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"できる限り毎日更新"を基本にあらゆるメディアで、 あるいは群衆の中で出合った「気になる言葉」をピックアップ。 すべて123文字で綴った日本語論・日本人論である。
★123文字による簡潔な情報伝達の文章スタイルは「知的所有権登録 187441号」を取得しています。
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2017年5月分
「リカーリング。」
とは「循環する」意味の英語で製品販売後も安定した顧客基盤から継続的に収益を挙げるビジネスモデル(先日の『日本経済新聞』朝刊)。20年ぶりの最高益で復活を目指すソニーもプレイステーションでの有料会員サービスなどこの分野が収益の殆どを占めるとの声も。
●No.5449/5.31

「熱意ある社員。」
の日本企業での割合は6%で米ギャラップによる企業世界調査で139か国中132位 (先日の『日本経済新聞』朝刊)。不満をまく無気力な社員は24%、やる気のない社員は70%に達した。業務効率化の名で「仕事」それ自体の価値が貶められている影響ではないか。
●No.5448/5.30

「ありのすさび。」
の意味を「一緒にいるのに慣れて相手の存在を意識せず、なおざりにする事」と説明した27日の「読売新聞」朝刊/編集手帳。この言葉を明治「カール」の東日本での販売中止と絡めた。68年発売のロングセラー商品だが、確かに最近はその存在を意識していなかった。
●No.5447/5.29

「不可能物体。」
とは、木の矢が刺さったコーラ瓶や、ボルトで穴を開けたトランプの束が入った瓶など、一見作るのが不可能なのに何らかの方法で人間の手で実現させた物体だ(先日の『日本経済新聞』朝刊)。作者は成功させた方法を言わないのが不文律らしいが、方法を知りたくなる。
●No.5446/5.28

「364と600。」
は89年と現在の私立大学数だ(25日の『日本経済新聞』朝刊/大機小機)。少子化の世に増え続ける私大に首を傾げ続けたが明らかに奇異だ。入学案内の仕事で優秀な学生を見続けてきたが、米国に比べ格段に劣る勉強時間は目標なき大学生活が原因なのは間違いない。
●No.5445/5.27

「テロとの戦いに必ず勝つ。」
とトランプ(昨日の『マイあさラジオ』)。NATO首脳会議で防衛費増額も迫ったが、軍事力で深い憎しみを断ち切る術を論理的に語る事はできないだろう。「テロに屈しない」は指導者にとって一番容易な言葉で、テロを解決に導く糸口を熟慮し議論し実行してほしい。
●No.5444/5.26

「コンパクトシティ。」
とは都市機能や居住地域を凝縮し行政効率を高める街づくり。人口が今後20年で2割強減る青森県弘前市は、JR駅とバス停留所から数百mの範囲を居住地域と定めリノベーションも進行(先日の『日本経済新聞』朝刊)。公共交通網も不可欠だが超高齢社会の選択肢だ。
●No.5443/5.25

「第二、第三のイスラム国が出てくる。」
と飯田泰之氏(本日の『TIME LINE』)。英国のコンサート会場の爆弾テロでISの犯行声明を受けた言葉だが、経済格差などによるマイノリティの生き辛さを否定できないと指摘。シリア内のIS情勢をゲームの如く報じるのは空虚だ、貧困と差別を見つめるべき。
●No.5442/5.24

「江の島。」
と言えばサザンの曲にも出る湘南の人気名所で江島神社は初詣でも賑わう。24年間、年4回以上通う私はここ数年の観光投資に目を見張る。設備充実に加え現在「春色体感フェスティバル」「ハーバーフェスティバル」「大道芸フェスティバル」のチラシが小田急の駅に。
●No.5441/5.23

「コレステロール。」
と聞くと敬遠されがちだが、脳の65%が脂肪、その4分の1がコレステロールで非常に重要と江部康二氏(昨日の『マイあさラジオ』)。コレステロールの多い食品を食べても血中コレステロールが高くなる調査結果は皆無で卵も制限なく食べてよいとも。常識は変わる。
●No.5440/5.22

「日本食品海外プロモーションセンター。」
とは、日本の農産物輸出拡大に向け今春発足した官民混成の支援団体(先日の『日本経済新聞』朝刊)。2016年に菓子・日本酒・牛肉・緑茶・味噌・米・苺が輸出額の最高を記録した。海外の品種登録、模倣品対策、風評被害の防止など支援は他国に比べ遅れがちとか。
●No.5439/5.21

「東京への大学の偏在。」
東京は総生産額が鳥取県の53倍、北海道や福岡の5倍、また卸・小売業の従業員数の17%を占める(本日の『日本経済新聞』朝刊)。よって学生の多くは就職機会を求め東京の大学に進学する。対策は「地方経済の活性化」と言うが、内閣の“地域活性化”は名だけだ。
●No.5438/5.20

「LINEのおきて。」
と題した林真理子氏のコラム(『ODAKYU VOICE』5月号)での「電車や飛行機の中ではどうしてもいじってしまう」という告白に、生活を浸食するスマホの存在を改めて認識。私は機内では使わず電車内では3回に1回ほど。自由だが満員電車では止めるべきだ。
●No.5437/5.19

「俗語。」
は若者言葉・業界用語・隠語・卑語(卑わい語)・流行語・口頭語(話し言葉) と米川明彦・梅花女子大教授(本日の『日本経済新聞』朝刊)。戦前の「ドッペる(落第する)」から70年代の「マジ(真面目)」まで世相と関連。俗語はいいが誤発音は言語機能を損なう。
●No.5436/5.18

「サッカーはおれの夢だ!!」
という「キャプテン翼」の言葉が大好きだというシリア出身のウバーダ氏(本日の『おはよう日本』)。子供たちのためにこの作品のアラビア語翻訳を手がけた経緯が、母国の内戦激化で帰国不能になったからとは皮肉だ。シリアの親しみやすい国民性は意外でいつも驚く。
●No.5435/5.17

「金田話法。」
共謀罪審議で「議員のご質問は○○と認識しております」と言う金田法相の無駄な答弁を荻上チキ氏がこう揶揄(昨日の『Session-22』』)。約30時間の暗黙の法案審議時間で立法化される国会と頑なに内閣支持する国民の間で日本は風刺小説の如く歪みゆく。
●No.5434/5.16

「止まらぬ人口減。」
と「日本経済新聞」本日朝刊。100万人割れの県は10県で、96年と比較し2桁の人口減も10県。武蔵小杉を中心とする転入者増が脚光を浴びる川崎市だが、主因となるタワーマンションが空室となる将来をどうするのか、単に人を奪い合うだけの日本に未来はない。
●No.5433/5.15

「回しかける。」
とは調味料などを全体に行き渡るよう円を描くようにかける事だが、先日の「クローズアップ現代+」のレシピサイト担当は「調理を楽しむ」ために省略すると発言。これは説明側のスキルと見る側の情報リテラシー不足と言うべき。結婚して初めて調理した私ですら行う。
●No.5432/5.14

「最初にフィクションがあって、
 現実がある。」
と冲方丁氏(本日の『マイあさラジオ』)。「『青い地球』と言うが外から地球を見た事はない」という事実から基本にフィクションがあると語る。今はこのフィクションが悪意で操作されると指摘したが、現代は災禍と希望が混じるパンドラの箱を開けた事態に陥ったか。
●No.5431/5.13

「リーガルテック。」
とはITを駆使した法律関連サービスでLINEと同じ感覚で弁護士と相談できるアプリも登場(先日の『日本経済新聞』朝刊)。法律事務所を訪れる敷居の高さを、あたかもQ&Aサイトに質問する感覚でやわらげる。背景に弁護士の営利業務の届出制移行(03年)も。
●No.5430/5.12

「1年後にスマートフォンが出てきた。」
と取材で耳にし、関連するのでスマホ元年を調べると「00年前後の新聞記事に高機能携帯電話とほぼ同義でスマートフォンという言葉を使用」とあった。私も02年にNTTドコモの通信端末「シグマリオン」を買ったのを思い出したが定義が分かれ元年の断定は難しい。
●No.5429/5.11

「pref.」
は英和辞典では「接頭辞=prefix」だが、「pref 略」と検索しても「県= prefecture」の説明のみでprefixは単語のみ示されるが気づかない。これは都道府県庁WEBサイトURLにprefが入る背景もあるがネット情報の偏りを示す一例だ。
●No.5428/5.10

「双方向でコミュニケーション
 できるのが、ネットのいいところ。」
と津田大介氏(昨日の『JAM THE WORLD』)。何かしらの情報交換は可能だが、表情も音声も伝わらないから同じ言葉でも気持ちは通じず、知識・経験の不足に自覚がない相手とのやりとりは収拾がつかず、これをコミュニケーション“できる”と言うには程遠い。
●No.5427/5.9

「歯車になる、ってスゴいこと。」
とマンボウやしろ氏(本日の『Skyrocket Company』)。歯車になるには自分の力が集団内で機能していなければならないから努力が必要だし、歯車の一つとして、つまり集団の一員として生きる能力は誰もが備えている訳ではなく、少なくとも私にはない。
●No.5426/5.8

「お前ら帰れ!」
と言うと今のアシスタントディレクターは本当に帰るらしいと関根勤氏(本日の『ボクらの時代』)。額面通り解釈し「やめなければいけない程の事をしたという最上級の表現だと理解できない」と嘆く。最近の歌詞が説明過剰の理由の一つはこの想像力の衰退ではないか。
●No.5425/5.7

「顔ヨガ。」
とは「自分の力で意識的に顔の中から筋肉を動かして鍛える」と講師の間々田佳子氏(本日の『SEASONS』)。自身の顔の筋肉が垂れた頃「顔も筋トレしたらどうにかなるかも」と始めたとか。例えば唇を丸くすぼめタコのように出す。まず眉間のシワを直す事から。
●No.5424/5.6

「ロボネコヤマト。」
はヤマトとDeNAが実証実験を進める再配達防止システム(昨日の『日本経済新聞』朝刊)。受取人が10分刻みで指定した時刻と場所に配送車が着くが、路上受取りでも構わないとか。2割に達した再配達対策だが、無人配送も検討中と、人出不足とITの対決が続く。
●No.5423/5.5

「一人の歌い手が40年も50年も
 時代を背負って立つのは無理ですよ。」
と舟木一夫氏(先日の『ザ・インタビュー 〜トップランナーの肖像〜』)。そこでご自身は同世代にお客様を絞り込んだ。これを聞き例外として浮かんだのが桑田圭佑氏。サザンオールスターズが78年デビューだから今年で39年だが、朝ドラのテーマ曲を担当する勢い。
●No.5422/5.4

「オフグリッド。」
とは電力会社の送電網(grid)から外れる(off)つまり送電を断ち電気を自給すること。「生活と自治」(5月号)で紹介の家族は240万円で発電設備を設けて暮らし、晴れなら掃除機・洗濯機を使った後で電気代を心配せず長時間の煮込みを作る日々を過ごす。
●No.5421/5.3

「日本人てそんなに休みたいかね。」
とゴールデンウイークを前に太田光氏(先日の『爆笑問題の日曜サンデー』)。「俺は仕事が好きだからね」と言ったが、調査をしたら「休めるだけ休みたい」という層が多くを占めるか。ただ「働き方改革」以降「働く」ことの価値に光が当てられる事が全くなくなった。
●No.5420/5.2

「江戸っ子って、結構、目出たいもの
 金って結構好きじゃないですか。」
と言われて「そうですね」と答えられる人は何人いるか(先日の『〜癒・笑・涙・夢〜夕焼け酒場』)。「きんつば」の名の由来を問われての専門店・店主の言葉だが、この「じゃないですか」言葉、日本人の手順を踏んで説明する能力の低下という見方もできると感じた。
●No.5419/5.1


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