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"できる限り毎日更新"を基本にあらゆるメディアで、 あるいは群衆の中で出合った「気になる言葉」をピックアップ。 すべて123文字で綴った日本語論・日本人論である。
★123文字による簡潔な情報伝達の文章スタイルは「知的所有権登録 187441号」を取得しています。
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2017年11月分
「ソサエティー5.0。」
という言葉を本日の国会中継で林文科相より聞く。内閣府は「『サイバー=仮想』空間と『フィジカル=現実』空間を高度に融合させたシステムで経済発展と社会的課題の解決を両立する人間中心の社会」と書くが、仮想と現実の融合が肉体と精神を浸食する可能性がある。
●No.5632/11.30

「マンフレッド。」
子供の頃、父の町工場で飼われていた猫に工員さんが「マンフレッド」という名を付けていて私もそう呼んでいた。今日偶然、南アフリカ出身のキーボーディスト、マンフレッド・マンが作った同名のバンドを知る。あの行員さんは、マンフレッドが好きだったのだろうか。
●No.5631/11.29

「ビールの飲める書店。」
で訴求する東京・下北沢の「本屋B&B」(先日の『読売新聞』夕刊)。「お会計前の本を自由にご覧いただくことができます」とWEBサイトにあるが、深夜まで立ち読みならぬ“飲み読み”されて購入されない割合はどれほどか。もっともドリンク500円がかかるが。
●No.5630/11.28

「名前のない家事。」
を取り上げた本日の「あさイチ」。家族に認められず主婦だけが行う家事を指す。トイレットペーパーの補充を在庫管理手法で簡便化するなど対策を施すが、まず大事なのは家族・夫婦間のコミュニケーションのはずだ。それを避けてお手軽な講座を装うテレビの浅はかさ。
●No.5629/11.27

「弟の夫。」
一瞬、不思議な感覚を覚えるこのタイトルは、ゲイを扱った田亀源五郎氏の漫画だ(昨日の『日本経済新聞』朝刊)。この「夫」とは、死んだ弟の結婚相手のカナダ人男性。私もゲイと分かって人と接する機会は何度かあったが、それも今後、日常になりそうな気配である。
●No.5628/11.26

「将来の不安から不眠に。」
こんな言葉が朝のFMからごく自然に流れる(昨日の『Blue Ocean』)。それでもいまがいい、という日本人の保守的意識は、あとは「セルフで」ケア、ということなのだろうか。やれ「野党がだらしない」と言われるが自民の背後には、この保守化と学会がある。
●No.5627/11.25

「POLA presents White Studio
 〜これからだ、私〜。」
という特集を組んだ勤労感謝の日のTOKYO FM。48歳でポーラの社長に就任した横手喜一氏の改革が話題を呼ぶが女性を勇気づけるCM戦略も無関係ではない。アサヒがスーパードライを発売した当時のような波を感じる。コピーライターは山根哲也氏、素晴らしい。
●No.5626/11.24

「夫婦円満の秘訣。」
として「いい夫婦の日」の「首都圏ネットワーク」内で大手生保の調査として挙げられたのは(1)よく会話する(2)互いに感謝する(3)互いに尊敬する。これは効果的な方策を指す「秘訣」ではなく、夫婦関係のごく当然の「状態」である。秘訣と考える時点で遠い。
●No.5625/11.23

「最近、レコードが流行ってる。」
と堀込泰行氏(本日の『ディア・フレンズ』)。レコードもそうだが、カセットも復活のきざしがあるらしく、(わずかな所蔵作品を)また聴いてみたくなるが機器を揃えるまで気持ちが動かない。古今亭志ん朝さんや圓生・小さんの録音など“落語ファン必聴”だと思う。
●No.5624/11.22

「ハユラコ(hajurako)。」
とはフィンランド語で「物理的に適切な人と人との距離」(先日の『日本経済新聞』朝刊)。シャイで人と群れることを好まないと言われるフィンランド人は、バス停で1mほどの間隔を空けて並ぶ。日本では最近、駅のホームで横に空きがあるのに後ろに並ぶ人が増えた。
●No.5623/11.21

「誰かと。」
「ドキュメント72hours」で最近、放送された「京都 静かすぎる図書館」と「ゲストハウス 1泊3千円のオアシス」の舞台はいずれも一人静かに過ごす施設だが、よく使う人ほど「誰かと一緒」「誰かといる感じ」と孤独の解消を口にした。そんなに寂しいか現代人。
●No.5622/11.20

「フェイクニュースは、
 プロパガンダの新しい名称。」
とFacebookのAI開発責任者(昨日の『日本経済新聞』朝刊)。「短期的にはAIなどの技術で対抗する」と言ったが、その先に何があるのか?人種差別的表現を見つけるのは簡単だが、「自殺」というキーワードに危険性があるか冗談かは見分けられないそうだ。
●No.5621/11.19

「リーマン・ショック前の
 状況に似ている。」
と伊勢志摩サミットで各国首脳に告げ困惑させた安倍議員(昨日の『日本経済新聞』大機小機)。しかし今、世界的好景気のお蔭であたかも経済政策が成功したような錯覚すら起こさせる。コラム子は「誤った認識で財政再建の好機を逸した」と断じた。でもまた逃げそう。
●No.5620/11.18

「セレモニーフェチ。」
とJリーグのホーム最終節セレモニーに涙したエピソードと共に自らを表現したワッキー(昨日の『Foot!』)。ホーム最終節セレモニーの監督・選手の挨拶とそれに応えるサポーターの声援が好きだ。日曜日、「Shonan BMW スタジアム平塚」に行こうと思う。
●No.5619/11.17

「左手ピアノ。」
とは左手しか動かない方向けに製造されたピアノだが、左手用のピアノ曲も3千曲存在し、バッハやブラームスも作曲している(先日の『日本経済新聞』朝刊)。“左手のピアニスト”智内威雄氏が言うには鍵盤をたたく手数が減る分、水墨画のような感覚を味わえるとか。
●No.5618/11.16

「フレネミー。」
とは友達(friend)と敵(enemy)の合成語で競争相手でありパートナーでもある関係(先日の『日本経済新聞』朝刊)。アップルとサムスンはスマホ市場で競い合う一方で薄型パネルなどでは相互依存する。異分野への進出が続く今後、ますます増加しそうだ。
●No.5617/11.15

「大豆イソ・フラボン。」
と言った有働由美子アナ(昨日の『あさイチ』)。平板読みを基本とする局アナ故にイソの「イ」にアクセントを置けず、6語続けて平板読みする奇妙さを緩和し平板読みし易くするため「イソ」で区切る。複合語が言えない珍現象も同じ理由で、言語の機能を廃れさせる。
●No.5616/11.14

「流行語大賞の候補。」
が発表された。候補語の是非は問わないが定義が疑問だ。「ちーがーうーだーろー」のような映像のタレ流しは流行なのか。「9.98」も同様で、流行している方なら「10秒の壁」だろう。また、仮にテレビの露出を「流行」と捉えるならSNSも基準に入れるべきだ。
●No.5615/11.13

「舞台は過去。テレビは今。」
と萩本欽一氏(先日の『あさイチ』)。「台本はない方がいい」と言って段取りを次々崩し現在のテレビでは見ない画像を生み出す。スタジオスタッフの振る舞いに感想を述べ、ついには名前まで公表しつつ“テレビで働く人々”の人間性を伝えた。この生感覚こそテレビ?
●No.5614/11.12

「立川こはる。」
を観た(先日の『NHK新人落語大賞』)。宝塚歌劇とは異なり声と、仕草で情景を描く落語では「女性」という性がもたらす違和感が拭いきれなかった。こはるさんは、それを払拭したが、今後さらに男性化を目指すのか女性独自の味を活かした落語を創るのか興味深い。
●No.5613/11.11

「アマゾンフレッシュ。」
この「寝る前に注文したら翌朝に新鮮な食材が届く。もうやめられない」と言うアマゾンの生鮮品宅配サービスを報じた先日の「日本経済新聞」朝刊。これは人間の感性をさらに大地から遠ざけないか、神経質過ぎる管理で食品ロスを生まないか、歩く機会を減らさないか。
●No.5612/11.10

「70代より20代の方が移動回数が少ない。」
というJR東日本企画の調査を紹介した先日の「TIME LINE」。1か月の移動回数は70代の40.8回に対し20代は37.3回だった。番組ではSNSの普及と低賃金にコミュニケーション能力の退化なども原因として掲げた。これは健康長寿にとっても危機だ。
●No.5611/11.9

「637人。」
という数字は、16年末で保有資産が10憶ドル(約1130憶円)を超すアジア国籍のビリオネアの数だ(UBSとPWCの共同調査/先日の『日本経済新聞』朝刊)。欧州も米国も抜きトップだが6割を中国人が占める。未来の領土も経済もCHINA AS NO.1だ。
●No.5610/11.8

「投票によって世界が変わる。」
14年に行われた国政選挙で投票率85.8%を実現したスウェーデンでは社会科の教科書にこう記されていると鈴木賢志・明治大学教授(先日の『久米宏 ラジオなんですけど』)。「人は生まれた瞬間から社会人。だから運命は自分の手で変えられる」と伝える教育効果。
●No.5609/11.7

「オシゴトデ?」
と平板読みで5つの音を続けたミッツ・マングローブに「なんで、なまるの?」とわざと平板で訊いた阿川佐和子氏(先日の『ピーター&ミッツの煮るなり焼くなり』)。文章を音の連続と捉え平板読みする傾向が進む。そこには音素も文節も意味もない、音があるだけだ。
●No.5608/11.6

「まだ分からないのか。」
先日の東日本実業団駅伝でよく耳にした実況。「まだ分からない」という未決定の表現を「のか」で疑問形にする話法は「未決定」という曖昧な判断にさらに疑問を呈す話法で、まさに分からない。仮に付加するなら「まだ分からない、と言っていい」と肯定文にすべきだ。
●No.5607/11.5

「やばい。」
の語源は不都合な事や危険な様を表す言葉として江戸時代に使われた「やば」であると先日の「日本経済新聞」朝刊/春秋。「広辞苑」によれば「東海道中膝栗毛」にも用例があるとか。その広辞苑は新たに「のめり込みそうである」という意味をこの言葉に加えるらしい。
●No.5606/11.4

「日本語は同じひらがなでも
 意味が違う。」
総人口に対するブラジル人比率1.121%を占める滋賀県長浜市のブラジル人女性の言葉だ(先日の『おはよう日本』)。「以上」と「異常」を例に挙げたが「以上」を「異常」と発音する局アナも存在しそうだ。日本語に悩む彼女に日本語を教えられる日本人は何割か。
●No.5605/11.3

「フリンジマン。」
なるテレビ東京系のドラマを知る(本日の『これから、何する?』)。「愛人を作るためのHow toドラマ」で不倫は完全に「文化」になった。最早「文化や芸術も不倫から生まれる」という石田純一氏の言葉を批判できないのではないか。不倫はそれほど浸透している。
●No.5604/11.2

「携帯限定層。」
とは携帯電話しか持たない層で最近になり世論調査に含まれつつある(昨日の『日本経済新聞』朝刊)。衆院選挙中の調査では自民支持の割合が固定電話の33%を上回る39%を占めた。10代・20代の自民支持が年代別で高いという調査と合致。なぜ怒らない若年層。
●No.5603/11.1


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