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"できる限り毎日更新"を基本にあらゆるメディアで、 あるいは群衆の中で出合った「気になる言葉」をピックアップ。 すべて123文字で綴った日本語論・日本人論である。
★123文字による簡潔な情報伝達の文章スタイルは「知的所有権登録 187441号」を取得しています。
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2014年11月分
「課題解決先進国。」
になる、と日本にメッセージを送ったジェフ・イメルトGE会長(昨日の『日本経済新聞』朝刊)。「燃料電池、医療機器・サービス、再生可能エネルギー」などの分野を挙げたが、その多くは規制の壁に囲まれている。撤廃を成し遂げられずに政党の価値はないと思うが。
●No.4655/11.30

「アンプティサッカー。」
の日本代表、エンヒッキ・松茂良・ジアスさんが本日の「日本経済新聞」でプレイする歓びを綴っている。事故や戦争で片足を失った人がクラッチと呼ぶ杖を使って行うサッカーで、人気の国では1万人の観衆を集めるとか。ブラインドサッカーと同じく試合は迫力がある。
●No.4654/11.28

「野党共闘が進まないから受け皿がなく
 投票率も下がる。」
と、なぜことさらニュースで言うのだろう。確かにそうした予測は成り立つが、これではまさに安倍さんの思うツボだし与党宣伝に他ならない。無闇な数合わせより選挙区調整を懸命に進める野党の姿勢は健全だ。逆ならすぐに「野合」と言うのだから、まさに処置なしだ。
●No.4653/11.27

「ラー油、ネギ、山椒抜き担々麺。」
をランチで注文する焼酎ブレンダーの男性(昨夜の『サラメシ』)。舌に影響するから、平日は辛いもの、熱いものは遠慮するのだとか。「朝の味噌汁も、熱いから氷を2、3個入れる」という徹底ぶり。まさに地上の星、一つひとつの職場に、その道ならではの掟が待つ。
●No.4652/11.25

「和食の日。」
の日本経済新聞の連合広告。クールジャパン戦略を宣る皆川・農水省事務次官はさておき、日本文化の継承を訴える熊倉・静岡文化芸大学長もなぜか歯切れが悪い。それは、家庭を通して守るべき和食衰退の一因を担うコンビニ、外食、食品メーカーへの配慮に他ならない。
●No.4651/11.24

「めろすて。」
は文化学園大学と小田急電鉄のコラボレーションによる“メロンパン” フリーペーパー。一番驚いたのは同大と専修・中央・明治各大学の学食の2〜4種類を揃えたメロンパンの充実ぶり(今や大学は“学”より“食”)。外側のクッキー生地を上手に乗せるのが大切とか。
●No.4650/11.22

「枕草子。」
を原文で読むと、もちろんその全ては分からぬものの、文字から伝わるやわらかな気品や軽きリズムに、うっとりと心やすらぐ。たまに「けれ」が続きし折りなど、現代文と同じく気になるところあるものの、現代訳と見比べて読めば、その眼差しの冴え、ことのほかよし。
●No.4649/11.21

「Food Waste Fiascos.」
「食料は不足しているのでなく分配が問題」と訴えるロブ・グリーンフィールドさんの活動(昨日の『J-WAVE TOKYO MORNING RADIO』)。スーパーに食料を捨てず寄付を促す。捨てられた食料を撮影し#DonateNotDumpを付け投稿しよう。
●No.4648/11.20

「悪く(は)ない。」
「まいにちいろんなことがあるけど、この世は、悪くない。って、思います」というかんぽ生命と「今という時代は言うほど悪くはない」というMr.Children「足音 〜Be Strong」の車内広告が並ぶ。悪い事を挙げたら際限がないから、悪くない、と言う。
●No.4647/11.19

「決められない政治。」
というのが分からない。この否定的な言い回しから"ねじれ国会"という揶揄も生まれたが、第2次安倍政権は、いいも悪いも、国民の声さえも無視して"決められて"きた2年間だった。与野党の姿勢を監視する目さえあれば大多数与党はいらない。戻すチャンスが来た。
●No.4646/11.18

「ウイスキー用の言葉をタンポポの種の
 ように散らすことに従事していた。」
とは寿屋(現サントリー)のコピーライターだった頃の開高健氏の言葉(14日の『日本経済新聞』朝刊/春秋)。「タンポポの種のように散らす」とはさすが開高節(『言い得て妙』などと書くと氏に叱られる)。私にそこまでの力はないが、広告文の言い方として見事。
●No.4645/11.17

「世界に対して日本をアピール。」
と西川貴教氏(本日の『サキどり』)。「国益」という錦の御旗のせいで目は外ばかりに向かい、日本の文化や言葉の日本人へのアピールが不足している。基本的な歴史や地理を知らない高校生に対し「世代が違う」と誤った見方を繰り返すのはやめ教育から見直すべきだ。
●No.4644/11.16

「サービス産業動向調査。」
をご存知だろうか。総務省統計局が毎月行うサービス業対象の調査だ。WEBサイトによると目的は「GDPの四半期別速報を始めとする各種経済指標の精度向上等」。つまり調査のための調査に人件費(調査員もいる)と通信費、制作費をかけている。赤字になるわけだ。
●No.4643/11.15

「生類憐れみの令。」
は否定的に教えられた気がするが、井沢元彦さんの「逆説の日本史」によると本当は辻斬り(無闇な試し斬り)を含め「殺生を慎め」という徳川綱吉の意識改革だった(昨日の『午後のまりやーじゅ』)。殺人事件が毎夜起こり、ペットが蹂躙される現代社会にこそ必要か。
●No.4642/11.14

「衣のサクサク感。」
を出すため20〜30種の増粘剤や乳化剤を使い、海外で揚げて(プレ・フライ)冷凍輸入した食材を解凍して再度揚げる外食産業の唐揚げ(『生活と自治』11月号)。安さが売り物のチェーンで食す怖ろしさ。こうした食の劣化が人間に与える影響は一切調べられない。
●No.4641/11.13

「未来。」
を表す漢字一字を小学生から募集すると日本漢字能力検定協会(本日の『J-WAVE TOKYO MORNING RADIO』)。この協会の私的流用事件は5年前か。小学生は暗いイメージを浮かべないと思うが、未来への大人の印象を考えると、ある意味賭けでもある。
●No.4640/11.12

「むしゃくしゃしてやった。」
と、本日、JR山手線の上野駅に停車中の電車に陸橋上から袋を投げ入れ、山手線を全線運転停止にさせた男。この言葉、殺人事件の犯人の口からも出る。私は自動改札機を定期で叩きつける男女にこれら事件の源を見る。ストレスが高いと海外から言われる日本人の狂気。
●No.4639/11.11

「上海蟹。」
はチュウゴクモクズガニが正式名称らしいが、10月〜1月が旬で先日「銀座アスター」から“お一人さま10,000円(税別)の上海蟹コース” のDMが届く。蟹は面倒で気が進まないが、その後近所で見た“上海蟹食べ放題1,980円(税別)”との差は何なのか。
●No.4638/11.10

「ワナドゥ手帳。」
というロフトオリジナルの手帳を偶然見つける。鉄道・犬・カメラ・コーヒー・カフェ・弁当など趣味のカテゴリー毎に記入スペースが個性的だ。それより、使い方を示すためにペンで1〜2ページほど書き込まれた見本頁が労作で思わず読み耽る。これぞアナログの逆襲。
●No.4637/11.9

「皆さまのおかげ。」
とヒーローインタビューで言うプロ野球選手に「君が打ったんだ。自分の努力と才能で打ったと胸を張れよ」と述べた「日本経済新聞」6日朝刊「逆風順風」コラム子。確かに皆同じだと味気ない。「声援は力になるが声援を頼っているわけではない」と言い放ったは誰か。 
●No.4636/11.8

「いかにも信頼ある所から
 かかってきたときこそ
 気をつける。」
と電話による詐欺について本日の「情報首都圏」。国勢調査や警察を騙って家族構成や貯蓄額を訊くらしいが、どちらも電話で何かを訊く事がないのは当然だ。振り込め詐欺も含め、日本人の精神構造あるいは家族関係に何か根本的な変化が表れているとしか考えられない。
●No.4635/11.7

「これで、おいしいランチを
 食べようかなとは思います。」
と1,500円の臨時収入を手にした後で言った男性(今朝の『おはよう日本』)。最近、助詞「は」の奇異な使用が蔓延してきた。この金額で“おいしいランチ”の他の選択はほぼ予測できないのに他の選択肢を暗示させる「は」は首を傾げる。日本語の曖昧化の一例だ。
●No.4634/11.6

「暴風。」
を局アナは平板読みする。つまり「暴風雨」と言う際のアクセントで「暴風」と言うから、「暴風」の語頭「ぼ」にアクセントを置く日本語に慣れた耳には「暴風」と「暴風雨」の区別がつきにくい。さすがに「暴力」は語頭にアクセントを置いているが、いつまで続くか。
●No.4633/11.4

「三方六(さんぽうろく)。」
帯広市の「柳月(りゅうげつ)」が作ったこの菓子を三浦綾子氏は「吾が夫三浦(味にかけてはちょっとばかりうるさい男ですぞ)の激賞して止まないお菓子」と記した(本日の『Meet At Book Cafe』)。文豪お薦めの店や食べ物はなぜおいしく聞こえるのか。
●No.4632/11.3

「アジアでハロウィーンが
 盛んなのは香港と日本。」
その理由は「いずれも現実社会の圧力が高い場所」というリサ・モートン氏の言葉を紹介した本日の「日本経済新聞」朝刊。ハチ公前広場の騒ぎも、この分析で納得がいく。WHO「国別自殺率ランキング」で日本は先進国中最悪の5位。なぜなのか、一人ひとり問いたい。
●No.4631/11.2


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