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"できる限り毎日更新"を基本にあらゆるメディアで、 あるいは群衆の中で出合った「気になる言葉」をピックアップ。 すべて123文字で綴った日本語論・日本人論である。
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2012年6月分
「グーテ・デ・ロワ。」
仏語ではお茶会を「王様のおやつ」を意味するこの言葉で表現するそうだが、同名のラスクを本日、伊勢丹相模大野店特設売場で購入。さっくりと繊細な食感の後で、ほどよいバターの風味とグラニュー糖の甘味が口の中でとける。まえばしCITYエフエムを聴きながら。
●No.3970/6.30
「オマーン産たちうお。」
2014FIFワールドカップワールドカップ・ブラジル大会アジア最終予選B組のライバル、オマーンの名を近所のスーパーで発見。買わなかったのでこの魚の味は分からないが、アラビア半島の端に位置するこの絶対君主制国家と食卓を通じてつながっていたとは意外。
●No.3969/6.29
「洋楽は存じ上げない。」
と中倉隆道アナ(先週の『懐かしのポップストップ10』)。洋楽はへりくだる対象ではない。「いただく」の過剰使用よりましだが、いまアナウンサーの関心は、濫用してでも敬語・謙譲語を使い、いかに殊勝な印象を与えるかで、日本語の誤用なんて知った事ではない。
●No.3968/6.28
「塚越孝さん。」
ニッポン放送の元アナウンサーだったこの方の自殺の報に驚く。実は塚越さんは神奈川県川崎市の橘高校古典落語研究会で、交流のあった同市内の新城高校の落研だった私は、校内で彼の高座を見た記憶がある。もちろん当時から花形だったが、順風満帆の人生の陰に何が。
●No.3967/6.27
「192人。」
とは、先の東日本大震災で犠牲になった宮城県内の身元の分からない遺体の数(昨日の『列島リレーニュース』)。遺体から描いたという似顔絵と所持品、発見場所を県警のWEBサイトで公開しているとか。これだけの数の遺体が、いまなお孤独のなかでさまよう、悲痛。
●No.3966/6.26
「心から、心から、心から。」
と3回繰り返した民主党代議士会での野田さん(本日の『NHKラジオニュース』)。一体改革関連法案の賛成に向けたお願いだったが、この時期「心から」を消費税増税に向けて叫ぶことにまず違和感を覚える。諸課題山積のいま、やはりまだ審議も啓蒙活動も足りない。
●No.3965/6.25
「迷宮。」
と東京の渋谷駅(1日の利用客全国2位)が言われているかどうかは知らぬが、本日の「日本経済新聞」朝刊はこう書いて15年計画で予定される駅全体の大改造計画を記述。迷宮化の要因だったバラバラな鉄道各社の思惑が一つに集約され今回の発展的改造につながった。
●No.3964/6.23
「スクランブル。」
という言葉と、あるコピーを考えていて出合う。軍事用語では「緊急発進」を意味するが、この名が付く交差点も、卵料理もある。3者の関係性は分からないが、発動される際と青信号で渡る際と卵をかきまぜる際にある種の緊張感がある点が似ているな、などとふと思う。
●No.3963/6.20
「活〆。」
は一般的には「いきじめ、いけじめ」と読むが、「てんや」は穴子天丼(780円)のポスターにわざわざ「かつじめ」とルビを振る。いずれにしても少し残酷なこの方法に一般的な読み方の印象は悪かったのだろう。まっ、広告は何と読ませようと自由な無法地帯だから。
●No.3962/6.19
「35歳、おしゃれも、
 人生も白黒ハッキリ
 つけます。」
いつも気になる「Domani」のタイトル、7月号はこれ。「潔白『白』ワンピースvs腹黒『黒』ワンピース」をはじめ、あらゆる企画をテーマに無理やりこじつけるところが、いかにも広告っぽく、編集者の苦労が手に取るように分かる。井亀真紀編集長に興味津々。
●No.3961/6.18
「ジャムこばやし。」
旧軽井沢メインストリート沿いにあるこのブランドのジャムをお土産に頂く。栞に「一九四九年に(中略)亡命ロシア人に製法を教わった」とあるが、早速、ホットケーキを焼いて食す。約40種の中から選ばれた巨峰といちじくの味わいは上品な甘みで瑞々しく飽きない。
●No.3960/6.17
「都市鉱山。」
とは、使用済みの家電製品や携帯電話からレアメタル(希少金属)や貴金属を再利用する行為だが、その機運がしぼんでいる(本日の『日本経済新聞』朝刊)。肝心のレアメタル価格の下落に加え、携帯電話は悪用を心配し消費者が手放さないとか。我が家も例外ではない。
●No.3959/6.16
「私の責任の取り方は
 考えないといけない。」
野田さんとの会談を終えてハトがこう言ったそうだ(本日の『NHKラジオニュース』)。福祉制度に関するマニフェストが修正された場合だが、そもそも葬られた公約であるばかりか、日米関係を混乱に陥れて知らんふりだったこの男の言える台詞ではない。抹殺すべき。
●No.3958/6.15
「JT、NTTを逆転。」
と本日の「日本経済新聞」朝刊。時価総額でNTTを上回り、ホンダに肉薄してトヨタに次ぐ製造業2位も視界とか。上にいるのは東京三菱UFJとNTTドコモだ。禁煙の広がりにもめげず海外で煙草を売り、景気に左右され難い喫煙需要が経営を支える。ちょっと意外。
●No.3957/6.13
「山口がマウンドに送ります。」
と平川健太郎アナ(9日のプロ野球交流戦/巨人対西武4回戦)。アクセントと共に局アナが崩壊させている日本語の要素がこの助詞の使い方だ。もちろん「山口を」だが、日常会話でも気づいて言い直すこの種の間違いを、決して言い直さない。誠に呆れかえるばかりだ。
●No.3956/6.12
「雨が振る。」
と発音する気象予報士・佐々木聡美。そのうち「飴が振る」とでも言い出しそうだ。局アナの発音が日本人離れする昨今、気象予報士のアクセントは目を覆うばかりだ。これでも「言葉は変化するもの」か。しかし最近、夕方から局地的豪雨が突然訪れるので油断ならない。
●No.3955/6.11
「SPEEDI(スピーディ)。」
「緊急時迅速放射能影響予測ネットワークシステム」の略だが、最初、番組のテロップに「SPEEDIに」と出たときは「SPEEDYに」の誤りかと思った。しかしこのシステム、報道機関に公表されず少しもスピーディでないばかりか未だに扱い方を巡って謎が多い。
●No.3954/6.10
「昆辞苑。」
という開封部のあるシールが貼付された(株)くらこんの塩昆布を購入。シールを開けると「目からうろ昆」とあり「驚きの味にびっくりすること」と説明がある。さらに裏面にはレシピが付くが、このタイトルが「塩こん部長のチーズトースト」。この意気込みは楽しい。
●No.3953/6.9
「スターティングフィールドと
 コンパクトポジション。」
それがA・ザッケローニ・サッカー日本代表監督が基本として指示する言葉だそうだ(ブラジルワールドカップアジア最終予選B組・ヨルダン戦)。敵にボールが渡った時に最初の位置に戻り選手間の距離を空けない。組織的に試合を進められている理由はここにあったか。
●No.3952/6.8
「傘を引いてください!」
と何度も放送で注意されていた本日の東急田園都市線の乗客。傘を後方に付き出して気づかなかったか。雨天時、傘の先を斜め横に向けて歩く輩が多い。人への優しさに、絆の大切さに酔うのなら、まず自分の後ろを歩く人を気遣ってほしい。それができない割合が目立つ。
●No.3951/6.7
「今までとは違った
 形のプリン。」
と聞いた時どう思われるか。一般的な円錐台のプリンとは異なる形を想像されないか。これは浜松の「うなぎいもプリン」を紹介した筧利夫氏の言葉(本日の『はなまるマーケット』)だが、特段おかしな形ではない。何でも「カタチ」で間に合わせる日本語の乱用事例だ。
●No.3950/6.6
「98段。」
オフィスを同じタキゲンビルの5階から6階に移し、階段を使った場合の段数が80段から18段増えた。帰りはエレベーターを使うこともあるが、上りは基本的に6階まで階段を使う。単純計算で年間5万段は上り下りすることになる。最も安価で手軽なダイエット法だ。
●No.3949/6.5
「授業がきっかけになって、
 親の受診率の向上に
 結びつけたい。」
と昨日の「おはよう日本」。がん受診率向上を目指し予防のポイントをまとめた小中学生向け教材を独自に作成した東京・豊島区の話だ。この文章、1行目までは「親の受診率」が主語、3行目では豊島区が主語になってしまっている。最近この種の杜撰さがとみに目立つ。
●No.3948/6.2
「午後の紅茶 おいしい無糖。」
のCMのテーマは「紅茶とおにぎりは合う」。もちろん蒼井優ちゃんは可愛いしストレートなメッセージでよいのだが、気になるのは、ここで多数握られる“おにぎり”だ。CMの常道ではあるものの、あまりに形よく見せているので非現実感が漂いシズル感が高まらない。
●No.3947/6.1

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