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"できる限り毎日更新"を基本にあらゆるメディアで、 あるいは群衆の中で出合った「気になる言葉」をピックアップ。 すべて123文字で綴った日本語論・日本人論である。
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2013年11月30日
「ワタシハ、ミナサンヲ
 ワスレマセン。
 マタアイマショウ、
 サヨナラ。」
今季限りで名古屋グランパスエイトの監督を退任するドラガン・ストイコビッチ氏が、ホーム最終戦の今日、サポーターの前で始まりと締めの言葉を日本語で挨拶した。2009年10月の横浜F・マリノス戦の革靴でのゴールは語り草。実に憎めないキャラクターだった。
●No.4331/11.30
「巨大与党の暴走が、
 始まった日として
 記憶されなければならない。」
悪名高き特定秘密保護法案が衆院を通過した日に海江田万里・民主党代表が述べた言葉だ。審議が疑問だらけで国民も反対しているこの法案を拙速に成立させようとした態度はまさに言う通りだ。この「記憶」という言葉、熱しやすく冷めやすい日本人は肝に銘じてほしい。
●No.4330/11.29
「正義すぎる人たち。」
なる表現で「自分が正義のサイドにあると信じる人達の執拗さと復習ほど恐ろしいものはない」と批判した石田衣良氏が爽快(『R25』11/21→12/04)。バイトのいたずらで閉店に追い込まれた店舗に「それほど重大なことだろうか」と投げかける疑問に納得。
●No.4329/11.27
「いい風呂の日。」
11月26日の今日は日本浴用剤工業会が提唱するこの記念日で日本記念日協会認定。22日は「いい夫婦の日」でボジョレヌーボーの販促と共に展開されたが、11月は他にも同種の記念日があるのか。しかし「いいに(2)ほんしょ(4)く」で和食の日は苦しすぎる。
●No.4328/11.26
「絶食男子。」
とは異性とつきあう気がない男子。リクルートブライダル総研の調査では、20代男子の44.3 %は異性と交際経験がない(本日の『ニュースジャーナル』)。一人暮らし男子が集う料理教室で語らう姿に異常さはないが、つきあう気がないのと、つきあえないのは違う。
●No.4327/11.25
「今場所の稀勢の里は、離れた際に
 相手の足を見ている。」
大相撲九州場所千秋楽での北の富士さんの解説に唸った。だから反る癖もあまり出なかったのかと納得。これこそが土俵に生きたプロの視点だ。サッカーのコーナーキックで「警戒しないといけません」などと言う、うんざりする解説とは正反対で相撲人気を後押ししそう。
●No.4326/11.24
「私、脱いでもスゴいんです。」
が話題になったTBCのCMを見て、出演していた北浦共笑と同じ事務所に入った、と釈由美子氏(本日の『ぼくらの青春J-POP 平成ミュージック・グラフィティー』)。久々に聞くこのタレント名とキャッチフレーズ(コピーは糸井重里氏に見出された小林秀雄氏)。
●No.4325/11.22
「中韓。」
批判キャンペーンをヘイトスピーチさながらに続ける「夕刊フジ」。本日の見出しは、ついに2国が共に槍玉に。「中国経済大炎上」と「ケネディ安倍蜜月_韓国嫉妬」だが、この種の記事が売れる、という事実の裏返しだ。こんな嫌悪の応酬から明るい展望は生まれない。
●No.4324/11.21
「得点力がある。」
という形容が、そもそも得点力が期待されるサッカーのフォワードに対してよく使われるが、「得点力が低いフォワード」という表現が(皮肉を除いて)あり得ない状況では正しくない。「ドリブルが巧みな」「ポストプレーが得意な」など一歩踏み込んだ実況をすべきだ。
●No.4323/11.20
「今日あなたの隣に座っていたのは
 オーラを消したユーミンかも
 しれません。」
荒井由実としてのファーストアルバム「ひこうき雲」から40周年を迎えた松任谷由実氏が出演した後、取材を行なった大越健介氏が言い放った言葉だ(本日の『ニュースウオッチ9』)。大学生でも言わないステレオタイプで恥ずかしさ極まりない言葉に気づかぬ鈍感さ。
●No.4322/11.19

※この方、本当に何とかしてほしい。
「ハガキください。」
と近所のセブンイレブンで言ったら「年賀状ですか?」と訊かれた。年賀状の需要が高いであろうこの時季、念のための確認もあるだろうがマニュアル的対応の感がしないでもない。一方、インターネット隆盛の世、住宅街でハガキを買う客が減少している背景も裏づける。
●No.4321/11.16
「星野スミレ。」
藤子・F・不二雄氏作「パーマン」に3号(パー子)として登場する彼女が、「ドラえもん」で1号のミツ夫の顔写真の入ったロケットペンダントを大切にする事を話すエピソードを倉敷保雄氏が紹介(本日の『Foot!』)。サッカー番組でこの話題、クラッキー絶妙!
●No.4320/11.15
「鮮魚の盛合せ。」
に冷凍魚を用いた商品を食品偽装と批判した事例を紹介した本日の「私も一言!夕方ニュース」。日本語を知らないとしかいえない。遠洋で獲った魚も鮮魚は鮮魚で、それを批判するのはマスコミお得意の、まさに似非正義感だ。むしろ日本語リテラシー衰退の象徴である。
●No.4319/11.13
「さっぱり分からん。」
という留学先の女子大生の言葉を冒頭に記して海外留学を語った「日本経済新聞」本日朝刊。留学生の質が落ちているという趣旨の記事の導入的な役割を課したわけだが、浅はかだ。私の留学体験者の取材経験では「分からん」から出発しみんな懸命に価値を手にしている。
●No.4318/11.12
「あゆコロちゃん。」
土曜日に訪れた小田急線「本厚木」駅で、手にした「あつぎ国際大道芸」のパンフで偶然知った厚木市のキャラ。鮎(『あつぎ鮎まつり』が8月開催)を帽子の如くかぶった豚のコロちゃん(B級グルメ『トンコロホルモン』)。ゆるキャラグランプリで人気上昇中らしい。
●No.4317/11.11
「1点を追う。」
を続けて平板読みする本日のJリーグ、湘南対鹿島戦実況アナ。したがって「1点」は「一転」と発音される。NHKの局アナはじめ常軌を逸した平板読みが広がるが日本語はアクセントを消失させる道を辿るのか。厚い試合、前線運休、紫煙の輪、紅葉の垢、熟れた牡蠣。
●No.4316/11.10
「東京だョおっ母さん。」
昨日亡くなった島倉千代子さんのこの曲について綴った本日の「日本経済新聞」朝刊/春秋は名コラムだった。2番の詞が靖国神社を思わせるとしてNHKで歌われないのは有名だが、まさに波乱の人生だった。口ずさむだけで、なぜか我が母が思い浮かぶ、ときを超えて。
●No.4315/11.9
「リアル脱出ゲーム。」
が人気だ。発案者は加藤隆生氏(本日の『林修先生の今やる!ハイスクール』)。謎の作り方は楽しかったし、オリジナルな文化を創造できる人間は羨ましく、また尊敬する。しかし加藤氏も番組中に言った「灯台下暗し」を発音できない。彼にとっては謎だったのだろう。
●No.4314/11.8
「トランス脂肪酸。」
米食品医薬品局は、過剰摂取で心筋梗塞などの発症リスクが高まるとされるこの成分の食品への使用を原則禁止。マーガリンが危険、といま頃いわれているが、食用されてから150年にも満たないマーガリンの安全性はそもそも保証されていなかった。次は電子レンジだ。
●No.4313/11.7
「ドゥマゴ文学賞。」
が毎年、一人の選考委員によって選ばれる賞で、今年の受賞者は松本健一氏選の恩田侑布子氏と知る(『Bunkamura magazine』11)。東京・渋谷の「ドゥマゴパリ」の本家はパリの「カフェドゥマゴ」で、名の由来は店頭に飾られた2体の中国人形とか。
●No.4312/11.1

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