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"できる限り毎日更新"を基本にあらゆるメディアで、 あるいは群衆の中で出合った「気になる言葉」をピックアップ。 すべて123文字で綴った日本語論・日本人論である。
★123文字による簡潔な情報伝達の文章スタイルは「知的所有権登録 187441号」を取得しています。
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2017年12月分
「日本存亡のとき。」
なる故高坂正堯氏の著書が出た25年前と同じく日本は存亡のときを迎えている、と先日の「日本経済新聞」朝刊/大機小機。当時と違うのは日本の経済的プレゼンスが大きく落ち込み政府債務が膨らんでいる点。希望の党は早くも存亡の危機だが新たな希望は生まれるか。
●No.5663/12.31

「ミレニアルピンク。」
なるミレニアル世代を中心に人気を集める薄ピンク色に言及した先日の「ファッション通信」。番組では、この世代を「2000年以降に成人した18歳〜30歳のデジタルネイティブ」と定義した。しかし時代は“Z世代(95年〜09年頃生まれ)グリーン”に移行?!
●No.5662/12.30

「注文後4年待ちのステーキナイフ。」
とは龍泉刃物「アシンメトリー」(先日の『日本経済新聞』朝刊)。肉の組織より小さい200マイクロメートル間隔のギザギザが未体験の切れ味を生む。しかも包丁と違い舌は傷つけず層状の料理も美しく切れる。職人の手で38工程を経て造られる1日5本の刃の芸術。
●No.5661/12.29

「所得上位1%の増加分は、
 下位88%と同じだった。」
昨年までの36年間における北米の数字だが、それだけ1%の富裕層に富が偏在する(本日の『日本経済新聞』朝刊)。格差拡大の傾向は世界的で中東・アフリカ・ブラジルでより激しい。歴史的に格差は戦争や疫病などで歯止めがかけられたとか。世界はどの闇に向かう。
●No.5660/12.28

「人が描く他人のイメージは、
 憶測や噂事で左右される。」
と高橋一生氏(『OmosanSTREET』052号)。私の経験では、多少個性の強い人物がいると人は「こんな珍しい人を知っている」と何割増しかで伝える習性がある。真に受けると差が激しいので「恐らく普通の人だ」と思う事にしているが、それで間違いない。
●No.5659/12.27

「ながらスマホ急増。」
と本日の「日本経済新聞」朝刊。総務省「社会生活基本調査」によると、通勤や食事など主にしていた活動と同時にしていた活動で、スマホやPCと答えた割合は21.5%で5年前より17.6%上昇。通勤時の使用で1位、朝食でもテレビに次ぎ、新聞・雑誌を抜いた。
●No.5658/12.26

「老衰多いと医療費低く。」
と本日の「日本経済新聞」朝刊。男性の老衰死が全国最多、女性も2位の神奈川県茅ケ崎市は年間医療費が全国平均より14万円も低く、介護費用も増加していない。終末期に入院するとベッド代や治療費が高騰するのが原因だ。最期は自宅で看取る姿勢が求められている。
●No.5657/12.25

「唯一の被爆国に生まれた私たち日本人は、
 自分の目で見て感じたことを世界に発信して
 いく必要があると思う。」
と敬宮愛子内親王(昨日の『皇室この一年』)。「平和は人任せにするのではなく」とも。少なくともこの国の首相は「唯一の被爆国」の矜持を捨て、自分の目で見ようとせず、平和を過度に人任せにする道を進む。そして我々はそれが逸脱した事態を真剣に考えもしない。
●No.5656/12.24

「ビッグデータの会社に脱皮する。」
と宮坂学・ヤフー社長(先日の『日本経済新聞』朝刊)。閲覧履歴や購買履歴などのビッグデータ(多様で巨大な非定型・非構造化データ)を蓄積しパーソナライズする会社を目指すが、その活用は進んでいるようで進んでいない、と某大学教授。障壁になるのが人材難だ。
●No.5655/12.23

「これに大きな問、課題があった
 ものと深刻に受け止めている。」
と吉江則彦・JR西日本副社長が謝罪(先日の『おはよう日本』)。異臭にも拘わらず点検をしなかった行動に対してだが、主に発生している事柄を示す「問題」と言わず、問題解決のためにこれから成すべき「課題」とあえて言い直した選択に直視を避ける心理を感じた。
●No.5654/12.22

「あのお店、良かったのにつぶれたんだ。」
と言われるような店を街の資産として受け継ぎ皆で守る。その成功例を出身地の熊本県天草市で実践したいと語る小山薫堂氏(先日の『日本経済新聞』朝刊)。洋菓子・和菓子の一流職人の協力を実現させたのは小山流だが、確かに消えてほしくない店が消えるのは損失だ。
●No.5653/12.21

「患者力。」
が問われていると先日の「あさイチ」。膝の痛みで受診した患者に「リハビリするか、手術するか」と選択を迫る医師が増加中で、いわば治療法を患者が選べる時代と言うが、結局、必要なのは医師から情報を引き出すコミュニケーション力。もちろん医師にも求められる。
●No.5652/12.20

「吉祥寺は、街角にベンチが多い。」
と言う又吉直樹氏に「ふと休憩していい場所がない」と返した吉岡里帆氏(先日の『『UR LIFESTYLE COLLEGE』』)。彼女の美貌はもちろんだが誰の個性も自分を基点に引き出す感性と知性がFMのMCでも抜けていて殆どのゲストと“共感”を創りだす。
●No.5651/12.19

「日本の記者はあまり質問しないから、
 政治家も緊張感をもたない。」
と東京・中日新聞社会部記者の望月衣塑子氏(『生活と自治』12月号)。「所属する会社の意向で突っ込んだ質問を控える人もいる」とか。しかも官房長官会見は夏以降、事前に質問を提出し菅さんが原稿を読む場と化した。背後に官邸の報道監視があるとすれば恐怖だ。
●No.5650/12.18

「7040問題。」
とは親70代・子40代が同居する世帯で年金だけが収入源の下、子が介護に追われて共倒れしかねないケースを指す(先日の『クローズアップ現代+』)。就職氷河期世代が社内教育の不足でスキル不足の傾向もあるとは知らなかった。なぜこれで現世肯定派が多いのか。
●No.5649/12.17

「共謀罪。」
は容疑者の自白が前提となるが、長期拘留中の籠池夫妻に「自由と引き換えに嘘の自白を強要した上での共謀罪適用の可能性も」と新海聡・全国市民オンブズマン連絡会議事務局が危惧(昨日の『マイあさラジオ』)。日本の長期拘留の慣習はアムネスティも批判している。
●No.5648/12.16

「万年青(おもと)。」
このユリ科の多年草が江戸時代には“金のなる木”として人気を集め、現在の価値で1億円もの鉢が売れたと先日の「日本経済新聞」朝刊。今も金運アップの木として知られるが、これと似た現象として仮想通過ブームを挙げ、夢から覚めた後を揶揄したが果たしていかに。
●No.5647/12.15

「南方熊楠。」
は民俗学から生物学まで博覧強記の人として知られるが、著書の一つ「十二支考」を江島神社発行「江の島」が紹介。「人間の寿命は犬の寿命を分けてもらって決定された」という説話が面白い。犬の寿命は10〜13年とされるが分けてくれたと思うとより親しみがわく。
●No.5646/12.14

「スポーツを通じた活動を高く評価された。」
とHEROs AWARD 2017での宮本恒靖・ガンバ大阪U23監督の表彰を報じた先日の「報道ステーション」。何かをさせる使役の助詞「を」を使ったがテロップは「活動が」。平板読みの増殖につれ発音に力が要る格助詞「が」の使用頻度が減る日本語の非言語化。
●No.5645/12.13

「黒パンの美味しい食べ方。」
を、一般に黒パンと呼ばれるライ麦パンに加え胚芽パンやプンパニッケルも全て黒パンとして紹介していた鎌倉・長谷の「ベルグフェルド」。基本的に焼かずにバターやハチミツ、ジャムをつけるのだとか。鎌倉葉山線沿いにあるこのドイツパンのお店はカフェもおすすめ。
●No.5644/12.12

「メンチカツ。」
の語源を朝井麻由美氏は「mince(挽き肉)、 meat(肉)、 cutlet(カツレツ)」が省略されたと述べた(先日の『二軒目どうする? 〜ツマミのハナシ〜』)。神戸の精肉店が考案し「ミンチカツ」と命名したとする説もあり他の語源と同じく謎に包まれる。
●No.5643/12.11

「好光性(こうこうせい)種子。」
とは光が当たった方が発芽が促進される種(『Apron』12月号)。従って土に深く埋めず、土を薄くかけて上から押し種と土が密着すると発芽が促される。レタス、人参、三つ葉、セロリ、パセリ、イチジクなどが挙げられるが光発芽種子や明発芽種子などの別名も。
●No.5642/12.10

「シアー感。」
とプロのリップメイクを受けながら武居詩織氏(先日の『ファッション通信』)。「sheer」とは「洋服の生地などが透けるほど薄い」意味で唇にも同じ感覚で使われる。ファッション用語には「透け感=透けて見える感じ」もあるが化粧も同じとはいかないのだろう。
●No.5641/12.9

「活動的シニア。」
とは健康寿命を謳歌し購買意欲旺盛な65歳以上の高齢者(先日の『日本経済新聞』朝刊)。「元気なシニアはクオリティ・オブ・ライフ(QOL)に出費を惜しまない」とは浜・ライオン社長だ。5千円の入れ歯洗浄装置も尿漏れ機能付パンツも計画の2倍の売れ行きだ。
●No.5640/12.8

「『豊洲』は語頭アクセント。」
で言ってきたという地元の声を紹介した先日の「シンクロのシティ」。多くの単語や文章全体までが平板読みされるなか、当然多くの地名も平板読みされているが、放送関係者にアクセントへの関心はない。この番組の指摘はうれしいが番組全体は平板読みで覆われている。
●No.5639/12.7

「負けを負けと認めるのでなければ
 スポーツは成り立たない。」
と語った日経の篠山正幸・編集委員(先日の『日本経済新聞』朝刊/逆風順風)。土俵で軍配に抗議した白鵬と負けても勝てるプロ野球のクライマックスシリーズを挙げた。「負けた時の方がむしろ人間の一流、二流が出る」と語ったが先週のJリーグがまさにそうだった。
●No.5638/12.6

「カーナビ親。」
についてU-17日本代表監督の森山佳郎氏が言及(先日の『Foot!』)。失敗する方を避けるように導き厳しい指導者に文句を言うこの種の親に対し、サッカーの上達には挫折も大切と主張した。若者の保守化には、母親に先導されて培われる性格が影響しているか。
●No.5637/12.5

「あなたの信用
 いいね!が左右。」
としてフォロワー数だけで就職が決まる現実などを報じた先日の「日本経済新聞」朝刊。一方でその脆弱さが問題視されるのは当然だが、「企業や行政はデータ分析だけで重要な決定をしない」という規則をあえて設ける欧州の事例を見ても既にかなり虚構に毒されている。
●No.5636/12.4

「会話の一部が切り取られた。」
という逃げ口上も常套句の一つだ。太田充理財務局長の弁(昨日の『日本経済新聞』朝刊)だが、ではどんな会話が切り捨てられたから誤解が生じる内容になったのか説明責任があるはずで高校の現代文の問題より容易だろう。菅さん以下、裏付けなしの断言が政官を覆う。
●No.5635/12.3

「勝ちたいという意欲の裏に、
 ミスをしたくないという思いが貼り付く。」
そんな人間心理が「ホームチームが不利」という研究結果を導く(先日の『日本経済新聞』朝刊)。「期待の科学」によれば利害が一致する人に応援されている方(つまりホーム)が結果が悪くなる。正確さは増すが速度は落ちるらしい。エスパルスよ、今日はアウェーだ。
●No.5634/12.2

「失礼いたしました。」
と飲食店で注文を受けて去る際に言うが、「失礼」とは他者と接する際の礼に反する行為を指すのだから注文を受けるのは失礼ではない。こうして接客用語が(『お名前様』の如く)過剰になるのに反し人はぶつかっても失礼と言わないし車内化粧など失礼行為が増加中だ。
●No.5633/12.1


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