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"できる限り毎日更新"を基本にあらゆるメディアで、 あるいは群衆の中で出合った「気になる言葉」をピックアップ。 すべて123文字で綴った日本語論・日本人論である。
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2013年2月分
「Have a nice day!」
出勤時の朝のことだった。幅の狭い通勤路に沿道の駐車場から少し腰の曲がった男性が入り込んだので脇を抜けようとすると、何かブツブツと呟いている。朝から何を、と思って通り過ぎた私の背に聞こえたのがこの言葉。ラジオで英語の勉強をしていたとは思わなかった。
●No.4137/2.28
「朝の甘みはおつだね。」
午前中に甘いものを食べたりすると、未だに八代目桂文楽が「明烏」で語ったこの言葉が脳裏に浮かぶ。吉原で女郎に振られ、半ばやけになった男が甘納豆を食べる場面で「これに濃い宇治かなんか淹れてもらえると」と続く一連の仕草がとても美味しそうに見えたものだ。
●No.4136/2.27
「文句なんか言ってませんっ!
 言いましたぁ!」
と言い争いをしながら「ヨドバシカメラ」町田駅前店を出ていった中年夫婦は、すぐその後で「今日何食べるんだっけ?」と飲食店の話題に。性格が合わないとか何とか離婚の理由をつけるが、性格が合わないのを超越したところに夫婦関係の妙はある、としみじみ感じた。
●No.4135/2.26
「朝早かったので眠い。」
という言葉は仕事相手には避けた方がよい。なぜなら、相手が自分より起床時間が遅いとは限らないからだ。同じように「仕事が重なって忙しく、頭を切り替えるのが大変」などと言うのもやめた方がいい。自分より忙しく仕事を抱えた人間は、周囲には山ほどいるからだ。
●No.4134/2.25
「たくさんの観客が、
 つめかけている部分です。」
と、本日の東京マラソン実況。リアルな場所を示すのだから「辺り」くらいは言ってほしい。「部分」の多用は既に何度も書いたが、「界隈」や「周辺」など街並の情景描写に適した言葉をもたないのだろうか。「部分」の3連発すらあるほど日本語の語彙枯渇は著しいが。
●No.4133/2.24
「絶対に見放(離)せない。」
とNEWSの手越祐也氏(本日のFUJI XEROX SUPER CUP実況)。サッカー通らしく、ビッグゲームに毎回ゲストに招かれるが、毎回、日本語の致命的な誤用をしでかす。「目が離せない」と「見逃せない」が混ざってしまったのだが、訂正しないのだろうか。
●No.4132/2.23
「『丁寧』と『是々非々』。」
「丁寧に」と与党が言えば、「是々非々」と野党(昨日の『国会討論』)。二度目の政権交代を経験して、与野党の姿勢に確実に変化が表れている。もちろん次のヤマ場である日銀総裁人事でどうなるか、という疑問は残されるが、ちょっといい傾向だと思う。このままで。
●No.4131/2.18
「鼻を手向けた。」
とアルジェリア人質事件から1ヵ月で弔問が続くというニュースで鈴木桂一郎アナ(昨日の『NHKニュース』)。関東を巻頭と言ってから言い直す愚をツイートしたばかりだが、花と鼻はひどすぎる。なぜ問題とならないのか、日本人の常識をこんなに逸脱しているのに。
●No.4130/2.17
「日本代表合宿。」
これは複合語だ、「日本代表」の後、一旦区切って「合宿」と言うのは日本語ではない。区切りたいなら格助詞「の」をはさむべきだNHK・岸田アナ(本日午前深夜の『NHKニュース』)。何度も書くが、NHKアナの平板読みと複合語の破綻は日本人の水準ではない。
●No.4129/2.16
「尖閣諸島に灯台を作れ。」
と石原慎太郎議員(昨日の『NHKラジオニュース』)。「国民は毅然とした態度を期待している」と言うが、灯台建設など取り返しのつかない事態になることは明白だ。かくの如き悪化した日中関係の張本人である事を忘れている。マスコミの論点が日和見すぎるからだ。
●No.4128/2.13
「宮様と見まがうばかり
 菅野さま。」
という巨人軍を主題とした川柳で、「宮様」の「宮」を皇室の「宮」(語頭にアクセント)ではなく、宮という名字の人物を言う「宮」(平板読み)で発音した久野静香アナに注意した徳光和夫氏(昨夜の『週刊ジャイアンツ』)。こんな指導、やっているのかテレビ局よ。
●No.4127/2.12
「65%が評価。」
アルジェリアでの人質事件についてこのような結果が出たJNN与論調査(本日の『TBSニュースバード』)。情報収集能力のなさを露見させ「複数の情報がある」としか言えず、ただひたすら舌禍を招かぬよう緘口令を敷いただけの政府の対応のどこが評価できるのか。
●No.4126/2.11
「うれしいのが、」
の一言とブランド名だけで成る「金麦」の広告。もちろん壇れい氏というキャラクターの 力はあるのだが、ブランド力のある商品だけが放つ広告の魅力を感じさせる。しかし、この壇氏の笑顔にイライラするという声が女性たちから上がっているとか。世知辛い世、である。
●No.4125/2.7
「横浜駅。」
渋谷駅がリニューアルされ乗換が効率化されるそうだが、ではこの駅の分かりづらさは? JR東日本・京急・東急・相鉄・横浜市営地下鉄・横浜高速鉄道の各路線が集まるターミナル駅だが、路線表示だけでも、いま少し分かりやすくなるはずだと、降りるたびいつも思う。
●No.4124/2.6
「面舵いっぱい。」
「統一フェア ノッテコニッサン/試乗篇」CMだが、そもそもなぜ水兵かが伝わらない内に(上陸したという設定なの?)、こう言われても、と思いつつ言った本人が意味を分かっていない、というシュールさ。それより「面舵」は語彙貧困のターゲットに理解されるのか。
●No.4123/2.5
「夜活(よるかつ)。」
を取り上げた本日の「世の中面白研究所」。「東陽町」駅徒歩数分にある深夜に行列ができるパン屋さんや大人のフリーマーケット、24時間制スポーツジムに深夜営業のクリーニングまで。「活」と組み合わせた動きがいろいろあるが、最も活性化してほしいのは日本だ。
●No.4122/2.4
「僕の作った麻婆春雨を
 うれしそうに食べる君。」
と永谷園「麻婆春雨」のCM。40年近く前「私、作る人。僕、食べる人」という即席ラーメンのキャッチフレーズがあった。男女の役割見直しの論議を呼んだハウス食品工業のCMだが、これと比較すると隔世の感ありだ。“弁当男子”の時代、もちろん私も料理を作る。
●No.4121/2.3
「入口で携帯を預けると
 勘定を5割引くサービス。」
日本ではない。米国・ロサンゼルスのレストランの話だ(本日の『日本経済新聞』朝刊)。もちろん食事の際は食事に集中してほしいというメッセージだ。人はなぜ目の前の相手を無視し携帯電話を使うのか。私は会議でそれを特に感じる。何がコミュニケーション重視だ。
●No.4120/2.2
「電力、原発
 対策に1兆円。」
と本日の「日本経済新聞」朝刊。想定を上回る自然災害やテロ攻撃への備えだが、最初の「電力」を「暴力」と読んでしまった。それほど最近、この2文字が並ぶ。しかし暴力対策に1兆円注いでも日本人の狂暴化は止められない。少なくとも体罰と暴力を同一視する内は。
●No.4119/2.1

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