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"できる限り毎日更新"を基本にあらゆるメディアで、 あるいは群衆の中で出合った「気になる言葉」をピックアップ。 すべて123文字で綴った日本語論・日本人論である。
★123文字による簡潔な情報伝達の文章スタイルは「知的所有権登録 187441号」を取得しています。
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2015年2月分
「プラグマティズム。」
が研究者や作家の間で注目を集めていると本日の「日本経済新聞」朝刊。立場の異なる人があきらめずに議論を続ける重要性を説くのだとか。インターネット上の議論はこの営みに遠いが、大賀祐樹氏は「対話でなく会話」と表現。国会には、もちろん両方とも存在しない。
●No.4740/2.28

「警察の介入を認める。」
だの、学校と教委、PTAの連携をしっかりするだの、川崎市・中1殺害事件における本日の衆院予算委員会での山谷えり子国家公安委員長と山本有二議員の議論は、学校は危ないもの、という前提に行われ教育現場の荒廃を隠蔽していた。教育は根源が腐りつつあるのだ。
●No.4739/2.27

「安倍晋三の5つの論点。」
は戦後70年談話に向け安倍議員が出したものだが、第二次大戦の反省に絡む言葉は既にない。「文言を使うかどうかではなく」と言うが、例えば「植民地支配」を言い換えるか削除するかでは正反対。日頃から言葉を軽んじる発言を行う安倍議員には想像できない領域だ。
●No.4738/2.26

「インターネット広告費1兆円超え。」
と昨夜のNHKラジオニュース。初の1兆円超えでテレビCMの2分の1を超え新聞の1.7倍となった。当社も気づけばWEBサイトが多い。以前作っていた印刷物が消え、そのままWEBサイトに。バナー広告など、個人的には実需に結びついているのかと疑うのだが。
●No.4737/2.25

「ランニングポリス。」
とは東京マラソンで実施されたテロ警備のスタイルで、警官がランナーと共に2人1組で走りながら警備し走行中に帽子カメラで撮影した画像は本部でリアルタイムにチェックする。中央大学で箱根駅伝に4年連続出場し区間2位を2回記録した家巡査長が頼もしかった。
●No.4736/2.24

「追及。」
「追求」の代わりにこの語を使用する例が目立つ。「追及」は(1)逃げる者を追う(2)事件の責任などをどこまでも追い詰める(『新明解国語辞典』第三版)。「目標を追及」が誤りなのは言うまでもない。「想い」が「思い」よりも新鮮だから使うのと同じで安易だ。
●No.4735/2.23

「テロ対策を強化しています。」
と鉄道・バス各社は標榜するが、何を強化しているか全く分からない。政府がテロ対策を強化している現在、鉄道・バスに関わる領域で具体的に何をどう変えるのかを明示してほしい。家庭ゴミを駅で捨てる不届き者がいる昨今、ゴミ箱完全撤去や様式変更があってもよい。
●No.4734/2.22

「資本の収益率が経済成長率を上回る。」
という観点こそトマ・ピケティの格差の基点と思っていた。しかし本日の「日本経済新聞」朝刊は、マンキュー・ハーバード大教授の「7%上回って初めてこの説が成り立つ」という見解を紹介。先日の安倍-岡田の国会論戦もかみ合わなかった。だが格差は確かに感じる。
●No.4733/2.21

「大学生による遺骨収集。」
なるボランティア活動は知らなかった(今朝の『おはよう日本』)。戦没者データと照合し遺族と遺品をリンクさせる行為のなか涙する学生たちの姿は同じ戦争を知らない世代として賞賛したい。学生の「戦争の風化は食い止められなくても伝えていく一つの手段」に納得。
●No.4732/2.20

「攻め手を欠く。」
から砂糖関連企業から西川農水相への献金を追及とNHK解説委員(本日の『ラジオあさいちばん』)。そもそもよく使われるこの言い回しの背後には「安倍政権に付け入る隙がない」という意味が付加され政権与党寄りだ。ニュースはステレオタイプで安易な言葉が並ぶ。
●No.4731/2.19

「烏梅(うばい)。」
とはススをまぶした梅を炊き干したもので染色に使うと本日の「日本経済新聞」で知る。炊く折は七十度に火加減され、一ヶ月天日干しにすると種の中まで乾き、カラカラと音放たれるほどに。梅の実が紅色の発色を際立たせる、自然の恵みの尊さと力に崇敬の念ふくらむ。
●No.4730/2.17

「節約志向でコンビニから、スーパーで
 食材を買って作る人が増えている。」
と、営業利益増のライフコーポレーション・岩崎高治社長(昨日の『日本経済新聞』朝刊)。いずれにしても、セブンイレブンに「日本のおいしい食卓へ」などと言わせること自体、健康志向に逆行し家庭食の崩壊を看過するもので、この手作り料理への傾倒は支持したい。
●No.4729/2.16

「男はいつまでも子供でいたい。」
と五百田達成氏(本日の『SMILE ON SUNDAY』)。「R25」(2.12-3.11)では相武紗季氏が「男性って一瞬で少年に戻れる」と語る。私はこの「男って」という定義の嘘臭さが嫌い。もちろん会話のスパイスとしては分かる。しかし例外が多過ぎる。
●No.4728/2.15

「クロッカン。」
はフランス語で「カリカリとした、歯ごたえのある」という意味らしいが、アーモンドをまぶしたシュー皮を焼き上げた「ザクザク」本州初進出の新宿の店舗横を偶然通りかかる。行列ができていたので「今度は何?」と思ったらこれ。食文化の領域は加速度的に融合する。
●No.4727/2.14

「キュレーションメディア。」
とは「膨大な情報から特有の切口で選別した有益な情報を編集し届けるサービス」と「東商新聞」(2/10号)。しかし、日々、仕事で情報検索する身としては、この種のサイトほど煩わしいものはない。その切口は我が手にあり、それを任せる選択肢など皆無だからだ。
●No.4726/2.13

「Blue Bottle Coffee.」
が2月6日にオープン。1号店「清澄白河ロースタリー&カフェ」には開店前に100人以上が並んだらしいが、創業者が「店づくりのヒントを日本の喫茶店から学んだ」と語ると不思議な感じ。一度行かねば丁寧に応対する日本のカフェのおいしいコーヒーと比較できぬ。
●No.4725/2.12

「諸星和己。」
のファンではないし名前すら忘れていたが、昨夜「酒とつまみと男と女」で偶然見て、現在はニューヨークで挑戦していると知り何気なくブログを開くと「お仕事依頼」のリンクがあり応援したくなる。獅子座・静岡出身・身長169cmと共通点も発見。志を支持したい。
●No.4724/2.11

「丁寧に時間をかけて議論していく。」
それが与党には求められると無責任解説をした安達宜正NHK解説委員(今朝の『ラジオあさいちばん』)。国会論戦を見ればそれが無視されていることが分かる。安全保障法制に関して述べたが、国会が議論の時間を拡大するか野党が質問を絞るしか無意味さを脱せない。
●No.4723/2.10

「春はあげもの。」
というキャッチフレーズで角ハイボールを訴求したサントリーの広告。私はこの種の引用を見るたび果たして何割の高校生がこの表現の元となった学校の勉強を思い出せるかと思う。さて、明日の明け方は氷点下の地域が多いとか。白くなりゆく空を見つめる余裕はあるか。
●No.4722/2.9

「男性限定スイーツ教室。」
について語る辻口博啓氏(今朝の『ラジオあさいちばん』)。男性は女性に比べ道具選びに熱心だが、後片付けは苦手とか。自身の製菓専門学校の8割が女性と言うが、バレンタインデーの傾向が変わるなか、今年は男性から女性へ手作りチョコを贈るトレンドが生まれる?
●No.4721/2.8

「徒歩○分。」
の表示がないアクセス図が多い気がする。「普通は歩かない」という前提だろうが、車が嫌いで歩くのが好きな我々夫婦は、都内を2時間歩くこともある。健康寿命を実現しなければらない日本は可能な限り徒歩表示を付けるべき。徒歩5分の距離に送迎バスは愚の骨頂だ。
●No.4720/2.7

「中傷。」
最近、スマホの情報を車内で大声で読み合い教え合う光景が目立つ。半分、情報収集になるのでそれほど気になるほどでもないが、注意したいのは読めない漢字があると周囲に分かってしまうこと。この文字が読めなかった女子大生は彼氏に教えられた後で誤魔化していた。
●No.4719/2.6

「受験生の付き添いで来ていた母親。」
の我が子を心配する言葉(雪模様のもとでの受験の行方)を紹介した上智大学のある「四ツ谷」駅前レポート(本日の『おはよう日本』)。企業側からの“即戦力”の要請を受け各大学とも“実学”に熱心だが、まずこうした間違った親子関係をなくすことが先ではないか。
●No.4718/2.5

「公平な裁き。」
という花言葉をもつフキタンポポが今日の誕生花(今朝の『ラジオ深夜便』)。いま地球に必要なのは、これを行う力を備えた(国際司法裁判所とは異なる)裁判所か。中国の横暴はもちろん、ISISにさえ公平さをもてれば、争いは裁きの場に移り平和に終結するはず。
●No.4717/2.4

「介護報酬の見直し。」
が老人介護施設の事業者の撤退に結びつく事態が全国各地に広がっているとか(本日の『おはよう日本』)。収益率の高い施設も設備維持のための準備金は必要という事情がある。年間介護保険料9兆円削減が目的なら、それ以前に削減すべき分野に目をつぶるのはなぜか。
●No.4716/2.3

「手紙を本当に書かなくなっちゃって。」
と村山由佳氏(本日午前深夜の『眠れない貴女(あなた)へ』)。いま読み返している村上春樹氏の小説の男女も(執筆年代から当然なのだが)様々な状況下で手紙をやりとりする。ペンを握る機会すら減っているから私は、タブレットではなく小さなメモ帳にメモをとる。
●No.4715/2.2

「プロジェクションマッピング銭湯。」
白タイルの洗い場の壁に扇や格子など多彩な柄が浮かび上がる東京都練馬区桜台の「久松湯」 (本日の『SMILE ON SUNDAY』)。この銭湯、外観も図書館風で「銭湯らしくない銭湯を目指した」とか。リラックスの場である銭湯に、この手法はぴったりだと思う。
●No.4714/2.1


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