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"できる限り毎日更新"を基本にあらゆるメディアで、 あるいは群衆の中で出合った「気になる言葉」をピックアップ。 すべて123文字で綴った日本語論・日本人論である。
★123文字による簡潔な情報伝達の文章スタイルは「知的所有権登録 187441号」を取得しています。
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2016年12月分
「傷みなしに格差を解消できる魔法はない。」
と結んだ先日の「日本経済新聞」朝刊/大機小機。格差拡大で排外主義や国粋主義が起きた1930年代と現代を比べたが当時は各国の財政が健全だった。安倍議員の嘘を衝くツイートが目立つが客観的・論理的にみて嘘なのだから仕方がない。そして痛みを全く論じない。
●No.5299/12.31

「マンションポエム。」
の独自の世界を笑った大山顕氏(先日の『Blue Ocean』)。スペイン・アンダルシアと東京・赤羽の物件を結び付けたコピーに「共通点は『あ』だけ」と断言したが、この物件、当地の建築様式を設計思想に採用しておりマンション名にも入る。失礼と言うべきだ。
●No.5298/12.30

「赤酒。」
は木灰を加えることで甘みと保存性を加味した熊本の酒(先日の『日本経済新聞』朝刊)。弱アルカリ性になりブドウ糖が褐色になるためこの名となった。地元では屠蘇にも用いられるが、先の震災で甚大な被害を受けた酒造会社の懸命の努力で正月の出荷が可能となった。
●No.5297/12.29

「真珠湾攻撃。」
の後、カリフォルニアなどに住む日系人約12万人が砂漠に設置された強制収容所に移送されたと振り返った昨日の「日本経済新聞」朝刊。安倍議員とオバマ米大統領の真珠湾訪問が注目されるが、トランプ氏の発言の先にあるのは、この収容所の思想にも似た人種差別だ。
●No.5296/12.28

「加熱式たばこ。」
のフィリップモリスジャパン30段新聞広告に、たばこメーカーの熱意を感じた。葉を燃やさずに熱すると煙が出ず臭いも減るため、300人以上の科学者と技術者が研究開発を進めているとか。そうなれば「煙草」という熟語も消えるか。臭いがどこまで減るか気になる。
●No.5295/12.27

「メンソレータムとメンターム。」
前者のリップクリームを買うつもりで後者を買っていた。後者は近江兄弟社の商品で、同社は日本で最初に前者の販売権・製造権を保持していたが倒産で手放したのにメンタームの商標と製造設備を保有していたがために現在に至る。しかしこのパッケージがよく許された。
●No.5294/12.26

「シンギュラリティー。」
とはインターネットでは「技術的特異点」と説明されるが「AI=人工知能が人間を超えた知性をもつ」と本日の「日本経済新聞」で説明。同紙では柳井正・ファーストリテイリング社長も河村泰貴・吉野家ホールディングス社長も同じくAIの活用を唱えた。必須課題だ。
●No.5293/12.25

「渋谷は60年前から工事中でした。」
とジェイ・ウォーリー・ヒギンズ氏(本日の『おはよう日本』)。1956年に駐留アメリカ軍軍属として来日して以来、日本各地の鉄道の撮影を行う鉄道写真家だが、当時は都電の工事をしていたとか。迷路のように通路が張り巡らされる渋谷駅だが、変化は終わらない。
●No.5292/12.24

「Post-truth.」
とは英国のオックスフォード大学出版会が選んだ今年を表す言葉で「客観的な事実や真実が重視されない時代」を意味する(本日の『日本経済新聞』朝刊)。もちろん英国のEU離脱や米大統領選のトランプ勝利を指すのだが、今年、日本で通過した重要法案にこそ似合う。
●No.5291/12.23

「ただの昼飯はない。」
という言葉を経済学の大原則と書いた本日の「日本経済新聞」朝刊。「そんなうまい話はない」の意味と思うが「政府支出が増えても成長率が高まり税収増となり心配ない」という主張をその例に挙げた。安倍議員は全て「ただの昼飯」で騙せると高を括り不審極まりない。
●No.5290/12.22

「このようなテロ行為は断じて容認できません。」
とドイツで起きたクリスマス市のテロで菅さん(昨日の『TIME LINE』)。無論その通りだが、用意された紙をただ読んでいるだけで言葉に全く血が通っていない。「官房長官の会見などそんなもの」で済ませてよいのか。この方の言葉は全てに傍観者の冷気が漂う。
●No.5289/12.21

「バタフライハグ。」
とは、不安やトラウマ、憂鬱感などを意識しながら数秒間、腕を胸の前で交差させ手のひらで自分の肩を交互にたたくことで解消する方法で子供にも有効とか。本日の「ニュース シブ5時」では、配偶者とのスキンシップがとれない人向けに紹介していたが、これは悲しい。
●No.5288/12.20

「公認サンタクロース。」
とはグリーンランド国際サンタクロース協会認定のサンタで、施設などの子供に贈り物を配る活動を行う(本日の『日本経済新聞』朝刊)。日本ではパラダイス山元氏が唯一の公認。体重120キロ以上で子持ち、運動能力とサンタ語力などの試験を受け合格という難関だ。
●No.5287/12.19

「不適切。」
とはそもそも「その場や物事に相応しい」意味の「適切」の否定だから「(あり得るが)相応しくない」意味だと思うのだが、暴力団に便宜を図った社員を「不適切」と言ったフジTVのように、倫理に反したり法から逸脱した際にも使う隠れ蓑のような悪意に満ちている。
●No.5286/12.18

「声に出して読めないメール募集。」
と本日の「久米宏 ラジオなんですけど」。つまりそれほど恥ずかしい秘密の話なのだが、このメールを黙読するという番組企画を発表。恐らく読んだ後は久米氏独特の会話術で盛り上げるのだろうが、挑戦的で面白い。ラジオもだが、テレビもまだまだ可能性があるはずだ。
●No.5285/12.17

「検索サイトの上ばかり見ていませんか?」
と題し「おまとめサイト」への過信を戒めた昨日の「あさイチ」。「医療は医療関係者のサイト」と助言したが、一つの病の見解にも医師で差がある。政府機関や公式サイトは信頼するしかないが、それも含め最低10〜15サイトの内容を比較しないと確証は得られない。
●No.5284/12.16

「副業・兼業。」
が「働き方改革」で議論されているとか(昨日の『日本経済新聞』朝刊)。ただ、(減らせと言っている)労働時間は増えるし、時間外になるのに副業への時間外手当は矛盾がある。副業を行ってきた身としては、日陰からよりオープンになるのは歓迎だが法適用外になる。
●No.5283/12.15

「Jリーグカップ。」
と「ルヴァンカップ」を変えて伝えるNHKは、なぜ「スルガ銀行カップ」はそのままなのだろう(本日の『マイあさラジオ』)。料理番組でジュースのブランドを隠す一方、コンビニの店頭看板は堂々と映す。富士通のPC事業撤退への執拗な報など方針がないに等しい。
●No.5282/12.14

「2007年生まれの平均年齢は105歳。」
とロンドンビジネススクール教授のリンダ・グラットンが発表したと崔真淑氏(本日の『マイあさラジオ』)。日本の100歳以上人口は65,000人に上るそうで今後、年金支給年齢が上がることは確実だ。ドイツでは69歳支給が論議されているとか。耐えられるか。
●No.5281/12.13

「党の支持率は上がっていない。」
と蓮舫・民進党代表に質問した本日の日本経済新聞。もちろん上がっていないが「(代表として)落第点か」と早急に結果を求める視点では日本の現状は見られない。若い世代を中心に広がる保守的傾向をいかに分析するのか。日本を左右する停滞した精神構造の根は深い。
●No.5280/12.11

「焼き鳥を串から外すか、外さないか。」
がネット上で議論されているとか(昨日の『GOLD RUSH』)。外すと味が落ち「外したら殺す」とカウンターに記された焼き鳥屋があるとしても、その人にとってそれが心地よいなら、むしろ味わいが増す、という見方もある。まして複数名なら食べやすさも高まる。
●No.5279/12.10

「下剋上。」
はいつでも死語になりそうなのに年間首位が下位チームと改めて1位をかけて戦うJリーグの「チャンピオンシップ」とプロ野球の「クライマックスシリーズ」のお蔭で毎年必ず使われるので死語にならない。だが6チームの半分に1位の資格があるプロ野球はインチキだ。
●No.5278/12.9

「カジノの収益をカジノ依存の
 人の治療に充てる
 ウィンウィンの関係。」
とカジノ法案の審議で自民党議員が言ったと知る(昨日の『TIME LINE』)。自民党議員は言葉の意味の半分程度を全てのように言う事に過ちを感じない。6時間の審議で「議論は尽くされた」と言うのも同様だが、非論理的な常套句が罷り通る国会に期待は無駄だ。
●No.5277/12.8

「日清食品、20年ぶり新工場。」
と本日の「日本経済新聞」朝刊。「新しい領域を創出すれば日本の胃袋は縮まない」という自信に驚く。確かに15年の国内即席麺生産量は12年比で3%増だ。個食化が定着し、パン・菓子・冷食も伸びるが、いくら健康機能を謳ってもこの流れは不健康に向かっている。
●No.5276/12.7

「20cn空け。」
と私が呼ぶのは、電車の座席に座る際に隣の人と20cm空けて座る事で、これが多くの場合詰められずにそのまま残り一人座れるスペースを消してしまう。現代人の多くは他人にぶつかるのは平気なのに触れ合うのが嫌いで横にも並ばない。座るなら一人分空けて座ろう。
●No.5275/12.5

「名門中学のサッカー部でも1校で
 チームが組めない。」
先日聞いた静岡市在住の叔父の言葉だ。静岡県企画広報部の人口推計では05年比で40年は81.4%に減少。御前崎市発静岡駅方面のバスは減少の一途だ。60万人台の現実と違う「90万の県民」の歌詞が島根に合わないと報じられたが日本を直視すべき時期にある。
●No.5274/12.4

「英語の影響力が弱まるベクトル。」
があると寺澤盾・東京大学大学院教授(本日の『日本経済新聞』朝刊)。グローバル化の進行が生むナショナリズムの台頭、米国でのヒスパニック増加、英国のEU離脱による英語の地位低下、インターネット上での英語の割合減などが要因だが、流れは基本的に多様化だ。
●No.5273/12.2

「お櫃(ひつ)。」
ご近所のカフェで店主とこの話になったのだが、偶然いた大学生からは「それ何ですか?」という声が。炊いたご飯を入れる木製の容器だが、確かに実家でも今は使わない。ご飯が冷めてもおいしい、というメリットがあるのだが、かくの如く日本文化は消失していくのか。
●No.5272/12.1


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