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"できる限り毎日更新"を基本にあらゆるメディアで、 あるいは群衆の中で出合った「気になる言葉」をピックアップ。 すべて123文字で綴った日本語論・日本人論である。
★123文字による簡潔な情報伝達の文章スタイルは「知的所有権登録 187441号」を取得しています。
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2016年1月分
「カフェイン。」
は中枢神経を刺激して眠気を抑え集中力を高め、血管を広げて血流をよくするなど効果があるが、昨年12月には九州で中毒による死亡事故も(本日の『日本経済新聞』朝刊)。摂取目安を設けるカナダの基準に従うと150mlカップで4杯半とか。過剰は何にしろ注意。
●No.5012/1.31

「デモクラTV。」
昨日の甘利明・経済再生担当大臣の釈明会見で執拗に金銭の授受について質問したこのメディアの人物は元朝日新聞編集委員の山田厚史氏だったか。最近は見かけなかったが、痛快だった。明らかに逃げ口上なのに全く追わない昨今の記者たちは取材拒否されるのが怖いか。
●No.5011/1.29

「2015分冊百科ランキング。」
を、あのデアゴスティーニが発表(本日の『ザ・トップ5』)。1位は「ジッポーコレクション全国版」とか。しかしこの企業がイタリア本社を中心とする33ヶ国ネットを持つとは知らなかった。3Dプリンタやクレヨンしんちゃんもランクイン。人類の恐るべき蒐集癖。
●No.5010/1.28

「与えられた職責を全う。」
と明日、記者会見を開く甘利明氏は言うのだろうか。最近は、この一言でどんな醜聞も後粗末が可能になった。「秘書との連絡不足」などでは金銭授受疑惑問題を晴らすことはできないだろう。しかし、この「秘書」も既に逃げ道としての“実績”を積み重ねている。汚い。
●No.5009/1.27

「最大の下げ幅。」
とは年初から不人気の株価ではない。昨年の出版物の総販売額約1兆5220億円の対前年比5.3%減だ(本日の『荻上チキ・Session-22』)。「火花」で書籍類の下げ幅は減ったが雑誌類は8.4%減と記録的な落ち込みとか。ネットを加えるとどうなのか。
●No.5008/1.25

「銀紙に釘で描いた。」
貧窮のなかでこのようにして絵を描いていた韓国の国民的画家、イ・ジュンソプの逸話だ(本日の『新日曜美術館』)。「文学は、飢えた子の前で何ができるのか?」と言ったのはジャン= ポール・サルトルだが、飢えた芸術家が絞り出す作品の芸術性が人々の心を打った。
●No.5007/1.24

「これがサッカーだ。」
とモハマド・ハクプールU23イラン代表監督。試合前半は日本より多かった決定機に得点できなかった展開を悔いたのだが、この表現はそのまま「これが人生だ」と置き換え可能だ。サッカーは、いや多くのスポーツは、人生の機微にたとえられるからこそ魅力的なのだ。
●No.5006/1.23

「宵越しの金は持たない。」
と大和証券のファンドラップCM中での会話。「江戸っ子の生まれぞこない金を貯め、なんて川柳がございまして」と古典落語の枕でもなじみの金銭感覚に乏しい江戸っ子気質を表現した言葉だが、これがどの程度の日本人にいま通じるか。それとも話題づくりを狙ったか。
●No.5005/1.22

「エビフライのしっぽ。」
について(昨日の『いとうせいこう×みうらじゅん ザツダン!』)。みうら氏は「食べるけど前歯にささりやすい」と指摘し「しっぽの根元の身はどうするのか」と疑問を提示。雑談の名手の面目躍如。私も常に食べる。
●No.5004/1.21

「法の支配を行き渡らせる
 ことが全ての土台だ。」
と安倍議員が日経主催の講演で述べた(本日の『日本経済新聞』朝刊)。殆どの憲法学者が違憲と指摘した安保法制を通したのによく言える。「異なる意見、立場を尊重し合う」と民主主義の条件を説いたが国会ではこれと正反対の無謀な言動が目に余る。神経がおかしい。
●No.5003/1.20

「極端気象。」
30年に1度以下の稀な現象を「異常気象」と言うが、希なはずの集中豪雨が毎年発生するに至って言われだしたこの言葉を森田正光氏が紹介(本日の『暮らしいきいき 晴れ予報』)。平年の数値を遥かに上回る高温や豪雨などに使う。異常こそが正常な昨今の気象の下で。
●No.5002/1.18

「タンブル・ウィード。」
は直訳すると「回転草」で、オカヒジキ属の植物群を指し西部劇でコロコロ転がる草の固まりでおなじみ。本日の「日本経済新聞」朝刊にて藤野可織氏が「西部劇 藁」で検索したとエッセイで綴る。確かに検索は便利だが「自分の脳が検索できない」と意味深い考察を行う。
●No.5001/1.17

「5000。」
本日、本欄が5000回を迎えた。この数字で何か書こうとしたら本年度から、紹介状を持たず大病院を受診した場合は患者が5千円以上の追加料金を支払うという厚生労働省の新方針が浮かぶ。17年間の掲載歴のなか、日本観は年毎に陰鬱な雰囲気が濃くなるばかりだ。
●No.5000/1.16

「いい仕事。」
というプロ野球やJリーグの解説での褒め言葉があるが、スポーツにはふさわしくないと言った解説者は豊田氏か権藤氏だったか。そこには「自分のポジションの役割を極めてよく果たした」という意味を含み「いいプレイ」では代替できないが、常に違和感がぬぐえない。
●No.4999/1.15

「厚生年金未加入の調査。」
を安倍議員が指示したと本日の「日本経済新聞」朝刊。約200万人が厚生年金でなく国民年金のままとか。保険料は労使で折半するのでその負担を避けて加入しない。今回も「経営に配慮して督促する」という厚生労働省方針だが、そんなことで日本の未来は守れるのか。
●No.4998/1.14

「生涯未婚率。」
は一生未婚に留まる者の割合だが、通常は50歳時の未婚率が使われる。当然、割合は年収の高低に左右されるが、高収入の女性医師が男性医師より高いなど勤務スタイルにも影響される。これに、育児に対するマイナスイメージや地球を覆う不安が重なる社会問題なのだ。
●No.4997/1.13

「加速化。」
という言葉に苦言を呈した先日の「日本経済新聞」朝刊/春秋。「加速」にはそもそも速度が加わる意味で「前と違った姿・状態になる」意味の「化」を入れると「馬から落馬」と同じ構造になると指摘。安倍議員も使うと批判するが、この男の日本語理解度は極めて低い。
●No.4996/1.12

「監督更迭。」
はプロ野球よりJリーグの方が頻繁な気がする。「2008年以降、J2降格から1年でJ1復帰を果たした8クラブ中6つは降格後も監督を続投させた」と吉田誠一氏(6日の『日本経済新聞』朝刊/フットボールの熱源)。要はフロントとの丁寧な意思疎通ではないか。
●No.4995/1.11

「行為のデザイン。」
消費者の行為を想定して商品設計する事で「問題解決に効く『行為のデザイン』思考法」を著した村田智明氏が提唱(今朝の『NHKマイあさラジオ』)。「E03」というエラー表示が電池残量減少を示すなら、電池マークにすべきと。当然の事だが同様の例、多々あり。
●No.4994/1.10

「微妙な距離。」
先日、私を含めた4名で地方取材に行った。昼食をとった店から最寄り駅まで10分程度の距離を他の3名はこう表したので私は議論の行方を見守ったが、全く理解できなかった。一般的に人は少しでも歩くのを避けたがるが、歩行は最善の健康法であることを忘れている。
●No.4993/1.9

「ウチみたいな。」
という口癖はやめなさい、と今朝の「あさが来た!」でふゆ(清原果耶)に言った新次郎(玉木宏)。ビジネス会話で「ウチみたいな会社」という言い回しを聞く。多くは企業規模から生まれるのだろうが、いかなる零細企業でも存続は容易ではない事実が無視されている。
●No.4992/1.8

「ボールペン習字。」
を北川景子氏と市川紗椰氏がテレビとラジオでそれぞれ本年の抱負に挙げていた。偶然かもしれないが、書くのではなくタッチするインターネット文化に偏り過ぎた現代社会に対する揺り戻しの空気を、この30歳間近の美女二人は感じとったか。果たしてブームの到来は?
●No.4991/1.7

「+10(プラステン)から始めよう。」
は、現在より1日10分、体を動かす時間を増やす生活を勧める厚生労働省による「健康づくりのための身体活動基準2013」の運動キーワードだ。先日は某中学校でも+10分を目標に自由な運動の時間を設けていた。私は毎日、30分以上のウォーキングを心がける。
●No.4990/1.6

「しっかりと(初優勝を)狙える成績を残したい。」
と稀勢の里関が二所ノ関一門の連合稽古で発言(本日の『日本経済新聞』朝刊)。言葉だけは自覚が伴い変わってきたが、肝心の相撲の方は相変わらず重要な一番での極度の緊張を克服できない。いまメンタルトレーニングを行ってほしい力士の筆頭だ。相撲界は遅れてる?
●No.4989/1.5

「変わらないために、変わり続ける。」
よくあるコピーのフレーズだが、はんつ遠藤氏が「ライオン」七丁目店(昭和9年創建)のナポリタンで自家製ルウの濃厚さや麺の太さが昔とは変化していると指摘(『銀座百点』1月号)。「創業からのスープを足して使う」と自負する店舗も多く、変化の判断は難しい。
●No.4988/1.4

「肉食女子のきれいレシピ。」
なる本を書店で見つけ、「Ginza」1月号には「肉LOVE」の文字。mixiコミュニティには「なんてたってお肉 LOVE」もあるとか。それほど日本人は肉好きになったか。生活とは無縁に和食が人気だが洋食文化が不健康や肥満の一因になっているというのに。
●No.4987/1.3

「申年。」
なのに新春バーゲンの広告ビジュアルになぜか猿は少ない。東急・小田急両線のみの観測だが、たまプラーザ「TERRACE」がイラストの猿を全面に配したのみで他に見当たらない。漢字は雷光を表すという説を聞いたが「申年生まれは○○」の類の雑な占いはやめて。
●No.4986/1.2

「もはや日本は世界の中位国でしかない。」
と一人当たり名目国内総生産(GDP)で世界27位、東アジアですら4位の現状を指摘し「おのれの姿を正確に知ること」と今年の日本に忠告した元旦の「日本経済新聞」朝刊。本紙の「欧州に範を求める」策が妥当かどうかは別に、謙虚な姿勢で臨む必要があると思う。
●No.4985/1.1


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