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"できる限り毎日更新"を基本にあらゆるメディアで、 あるいは群衆の中で出合った「気になる言葉」をピックアップ。 すべて123文字で綴った日本語論・日本人論である。
★123文字による簡潔な情報伝達の文章スタイルは「知的所有権登録 187441号」を取得しています。
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2016年7月分
「どんな言葉が使われて、どれくらい
 書くことに対して緊張しているか。」
林芙美子文学賞の選考委員を務める一人の川上未映子氏が述べた選考基準だ(本日の『朝日新聞』朝刊)。コピーライターの心構えとも重なるが、先日、直木賞を受賞した荻原浩氏は「宣伝部長から『つまんねえよこれ』って言われただけで瓦解する世界」とコピーを説明。
●No.5168/7.31

「私は毎日、腹筋2000回。」
と現役時代を振り返った高橋尚子氏(今朝の『Keep On Running』)。「筋肉は夜作られる」と、一般の人に寝る前の筋トレを勧めていた。常にダイエットは話題だが筋肉がつけば基礎代謝が上がり体重維持が簡単になるのは、筋肉量が同世代を上回る私の実感。
●No.5167/7.30

「ソフトターゲット。」
欧州を中心に観光地の中心で一般人を狙ったテロが頻発するにつれ、この言葉をよく耳にするようになった。民間人や民間の車両・建物など警備や監視が手薄で攻撃されやすい標的を指すが、攻撃されれば血が流れるのに、あまりに即物的な語感にテロへの非現実感が漂う。
●No.5166/7.28

「還暦。」
木の幹を表す十干(甲、乙、丙、丁、戊、己、庚、辛、壬、癸)と、枝を表す十二支(子、丑、寅、卯、辰、巳、午、未、申、酉、戌、亥)との組合わせ60通りを「干支(えと)」と言い、60歳はこれを一巡し生まれ年に還って出直す意から名付けられた。本日、還暦。
●No.5165/7.27

「ダークツーリズム。」
とは歴史の暗い部分つまり悲劇のあった場所を訪ねる旅(昨日の『おはよう日本』)。東日本大震災で科学技術への信頼が揺らぎ関心が高まっているとか。国立ハンセン病療養所では当時収容された方々の行動を追体験できるプログラムがあったが、この後で何を変えるか。
●No.5164/7.26

「偽のメダルを取ればいい。」
というE・イシンバエワ選手のコメントを悲劇のヒロインのように紹介する流れがテレビ局を覆っている。それは、様々なルールが崩壊する地球社会を追随するものだ。スポーツの公平さは、過酷なドーピング検査に従う選手達の努力で守られてきた事が何も報じられない。
●No.5163/7.25

「上を向いて歩こう。」
先日亡くなられた永六輔氏作詞のこの曲を例に「悲しいからといって下を向いて歩くとますます気持ちが沈んでくる」と語った大野裕・認知行動療法研修開発センター理事長(本日の『日本経済新聞』朝刊)。笑顔になればポジティブな情報が入りやすく緊張が和らぐとか。
●No.5162/7.24

「学校教育における政治的中立性についての
 実態調査。」
は反自民の思想を制限しようとする自民党の高慢で陰湿な傾向をまたも露わにした。先の、公平中立の報道の要請にすら国民が無関心なまま、私達は自らの首を絞める行為を安閑と迎え入れ批判する力もない。一体、「中立」とは何か。自らの意見を持つなとでも言うのか。
●No.5161/7.23

「アジア大学ランキング。」
を大学ランキングの老舗英誌「タイムズ・ハイヤー・エデュケーション(THE)」が発表(本日の『日本経済新聞』朝刊)。教員当たりの産学連携収入の重要度を上げたため東大が1位から7位に下がった。しかし上位になるコンサルを発表者が行う愚に信用は急低下だ。
●No.5160/7.22

「この時代の色味もう出せない。」
と「Tシャツに口紅」を歌った後で語ったハナレグミの永積タカシ氏(先日の『The Covers』)。もちろんそこには松本隆・大瀧詠一両巨頭によるクリエイティビティもあろうが、こんなにドラマティックで感傷的な曲の世界はもう今は出せない、と私は理解した。
●No.5159/7.19

「脳の詳細な『地図』作成。」
と本日の『日本経済新聞』朝刊。米ワシントン大学のチームが画像診断装置を使って脳の構造や働きについて詳細に調べ、180の領域に分けた「地図」を作成。老化や脳の病気に役立つと語るが、昨今の異常犯罪と前頭連合野の縮小との関係の解明と対策を急いでほしい。
●No.5158/7.18

「マインドワンダリング。」
は「心の迷走」ともいわれ、目の前の出来事でなく過去のストレスや未来の不安に囚われること。ハーバード大の2,250人の調査では、生活の47%がこれで占められるという結果も(先日の『NHKスペシャル/キラーストレス』)。できる限り自己コントロールを。
●No.5157/7.17

「フェルラ酸。」
は日本酒に含まれ抗酸化作用がある。さらに、高血圧や健忘症を抑えるペプチド、血管拡張作用のあるアデノシンに、骨基質の分解を阻害する物質やメラニン色素の生成を抑えるコウジ酸も。機能を加えたビールに疑問を感じていたが、日本酒はそのまま機能性飲料なのだ。
●No.5156/7.16

「DJ SUMIROCK(スミロック)。」
こと岩室純子(いわむろすみこ)氏が本日の「SKY GATE TRAVELLIN' GROOVE!!」に登場。東京・高田馬場「餃子荘 ムロ」で働きながら80歳を超えて月1〜2度、クラブDJを務めるとは驚き。DJライフを悠々と語る姿に幸福な女の人生を感じる。
●No.5155/7.15

「党首討論。」
が選挙戦中盤以降に行われなかったと田中秀征・福山大学経済学部客員教が指摘(今朝の『マイあさラジオ』)。街頭インタビューの規制、討論での公平性の通達の次は、期日前投票を理由(にならない)に安倍さんが辞退。しかし多くの国民には関係ないことなのだろう。
●No.5154/7.12

「住民票が実家の住所で投票しなかった。」
という専門学校の友達が多かった、という10代リスナーの声(本日の『Blue Ocean』)。自公共闘が続く限り投票率の低さは有利に働くから、こんな事情は考慮されないし、共通投票所も増えないし、投票日を全く強調しない投票用紙封筒も改善されないはずだ。
●No.5153/7.11

「気の。」
と発音し「木の」と言い直したマリエ氏(昨日の『KKBOX FEEL LIKE...』)。なぜか平板読みの言い直しはバイリンガルに多い。日本人が日本語に対するよりアクセントに敏感だからか。文章丸ごと平板読みで音の羅列にする昨今の悲惨な日本語発音のなか。
●No.5152/7.10

「晩飯のおかずを夫婦で決めるのも政治。」
と説明した小田嶋隆氏(先日の『TIME LINE』)。一定のルールのもとで、ある秩序を作る営みと表現できるか。若年層の政治離れは、あるいはこうした生身の人間同士の営みを遠ざける気持ちの表れなのだろうか。投票しないという声が「関係しない」に聞こえる。
●No.5151/7.9

「投票所閉鎖時刻の繰り上げ。」
について「待っていてあげてください」と高橋みなみ氏が苦言(昨日の『これから、何する?』)。商業施設などに設ける共通投票所の少なさも何も語られない。選挙後に「低投票率は、争点がかみ合わなかったから」なんてステレオタイプな偽分析は断じてやめてほしい。
●No.5150/7.8

「低価格ビジネスホテル。」
の建設を東京・大阪に3棟、計画している三菱地所(昨日の『日本経済新聞』朝刊)。中国観光客に陰りがあるとはいえ外国人旅行者の増加は続く。昨春、姫路城の一般公開と兵庫取材が重なった際、最寄り駅のビジネスホテルが満杯で苦心した。建設の流れを支持したい。
●No.5149/7.7

「38.38%。」
初の「18歳選挙」となった、うきは市長選での18〜19歳の投票率だ。投票における批判的意見の大半は「自分との関係が希薄」という見方に落ち着く。これは就職を給与と労働のコストパフォーマンスで見る効率主義と同根だ。それは頑なで、そう育てたのは大人だ。
●No.5148/7.6

「デマがはびこる時代の民主主義。」
を扱った昨日の「TIME LINE」。安倍議員はときに「デマ」に近い発言をするが、鈴木一人・北海道大学公共政策大学院教授は、扇動されやすい空気は世界に広がっており、自分の正義以外の声に耳を貸さないか問答無用に否定する傾向がSNSにあると指摘。納得。
●No.5147/7.5

「前進か、後退か。」
という自民党のCMこそレッテル貼りだ。既にいま後退している。しかし、そもそも安保法制の議論を行った際、自民党が野党の指摘を「レッテル貼り」と批判したこと自体、対立する者同士の議論はいわゆるレッテル貼りの応酬になるという道理を無視した屁理屈なのだ。
●No.5147/7.3

「夏椿。」
梅雨に清らかな白色の花が咲くこの植物は、沙羅双樹とも呼ばれるらしいが、実際の沙羅双樹はインド産の熱帯樹で日本では育たないとか。「盛者必衰の理をあらわす」と続くのは平家物語の冒頭の一説だが、この夏、「奢れる者も久しからず」になってほしい政党がある。
●No.5146/7.2

「国会の承認が必要。」
という条文があれば権力で押し切る際の歯止めになるから、有事の対応でも、TPPの7年後の再協議時も政権が暴走することはない、というのが支持派の議員・学者の決まり文句だが、自公両党がが安倍政権に何も逆らえない現状で、よく真顔でそんな嘘がつけると思う。
●No.5145/7.1


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