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"できる限り毎日更新"を基本にあらゆるメディアで、 あるいは群衆の中で出合った「気になる言葉」をピックアップ。 すべて123文字で綴った日本語論・日本人論である。
★123文字による簡潔な情報伝達の文章スタイルは「知的所有権登録 187441号」を取得しています。
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2014年10月分
「里地里山。」
原生的な自然と都市との中間にあり集落とそれを取り巻く林・農地・ため池・草原などを指すこの言葉をトップに掲げた「かながわ県のたより」(11月)。保全が大切なのは分かるし、各地で情報発信などは行っているが、環境的に里山を保全していく具体的方法が曖昧。
●No.4630/10.31

「日本は超高齢化社会。」
と本日の「私も一言!夕方ニュース」。高齢化社会・高齢社会・超高齢化社会・超高齢社会が未だに全て使われている。既に日本は07年にWHOの「超高齢社会」の定義「65歳以上の高齢者割合が全人口の21%超」に突入している。したがって超高齢化社会ではない。
●No.4629/10.30

「きょう10月29日は
 ソニーの歴史に残る
 日のひとつだ。」
という言葉で始まる本日の「日本経済新聞」朝刊/春秋。カセット式のカラーVTRを発表した日というのが理由だが、コラムの結びは当然「勢いを取り戻す日は来るか」となる。何度も書いたが、私はソニーの井深・盛田両氏を敬愛している。10月29日に復活を願う。
●No.4628/10.29

「ウナギトラベル。」
とは"ぬいぐるみ専門の旅行会社"(本日の『J-WAVE TOKYO MORNING RADIO』)。身体の障害など何らかの理由で旅行が困難な本人に代わり、愛用のぬいぐるみに旅をさせるサービス。趣味が高じて、らしいが奇想天外なこのオリジナリティが圧倒的。
●No.4627/10.28

「柿の日。」
が今日とは知らなかった(本日の『日本経済新聞』朝刊)。「柿くへば〜」の有名な正岡子規の句が生まれた日なのだとか。しかしこの時期の柿は、それだけでスイーツと呼べる甘さだ。彼の「仰臥漫録」に書かれた食事内容の旺盛さから生きるための懸命な努力が伝わる。
●No.4626/10.26

「ポストハーベスト。」
国産小麦を使ったパン屋さん「DRAGONE」四谷店でもらったリーフレットにこの言葉が。「収穫後の農作物に散布する農薬のこと」とある。「農薬残留量には基準値が設定され健康に影響が出ないよう管理」と農薬工業会は言うが、添加物と同じで私は信じられない。
●No.4625/10.24

「過去最悪のペース。」
で生じる振り込め詐欺(本日の『NHKニュース』)。警察による寸劇での注意の呼びかけや金融機関の「効果的な声のかけ方マニュアル」もいいが、犯罪が成立し続ける背景を聞かない。日本人固有の思考法はないか、家族間のコミュニケーションの欠如は存在しないか。
●No.4624/10.23

「土偶女子。」
なる土偶好きの女性が増え「はじめての土偶」という本も(本日の『I A.M.』)。ゆるキャラの元祖という視点が面白い。渋谷駅前で土偶の認知度調査をしたら女子高生で知っている割合は何%か。本来100%であるべきその割合が日本の義務教育の衰退を表すはず。
●No.4623/10.22

「遺伝子ダイエット。」
遺伝子検査を行い、脂質や糖質など太る対象に合わせて行うダイエット(本日の『I A.M.』)。つまり糖質で太るタイプがバナナダイエットをしても効果がない。学生時代の体重を維持する私は、日々体重計に乗って体重増の原因を把握し調整してきたので大いに納得。
●No.4622/10.21

「役割語。」
を金水敏・大阪大学教授が解説(本日の『日本経済新聞』朝刊)。語尾が「しておる」「じゃ」は老人語、「おじゃる」は公家で、「たまえ」は上司あるいは探偵。人物の役割に応じて与えられる架空の言葉遣いだ。何度も目にした考え方だが、研究すると学問になる好例。
●No.4621/10.20

「オンデマンド。」
が、聞いたことはあるが意味が分からないカタカナ語の1位に(本日の『日本経済新聞』朝刊)。最初に聞いたのは印刷技術だが、先日、Jリーグオンデマンドに登録。確かに最近は映像コンテンツのネット配信が目立つ。「説明して」と言われ正確にできない言葉は多い。
●No.4620/10.18

「老いるごみ焼却施設。」
と本日の「日本経済新聞」朝刊。90年代にダイオキシン対策で整備された施設が耐用年数目安の20年を迎え交付金が追いつかない。千葉市の担当は「建替えずに済むようゴミを減らしたい」。橋梁だけでなくゴミ焼却施設にも金が足りない日本で政治家は私腹を肥やす。
●No.4619/10.17

「誤解のないように留意して
 発言するように。」
と菅官房長官は選挙区で団扇を配布した問題で受けた質問を「雑音」と言った松島法相に注意したとか(昨日の『NHKニュース』)。誤解とは「間違った理解や解釈」だ。雑音だから雑音と言ったのを間違いと片付ける国民を馬鹿にした"政治用語"はもうやめてほしい。
●No.4618/10.16

「21世紀の資本論。」
資本主義は一握りの資本家が富を蓄積し格差社会生むシステムだと語るトマ・ピケティの著書(本日の『おはよう日本』)。格差是正のために世界的な富裕税の導入を説く彼に対し、米国の資産家が最低賃金のアップを企てている点はさすが人間。これも不可能性の問題だ。
●No.4617/10.15

「サンディ・スプリングス市。」
とは州下の行政区分であるフルトン郡から分離した米国の自治体。平均年収約1千万円の市民で構成され、警察・消防などを除く行政業務を民間企業に委託、運営コストを半分以下に抑えた。稼いだ金は貧乏人には使わせない、か。世界で進む格差社会はさらに助長される。
●No.4616/10.14

「水たまりが消えています。」
と今朝のNHK長崎放送局前の中継。九州各県の台風中継が「木々が大きく揺れ風が強い」と描写するのに「雨がやんでいます」など冷静に伝えたアナを評価したい。東京のJR「新宿」駅南口前で殆ど影響がないのに無理やり「大変です」モードで伝えるのとは正反対だ。
●No.4615/10.13

※午前10時半の九州各県の中継では長崎のみが排除された。一つの情報操作に他ならない。
「避難勧告。」
の無制限な多発と、それに(当然だが)従わない住民の関係が何も問われない。これは防災面では重大問題だと思う。市全域に出す場合など、土砂崩れや河川決壊による洪水、都市型水害など危険の理由が異なるはずなのに具体的情報が欠如しているから切実感がないのだ。
●No.4614/10.12
「消費者心理9月悪化。」
と「日本経済新聞」本日朝刊。今後、暮らし向きが悪くなると答えた割合が増加した。消費税の未決定に原因を求めるが、100万ドル以上の富裕世帯数世界3位の状況から消費意欲の低迷は税とは無関係とも語る。将来の福祉への不安と陰湿な心理の蔓延が原因と感じる。
●No.4613/10.11
「カフェ。」
とカタカナで書かれた喫茶店の灯りが闇に溶ける22時の小田急線「向ヶ丘遊園」駅付近。深夜の沿線はいかに都内でも点々と照明が灯るのみだ。想像の先には地方の街並が浮かぶ。「地方活性化には分権しかない」と本日の「日本経済新聞」朝刊。自民党はそう考えない。
●No.4612/10.10
「トルコ出身。」
という何気ない言葉に悲劇の色を感じる。世界屈指のピアニスト、ファジル・サイのプロフィールだが、同じ本日の「日本経済新聞」朝刊でイスラム国がシリア領でトルコとの国境地帯に迫っているという記事を読んだ後では、「トルコ大丈夫?」という暗い気持ちになる。
●No.4611/10.9
「台風。」
という言葉について与謝野晶子が「台風という新語が面白い」と大正初期の随筆で書いているそうだ(本日の『日本経済新聞』朝刊)。それまでは「野分」だった。事ほど左様に新語は言語に避けられない。だから文化庁が新語を調査し見張り番を気取るのは馬鹿げている。
●No.4610/10.7
「関東・東北では、この後しばらくは
 激しい雨が降り、風が非常に強い状態が
 続く模様です。厳重な注意が必要です。」
とNHKテレビのニュースが伝えたのは本日の13時。神奈川県川崎市では既に風は止み、青空が見えていた。晴天でもタテ皺を寄せる昨今の天候の伝え方は明らかにおかしいが、千葉方面に台風が抜けていた時点のこの言葉は視聴者に誤解を抱かせる過剰報道ではないか。
●No.4609/10.6
「どうぞいただいてください。」
という誤った敬語が「気になる」と回答した割合がこの13年間で上昇中(昨日の『読売新聞』朝刊/文化庁:国語に関する世論調査)。「社会の言葉に対する意識が高まり」という同庁の分析には首を傾げるが理由は不明だ。何でも「いただく」を付ける芸能人の空虚さ。
●No.4608/10.5
「オヤカク。」
とは就職内定者の“親”に、子供の就職先を承諾しているかどうかを企業が“確認”する行為とか(本日の『おはよう日本』)。企業への親の問合せは実に46.4%に上るという。私も就活時に多少もめたが、親の確認を必要とする内定学生を採用するリスクはないのか。
●No.4607/10.4
「吉野かあこ。」
の名の通りライターの彼女は嫌われ者の烏に興味を寄せる「カラス女子」の推進役。(本日の『J-WAVE TOKYO MORNING RADIO』)。手に優しくとまるという話がコミュニケーション論のようで面白い。「CROWS」なる雑誌も創刊したという、見事。
●No.4606/10.2
「ねぇ、ねぇ、バイオニクルって知ってる?」
と電車内での大学生の会話。検索してみると「レゴブロックに代表されるLEGO社の人気フィギュア」とあるが知らなかった(話し相手の彼も知らなかった)。パーツを外して違う場所に組み込むなどレゴならでは仕掛け満載のニンテンドーDSのゲームまであるなんて。
●No.4605/10.1

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