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"できる限り毎日更新"を基本にあらゆるメディアで、 あるいは群衆の中で出合った「気になる言葉」をピックアップ。 すべて123文字で綴った日本語論・日本人論である。
★123文字による簡潔な情報伝達の文章スタイルは「知的所有権登録 187441号」を取得しています。
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2016年9月分
「東京・晴海の選手村から半径8キロ圏内に、
 競技会場の85%が収まる。」
という提案を聞いたとき、だからこその東京なのだと思った。しかし次々に都外に競技場が移された。小池都知事が進める見直し案に水泳競技場の「辰巳水泳場」改修がある。そもそも3013憶円という当初予算は、こうした既存施設改修なくしてあり得なかったはずだ。
●No.5219/9.30

「春香クリスティーン氏。」
が「日本経済新聞」本日朝刊で「蓮舫さんより小池都知事の方がよっぽどパワーがあり、野党第一党党首のようなイメージ」と発言。他にも「提案が足りなかった」との声多し。パネルを使い具体的にやるべきだ。「再配分」の理念をどう国民に知らせるかハードルは高い。
●No.5218/9.29

「2半期連続のマイナス。」
関東の有力企業の景況感だ(本日の『日本経済新聞』朝刊)。安倍議員は常に有効求人倍率改善と実質賃金増加を言うが「有効求人倍率は人手不足の深刻化であり低賃金分野での超過労働需要。求職者の減少も大きい」と野口悠紀雄氏。人々から景気のいい話は聞かれない。
●No.5217/9.27

「しばらくホテル暮らしだった。」
とは刑務所にいた時期を表す隠語(本日の『日本経済新聞』朝刊/春秋)。コラム子は、歴史的建造物の刑務所を改装したプリズンホテルについて語るが、この言葉、健康に配慮した3食が供され体操やテレビ観賞の時間があり仕事もあり資格も取れる刑務所にむしろ近い。
●No.5216/9.26

「第3次焼きそばブーム。」
と昨日の『日本経済新聞』朝刊。添加物不使用やナポリタン、イカスミなどの味の選択肢拡大が潮流に。第1次は「ペヤングソース焼きそば」を初めとする即席麺発売期、第2次がB-1グランプリで「富士宮やきそば」の優勝を初めとする“ご当地焼きそば”注目期とか。
●No.5215/9.25

「30・10運動。」
とは宴会開始後30分と終了前10分を“食べる時間”とし幹事が「席に着いてお召し上がりください」と呼びかけ食品ロスを減らす取組みで「サンマル・イチマル運動」と読む(昨日の『日本経済新聞』朝刊)。日本の食品ロス632万トンは世界の食料援助料の2倍だ。
●No.5214/9.24

「ら抜き言葉。」
の使用が多数派になった2015年度文化庁「国語に関する世論調査」を取り上げ、「らを入れるのが正しいという記述は遅れている」と語った小田嶋隆氏(昨日の『TIME LINE』)。しかし「柿」を見ながら「牡蠣」と言う昨今の平板読みは意思疎通をの害となる。
●No.5213/9.23

「迎骨(げいこつ)。」
とは遺骨を引き取って共同墓に葬り供養するサービスだが、昨日の「クローズアップ+」で初めて知る。さらに遺骨を郵送し寺社に供養を依頼するサービスもあるらしい。血縁による縦の結び付きが希薄化する社会が背景と言うが、折しも秋のお彼岸、私も他人事ではない。
●No.5212/9.22

「常にベンチの前で
 選手(の動作や位置を)を見ている。」
と、25年ぶり優勝の広島東洋カープ・緒方孝市監督を評した古葉竹識氏(昨日の『日本経済新聞』朝刊)。同チームを3回の日本一に導いた名将は現役監督時「一度も座らず端から見ていた」。今季の監督達のベンチの姿を浮かべたが、少なくともヨシノブは立っていた。
●No.5211/9.21

「ケトン体。」
とは、人間のエネルギーであるグルコースが枯渇した場合に、脂肪が燃焼することで作られる代用エネルギー。インテル・ミラノの長友佑都選手はスタミナをつけるためと脂肪が少なく筋肉が多い身体づくりのために、炭水化物を摂らずにケトン体を作るダイエットを行う。
●No.5210/9.20

「石川県・神子原(みこはら)地区。」
のコシヒカリは魚沼産同銘柄米の都内店頭価格より5キロ当たり1千円も高く、全国から視察団が訪れるとか(先日の『日本経済新聞』朝刊)。ローマ法王庁に持ち込み頼んだという羽作市の発想と努力は素晴らしい。何かコンペの勝ち負けに通じる姿勢を学んだ気がする。
●No.5209/9.19

「読み取る力を磨くという意識はない。」
と「読み書き能力」と訳されるリテラシーについて語った小田嶋隆氏(先日の『タイムライン』)。是枝裕和著「映画を撮りながら考えたこと」に絡め言及したのだが、胃カメラ前日の注意への庶民の対応力低下を本欄で嘆いたのは8年前だ。いかに磨くか、は緊急課題だ。
●No.5208/9.18

「慇懃無礼。」
とは言葉遣いや態度が丁寧過ぎるが故の無礼でQ&Aサイトに多い印象がある。メール文で「ご教示願います」という表現が目立つが、立場が同等かむしろ上の場合に使う際は微妙で、「私が正しいと思うが」という意識で使えばこれに当たる。「教えてください」でいい。
●No.5207/9.17

「ハイスクール!奇面組。」
を平板読みした浜崎美保氏に、ハイスクールの「ハ」にアクセントを置いて言い直させたマンボウやしろ氏(昨日の『Skyrocket Company』)。世代が違うのが原因ではない。多くの単語の組み合わせがひと塊りで平板読みされている。言い直すのは珍しい。
●No.5206/9.16

「高齢者向けの買い物支援。」
を私鉄各社が拡充と昨日の「日本経済新聞」朝刊。京急はスーパーへの送迎バス、小田急は食料品の宅配や家事手伝い相談、京王は移動スーパーや健康相談を拡充、阪急阪神は買い物付添・代行を開始。沿線住民の囲い込みが狙いだが、ターゲットに高度にマッチしている。
●No.5205/9.15

「基本的にはCS(クライマックスシリーズ)は
 必要ない。」
と山本昌氏(昨日の『日本経済新聞』朝刊)。終盤の巨人の失速は「『2位でもいいや』というぬるさにあったのでは」とも指摘。巨人が広島に勝つ事態を懸念する解説者は多い気がする。少なくとも氏の言うゲーム差により2勝以上のアドバンテージなどの規則は必要だ。
●No.5204/9.14

「液体民主主義。」
とはインターネットを使った政治決定のシステムとか(昨日の『タイムライン』)。「海賊党」なるドイツの政党内で実績があると言うが、話題は投票や権利移管のシステムばかり。不特定多数の間で情理を尽くす議論がインターネットで果たして可能か斬り込んでいない。
●No.5203/9.13

「ファッションディレクターって何ですか?」
という太田光氏の質問に「えっ、そこからですか」という受け答えはなかった、藤岡篤子氏(昨日の『爆笑問題の日曜サンデー』)。部外者でこの用語を端的に説明できる人間は数少ないはず。また毎日使う言葉も、それが業界用語なら部外者には理解不能と留意すべきだ。
●No.5202/9.12

「最も強い言葉で非難する。」
北朝鮮の5回目の核実験に際し、こう言った安倍さん。スピーチライターが間に合わなかったか。「強い言葉で非難する」という日本語はあまりに稚拙で不完全だ。本来は、相手が「強い、手厳しい」と感じる言葉を独自に単語を選び、組み立て、非難すべきではないのか。
●No.5201/9.11

「つくりながら、つくろいながら、くつろいでいる。」
という、林真理子氏が東京コピーライターズクラブ新人賞を受賞した西友ストアのキャッチフレーズを脚本家の中園ミホ氏が紹介している(本日の『日本経済新聞』朝刊/交遊抄)。中園氏が林氏の大学の後輩で親交があったとは知らなかった。月に一度の交流、羨ましい。
●No.5200/9.10

「自分の意見は言わないようにしている。」
と某アパレルブランドの社員を皮肉った方がいた。だから面白い企画ができない、と。先日の「日本経済新聞」で安倍議員による同一労働同一賃金、長時間労働是正などの「働き方改革」が第3の矢と主張していたが、それはともかく上意下達を覆すマインド改革も重要だ。
●No.5199/9.7

「どこにも民主的なシステムは存在しない。」
と内田樹・神戸女学院大学名誉教授(『生活と自治』9月号)。この「民主的システム」とは「成員たちが情理を尽くして議論し落とし所を探る」こと。教授は企業も学校も部活もトップダウンだから政治家の非民主的な行為を普通だと考えると指摘。怖ろしいが合点した。
●No.5198/9.6

「35歳からのぶっちゃけ婚活。」
を30代後半のキャリア女性が対象の「DOMANI」10月号が特集。14年度内閣府調査で結婚は「必ずした方がいい」14.0%、「できればした方がいい」54.1%。この「できれば」に「私が違うが」が含まれるとみるが「結婚したい」の本当の分水嶺は何%?
●No.5197/9.5

「輸入して食べ残す不思議な国。」
つまり日本の矛盾を衝いた上田敬子・日本女子大学家政経済学科教授(『生活と自治』7月号)。食品と食品原料合計で約5500トンを輸入し約500〜800トンが食品ロスに。企業は食品廃棄の実態を隠蔽し、消費者は平気で捨て、食べ残す。貧困でなく放蕩三昧だ。
●No.5196/9.4

「サンドイッチ。」
トップスと靴、スカーフとバッグ、帽子とベルトなど、2つのアイテムの間に違う色をはさみ込むコーディネートをこう言う。強度が高い2枚の表面材の間に発泡材の層をはさむパネル、シャワーを止めて温水が出た後に冷水が出る現象、英国領の諸島にもこの名前が付く。
●No.5195/9.3

「築地市場移転延期。」
を決めた小池都知事に「移転2ヵ月前の突然の見直しは無責任」という空気が覆うが、豊洲市場の維持費1日700万円という数字すら「精査している」と言う都及び担当都知事の責任は何も問われていない。イラク侵攻支持の責任にも蓋をする日本の無責任のサンプルだ。
●No.5194/9.2

「人々は幸福になる。」
と見る人が統計数理研究所の「日本人の国民性調査」(13年)で98年以降初めて「不幸になる」を上回っていた、と「日本経済新聞」本日朝刊で知る。この数値は“幸せを願うポジティブシンキング”の影響か、それとも物から心への傾倒の変化か、後者は考え難いが。
●No.5193/9.1


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