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"できる限り毎日更新"を基本にあらゆるメディアで、 あるいは群衆の中で出合った「気になる言葉」をピックアップ。 すべて123文字で綴った日本語論・日本人論である。
★123文字による簡潔な情報伝達の文章スタイルは「知的所有権登録 187441号」を取得しています。
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2017年7月分
「最も強い言葉で非難する。」
28日深夜の北朝鮮による弾道ミサイル発射を受け、安倍議員はまたもこう述べた。この言い回し、「最も強い憤りを込めて非難する」ならまだ怒りが伝わる。しかし「最も強い言葉」は、ある具体的な言葉の描写なのに、その具体的な言葉は存在しないという矛盾を晒す。
●No.5510/7.31

「バブル期を超える。」
というポジティブな視点で「先月の有効求人倍率が全国で43年ぶりの高水準」というニュースを報じるのはもうやめてほしい(先日の『おはように日本』)。生産年齢人口が減少し人手不足解消が企業の喫緊の課題になる現在「雇用環境が改善」という説明も適当でない。
●No.5509/7.30

「ファミレスでの仕事。」
を余儀なくされた残業時間減の渦中にある電通社員(先日の『クローズアップ現代+』)。クライアントとの意識共有も進むが、受発注双方の合意なしに残業減は不可能だ。また例えば広告業をシフトで業務分担できる業界と十把一絡げで論じるが乱暴過ぎて話にならない。
●No.5508/7.29

「言うべき場所、言うべき言葉が熟成してきた。」
と自身が代表を務めた期間の民進党の変化を語った蓮舫議員(昨日の辞任会見)。2日前の桜井充議員の「離党も選択肢」という不用意な発言などこれと正反対の言動が過ぎる。会見時の「後ろから鉄砲を撃つ」という民進党の仲間割れ文化こそが支持率低迷の元凶である。
●No.5507/7.28

「セブン、シェア4割突破。」
と昨日の「日本経済新聞」朝刊。セブンイレブンの国内売上高シェアが4割を突破した。大手3社の品揃えを私は比較できぬが、文具が足りず臨時で買う事もあり“暮らし全般”の需要対応に期待する。しかし3社も1日客数は減、原因がドラッグストアの弁当&惣菜とは。
●No.5506/7.27

「歳出 5年連続青天井。」
と先日の「日本経済新聞」朝刊。財務省が各省庁に示す概算要求基準(シーリング)の上限撤廃で膨張した要求総額は100兆円超えの可能性が高い。日本以外の国が不思議がる国家財政の危機意識希薄のなかで、なぜ小手先の社会保障費削減策しか話題に上がらないのか。
●No.5505/7.26

「土用の丑湯。」
について紹介した「サルース」Aug.「土用の丑の日」に枇杷の葉や桃の葉などの薬草を煮て風呂に入れたり、海の潮に浸かる海水浴もこれに当たるとか。今年は本日と来月6日の2回あり「二の丑」と呼ばれる。ちなみに「土用」は立秋前18日間、忘れがちな歳時記。
●No.5504/7.25

「不実。」
という言葉を取り上げ「ずるい、逃げ腰、弁解がましい、ぬけぬけと」という印象を残すと述べた先日の「日本経済新聞」朝刊/春秋。コラムは南スーダンの自衛隊日報非公開を了承していた疑いがある稲田防衛相を指したが、議員は世の中で最も甘い環境に置かれている。
●No.5503/7.24

「極道すきやき。」
とは宇野千代著「私の作ったお惣菜」で紹介の葱や具を一切使わず高級ブランデーなどで上等牛肉を味付けした、これ以上の贅沢はないという意味で「極道」と名付けたすきやき(『メトロミニッツ』AUG)。挽肉だけのカレーなど、要は常識に捉われない調理法なのだ。
●No.5502/7.23

「感動飢餓。」
の状態に世の中はある、と語ったのは唐池恒二・JR九州会長(先日の『日本経済新聞』朝刊)。「昔と違い簡単に感動できなくなった」現在をその理由としたが、乗客から「もっと料金を高くしなさい」と言われる「ななつ星in九州」にある「感動」を味わってみたい。
●No.5501/7.22

「改造人事 派閥が皮算用。」
と昨日の「日本経済新聞」朝刊。各派閥が何人の大臣を獲得できるかに関心を高めているが、もう“衆院で当選5回以上、参院で3回以上”で入閣、という基準は止めるべきではないか。企業がそんな人事制度を設けたら衰えるし、そもそも資質に欠けた大臣の温床になる。
●No.5500/7.21

「醫。」
この「医」の旧字体を説明した昨日の「日本経済新聞」朝刊/春秋。「医」は「矢」を隠して置いた状態、「殳」はその矢を投げる意で、「酉」は傷口を清める酒だ。医療の「醫」は矢を投げ酒の力も借りて病魔を払う闘いを示すとか。日野原重明氏の姿そのものであった。
●No.5499/7.20

「SDGs.」
とは「持続可能な開発目標」を表す英語の頭文字のようだが、内容は平和・平等・貧困・環境・エネルギー・労働など既に重要かつ緊急の課題と認められている事柄で、この英字は背景にあればよいのでは、開発以前に日常の取組みであるべきでは、という疑問を拭えない。
●No.5498/7.19

「島にある学校。」
を「シマニアルガッコウ」と平板読みした後「島にある学校」と言い直した住吉美紀氏(昨日の『Blue Ocean』)。彼女だけではない、テレビのニュースでも頻繁に聞く、文を平板な“音”にする読み方だが、最初に平板読みした自身をどう理解するのか知りたい。
●No.5497/7.18

「熱中症になりにくい『からだ』づくり。」
と題し、キュウリやスイカなど夏の野菜や果物を勧めた「生活と自治」7月号。薬膳の観点で言うと五気の「寒、涼」の性質をもつものが多く、熱を冷まし水分を補う効果がある。暑い、暑いと言う前に、こうした旬を大切にする食生活を蔑ろにしていないか考えるべきだ。
●No.5496/7.17

「叩く。」
という動作に人間の感性のアンテナを見た。14日の「おはよう日本」は“貴婦人”の愛称で知られる蒸気機関車C571の整備士がネジの緩みを叩いて調べ(高音は正常)、新潟の「八色スイカ」は叩いて糖度をチェック(低温が高糖度)。缶詰にも「打検検査」がある。
●No.5495/7.16

「伝え方が9割。」
の佐々木圭一氏が本日の「助けて!きわめびと」に登場。番組企画だから安易なのは分かるが夫婦間の諍いを伝え方=会話術で収めるのは根本策ではない。唯一、人間関係の常識など超越した間柄だから夫婦なのだ。言葉に腐心していては3組に1組の離婚率は下がらない。
●No.5494/7.15

「骨太方針に批判続出。」
と本日の「日本経済新聞」朝刊。経済同友会のセミナーで政府の誤魔化しとも言える「対GDP債務残高比率」を「GDPが増えれば借金を増やせる言い訳に使われる恐ろしい指標」(武藤・商船三井会長)など強い批判が相次ぐ。消費税増税削除だけでも姑息な安倍流だ。
●No.5493/7.14

「拡散。」
とはツイッター上の引用ではない。先日の「日本経済新聞」ではモスル解放宣言を受け、ISは地下に潜り世界に拡散するという意見を報じた。欧州の刑務所で知り合いテロの実行犯になる若者もおり、保護主義拡大に差別を感じ憎悪が膨らむ。世界は際限なき闇に入った。
●No.5492/7.13

「べっぴんハモ。」
とは餌となる小魚や甲殻類が豊富な紀淡海峡と鳴門海峡の間で育ったクチバシが短く太った鱧(先日の『日本経済新聞』朝刊)。一説によると名の語源は鋭い歯で何でも「食む(はむ)」から来ているとか。約3500本の骨を切る手法が江戸期に見い出され人気となった。
●No.5491/7.12

「財政ポピュリズム。」
と安倍内閣を批判した先日の「日本経済新聞」朝刊/大機小機。基礎的財政収支の20年度黒字化は甘い見積りでも絶望で知らぬ間に都合よく目標を変えたがギリシャでさえ黒字化達成しているとか。許せないのは財政危機に触れずに教育無償化等を口走るペテン師ぶりだ。
●No.5490/7.11

「人口動態調査。」
の最新版(本年1月1日)が発表された(先日の『日本経済新聞』朝刊)。人口は8年連続で減少し前年比約30万人減は過去最大、出生数約98万人は初の100万人割れ。安倍内閣は、人口が雇用を求め人が流れる3大都市圏に集中する事態を無視し手柄を誇るのみだ。
●No.5489/7.10

「見ない化。」
と安倍内閣を批判した菅野幹雄氏(先月の『日本経済新聞』朝刊)。「見ない」のは国民生活はじめ様々あるが氏は超高齢社会下での財政健全化を指摘。17年の骨太の方針から19年の消費税増税の記述が消えた。曖昧な成果を誇る時は都議選敗北以前に終止符を打った。
●No.5488/7.9

「勝つために
 都民ファーストに一緒に行こう。」
健気にも民進党を離党せず一人区で惜敗した松下玲子元都議はと同僚議員にこのように誘われたと発言(先日の『JAM THE WORLD』)。都民フ当選議員中の議員経験者の約7割が民進党出身だが、幹事長は極右だ。「それでは“選挙ファースト”だ」の言葉は重い。
●No.5487/7.8

「変わるサッカーの姿。」
と題しプレーが止まる度に10秒ほどCMアナウンスが流れるフィンランドリーグの試合を紹介した吉田誠一氏(先日の『日本経済新聞』朝刊)。IFAB(国際サッカー評議会)は30分ハーフにしプレー停止中は時間を止める案を検討中とか。また張本勲氏が怒りそう。
●No.5486/7.7

「高濃度乳房。」
とは4種ある女性の乳房の乳腺密度で上位2番目までの乳房を指す(昨日の『日本経済新聞』朝刊)。乳がん検診でがんが映りにくく厚労省が6月の有識者検討会で通知のひな型を作って以来、NHKでも報じた。一部自治体調査では40歳以上の4割が該当とか、注意を。
●No.5485/7.6

「ないからです。」
安倍議員の「こんな人たちに負ける訳にはいかない」という有権者批判に「全く(問題が)あると思いません」と答えた菅さんに理由を質した望月記者にこの対応。理由とは物事の判断理由だ。この官房長官は「こんな人」をどう捉えたかが問われたのに、またも根拠不在。 
●No.5484/7.5

「国会国語。」
日本語として誤解しようもない発言を「誤解されかねない」と歪め、「真意が伝わっていない」と弁明して新たな真意をでっちあげる、どう見ても日本語を使って生きて来たとは思えない自民党各議員に、パネルで発言を見せて文法的に質問する「国会国語」を提案したい。
●No.5483/7.4

「少人数×現場主義=就職力。」
共栄大学のキャッチフレーズだが、中小規模の大学の多くのアプローチはこの表現で一括できそう。また「少人数」を何かに置き換えれば大規模人気私大も大差はない。しかしこの「現場主義」が曖昧だ。これはビジネスの現場に必要なスキルや疑似体験ではないはずだが。
●No.5482/7.3

「世界一の長寿国。」
「世界保健統計2016」で日本が男女平均寿命83.7歳で1位に。南アフリカ(62.9)、ウガンダ(62.3)、アフガニスタン(60.5)、ルワンダ(66.1)、イラク(68.9)とデータが表す紛争国の低さが悲しい。北朝鮮(70.6)をどう見るか。
●No.5481/7.2

「ラーメンの語られざる歴史。」
によると「明治維新時に来日した中国人商人がもたらした」らしく、ドラマで新たに武田鉄矢氏が扮する水戸門が日本人で初めて食べたのは俗説と言うが、「新横浜ラーメン博物館」は「水戸光圀が日本人として初めて中華麺を食べる」と記載。要は定義をどこに置くかだ。
●No.5480/7.1


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