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"できる限り毎日更新"を基本にあらゆるメディアで、 あるいは群衆の中で出合った「気になる言葉」をピックアップ。 すべて123文字で綴った日本語論・日本人論である。
★123文字による簡潔な情報伝達の文章スタイルは「知的所有権登録 187441号」を取得しています。
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2014年9月分
「やんちゃの力。」
と吉野家経営陣を評した「日本経済新聞」昨日朝刊。勇退した安部修仁氏も高卒でアルバイトだったが、現在の河村社長は高卒、長岡・どん社長は中卒(高校を2度中退)で成瀬・はなまる社長は大学中退だ。特に長岡社長を"やんちゃ"と表したがそれがパワーの源泉か。
●No.4604/9.30
「不審者情報。」
を受け取るサービスへの登録者が神戸市で増加とか。先日のラジオ番組では、子供たちに「おかえりなさい」と言っていたら、学校で「見知らぬ男に声をかけられた人が多くいる」と情報が流れたという笑い話にならないコメントを聞いた。常に根本的な対策は語られない。
●No.4603/9.26
「ゲーゲンプレス。」
とはサッカーでプレス(相手に迫り圧力をかける)によってボールを失った際、プレスをかけ返してボールを奪いにいく戦術(昨日の『日本経済新聞』朝刊)。ボールを奪った際に逆に陣形が崩れるのを狙い、わざとミスをする可能性にも言及。ピッチの戦術が深く面白い。
●No.4602/9.25
「ラクをして生きたい。」
最近の学生はやりたい事が見つからないのでは? そう質問した私に「みんなラクをして生きたい。それは実にはっきりしていて、非効率的な行為をとても嫌う」と答えた某大学教授。したがってラクができるゼミが選ばれているとか。だから我慢ができない、という傾向に?
●No.4601/9.24
「パワハラを我慢できれば給料はいい。」
と某女子大生の会話。もちろん推測なのだが、上司からの正当な指示を意にそぐわないという理由で「パワハラ」と呼んでいないかと危惧する。暴力や脅迫、無視は論外だが、業務上で必要な命令はそれが厳しい口調でもパワハラにはならない。そこが混同されていないか。
●No.4600/9.23
「大阪商人が息づく。」
初めて聞く日本語活用だ(本日の『もうすぐ!連続テレビ小説「マッサン」〜その魅力のすべて!〜』)。「ひっそりと静かに生きる」意味に使われていた「息づく」はついに「生き生きと生きる」意味をもったか。私の修業時代は「息をする」意味にしか使わなかったが。
●No.4599/9.22
「きみ想う 秋の夜長は ほろにがし。」
「ほろにがチューハイ ビターズ」の車内広告のキャッチフレーズだ。広告で見る“五七五”は俳句とも川柳とも異なり、ときに字余りな言葉の羅列ばかり目立つが、これは珍しく俳句の条件を満たす。句会では互選されない水準だが、意味が的確に伝わる事が広告の条件だ。
●No.4598/9.19
「ソニー赤字拡大初の無配。」
と本日の「日本経済新聞」朝刊。最終赤字2,300億円、1,000人追加削減だという。昨日の同紙「企業ブランド知覚指数」調査でソニーは昨年より1位順位を上げ3位になった。ビジネスパーソンの印象が実績につながらない。ブランドイメージとは何だったのか。
●No.4597/9.18
「重粒子線。」
について書く仕事があったが先日の「日本経済新聞」朝刊でも紹介。放射線の一種で電子より重い粒子線の内、ヘリウムより重い原子番号の原子核ビーム(粒子群が同方向に並進する流れ)を指す。ガンを切らずに治す先端技術に重要だが、施設は全国でも4ヶ所しかない。
●No.4596/9.17
「ブリリアント・マシン。」
とは何と優美な名前か。米ゼネラル・エレクトリック(GE)が命名したIT武装した装置群だ(『日本経済新聞』10日朝刊)。同社航空機エンジンはニューヨーク-成田間で新聞の朝刊2000年分の情報を生み故障を予測する。ITが経済を牽引するのはこれからか。
●No.4595/9.16
「一式陸上攻撃機。」
の渾名を「ワンショットライター」(一発着火ライター)と紹介した、予科練経験をもつ91歳の高橋淳・日本飛行連盟名誉会長 (昨日の『ラジオ深夜便』)。翼内の燃料タンク容積が大きく被弾で炎上しやすかったとは。あっけらかんと「消耗品」と呼ぶ命の感覚が怖い。
●No.4594/9.15
「日本一のワイン生産県。」
は、花子の父もワイン造りにいそしんだ山梨かと思いきや神奈川なのだが、メルシャン藤沢工場の存在がナンバーワンのからくりらしい(『湘南百撰』夏号)。今年のボジョレヌーボーの解禁日は11月20日(木)とか。ハウスワインの品質と料理の味はほぼ正比例する。
●No.4593/9.14
「防空壕。」
のシーンだった昨日の「花子とアン」。私の子供時代は川崎市にも防空壕の跡があり、放課後よく奥まで行って遊んだ。確かにそれは“遊び”だったのだ。つまり戦争体験の風化はいま始まった問題ではないし、所詮、約8割の戦後生まれは戦争の怖さを知らないのである。
●No.4592/9.13
「ファースト・カジュアル・
 フード店。」
ファーストフードよりメニューが少なく顧客の回転も早い、この種の店舗に米マクドナルドの顧客が流出している(昨日の『日本経済新聞』朝刊)。さらに野菜の地産地消や100%有機肥料で育てた豚肉を使うからかなわない。略称はFCFだろうが飲食のLCC登場だ。
●No.4591/9.12
「恵みの雨。」
という草木を育てる慈雨を表す言葉はいま使えないのではないか。雷雨で気温が下がれば肌寒いと眉をひそめ、雨が上がれば蒸し暑いと顔をしかめ、快晴でも熱中症が心配と真顔になる。本来、天気には感謝すべき側面が多々あるのに、天気予報は心底ネガティブになった。
●No.4590/9.11
「この時間、東京都内でも
 猛烈な雨が降っています。」
と本日の「私も一言! 夕方ニュース」が報じたとき東京・五反田は曇天でまさに局地的だ。「杉並区久我山で1時間に59mmの豪雨」と言い「いま雨が降っていない地域でも急速に雨雲が発達し猛烈な雨が降る」。「日本では傘を手放すな」と外国人観光客に言うべきだ。
●No.4589/9.10
「魔法のほうき。」
とは新幹線車両の清掃時間10分を可能にする掃除道具(本日の『日本経済新聞』朝刊)。長さ40cmのほうきに付いたセンサーが、座席の濡れた箇所を発見しブザーで通知。外国人観光客は凄く細かく日本の美点を探し来日するので当然、知っているだろうが誇らしい。
●No.4588/9.9
「国の借金、民間超える。」
と昨日の「日本経済新聞」朝刊。今年度中に企業と家計を合わせた民間の借金を上回る見通しとか。国民が国の懐具合を心配する、という構図だが、それはそのまま国民自身の危機につながる。防災と福祉と医療、国民生活の根幹に関わる分野に金が回らない絶望的母国よ。
●No.4587/9.8
「テレビと缶コーヒーは、似ている。」
とプレミアムボスのキャッチフレーズ。CMを観ると「置いてあると飲み(観)たくなる」「あるとついつい観て(飲んで)しまう」あたりを類似点と訴求したいらしいが、どちらも“若者離れ”している点が最も類似しており、その意味で極めて自虐性の高い広告なのだ。
●No.4586/9.7
「構造改革のとき。」
と、高齢受刑者増の対策を語った北川正恭・元三重県知事、「根本的に」変えるべきと言った岩田公雄・読売テレビ特別解説委員。解決できない問題に満ちた“不可能性”の時代を、これらの言葉は素直に反映する。根本からは変えられないのに、そう言うしかない空しさ。
●No.4585/9.6
「ふさこがね。」
という2006年に販売開始された千葉県の独自品種の新米を食す。「粒が大きくふっくらとした炊き上がりと、柔らかくもっちりとしたねばり」を旬の鰯の煮付けと共に味わった。ただこの品種、千葉県実施の消費動向アンケートによると知らない県民が4割に上るとか。
●No.4584/9.5
「亡国改造内閣。」
と本日の「日刊ゲンダイ」見出し。しかし、この表現はなぜかしっくりとしない。財政崩壊、地盤崩壊、人心崩壊、「亡国」は日本にとって非現実ではなく、来るべき未来の有力なゴールの一つだからだ。だからこの見出しは、刺激を狙った誇大表現になり得ないのである。
●No.4583/9.4
「週休4日で月収15万円。」
なる「ゆるい就職」を提唱するのは若新雄純・NewYouth代表取締役、慶應義塾大学特任助教(今朝の『おはよう日本』)。選択肢が増えるのはよいと思う。残の3日で将来の目標に投資したり、育児分担も容易になる。つまりこの選択には創造性が求められるのだ。
●No.4582/9.3
「キーパー会。」
なる集いが伝統的にガンバ大阪にはある(先日の『GAMBA TV〜青と黒〜』)。東口順昭、河田晃兵、木村敦志、田尻健のGKが在籍するが、最年長ながらベンチ外が続く木村選手の圧倒的な明るさが、1名のみ出場できる微妙な4名の関係を円滑にしている感が強い。
●No.4581/9.2
「官邸に被害対策本部を置く。」
と防災の日に安倍議員(『ラジオあさいちばん』)。だが首都直下型地震にこの対応は可能なのか。その意味で関東大震災当時の政府の対応を検証してほしい。30年以内に70%の確率で起きるとされるM7級地震の想定被害額は約95兆円。国家崩壊の危機が横たわる。
●No.4580/9.1

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