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"できる限り毎日更新"を基本にあらゆるメディアで、 あるいは群衆の中で出合った「気になる言葉」をピックアップ。 すべて123文字で綴った日本語論・日本人論である。
★123文字による簡潔な情報伝達の文章スタイルは「知的所有権登録 187441号」を取得しています。
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2018年2月分
「不便益。」
についてのOLの意見を池野佐知子氏が紹介(『サンデー毎日』3.4号)。食事をごちそうされた後の礼状はうれしいはず。幼稚園の庭を転ぶ体験が積めるようデコボコにするのは昭和が手本か。会社の時計がデジタルからアナログになったら効率が上がるのも「益」だ。
●No.5722/2.28

「ベルガモット・キャンディー。」
はフランス北東部の都市、ナンシーの銘菓だ。フランスに嫁いだ妻の妹から送られてきたこのキャンディーは、彼女の義理のお母さんがわざわざナンシーまで行って買ってくれた。ちなみに坂本花織選手がフリーで選んだサントラ「アメリ」の作中にもこの銘菓が登場する。
●No.5721/2.27

「『実質0円』とも言い難い
 保育・教育の無償化。」
の嘘を糾弾した墨威宏氏(『生活と自治』2月号)。実際は多くで端末代金割賦額が生じる携帯電話制度とも似て、幼稚園は上限が設けられ、認可外保育施設は対象外、認可保育園の平均月額約3万5千円を支給額限度に。しかも待機児童問題を放置する根本的矛盾も晒す。
●No.5720/2.26

「あたしお母さんだけど。」
という題で「あたし おかあさんだから」というのぶみ氏の歌詞を、この歌の主人公は母親以外の役割へのスイッチがうまく働いていない、と解釈した神野紗希氏(本日の『日本経済新聞』朝刊)。私は、これは“作品”であり、“意見”ではないという事実に尽きると思う。
●No.5719/2.25

「実夢。」
とは、長野県北安曇郡白馬村にある丸山隆子氏の民宿の「ジム」という外国人客が筆で書いた自分の漢字名(本日の『小さな旅』再)。「首を長くして待つ」を「Neck is so long」と言うような日本語直訳の英語で話すが、外国人客の眼差しは温かく柔和だった。
●No.5718/2.24

「アベ政治を許さない。」
という全国で見る筆文字は先日、逝去された金子兜太氏の揮毫によると、生前、共に講演を行った黒田杏子氏(本日の『日本経済新聞』朝刊)。安保法制や特定秘密保護法審議での不遜かつ非論理的な答弁はともかく、人格や私生活を含めここまで嫌われた政治家はいたか。
●No.5717/2.23

「お母さん。」
テレビ・ラジオに出演する20〜40代の多くがいま番組内で自らの母親を指しこう呼ぶ。身内も含めて自分以外の行為にすべて「いただく」を付ける過剰な謙譲意識(恐らくその意味は理解していない)に照らしても「お母さん」という内輪の言い方は不自然極まりない。
●No.5716/2.22

「ネット通販3社
 百貨店を抜く。」
と先日の「日本経済新聞」朝刊。楽天・ヤフー・アマゾンジャパンの国内ネット通販大手の販売額(約6兆7千億)が全国百貨店売上高(約5兆9532億)を抜いた。小売にネット通販が欠かせないいま、インバウンド消費熱と言っても地方百貨店は低調で閉鎖も目立つ。
●No.5715/2.21

「白線一本で、人と車がすれ違っている。」
というTCC新人賞受賞のキャッチフレーズが昔あった。いま自転車は白線なしの幅2m以下の歩道を全速力で前から、後ろからも通り過ぎる。「街頭における指導警告活動を一層強力に推進」と警察庁WEBサイト。生命保護のため掛け声でなく本気で取り締まるべきだ。
●No.5714/2.20

「マガジンを売ってほしい。『あしたの
 ジョー』を明日まで待てないんだ。」
と言って1969年の夏、かの三島由紀夫が真夜中に講談社「少年マガジン」編集部に来た話が先日の「日本経済新聞」朝刊に。物語の鬼才が魅了された漫画の偉大さに感心するが、出版不況のなかで奮闘していたコミックス販売が前年比マイナス13%で初の2桁減とか。
●No.5713/2.19

「残念。」
という言葉は辞書的に言えば「もの足りない。あきらめきれない。 悔しい。無念。長所や優勢が短所や失敗で相殺される」などの意味が並ぶが、最近は単に「良くないさま」として他者の意見を意味なく否定する際によく使われる。しかも自らの優位を一方的に演出できる。
●No.5712/2.18

「ウルトラバイオレット。」
つまり青みがかった紫が米国パントン社によるカラー・オブ・ザ・イヤーだ(先日の『日本経済新聞』朝刊)。発表直後、エリザベス女王は海軍式典で紫のコートと帽子を身につけたとか。緊張や不安を癒し気分を和らげる心理効果があるこの色、その意味では今年に最適。
●No.5711/2.17

「男の子はキャベツ、
 女の子はバラから生まれる。」
というモナコ公国の伝承をケーキで表しアルベール2世と南アの元水泳選手C・ウィットストックの間に生まれた男女の双子にちなんだケーキを贈ったジュリアン氏(先日の『女王たちのチョコレート ヨーロッパ王室御用達紀行』)。キャベツによるチョコの型取りが凄い。
●No.5710/2.16

「駐輪場シェアサービス。」
とは今日から地元の神奈川県大和市が始める、店舗や住宅の空きスペースを駐輪場にする取組み(本日の『おはよう日本』)。専用アプリで場所や空き状況を確認でき1回50円〜100円の利用料を想定とか。自治体初らしいが大木市長、テレビで紹介される施策が多い。
●No.5709/2.15

「パブリック・ディプロマシー。」
なる「広報・文化外交」と訳される動きについて渡辺靖・慶應義塾大学教授(本日の『NHKマイあさラジオ』)。五輪はもちろん自国の言語教育や商品輸出もその範疇とか。「国益と国際益を考え一方的に宣伝すべきでない」と言うが実際は「広報・文化販促」の印象だ。
●No.5708/2.14

「本屋さん。」
が街からどんどん消えているが「メトロポリターナ」(2月号)では、そんな書店を特集。都内中心に書店展開するあゆみBOOKSが文禄堂なる系列店を東京・荻窪に出していたとは意外だった。五反田店を利用していたが書店員さん手作りの本の紹介冊子が面白かった。
●No.5707/2.13

「日本が腐れ落ちてゆくのを
 見とどけるのも寿命のうちかしら。」
という先日亡くなった石牟礼道子氏の言葉を辺見庸氏が紹介(本日の『日本経済新聞』朝刊)。さて日本はどこまで腐れ落ちたか。その先頭に政治があるが、「状況の『悪』をそれとして描くだけでなく自己内面をも徹底してほりさげる文章」でいま一度評してほしかった。
●No.5706/2.12

「つぶやきではなく
 人前での演説になっている。」
とツイッターを評した先日の「TIME LINE」。つまり「リプライを想定してつぶやく」と小田嶋隆氏。納得。「文脈から発言の真意を判断する読解力が落ちた」とはUK・虚構新聞社社主。確かにそうした誤解は目立つが、誤解を装う確信犯も多く物事を複雑にする。
●No.5705/2.11

「日本宇宙旅行協会。」
とは1956年に手数料を取り火星の土地の分譲予約を受け付けた団体(本日の『朝日新聞』朝刊/天声人語)。江戸川乱歩や徳川夢声らが参加したこんな破天荒な活動があったとは知らなかった。かつ2か月で1800人の応募とは精神的な豊かさは現在より遥かに上だ。
●No.5704/2.10

「世の中から不倫がなくなったら、
 世界の名作という文学は一つもなくなる。」
と瀬戸内寂聴氏(本日の『あさイチ』)。不倫を扱った文学として「源氏物語」を挙げたのは現代語訳を著した氏らしいが、「雷に打たれるようなもの」として不可避な行為とも述べた。さて、この発言に正義を気取るしかない芸能レポーターはどう対処するか看過するか。
●No.5703/2.9

「にくにくにくバーガー。」
は毎月29日限定のモスフードサービスの商品だが「Business Timeline」(2月号)でその開発経過を紹介。低糖質を目指してバンズやライスプレートを抜きハンバーガーパティで2種の肉を挟んだ。“モスらしさ”も追求したが、いつかマックを抜いて。
●No.5702/2.8

「スマホの反対語は我慢なのではないか。」
それは「スマホのせいで私たちはますますこらえ性がなくなっている」からと直木賞作家の東山彰良氏(先日の『日本経済新聞』朝刊)。手紙を待てたのに、より早い返事を求めてメールができ、さらに瞬時に返事を欲しがってLINEができた。スマホはときに強迫する。
●No.5701/2.7

「コートは建物のファサードに似ている。」
と建築家の重松象平氏(先日の『日本経済新聞』朝刊)。ファサード(正面部分)は建物と街の間にある最後のレイヤー(層)で、人が一番上に着るコートも同じと言う。だからこそアイデンティティが表れるとも言うが、確かにコートの印象はコートの下に左右されない。
●No.5700/2.6

「広辞苑。」
は改訂で説明ミスが見つかったが、先日の「日本経済新聞」朝刊では初版を編纂した新村出を孫の新村恭氏が紹介。女優・高峰秀子のファンで、大成という言葉を嫌い「中成でよい」と語った話など興味深かった。1935年刊「辞苑」を基盤としたが出はこれも編纂した。
●No.5699/2.5

「対象者によって不倫報道に差がある。」
という趣旨の指摘をした先日の「TIME LINE」。つまり、善悪を超えて価値観による解釈が可能になった「不倫」はもう「文化」となった。以前、広がる不倫に「社会の成員が共有する行動様式=文化に近づきつつある」とも書いたが、石田純一さん、今こそ反論を。
●No.5698/2.4

「(働き方改革が)優しさ競争に
 なっている。」
と越智通勝エン・ジャパン会長(先日の『日本経済新聞』朝刊)。過労死防止や生産性向上は前提に、新人や若手に「休め休め」「定時に帰れ」と言うより「経営者は若い人へ意図的に厳しくすべき」と主張。「仕事を通じ成長するのが日本人の仕事観」という考えに賛成。
●No.5697/2.3

「日本は、義理チョコをやめよう。」
とジェローム・シュシャン社長名でゴディバジャパンの全15段広告が昨日の「日本経済新聞」に掲載。「バレンタインは、純粋に気持ちを伝える日。社内の人間関係を調整する日ではない」と。しかし本年の某調査では会社の人にチョコを贈る比率は約2割で風前の灯だ。
●No.5696/2.2

「薩摩屋敷跡。」
の石碑がNEC本社ビルの植え込みにあると先日の「日本経済新聞」朝刊。知らなかったが、東京都港区芝にあり落語「芝浜」で革財布を拾った海岸の隣が薩摩藩の江戸屋敷に当たるとか。「西郷どん」は斉彬がようやく藩主になった頃だが、西郷はこの屋敷で暗躍したか。
●No.5695/2.1


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