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"できる限り毎日更新"を基本にあらゆるメディアで、 あるいは群衆の中で出合った「気になる言葉」をピックアップ。 すべて123文字で綴った日本語論・日本人論である。
★123文字による簡潔な情報伝達の文章スタイルは「知的所有権登録 187441号」を取得しています。
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2014年6月分
「杉原千畝(ちうね)。」
の物語を山田雅人氏の語りで聞く(本日の『語りの劇場グッとライフ』)。外務省の訓令に反して家族の犠牲も覚悟のうえで、ナチス・ドイツの迫害から逃げてきた難民達に大量のビザを発給し約6千人の生命を救った。安倍議員の「日本国民の生命」という言葉が空しい。
●No.4520/6.30
「風の歌を聴け。」
といえば村上春樹氏のデビュー作だが、群像新人賞を受賞した当時の本作を私は卒論で取り上げた。そしていま、殆ど初版で揃った村上春樹全作品 (翻訳・エッセイ除く)を読み返している。実は「村上春樹が好き」と言いつつ恥かしいことにかなり内容を忘れているのだ。
●No.4519/6.29
「その手は桑名の焼き蛤。」
と、ふざけて妻に言うと「何それ」という反応が返ったので改めて調べてみた。木曽川・揖斐川・長良川の河口に面し真水と海水が混じり合う水域を有する桑名は、宿場町の時代から蛤の名産地として知られた。桑名商工会議所は桑名で蛤を食べられるお店を紹介している。
●No.4518/6.28
「有識者。」
という言葉を「怒り新党」では、ある領域を取り上げ「その専門的知識を有する者」の意味で使うが、有識者とはそもそも個人を指すのではなく、高度に学問を修め相対的に知識があり見識が広い者のまとまりを言う場合が多い。ただ彼らが問題解決に有効かどうかは別だ。
●No.4517/6.27
「ユーグレナ。」
はミドリムシの学名だがこの虫が光合成で蓄積する油分を抽出し燃料化を目指すのが(株)ユーグレナだ(本日の『日本経済新聞』朝刊)。いすゞ藤沢工場のシャトルバスで同バイオ燃料による運行を開始。少しロマンチック、でもダイナミックに燃料体系を変えてほしい。
●No.4516/6.26
「2045年問題。」
31年後で何かと思えばAI(人工知能)が知識・知能の点でこの年に人間の脳を超えるとする説のこと(『R25』6/19→7/02)。その時代のAIと人間の交流を描いた映画も公開とか。AIに脳を移植できたら人は「脳」だけ永遠の寿命を得られるのだろうか。
●No.4515/6.25
「君の手料理を一生食べたい。」
という言葉がプロポーズだったというサンスターのラジオCM。これはきっと男のコピーライターのコピーだ。いま頃こんな言葉に落ちる女性がいるのかと思うが、「俺は何もやらない」という“夫”は意外に多いのだ。男女共同参画なんて言って、真実はどこにあるのか。
●No.4514/6.24
「背中から人間の耳が
 生えたように見えるマウス。」
を、耳の型に牛の軟骨細胞を入れて背中に付けた過去がある米ハーバード大のC・バカンティ教授(本日の『日本経済新聞』朝刊)。小保方晴子氏の師だが、純粋な研究でなぜこのような作為が必要なのかが理解できない。ノバルティスファーマの不正とは明らかに異なる。
●No.4513/6.23
「トマト。」
の売場を見ると旬のいまは20種近くが並ぶ。八百屋に勤める知人は「勝手に名前を付けるから品種数は分からない」とも。イタリアンレストランではチェリートマトがよく使われるが、品種・品名・ブランドなど生産者の都合のいいように区分されており混沌としている。
●No.4512/6.22
「すっきりしないから髪切りに来た。」
と電話をかけてきた女性のお客様がサッカー日本代表の引き分けの後にいたと美容師さん。この種の例が日本全国で何人いたか知らないが、モヤモヤした気分がファンの気持ちを支配している事は確かだ。しかしまだまだ日本はスタイル構築の試行錯誤の中にある気がする。
●No.4511/6.21
「華麗なるジャポニスム展。」
を取り上げた「サルース」(7月号)。浮世絵の色彩や構図が西洋絵画に与えた影響はよく知られるが、いま調べているフランスにおける日本アニメ史も江戸美術と無関係ではない。その源は1867年のパリ万博に遡る。しかし、日本を忘れてならないのは日本人なのだ。
●No.4510/6.20
「昭和記念公園で熱中症。」
と本日のNHKニュース。児童14人が病院搬送されたが報道は常に天候を前提にして語るのみ。しかし当の児童の睡眠時間や食事内容、昨夜のゲームの実施状況など生活面の原因を調べない限り現代人は気づかない。気象協会によれば正午で28.4度、気温は高くない。
●No.4509/6.19
「女のいない男たち。」
握手会も開かず40万部を優に超えた村上春樹氏久々の連作短編集のタイトル。しかし全ての男たちは「かつてはいた」存在である。つまり村上氏は「恋愛できなくて女がいない男たち」で現代とリンクしようとはしなかった。「単に興味がなかった」そう言いそうな感じ。
●No.4508/6.18
「ホワイトカラーエグゼンプション。」
の議論で、酷い事例に挙げられる月間残業時間も連続勤務時間も、私が体験してきた時間よりは少ない。しかも私はこれまで一度も残業代をもらったことがない。これを幸せとは言わないが、不幸せでもなかった。もちろん普遍化はできないが、同類の声は聞こえてこない。
●No.4507/6.17
「カレンダー2015。」
のDMが先週末届いた。もちろん7月31日注文までの「早割」サービスあり。季節毎の小売店のセールが前倒しになる傾向と同じ流れだ。今年はクリスマス関連の告知を最初に見るのはいつだろうか。先日までの暑さは、気の早い人間たちへの警鐘の意味があったのかも。
●No.4506/6.16
「パスティリエ。」
とは北イタリアのレジ横の定番である小箱入りドロップ(『イタリア好き』Vol.17)。パッケージが可愛くバニラやレモンなどの定番味以外の“ナポリのプリンセス風味”や“ベニスの商人風味”など謎のテイストが目を引く。それでいて人工甘味料など非使用とか。
●No.4505/6.15
「この辺の焼き鳥屋さん、
 みんな使ってるんでしょ。」
佐渡市小木町のたらい舟の港近くの売店でそう話しかけた火野正平氏(本日の『にっぽん縦断 こころ旅』)。使ってるというのは天然記念物の「トキ」。ブラックな冗談だが、これぞこの人の怖いもんなしの面目躍如。それでいて文化を見つめる眼差しが素敵でたまらない。
●No.4504/6.14
「五月みどり・中尾ミエ ・木野花。」
「キンチョー 虫コナーズ」のCMに出演するこの3名が話題だが、これ、昭和歌謡の視点では木野氏が全くの的外れ。弘田三枝子かペギー葉山もしくは森山加代子、中村晃子あたりを出せば本物だった。キャスティング上の理由なのかターゲットを広げたかったのかは不明。
●No.4503/6.13
「どんなに辛くて、苦しくても。」
集団的自衛権で日本人の生命を守る、と安倍さん(昨日の「党首討論」中継)。私は戦地に行かないあなたが辛く苦しいとは思わない。敗戦を知りながら戦争を続けた太平洋戦争を見ても国家は国家を守るが国民は守らない。だから「生命を守る」と嘘をつかないでほしい。
●No.4502/6.12
「イオン女子。」
いま女子大生たちは、かつてのブランド消費ではなく、巨大ショッピングセンター(SC)の複数店舗で試着したうえで洋服を買うのだとか(昨日の『日本経済新聞』朝刊)。SCの代表格「イオン」の名を取ってこう呼ぶ。デフレ下で育った彼女たちの意識変化が面白い。
●No.4501/6.11
「鎖骨に涙がたまるほど泣きました。」
という表現は、「私の頭の中の消しゴム」のポスターや看板から始まったのだろうか。先日は「チョコレートドーナツ」を観た藤原恵子さんがJ-WAVEで使っていた。涙がたまる対象として「鎖骨」という繊細な存在がぴったりで、泣ける作品の常套句になりそうだが。
●No.4500/6.10
「息が苦しくなるほどの雨。」
関東甲信越を局地的に襲う予想の1時間に80ミリの降雨量をそう表した弓木春奈氏(本日の『私も一言夕方ニュース』)。先日からの雨は地域により6月1ヶ月間に相当する量だったとか。最近の天気予報は「強風」も多いが「豪雨」も多い。土砂災害の危険性が高まる。
●No.4499/6.9
「ありがとうございます。」
というサービス業では当たり前の言葉を、首都圏の鉄道の改札口で全く聞かないが、唯一、都営三田線「春日」駅の「水道橋」駅寄り改札口を通り過ぎるときに聞くことができる。私は駅務室の駅員さんに向けて軽く会釈をするが、なぜ他駅で実施しないのか理解に苦しむ。
●No.4498/6.8
「トーストの上に二匹の
 ネズミを置いたネズミパイ。」
の模型が展示されたロサンゼルス郊外の「ジュラシック・テクノロジー博物館」の話が面白い「最低で最高の本屋」(松浦弥太郎著)。写真は見ていないが奇妙なイメージが浮かぶし、ちょっと非現実な感覚に遊び心を感じる。人は自分なりの博物館を夢見る存在なのかも。
●No.4497/6.7
「スティルトン。」
はエリザベス女王に「これがなくては1日が始まらない」と言わせたブルーチーズ(『サルース』6月号)。「濃厚な口当たりとハチミツを思わせる甘い後味」と読むだけでたまらなくなる私は、ロックフォールの深みと(当社イメージ色の)オレンジのミモレットが好き。
●No.4496/6.6
「日差しが弱くなったら
 パワーをセーブ。」
というpanasonic「エコナビ」の車内広告を見て「でも暑いから冷房強めよう」と言う消費者像が浮かんだ。東日本大震災後も多くの日本人は、暑いからと夜中にクーラーをつけているだろう。無論、我が家はOFFだ。“暑いから冷やす”生活で体調も乱れるのに。
●No.4495/6.5
「肉食。」
ガストの「チーズインハンバーグ」「ミスジステーキ」、デニーズの「ローストビーフ」、さらにくら寿司の「イベリコ豚丼」など“肉食”メニューが外食産業を牽引、と先日の「日本経済新聞」。私も豚角煮など好きだが、厚労省が叫ぶ健康寿命にはよろしくない、はず。
●No.4494/6.4
「ブラック・アイ。」
5月31日の「こころ旅〜2012茨城の旅」で火野正平氏が「ブレンドにエスプレッソを2杯」と注文。「映画(フェアゲーム)でジョニー・デップが言っていた」と語る。私は軽い焙煎で柔らかい甘さが特徴だという「ブルーボトルコーヒー」の日本出店が待ち遠しい。
●No.4493/6.3
「ニッポン、ダービーのスタートです。」
3番人気のワンアンドオンリーがイスラボニータの2冠を阻んだ日本ダービーのNHK実況は、そう言った。「ダービー」の「ダ」にアクセントを置かない平板読みで、しかも複合語を途中で切る言い方は昨今の風潮だが、これほど酷い例は局アナだけだと気づいてほしい。
●No.4492/6.2
「テレビが買えず
 子どもに肩身狭い想い。」
なる1959(昭和34)年の「人生案内」の相談を紹介した読売新聞車額広告。「悩み100年〜嗚呼、人生〜」と題し各時代の相談が並ぶが、当時この文脈で「思い」でなく「想い」が真に使われていたか、コピーライターが直したか知りたい。“想い”乱発のなかで。
●No.4491/6.1

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