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"できる限り毎日更新"を基本にあらゆるメディアで、 あるいは群衆の中で出合った「気になる言葉」をピックアップ。 すべて123文字で綴った日本語論・日本人論である。
★123文字による簡潔な情報伝達の文章スタイルは「知的所有権登録 187441号」を取得しています。
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2014年5月分
「仮面夫婦。」
日本維新の会の分裂騒動で、石原-橋下両名を表した東国原英夫氏のこの表現はまさに的確(本日の『ウェークアップ!ぷらす』)。ならば各党には多くの「仮面党員」がいるはず。今回の分裂の意味を活かし、今度こそ理念や政策の一致を前提に同じ旗の下で野党再編を。
●No.4490/5.31
「新党。」
という日本語には、惰性の産物で全く国民を見ていないというイメージが定着しつつある。したがって、新党に変わるネーミングが必要だ。しかし無党派層の増加にみられるように、最早「党」自体に魅力が失せた感もある。ならば坂本竜馬の「(海援)隊」か、石原さん。
●No.4489/5.30
「本土であっても交番など
 警察機関がない辺境に
 武装集団が上陸する可能性。」
がなぜ法整備のグレーゾーン(昨日の『日本経済新聞』朝刊)なのか。昨日の国会質疑を知らないが、日本本土に他国の武装集団が上陸した事態こそ、個別的自衛権の範囲そのものではないのか。個別的自衛権すら定かではない。テレビは単に自民党の説明をなぞるだけだ。
●No.4488/5.29
「過去80万年で例がない水準。」
地球の二酸化炭素の濃度で世界気象機関(WMO)が警告した(本日の『おはよう日本』)。人類未体験の数値で専門家でも影響が推測できないそうだ。今年は冷夏予測で、秋は恐らく巨大台風が襲うのだろう。雷は冬も多いか。しかし我々は後の世代に押し付けるのみだ。
●No.4487/5.28
「人出不足。」
を嘆く石田・JR貨物会長(本日の『日本経済新聞』朝刊)。トラック輸送が国内貨物の9割以上を占める現状改革を説くが、従業員不足で「すき家」が閉店し、被災地でも建設労働者の需給逼迫が深刻。70歳まで働けと国は言うが、それで日本の人出不足は解消しない。
●No.4486/5.27
「新しいものを作っている感覚。」
と小野明・福島第一発電所長(本日の『日本経済新聞』朝刊/春秋)。廃炉まで最低でも30〜40年、炉心の状態すら把握できない状態を前にこの言葉に期待する。しかし「電気」に限って、我々は東日本大震災から何かを変えただろうか。何も変わっていない気がする。
●No.4485/5.26
「日本からたばこがなくなれば、
 日本人のがん死亡の約25%が消滅します。」
と中川恵一・東京大学病院准教授(本日の『日本経済新聞』朝刊)。私は煙草を吸わないし擁護する気はないが、叔父は毎日、喫煙して90歳を超える今も現役の時計職人として働く。周囲に喫煙者で高齢という事例は多く、同様の事実が喫煙者にエクスキューズを与える。
●No.4484/5.25
「お荷物になります。」
と某宅配便の方の声がインタホンから聞こえたので、ドアを開けると「ここになります」と捺印欄を指さす。あと1回「なります」を聞きたくて言葉を探したが見つからなかった。なぜ「なります」言葉なのか。いやそれ以前に、言語としての日本語はあまりに怪し過ぎる。
●No.4483/5.24
「夜は紹介制。」
と「青家」の店舗情報(『メトロミニッツ』6月号)。「お願い!ランキング」でおなじみの青山有紀氏のお店だ。「おばんざいの店」特集トップに掲載されていて興味をもったが一見さんお断りに自分の甘さを恥じた。ここまでの自信、自営で働く者の理想かもしれない。
●No.4482/5.23
「宇宙から、時間を圧縮して地球を見ると、
 『都市』は、生物に見えるのではないだろうか。」
という言葉で始まる村上龍氏のNTT都市開発の広告に目がとまった。植物の細胞を電車に喩えた大学教授がいたが、確かに都市は脱皮と怪我を繰り返す生物に似ている。だとしたら毎日、確実に糞を出し汚し続けているはず。そして進化でなく老いているのかもしれない。
●No.4481/5.22
「スーッと出て、パッと消えるのがスーパー。」
と揶揄されたスーパーマーケットについて書く本日の「日本経済新聞」朝刊/春秋。その後72年に中内功氏のダイエーが小売業日本一の座を奪い、イオン系3スーパー統合に象徴される如く、いまコンビニが追い上げる。そして高齢者向けにまたスーパーの逆襲が始まる。
●No.4480/5.21
「残念。」
とは「新明解国語辞典」(第三版)によれば「期待(希望)したように事が運ばなかったり長続きがしなかったりして物足りない気持ちがあとまで残る様子」とあり、他の辞書を圧する説明だが、この言葉には見下す感情があり好きになれない。辞書はそこも書いてほしい。
●No.4479/5.20
「世代間協調の不可能性。」
とは「(財政再建・原発・地球温暖化のように)世代を超えるコミットメントが必要とされるプロジェクトは利己的合理的な人間から成る社会では実行できない」という論理(16日の『日本経済新聞』朝刊/春秋)。さて、この“不可能性”を誰が否定できるというのか。
●No.4478/5.19
「日本が攻撃されたら守ってね。
 よその国が攻撃されても日本は何もしません。」
という現状説明で集団的自衛権行使を正当化した石破茂・自民党幹事長(本日の『日曜討論』)。これは「限定的な行使」を前提にした議論と矛盾し「平和憲法」を蔑にする論理だ。戦争参加が世界の常識ならすればいい。攻められる以前に自滅が迫る日本を直視もせずに。
●No.4477/5.18
「この時期だけ。」
と書かれると希少性が増す。Aoyama Flower Market(ボーノ相模大野)店頭で見かけた「芍薬」の説明だ。改めてこの花はこの時期だけかと思った。パンフには「バッド(蕾)とフルブルーム(満開)、2つの楽しみ方」とあり、開く蕾の楽しみ方を思う。
●No.4476/5.17
「バル(Bar)。」
を標榜する店舗が増えてきた。朝のコーヒーから仕事帰りのお酒や軽食まで利用範囲が広いスペインなどの店舗スタイルを指すが、「バール」と発音すべきイタリアンでも「バル」と表示して集客する。しかし単なるカフェとの差もよく分からずバルはいま混沌の中にある。
●No.4475/5.16
「あなたが自分自身を表現する動詞は
 何ですか。なぜその動詞を選んだのか、
 その理由を含めて百字以上で書きなさい。」
と日能研の中学入試問題のシリーズ額面広告(2014年_昭和女子大附属昭和中)。すぐにこの動詞が思いつく方は少ないのでは。私は「考える」を選ぶ。当社のスローガンも「think & write」だ。良し悪し両方なのだが考える行為で発想が広がるのが面白い。
●No.4474/5.15
「このバスは中ドア乗車です。」
と小田急線「本厚木」駅前を走る神奈川中央交通のバスの車体に掲示されていた。バスほど地域で乗車と運賃支払いの形式が変わる乗り物はない。某バス会社の社長に取材した折り「常に初めて乗るお客様と思って対応」という言葉が記憶に残った。この掲示は親切である。
●No.4473/5.14
「山コーヒー。」
登山用のバーナーでお湯を沸かして淹れるコーヒーを勧めた「ODAKYU VOICE」(5月号)。朝、鎌倉中央食品市場で野菜を買って食パンを求め材木座海岸の砂浜で固形燃料で沸かしたお湯でコーヒーを淹れた経験がある。いわば「海コーヒー」だが、これもいい。
●No.4472/5.13
「さがみロボット産業特区。」
経産省が進める同特区の取組みを「かながわ県のたより5月」で紹介。介護施設の「高齢者向けコミュニケーションロボット」は人工知能で言葉を理解し高齢者と会話する。スマホの音声検索も会話に似た交流が生まれるがロボットが友になるSFの世界は既に現実化した。
●No.4471/5.12
「(電車で)向き合う14人全員が一心に
 小さな画面を見つめていた。」
と先日の「日本経済新聞」朝刊/春秋。「こんな光景、やっぱりどこかヘンだよ」と書くが、ヘンだ。もちろん私も使うが、座ればノート(文具)を開き仕事をする。仕事柄、紙に書く行為は大切にしたいし読書もする。他人と同じ気持ち悪さを感じないのはやはりヘンだ。
●No.4470/5.11
「大気の状態が不安定。」
という言葉を今年は何度、天気予報で聞いたか。最近は「天気が急に変化した場合は頑丈な建物の中に入るなど安全を確保するように」と注意を促される始末。我々は地球温暖化より遥かに直接的な危険に日々晒されているのだが、巷ではレジ袋を断る行為すら殆ど見ない。
●No.4469/5.10
「鏑矢祭(かぶらやさい)。」
とは新田義貞が挙兵したという5月8日に群馬県太田市の生品神社で行われる祭事(昨日の『NHKニュース』)。この祭りに1975年のJRA2冠馬・カブラヤオーと、大河ドラマ「太平記」で新田義貞を演じた根津甚八氏を思い出した。両者とも何となく憂愁が漂う。
●No.4468/5.9
「力うどんは天かす抜きでお願いします。」
「スナックみゆき」のドアを閉めつつ郵便配達の姿でそう囁いた中島みゆき氏(昨夜の『オール中島みゆきナイト』)。降臨した神の如き詞の世界、生命力溢れる歌声とは正反対のこのパフォーマンスとの落差が伝説を伝説たらしめる。「悪女」すら入り込めぬ名曲の渦に。
●No.4467/5.8
「高校生のマスク。」
は、病気でも予防でもなくする割合が男子12.9%、女子33.6%(5日の『日本経済新聞』朝刊/全国高等学校PTA連合会調査)。自由記載では「顔を隠して落ち着きたい」が最多とか。「マスク女子」の言葉もあるが、根本にコミュニケーション障害がありそう。
●No.4466/5.7
「私はもう35歳なんですが。」
と、5日の「書評ゲーム・ビブリオバトル〜子どもに伝えたい本〜」内の推薦図書プレゼンで山崎ナオコーラ氏。35歳という年齢は私から見れば若いし、世間的にも年老いた印象の年齢ではないが、人は常に「もう」と自分の年齢を感じながら生きる存在なのだと感じた。
●No.4465/5.6
「敗戦をきする。」
と2日の日本ハム-オリックス戦実況でNHK・森中直樹アナ。もちろん「喫(きっ)す る」だが、恐らく語頭にアクセントを置かない平板読みで言いづらくて「きする」に なったのではないか。あるいは「敗戦を期する」とでも思ったか。いずれにしても日 本語ではない。
●No.4464/5.5
「平等。」
客席から投げられた人種差別を意味するバナナを事もなげに食べたブラジル代表DFダニエウ・アウベスの行為を受け、S・アグエロが「僕たちは平等だ」、P・コウチーニョはL・スアレスと「僕たちは皆同じ」と訴えた。人類はあと何年「平等」と言い続けるのだろう。
●No.4463/5.4
「集団的自衛権。」
のNHK世論調査で、憲法改正・解釈変更合わせた賛成派が14%減り、反対派が15%増えた(昨夜のNHKニュース)。これだけのプロパガンダのなかの結果に安堵する。自民党は個別的自衛権の範囲を意図的に狭め、集団的自衛権を通し戦争できる国を目指している。
●No.4462/5.3

※本日、憲法記念日(日本国憲法の施行を記念し、国の成長を期する。_国民の祝日に関する法律)。
「ポイズン。」
とは、ストーカー被害において「殺してやる」などと犯人が言い出す犯罪に巻き込まれる可能性が高いレベルと小早川 明子・NPO法人ヒューマニティ理事長(昨日の『私も一言! 夕方ニュース』)。警察以外の相談窓口の必要を説くが変貌する人間の疫学調査をすべきだ。
●No.4461/5.2
「大規模停電時の
 自治体への連絡体制を
 見直したい。」
4月27日20時頃、東京都八王子市を中心に最大約30万戸が停電したが、謝罪会見時の「自治体への連絡体制を見直す」には呆れた。「連絡する気はなかった」と正直に言うべき。単なる停電でこの有様だから東日本大震災時の対応などできるはずはなかったと言える。
●No.4460/5.1

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