戸時代前から用いられた植物のうち日本原産の野生種、外来種を指す。ハーブと言えばラベンダーやカモミール、ではなくフキやヨモギ、カボスにハッカなど馴染みの名が。落語で楊枝をクロモジと言うが殺菌力のあるハーブだった。
●No.5788/5.5

「パフォーマンス。」
には様々な意味があるが現代美術の一つでもある(先日の『日本経済新聞』朝刊)。例えば天井から糸で吊された小さな石に、周りにいる3名が息を吹きかけ口笛を吹くなどの行為を繰り返すのだが、40億年以上の太古の石である点に美術のテーマがある。アートは深遠。
●No.5787/5.4

「オレンジワイン。」
とは果物のワインではない(昨日の『日本経済新聞』朝刊)。白ブドウを皮ごと発酵させ薄紫色などの果皮の色が果汁に移りオレンジ色になったワインで、タンニンなどの渋味も移るため味に厚みが出るとか。私はまだ出合わないが背景にブドウ品種の偏りへの反動がある。
●No.5786/5.3

「ふっパリ&具っこみ。」
とは約半年前に大刷新を行い冬季販売が前年比10%上昇したローソン「おにぎり屋」のコンセプト(『サンデー毎日』5.6-13)。それぞれ、ふっくら握り海苔をパリパリにする改善と、炊き込みご飯などの具を増量したという意味。具材の充実が人気を呼ぶらしい。
●No.5785/5.2

「ポップ。」
とは不思議な言葉だ。大衆的とも前衛的とも言え、斬新だが懐かしくもある。原語の「はじける」という意味が似合いそうだが「Numero TOKYO」(MAY)で水原希子氏は「カラフルで楽しくて子供に返ったような気持ちをくれる」と言う。個々で感覚が異なる。
●No.5784/5.1


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