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"できる限り毎日更新"を基本にあらゆるメディアで、 あるいは群衆の中で出合った「気になる言葉」をピックアップ。 すべて123文字で綴った日本語論・日本人論である。
★123文字による簡潔な情報伝達の文章スタイルは「知的所有権登録 187441号」を取得しています。
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2017年9月分
「民進党。」
に批判が集中している。しかし政権交代時の負の遺産を減らせず、度重なる内輪もめでそれを助長させたために求心力が弱まり液状化せざるを得なかったのだ。政党の責任論など大上段から物を言っても正鵠を得ない。日本の保守化あるいは権力力学から分析すべきなのだ。
●No.5571/9.30

「地面師。」
は他人の土地を持ち主のように偽り売買を働きかけ金銭を騙し取る(昨日の『ニュースウオッチ9』)。この手口で63憶円の被害が発生した事例で東京・西五反田の「海喜館」が報じられた。化け物屋敷の如く書かれるが春は桜が美しく、かつてはリピーターも多かった。
●No.5570/9.29

「参院選1票の格差『合憲』。」
と「日本経済新聞」本日朝刊。最大3・08倍だった昨年7月の参院選を最高裁大法廷は合憲と判断した。1票の格差の本質は地方の人口減にある。隣接選挙区を一つにする「合区」を評価したと言うが、投票所が遠くなり投票不能の方が増加する現実に日本の未来がある。
●No.5569/9.28

「3つには大きく分かれる。」
と発達障がいのタイプを説明した瀬田宙大アナ(本日の『あさイチ』)。意味なく「は」を付ける用法が罷り通る。文法的には強調の意味の係助詞と解釈すべきだが「3つに」の方がよほど強い。むしろ他と比べる副助詞として「3つ」を曖昧化する潜在意識を感じるのだ。
●No.5568/9.27

「初めてかもしれない。」
例えばグルメ番組で珍しい料理を食す際、最近よくこう言う。もちろん「初めてかどうか記憶が定かでない」という理由は付くのだろうが、その食物を食べたか否かの判断は通常の記憶力があれば容易なはず。この用法も“自らの意見を曖昧化”する日本語の傾向の一つだ。
●No.5567/9.26

「国難突破解散。」
の理由に「少子高齢化」と「北朝鮮問題」を挙げた安倍議員(本日の『首相記者会見』)。前者が国難なら、なぜ唐突に子育て世代向け投資拡充への消費税の使途変更が決められたのか。これは日本が直面する危機ではなく、自らが直面する森友・加計危機を考えた解散だ。
●No.5566/9.25

「食べるの大好き。」
と言う人がよくいるが、嫌いな食べ物でないなら人間誰しも食べるのが好きだと思うものの、その違いは恐らく好物を前に「お腹いっぱいでも必ず食べます」と言えるかどうかではないか。私はお腹いっぱいなら後に回す。だから「食べるのが好き」とは言えない気がする。
●No.5565/9.24

「納豆の水戸粘れるか。」
という見出しで1世帯当たりの支出額が7月時点で2位(1位は福島市)に甘んじる水戸市の努力を報じた昨日の「信濃毎日新聞」。納豆講座や納豆ご飯が食べられる納豆列車、納豆の無料配布などの施策を実施したが、どうやら料理に使う文化が福島リードの理由らしい。
●No.5564/9.23

「必要なのは対話ではない。」
と安倍議員は国連演説で述べた(昨日の『NHKニュース』)。実体のない経済施策の名称からUnder Cntorol、乱立する改革名まで、口約束のメッキで潜り抜けて来た人が「こんな人達」をはじめ自らの「口害」で窮地に立たされる。この発言も危険で深刻だ。
●No.5563/9.22

「ガルパン。」
とは架空の武道「戦車道」で大洗女子学園が全国優勝を目指す人気アニメで、舞台の茨城県大洗町は水戸ホーリーホックのホームタウンの一つだ(昨日の『日本経済新聞』朝刊)。ケーズデンキスタジアム水戸ではアウェーのサポーターもイベント会場設営を手伝う現象も。
●No.5562/9.21

「クスろ。」
は「会いに行きたい人がいる街、釧路」を全国発信する市民団体(先日の『日本経済新聞』朝刊)。群馬からフクロウの撮影に来る人に「世界中探してもこんな街はない」と言われ、「友達に『来て』と言えない街」からの脱皮のため“会いたい人”を紹介する、その情熱。
●No.5561/9.20

「優性・劣性遺伝。」
の区別は遺伝関連の文章を書く際に私も違和感を覚えていたが、日本遺伝子学会は遺伝子に優劣があると誤解されるとの理由で「優性を「顕性」、劣性を「潜性」と改める要望書を文科省に提出した(先日の『日本経済新聞』朝刊)。色弱も色覚多様性にするなどの変更も。
●No.5560/9.19

「全体主義の起源。」
というハンナ・アーレント著の書籍がブックファーストの話題書コーナーに。全体主義をドイツ市民の「反ユダヤ主義」がもたらした体制であったという(自らの拠り所を他者の排斥に求める)視点は、トランプの移民制限やISの憎しみにも共通するのではないか現代よ。
●No.5559/9.18

「万全を期す。」
と安倍議員は北朝鮮がミサイルを発射する度に言うが(先日の『NHKニュース』)、トランプに追随して強硬姿勢を貫く姿勢のどこが「万全」なのか。一方で搦め手からの議論の努力もしてこそ「万全」で、「理解させる」とも言うが、脅すのは「理解」に程遠く詭弁だ。
●No.5558/9.17

「陣屋。」
は小田急線「鶴巻温泉」駅近くの老舗旅館だが、09年のITによる改革を昨日の「日本経済新聞」朝刊/春秋で紹介。予約・食材仕入れをシステム化し、さらに各自の業務域を広げた。働き方改革が盛んだが個人の生産性とヤル気の上げ方は未知数でその行方は不透明だ。
●No.5557/9.16

「北朝鮮が勝利宣言を行う。」
可能性に言及した六辻彰二氏(先日の『TIME LINE』)。石油全面禁輸見送りを踏まえた予測だったが、勝利宣言はなく本日、日本上空をミサイルが通過した。北朝鮮専門家を名乗る方々は、秋場所の優勝を「全く分かりません」と言う北の富士さんを見習うべきだ。
●No.5556/9.15

「伊吹のり崇。」
ロバーツ・秋山竜次氏の「クリエイターズ・ファイル」最新キャラ(『hont+plus』vol.49)。“らーめん巡査”を名乗り、ラーメン二郎をラーメン健二にするなど微妙に風刺しつつ展開する世界からは作り手の楽しさが伝わる。私はミッドナイトマザー系。
●No.5555/9.14

「私が激辛を食べる理由。」
と題して激辛イベントを取材した本日の「シンクロのシティ」。世界一辛い唐辛子としてギネス認定された「キャロライナ・リーパー」を持ち歩くのは趣味の一つとしては面白いが、味蕾を破壊された後の調理の不具合や成人病の危険度上昇は自己責任と覚悟すべきである。
●No.5554/9.13

「観光公害。」
とは70年代に登場した言葉で、主に先進国の人が途上国を、都市部の住民が地方を訪れる際に自然環境や生活・文化に悪影響を及ぼす事だが、最近は訪日外国人の振る舞いを指す用語となった(先日の『日本経済新聞』朝刊/春秋)。外国住民のマナー違反はどうするか。
●No.5553/9.12

「雷が鳴ってますね。」
と、びしょ濡れで自転車をこぐ老女にマイクを向けた記者に「お前、空襲のさ中にヒトを呼び止めて『爆弾落ちてますけどどうですか?』とマイクを向けるんか?」と批判した松崎菊也氏(『サンデー毎日』9.17号)。テレビ局の社長は日本語なんてどうでもいいのだ。
●No.5552/9.11

「進路が狭くなる事象がありました。」
と中山競馬最終レース後の場内アナウンス(昨日の『土曜競馬実況中継』)。語彙の貧弱化が著しい局アナなら「進路が狭くなる“部分”がありました」と言うはず。最近、「何が全体で、どこが部分か」と訊きたくなる部分でも何でもない安易な“部分使い”が多過ぎる。
●No.5551/9.10

「別のテーブルの誕生日サプライズに
 巻き込まれる。」
のを「言語道断、絶対に嫌だ何で人のテーブルの誕生日に俺が歌わなきゃならねぇんだ」と伊津野亮氏。(昨日の『SKY GATE TRAVELLIN' GROOVE!!』)。先日、客がいるのに消灯した居酒屋を通り掛かったらこれが始まった。私は消極的に参加する。
●No.5550/9.9

「満足度73.9%。」
「国民生活に関する世論調査」(内閣府)での「満足」「まあ満足」を足した割合。自民党支持率の高さ(まだ高い)を民進党の体たらくに起因する受け皿不足で説明するが、基本にこの日本人の満足度がある点が抜け落ちている。だから与党批判がネガティブに映るのだ。
●No.5549/9.8

「日本酒セラー。」
は、温度などの品質管理ができない海外向けに日本酒を輸出するため開発された(本日の『日本経済新聞』朝刊/大機小機)。それを国内企業と組んで実現させたのが元日本代表の中田英寿氏だ。欧州産ワインの関税撤廃で日本酒の関税もなくなる。日本酒の渡欧が始まる。
●No.5548/9.7

「中国までに遺体を引き取りに行くのはイヤ。」
と、ある夫人。夫が中国出張で(強い酒で有名な)白酒(バイチュウ)の飲み過ぎで死んでも「遺体を引き取りに行きたくない」という話なのだが、同席した夫人の「夫はきっと中国の仕事で白酒の飲み過ぎで亡くなった」という話を受けて。女性だけの会話は辛辣と言う。
●No.5547/9.6

「働き方改革、不満足4割。」
民間の企業調査で「効果はあったが従業員の満足は得られなかった」企業が21%、「効果も満足感も得られなかった」企業が23%という結果(『日本経済新聞』本日朝刊)。効果も満足もあった企業は28%に留まり、時短に業務内容の見直しが伴わないのも一因とか。
●No.5546/9.5

「One size fits all.」
「若い内に作っても一生着られる」という意味の英語でKIMONOを説明した昨夜の「TOKYO FASHION EXPRESS」。ホラン千秋氏のアイルランド人の父は「締め付けられない」という理由で冬は“ちゃんちゃんこ”を愛用とか。そこがメリットだったか。
●No.5545/9.4

「働き方改革で帰宅早く?」
と本日の「日本経済新聞」朝刊。東京メトロ調査では、17時台以降で改札通過人数最多は18時台で、17-22時台が85万9千人と14年比6.6%増したのに対し、23時-終電は9万9千人と変化がなかった。企業との打合せで働き方改革が話題に上る事は多い。
●No.5544/9.3

「判断面。」
猪熊夏子・(株)セメント新聞社取締役の出演で同紙を見ていた久米宏氏が「半断面」を「判断面」と誤植した(株)ピーエス三菱の広告を指摘(本日の『久米宏 ラジオなんですけど』)。広告制作のデジタル化がもたらす典型ミスで私もたまに気づくが久米氏、容赦なし。
●No.5543/9.2

「ア〇ノミクスをさらに加速。」
という安倍議員の内閣改造記者会見の言葉に昨日の「日本経済新聞」朝刊/春秋は疑問を呈したが、加速なら日本は速度を上げる途上のはずで、低成長・個人消費停滞・賃金減少でバブル景気超えなど偽りだ。企業収益拡大や需給ギャップ好転と言われても景気実感に遠い。
●No.5542/9.1


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