プレゼントのアピール&プロフィールコピーライターのプレゼント
"できる限り毎日更新"を基本にあらゆるメディアで、 あるいは群衆の中で出合った「気になる言葉」をピックアップ。 すべて123文字で綴った日本語論・日本人論である。
★123文字による簡潔な情報伝達の文章スタイルは「知的所有権登録 187441号」を取得しています。
15年間にわたるバックナンバーはこちらから

2014年3月分
「オバマ同志よ。」
とロゴジン・ロシア副首相が米国に呼びかけた、と先週の「日本経済新聞」春秋。「大国意識をちらつかせた揶揄」とあったが、やはり米国のイラク侵攻を想起する。ルールを無視した武力行使という意味では「同志」ではないか。集団的自衛権はその米国と共に歩むのだ。
●No.4429/3.31
「国会の議論を経て。」
という石破・自民党幹事長の言葉が空しい(本日の『日曜討論』)。集団的自衛権論議の手順を述べた際の発言だが、では国会の議論で何かが変わるのか? あたかも個別的自衛権と変わらぬかのような自民と維新の物言いが、質問に答えない国会の議論で変わるわけがない。
●No.4428/3.30
「グリーンランドの氷。」
が「予想を上回る速度で」溶けている(本日の『おはよう日本』)。結局、私たちは(私を含め)、海面が7mも上昇する未来にはどうせ生きていないという意識で生きる存在なのだと認める。1kmにも満たぬ距離を車で行く生活をやめる程度のことができないのだから。
●No.4427/3.29
「くださる。」
この尊敬語を、最近、テレビでしゃべる人間から殆ど聞かない。これは「いただく」という謙譲語を使えば認められるという安易な日本語破壊が進むからだ。しかし、「Aさんがよくしていただく」など誤った使い方がはびこり、テレビは聞くに堪えず低俗と言うしかない。
●No.4426/3.28
「不可能性の時代。」
を標榜する大澤真幸氏の「このままではダメと思っても、この時代にしがみつくしかない」という見方に同感(本日の『私も一言!夕方ニュース』)。未来の処方箋がどこにあるというのか。「理解できたような」と曖昧に締めた大島春行NHK解説委員の鈍感さに呆れた。
●No.4425/3.27
「日本のどういう所が好きですか?」
今季からJ1初のイタリア人監督としてFC東京の指揮を執るマッシモ・フィッカデンティが、 日本で違いを感じた事として挙げた質問(本日の『Foot!』)。ヴァンフォーレ甲府戦直後なのに、なぜ試合について訊かないのかと呆れた。質問の意図も曖昧で私も困る。
●No.4424/3.26
「データがあってこその成長。」
とTSUTAYAを運営するカルチュア・コンビニエンス・クラブ(本日の『日本経済新聞』朝刊)。売上データを基に2/3を雑誌と漫画が占める売場で業績を伸ばす。大手老舗書店は「書店は文化的であるべき」という精神が残ると言うが、もちろんこちらを支持する。
●No.4423/3.25
「対立軸が明確でない状況下で
 単に(投票率が)低いとはいえない。」
と松井・大阪維新の会幹事長(本日の『日本経済新聞』朝刊)。他ならぬ橋下徹市長自らが大阪都構想の是非を掲げたにも関わらず、この言葉は矛盾し過ぎ。橋下氏会見欠席の理由を「市長職の準備」と述べたが、そんな市長は普通いない。しかも白票4万5千、前途多難。
●No.4422/3.24
「家庭の料理は破滅に陥ったのである。」
と、かの北大路魯山人が何と戦後の昭和28(1953)年に書いている(『魯山人味道』)。先日、ファミマの冷食強化の報があった。確かに単身世帯では便利なのかもしれぬが、世界無形文化遺産登録を喜ぶ以前に、ゆっくりと和食は滅びの道を歩んでいるとも言える。
●No.4421/3.23
「2倍。3.6倍。1.4倍。」
順に警察が対応したDV、児童虐待、ストーカー被害の5年間の増加率(本日の『日本経済新聞』春秋)。普通に日常生活を送っていれば荒んだ現代人の神経を肌で感じる。「草食男子」などと遊んでいる場合ではないとずっと書いてきた。疫学的調査が一刻も早く必要だ。
●No.4420/3.22
「YAMANOKAMI。」
恐妻を表す「山の神」なる言葉を、今日訪れた江の島のカフェで白髪のフランス人紳士から聞く。妻の一眼レフを見てブランドを訊かれ英語で会話が始まったのだが、沖縄付近の島の知識の乏しさに「そこ日本だよ」とからかわれる。日本ではこの言葉の認知率も低かろう。
●No.4419/3.21
「アベックモード。」
とは、そごう・西武のPBブランド「リミテッド エディション」が展開する50歳代のカップル向けペアルック。22年前「モード」をキャッチフレーズに使ったら「古い」と言われた。言葉のトレンドは回転してると反論したが、「アベック」もそろそろ死語を脱しそう。
●No.4418/3.20
「命を弄べ。」
先日、モンスタークレイマーの想像力に疑問を呈したが、キリンの缶チューハイや横浜F・マリノスのポスターを批判するなら、殺人が日常化するいま、この映画「パズル」のキャッチフレーズはなぜ問題にならないのか。批判する気はないが、私にはこの表現はできない。
●No.4417/3.19
「伊勢神宮ってどこにあんの?」
って中居くん、それは(本日の『中居正広のミになる図書館』)。レアな占いの話題の連続にまぎれて伊勢神宮をレア扱いしたのはうまかったが、日本人の地理の知識が最近、極端に落ちているのは確か。別に地理好きでもない私は首を傾げる。教育の良悪の一つの事例だ。
●No.4416/3.18
「ゴーストライター問題。」
なる言葉が佐村河内氏の事件で使われるが、これまで公然と許されてきた自叙伝などのゴーストライター論議に波及し混乱する。今回は、それ自体が芸術作品である点が異なる。陶芸家のエッセイを他人が書くのは暗黙の了解があるが陶器自体を他人が焼くのは許されない。
●No.4415/3.17
「横田めぐみさんの両親が
 キム・ギョンさんと初めて面会。」
と本日の「NHKニュース」。横田滋・早紀江夫妻が先週、モンゴルで孫娘に面会。日朝赤十字会談に続くこの出来事は北朝鮮の変化としてより大きく報ずべき。小泉訪朝は確かに歴史を破ったが、同時に北朝鮮の嘘を公式に容認した。その過ちを越える契機にしてほしい。
●No.4414/3.16
「JAPANESE ONLY.」
なる横断幕を埼玉スタジアムに掲げた男の理由は「外国人が入って来て応援の統制がとれず困る」だったとか。Racismとは少し意図が異なる、他者とのコミュニケーションを断絶する昨今の傾向を思う。他者の思想をかみくだく読書の崩壊に原因を求めるのは誤りか。
●No.4413/3.15
「コンニチハ。オハヨウ。マタアシタ。」
という日本語を披露してくれたのはニューヨーク・ヤンキースの捕手、フランシスコ・セルベリ選手(本日の『おはよう日本』)。もちろん田中将大投手のためだが、最初の練習から日本語で伝えたというセレッソ大阪のディエゴ・フォルラン選手に見る一流の自覚を思う。
●No.4412/3.14
「トロフィーワイフ。」
について林真理子氏(『ODAKYU VOICE』3月号)。「富や名声を手にした男が人生の褒賞として若く美しい妻を手に入れる」と定義するが、およそ元の妻の方がよき妻というのが相場だ。そこを「正しい妻が必ずしも愛されない」とクールに見つめた視点が林流。
●No.4411/3.13
「Apron。」
「エプロン」と読む全農(全国農業協同組合連合会)発行のこのフリーペーパーの名を会社近くのスーパーで手に取り初めて知る。実はその直前、他でもないこの全農の方と大豆についてメールで質疑応答していた。これこそシンクロニシティ(意味のある偶然の一致)か。
●No.4410/3.12
「昆布です。」
“食にうるさい芸能人”特集で博多大吉氏が「この出汁は何?」と訊いた際のこの答えに「あまりにも単純」と笑った出場者たち(昨夜の『ストライクTV』)。彼らは昆布で出汁をとった事はあるのか、その昆布はどこ産か、何秒とったのか、訊くべき事はたくさんある。
●No.4409/3.11
「恋届。」
とは14日から千葉県流山市が受付開始する恋の届け出制度(今朝の『おはよう日本』)。自分と相手の名、告白予定日等の申請で捺印された恋届が印刷される企画は映画「百瀬、こっちを向いて。」のロケ地記念。「法的効力はない」と原稿を書いたNHK職員の感性は?
●No.4408/3.10
「ソニー通り。」
とは「五反田」駅東口から品川方面に伸びる「八ツ山通り」の別称だ。旧ソニー本社がこの通り沿いにあったのが理由だが、先日「ソニー創業の地売却」の報があった。創業の精神が好きで実際に何件かお仕事もした、自宅のPCは(これも売却する) VAIOだ、寂しい。
●No.4407/3.9
「頭が上がらない。」
と夫が妻に言う場合「妻の尻の下に敷かれる」という表現になり、妻の強さ夫の弱さを表す言葉として使われてきたが、美輪明宏氏が「史上最強の動物は女」と言うように妻は強く、長く連れ添った夫婦は、多かれ少なかれ夫が妻に一目置く関係になるのが普通ではないか。
●No.4406/3.8
「千葉県柏市の無職の男。」
がどこで何を買い物したとか、インターネットで何を書いていたかという(事件前の犯人の生活を探る)内容は芸能週刊誌的には確かに興味深いのかもしれないが、それは警察に任せておけばいいと常に思う。そんなことより深刻なのは「男」をつくった日本社会の劣化だ。
●No.4405/3.7
「背番号10。」
をACミランに堂々と要求した本田圭佑選手。この“本田効果”があるか否かは知らぬが、横浜F・マリノス ・中村俊輔、大宮アルディージャ・渡邉大剛の両選手も今期、直訴してこの番号を付けた。待つ、のではなく自ら獲りに行くこの姿勢、日本サッカー自体に大切だ。
●No.4404/3.6
「デジタルデトックス。」
トイレや浴室でも使い、圏外だとイライラし返信が来ないと落ち込むなど通信端末への精神的な依存度が高い状態から自らを解放する行為。しかし、それで快感を得る時点で負けている。小説の結末をネットで調べるという行為が理解できない私は中毒ではまだない、はず。
●No.4403/3.5
「私の質問に答えてください。」
なる言葉が何度も繰り返される国会質疑。与党・自民党の各大臣は野党の質問に対し、全く違う方向の答弁をとぼけて続けるか、質問の趣旨を少しずらして答えるか、殆ど関係のない持論を語る。それは政治家として不真面目極まりなく、国民の知る権利への冒涜でもある。
●No.4402/3.4
「お金がない、お金がない。」
と橋梁の維持に星浩氏(昨日の『報道ステーションSUNDAY』)。だから取捨選択が必要なのだ。命を司る医療費でさえ将来の目処が立たぬ今、確かにセルフケアという変革は進むが、全ての根本たる国家予算の優先順位を決める必要が問われていない、防衛費も含め。
●No.4401/3.3
「モンスタークレイマー。」
が話題だ。キリンの缶チューハイCMが中止に追い込まれ、最近では横浜F・マリノスのポスターも批判。彼らへの危惧は想像力の欠如だ。対象に込められた意図とそれが与える効果を果たして理解できているのか。モンスターペアレントとは異なる現代の病巣が隠される。
●No.4400/3.2
「宇宙ゴミ。」
は衛生やその破片が生じさせ秒速8キロで宇宙空間を進む(本日の『ウェークアップ! ぷらす』)。その事故が描かれた「ゼロ・グラビティ」も上映された。いずれ地球に落ちるこの“ゴミ問題”、“宇宙の夢”を語る前に処理すべきだが、ならないのは地球の問題と同じ。
●No.4399/3.1

川中紀行のブログ「いいコトバ」 「再現批評」もぜひご覧ください。
川中紀行のツイッター と一部コンテンツが連動しています。
15年間にわたるバックナンバーはこちらから
マンスリー広告批評
プレゼントのアピール&プロフィール
プレゼントNOW(作品)
プレゼントNOW(近況)
プレゼントの五反田MAP
PRESENT MAGAZINE
言葉の展覧会
今日の気になる言葉123
英語インタビュー
コピー無料作成
コンパクト・パブ・システム
Thank&Write PRESENT CO.LTD