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"できる限り毎日更新"を基本にあらゆるメディアで、 あるいは群衆の中で出合った「気になる言葉」をピックアップ。 すべて123文字で綴った日本語論・日本人論である。
★123文字による簡潔な情報伝達の文章スタイルは「知的所有権登録 187441号」を取得しています。
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2012年5月分
「金子先生が
 持ってきて
 いただいた。」
と八嶋智人氏(本日の『はなまるマーケット』)。義母に「絵をやっていらっしゃる」と尊敬語を使う程だから、この男の場合、日本語の乱れ以前だ。いま芸能界には「いただく」病が蔓延する。つまり尊敬語を使い分けられないから「いただく」を尊敬語に多用するのだ。
●No.3946/5.31
「公開聴取。」
の場での菅直人前首相の発言に当事者意識の不足という一面があったかもしれないが、例えば「事故は日本の病根を照らした」という発言が責任逃れかと言えば違う。「識者」と称される方々は常に"批判"を前提とする。現地視察の是非もデメリットばかり語られている。
●No.3945/5.29
「今日もお元気で!」
と言えば「おはよう日本」のキャスター・阿部渉アナの締めの言葉だが、東日本大震災以来、それまでの元気いっぱいの口調を、努めて静かに抑えめにしていたが、気がつくとここ最近、以前の元気さを取り戻している。世間はそんな空気だろうか、私は被災地を知らない。
●No.3944/5.28
「翼をください。」
を兵庫県川西市の母校の小学生達と合唱した松下奈緒氏(昨日の『SONGS』)。作詞が山上路夫、作曲が村井邦彦という当時の歌謡曲を支えた黄金コンビによる曲の偉大さ。もちろん私も中学生時代に歌ったが、あれから40年以上を経てなお歌い継がれる凄さに敬服。
●No.3943/5.27
「『ずつ』と
 『づつ』。」
ある著名なWEBサイトで「少しづつ」という記述を見つけた。しかし、これだけ日本語文法が根底から崩れている現状で、こんなことはどうでもいい、とさえ思える。それより深刻なのはアクセントの崩壊、助詞の崩壊、敬語の崩壊だ。日本語は非言語化の一途をたどる。
●No.3942/5.26
「実習生。」
という名札の付いた某化粧品ブランドの販売員に「何ヶ月で実習生を卒業するの?」と訊ねると「明日なんですけど3ヶ月です」という返事。商品知識はあって淀みなく説明できるが、何というか「間」のようなものがない。それが客の反応を探るということかもしれない。
●No.3941/5.25

※いまはそんな時期。
「波平像の毛。」
田園都市線「桜新町」駅前の波平像の毛が2度にわたり抜かれたと昨夜のNHKニュース。根底には都市のストレスか。それに耐えられぬ心をつくったのも都市で、他者を傷つけてそれを解消する人間をも都市は育て、いまその恐怖と共に私たちは都市で生きねばならない。
●No.3940/5.24
「アップルに巡る動き。」
米マイクロソフトのS・バルマーCEOの来日に絡めライバルとの競合状況をこう語った近田雄一アナ(一昨夜の『Bizプラス』)。もちろん「アップルを」だが、かくの如くいま助詞が乱れまくる。「言葉は変化するもの」と言うが助詞に規則がない言語は言語なのか。
●No.3939/5.23
「634。」
と言えば、もちろん東京スカイツリーの高さを示す数字だが、「そのテープカットをする王貞治さんの生涯長打率が0.634」と徳光和夫さんが披露(昨夜の『週刊ジャイアンツ』)。しかしこのホームラン王は、どこまで伝説を作ればいいのだろう。あまりに出来過ぎ。
●No.3938/5.22
「(オークスに)ふさわしい
 ゲストをお越しいただき
 ました。」
と優木まおみ氏(昨日の『みんなのKEIBA』)。当然「ゲストにお越しいただき」が正しいが、これは別にタレントだからではなく今最も日本語が怪しい局アナも当然ながら助詞を乱している。「言葉は変化するもの」と言うが助詞に規則がない言語が言語と言えるか。
●No.3937/5.21
「すぐドクターに呼んでもらって。」
と自身の「良性発作性頭位めまい症」の発症時を語った澤穂希選手のこの言葉は当然「ドクターを」が正しい(本日の『Going! Sports&News』)。いま日本語の助詞が乱れまくる。「言葉は変化するもの」と言うが助詞に規則がない言語が言語と言えるか。
●No.3936/5.20
「打つ準備をしていない。」
と本日の巨人・ソフトバンク戦中継で、落合博満氏が最近の打者の構えを指摘。投手が球を放す前から打つ準備ができず手元に来て初めて反応する、という説明の深さは他の解説者では真似ができない。もう一人の解説者である梨田昌孝氏さえ呆れるしつこさではあったが。
●No.3935/5.19
「ジャマトンチュー。」
沖縄では、本土の人を指す「ヤマトンチュー」の代わりにこの言葉を使うことも(昨日の『日本経済新聞』朝刊/春秋)。理由は言うまでもない。民主党及びハトの罪は重いがマスコミはこの男をただ面白がるのみだ。「朝まで生テレビin沖縄」の視聴率は低かったとか。
●No.3934/5.16
「京川舞。」
なでしこジャパンの新星として知られる彼女が、左膝負傷のため全治6か月でロンドン五輪絶望。なでしこの中でも人気急上昇だっただけに神の仕業としか思えぬ。天才だからこその試練か。18歳には過酷だが、もっと強くなれ、と。まるでスポーツ漫画のような筋書き。
●No.3933/5.15
「フランス。」
最近、大統領選で話題を集めたこの国に郵便物を送ったのだが2か月経っても届かない。日本への郵便物も度々遅れる。また、この国に住む妻の妹に送られてくる日本からの荷物は度々開封されて届く。そして、歯科をはじめこの国の諸サービスを日本と比べてはいけない。
●No.3932/5.14
「空が暗くなる。」
という原稿の一節を、佐藤龍文アナは音階の「ソラ」のアクセントで読んだ(本日の『ニュース7』)。だからもうNHKアナ(民放は論外)の発音は小学生に聞かせられない。つまりNHKアナは基本的に文頭にアクセントを置かない意識で全ての言葉を発しているのだ。
●No.3931/5.13
「ツバメ。」
が都市部を中心に減少傾向にあると日本野鳥の会(本日の『NHKジャーナル』)。昆虫や土壌の減少が一因とか。同会ではツバメやその巣を見た場合に誰でも自由に参加できる調査を実施中だ。ツバメの巣を鳥インフルエンザと結びつける現代、今日からバードウイーク。
●No.3930/5.10
「復活。」
本日のキヨスクのPOPによると東スポのヘッドラインは「アパパネ復活」、ゲンダイは「小沢完全復活」。後者はやめてほしいが、前者はスターホースの力走を夢見る。ただ小沢裁判控訴で今日もハトはコメントを発したが、この復活は間違いなくマスコミの罪悪である。
●No.3929/5.9
「次は音(ね)の治療。」
と歯科医の受付で言われ聞き返していた患者さんが実際にいた。もちろん「根の治療」と言っているのだが、全てのアクセントが平板化する現在、特別視すべきでないと思っても、日本語の持つ意味が枯渇化し敬語を含め話し手の言葉の選択能力が退化しているのは確かだ。
●No.3928/5.6
「連れ去り。」
離婚に絡む一方の親による子どもの連れ去りを取り上げた本日の「報道特集」。もちろん原因は複雑だろうが、根源的に言葉すら発しない日本人の根本的なコミュニケーション欠如があると思う。そして多方面で見られる狂暴化だ(DVD防止法の悪用も問題ではあるが)。
●No.3927/5.5
「卒業後、正社員に就けるのは
 大卒女性の6割、高卒女性の4割。」
と本日の「日本経済新聞」朝刊/やさしい経済学。そして、キャリアの見通しが立ち難い非正規雇用の方が晩婚との指摘。一方、出産後に働ける女性ほど婚期は遅れる。したがって少子化傾向が進む。正にアッという間に変わってしまった日本の終身雇用、日本人の結婚観。
●No.3926/5.4
「巨人はこの回でしょうね。」
と同点の10回、3番からの打順で解説する。ボールスリーで「フォアボールはいけません」と警告する。3対0の後半戦で「もう1点もやれません」と感想を言う。追い込まれた選手に「ボールを振らないことですね」と助言する。素人でも言える解説があまりにも多い。
●No.3925/5.2
「堀北真希が都会っ子ぽくない。」
朝の連続テレビ小説「梅ちゃん先生」における彼女の役柄をそう語った、30代と思しき4人連れ男性の一人。この女優が田舎っぽいか否かが問題なのではない。戦後の東京・蒲田を都会と考える認識に誤りがある。恐らく水田も多かったろうし貧しさは現代の比ではない。
●No.3924/5.1

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