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"できる限り毎日更新"を基本にあらゆるメディアで、 あるいは群衆の中で出合った「気になる言葉」をピックアップ。 すべて123文字で綴った日本語論・日本人論である。
★123文字による簡潔な情報伝達の文章スタイルは「知的所有権登録 187441号」を取得しています。
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2012年9月分
「中秋の名月。」
は今年は、今日。旧暦の8月15日を指すものの、月の満ち欠けの間隔は必ず15日にならないので必ず満月ではないそうだが今日は満月。関東はご承知の通りの台風襲来と重なったが、通過が早く夜空を見上げるとギリギリ満月と遭遇できた。団子は買わなかったのだが。
●No.4034/9.30
「伊右衛門。」
「抹茶入り伊右衛門、はじまる。」のキャッチフレーズで開始されたCMで、イエモンの「イ」にアクセントを置かないナレーションの発音が気になる。「伊右衛門」の初回CMとは明らかに違う。厳重にブランド管理されたCMだが、発音を蔑にする点は局アナと同じだ。
●No.4033/9.28
「アフマディネジャド大統領が
 NHKとインタビューし。」
と昨夜のNHKラジオニュース。通常NHKは「NHKのインタビューに答え」と言うが、これまでの慣例を無視し誤った日本語を疑いもなく並べた。「ニッポン」にすら語頭にアクセントを置けず、あらゆる言葉を平板読みする鈍感さは、日本語を正しく扱う気すらない。
●No.4032/9.25
「2020年オリンピック・
 パラリンピックを日本で!。」
という横断幕が都内に目立つ。西五反田の目黒川に架かる橋にも掛かっていた。東京商工会議所機関誌「ツインアーチ」の巻頭インタビューはここ数回、オリンピック出場選手が続く。PRはいいがこれにも税金が使われている。NHKの番組宣伝同様、不可解極まりない。
●No.4031/9.24
「コスパ。」
とはコストパフォーマンスの略だが、これを知るか否かで日本人の世代が分かり、英語で書けるか否かで日本人の英語力を測定できる。果たしてコストパフォーマンスの英語正答率はどのくらいになるのだろうか。コスパと短縮するなら元の英語くらい正しく書いてほしい。
●No.4030/9.23
「福島にも来て
 くれるんですね。」
と火野正平氏に話しかけた食堂のママの寂しそうな笑顔が忘れられない(本日の『にっぽん縦断 こころ旅 火野正平 福島・宮城・岩手を走る』)。「(夫が)見つかった、ウチのがれきの中で」と話す女性の笑みの裏の大きな悲しみを思う。私は福島の友人を訪ねてもいない。
●No.4029/9.22
「もっとお客様の
 立場になって考える。」
と言うOL役の相武紗季に向かい「それ、い〜」と言う同僚役の言葉は、果たしてプロミスにとっていいのか。それまでお客様の立場をどう考えていたのか。そう思わざるを得ない対応は枚挙にいとまがないが、向こうにしてみれば「客もいろいろいる」という事だろうが。
●No.4028/9.20
「意図が伝わらなかった。」
舌禍を招いたり事実の隠蔽が分かると決まって人はこう言い繕う(本日の『NHKニュース』)。兵庫県川西市のいじめによる自殺問題で、学校側が「自殺を不慮の事故と説明したい」と遺族に持ちかけた件でも当の校長はこう釈明した。保身という行為の何たる嫌らしさ。
●No.4027/9.19
「TO GO.」
氣志團の綾小路翔氏が、ロサンゼルスのスタバで彼女がこの言葉(米国英語で『持ち帰り』)を使った思い出を述べている(『STARBUCKS ESPRESSO JOURNEY』)。日本のスタバでも使われているらしい。「持って帰ります」と言う私には関係ないが。 
●No.4026/9.18
「香るバブル。」
のキャッチフレーズを使った「モイスト・ダイアン(ボディソープ&ミルク)」。「バブル」は、もちろんバブル崩壊後数年間は使えなかったフレーズだろう。ターゲットも考慮した上で使える、と判断したに違いない。ただ「進香した」という駄洒落はやり過ぎだと思う。
●No.4025/9.17
「腹合わせ。」
と野田議員がよく言う。インターネットレベルでは殆ど見られない言葉だが、手元の「新明解国語辞典」(第三版)には、「向き合うこと」とある。「腹」と言えば「腹の探り合い」が浮かぶが、野田議員が「腹合わせ」をするには、探り合う前に「解散」と言うしかない。
●No.4024/9.16
「原発ゼロ。」
と言ったときの野田議員の言葉に重みが全くなく迷いが伝わった。人間が嘘を言う際の典型の如き雰囲気を感じた。建設中の原発2か所については軽く無視を決め込み、選挙目当てと言われても仕方がない唐突な発表だ。原子力の安全性を急ぐべきいま政争は見たくもない。
●No.4023/9.15
「百周年記念。」
と言うとき、以前は百の「ひ」と記念の「き」にアクセントを置いて複合語としたが、いまNHKアナは語頭にアクセントを置けないので、徳田章アナにして「百周年」、「記念」と分けて言う(昨夜の『きらめき歌謡ライブ』)。しかしこれは日本語といえるのだろうか。
●No.4022/9.13
「初観測を観測。」
と末田正雄アナ(本日の『私も一言!夕方ニュース』)。「初冠雪」の誤りだが、自分で気づかないのが第一おかしいし、周囲も気づかず訂正はなし。もちろんミスはあって当然だが、チェック能力の枯渇が嘆かわしい。局アナらの日本語への注意力が著しく低下している。
●No.4021/9.12
「シンガーソングライターとして
 原点の作品です。」
とノラ・ジョーンズの「カム・アウェイ・ウィズ・ミー」を紹介した昨夜の「SONGS」。「として」の後には限定を表す格助詞「の」が必要だがテロップにあるのに言わなかった。省いたという感覚すらないのだろう、本人もスタッフも。助詞の誤用が日本語に広がる。
●No.4020/9.9
「ぬる燗にして。」
とチェーン系居酒屋で頼んで「え、何すか? それ」と聞き返された経験を引き合いに微妙な機微の衰退を嘆いた本日の「朝日新聞」朝刊/春秋。「冷やで一杯」と言うとコップの水が出て文句を言うと「常温と言って」と返される。NHKアナが日本語を話せないのだから。
●No.4019/9.8
「白プリン。」
とは小田急江ノ島線「南林間」駅周辺で飲食店を営む方々が組織する「元気会」が生んだ地産地消のスイーツ。神奈川県大和市で100年も続く酪農家の牛乳から作られるが、馴染みの蕎麦処「TAGURU」さんで手にしたリーフレットで知る。都市部でもお店は頑張る。
●No.4018/9.7
「海外で活躍する選手が増えましたね。」
サッカー日本代表の所属チームを見てこう言うのはやめるべき時期に来ていると思うが、昨夜の日本対UAE戦でも試合前に聞いた。プロ野球の代表に対しても同様の言い方はやめてもらいたい。島国意識そのものだし、実際にもう海外への進出は注目すべき話題でもない。
●No.4017/9.6
「青柚(あおゆ)。」
「夏に向け徐々に大きく育ち緑の鮮やかさを増した柚子」をこう呼ぶと書かれた、とらやの「青柚の香」を食す。鮮やかな果実を思わせる緑(青柚)と黄(熟した柚子)の二層に分かれた練羊羹は、すっきりとした甘みが上品に舌に乗りこたえられない。夏でも熱い緑茶で。
●No.4016/9.5
「吹き出し。」
を数多く重ねた渋谷ロフトリニューアルの車内吊り。しかしそこに台詞はない。この空欄は、ここに台詞を入れた時点でツイートを連想させてしまう軽薄さをギリギリのところで回避する防御策であった。かつて広告手法の一つだった肉声のようなつぶやきは存亡の危機だ。
●No.4015/9.4
「声かけ。」
野田議員が就任1年、官邸入口での報道陣からの196回に対し、無言が64回(一昨日の『日本経済新聞』朝刊)。結局、野田政治の特徴はここに表れている気がする。“どじょう”は雑食のはずだが消費税反対の声に耳を貸さなかったため民主党分裂の余震はなお続く。
●No.4014/9.3
「青木まり子現象。」
書店に長時間いると便意をもよおすこの現象について「レック」VOL.3で紹介。私は図書館でも経験したが、紙やインクの匂いが副交感神経を刺激するなどいくつかの理由が考えられるという。現象の名が85年「本の雑誌」への投稿者名に由来するとは知らなかった。
●No.4013/9.2
「渇水対策本部。」
が昨日、関東地方整備局についに設置された(昨日の『NHKラジオニュース』)。しかし、降水記録がたった4日の8月にしてなお水不足が深刻ではない(らしい)裏には、利水技術の向上があるのか。3.11の後は思ったのに、水も大切にしなければ、と改めて思う。
●No.4012/9.1

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