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"出きる限り毎日更新"を基本にあらゆるメディアで、 あるいは群衆の中で出合った「気になる言葉」をピックアップ。 すべて123文字で綴った日本語論・日本人論である。
★123文字による簡潔な情報伝達の文章スタイルは「知的所有権登録 187441号」を取得しています。
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2012年4月分
「お父さん、お母さん。」
先日の「はなまるマーケット」で関ジャニ∞の錦戸亮氏(27)は自らの父母をこう呼んだが、最近は珍しくない。以前この種の言葉遣いは(大人になれない少しおバカな感じを出す)お笑いの領域だったが既に市民権を得つつある。これこそが日本語と納得して生きねば。
●No.3923/4.30
「原発関連。」
これまでこのように単語が2つ続く場合は、「関連」の「か」にアクセントを置いて4文字の言葉として発音するのが普通だった。「近隣住民」などの語(『住民』の『じ』にアクセント)である。先日の「NHKジャーナル」で坂本朋彦アナは、この2語を分けて発音したが、いまアナは全員こう発音する。
●No.3923/4.29
「9人の清水が1点リード!」
本日の清水エスパルス対FC東京戦で2選手の退場に追い込まれた清水が、高原選手のドリブルと高木俊幸選手の思いきりのいいシュートで何と先制。後は9人で守り切った。清水には「あきらめない」。東京には「油断」。まるで人生を教えられたかのような試合だった。
●No.3922/4.28
「こんにちは。」
と歯科衛生士が呼び、診察室に入ると歯科医師はじめ全員が挨拶をする。最近の歯科医院では普通の光景だ。しかし、当の患者は無言。これも現代では驚くに値しない。もちろん、我がマンションでも、挨拶が返されない機会が多い。そして挨拶をしない人間が量産される。
●No.3921/4.27
「クリームチーズ。」
がフランスにはない、と里帰りの日本で買い占めていった妻の妹。ご存じ、牛乳に生クリームを加えて作る非熟成タイプのチーズだが、ネット上にも「クリームチーズなんてないよこの国には」なんて言葉が見つかるほど、チーズ大国・フランスにこのチーズはないらしい。
●No.3920/4.24
「ホームを
 スマホを見ながら
 歩かないでください。」
という構内アナウンスをなぜ駅ではしないのだろう。「ホームを走らないでください」と言えるのなら、これだけ接触事故が多い今はスマホの濫用を指摘すべきではないか。混み合う場所でのキャリーバッグ使用も、他者が見えない車内化粧と同じだがアナウンスすべきだ。
●No.3919/4.23
「猫背。」
を取り上げた「メトロポリターナ」(4月号)の「metro’s 診察室」。猫背の癖は背骨を支える「抗重力筋(腹筋・背筋)」の衰えにつながる。最近の若い女性達を見ていると「えっ!」と思うような猫背で歩く割合が多い。背筋を伸ばせば気持ちが晴れやかになる。
●No.3918/4.22
「バイトブロック
 ちょうだい。」
と歯科医が衛生士に言うので何かと思えば「Bite(噛む) Block(かたまり)」で、上下の歯の間にはさみ治療中に口を開け続ける行為を助ける器具だった。歯科医院も新人研修中で、唾液をバキュームでやたらと吸引されるが新人なので実際は全く吸引されない。
●No.3917/4.21
「全日空が終わったら
 新橋の蕎麦屋に行くか。」
新入社員達が現場に出始める時期だ。この言葉は、電車内で聞いた二人連れの先輩社員のものだが、変哲もない讃岐蕎麦屋ながらいつも入店する、と言う。世の中ではこんな会話や助言があふれている事だろう。そう言えば、五反田駅でもメモを取る新人駅員の姿があった。
●No.3916/4.18
「自虐ネタ。」
女子会ではこれが必須と心理学者の植木理恵・慶応大学理工学部講師(本日の『こうせつと仲間たち』)。妻が催す女子会に無理やり参加する私は逆にいじめられるが、無論、私がいる時点で真実の女子の姿はない。女子だけの忘年会は「絶対見ない方がいい」と言われた。
●No.3915/4.17
「モーレツ。」
と言って「いま台風のときしか使いませんね」と山本志保アナ(本日の『世の中面白研究所』)。小堺一機氏が即材に「オー、モーレツなんてあった」と言ったが、この丸善石油のCMも遠く去ったいま、確かにこの言葉は死語化の過程にあるか。"猛烈価格"って見ない。
●No.3914/4.16
「When the night has come.」
And the land is darakで始まる「Stand By Me」の切ない歌詞が、青空の下を家族で走るホンダ・ステップワゴンのCMソングに似合うとは思えないのだが。単になじみのある曲だから、みんな英語なんて分からないから使った、とは思えないのだが。
●No.3913/4.14
「慎じてる。芯の一発!」
巨人-中日3回戦のスタンドで(恐らく)阿部慎之助ファンの女性が掲げていたメッセージ。「芯の一発」はなかなか考えた表現だ。本日のDeNA戦ではその一発が一挙に2発も。やっと調子を出してきたジャイアンツの4番、いつの間にか風格まで出てきた感じがする。
●No.3912/4.13
「分かりません。」
と北朝鮮のミサイル発射が遅れた理由を訊ねられて、李鍾元・早稲田大学教授が一言(本日の『NHKジャーナル』)。訊く方も訊く方だと思う。経済評論家が景気を予測できない以上に北朝鮮関係の評論家は北朝鮮が分からない。分からなくて当然なのに、なぜしゃべる。
●No.3911/4.12
「かどや製油。」
ごま油で有名なこの会社が西五反田にあることを、不覚にも五反田商店街発行のフリーペーパー「五反田」で知った。この街にも白木屋百貨店(28年開業)があり、「カサブランカ」なるダンスホールで踊ったなど、小澤二郎代表取締役社長の五反田回顧談が楽しかった。
●No.3910/4.11
「大いに進んだ。」
経団連作成の政策検証の原案でAランクとされるこの言葉は一つもなかった、という(本日の『日本経済新聞』朝刊)。「震災からの早期復興」はCだ。民主党の責任は確かに大きいが、ねじれ国会の影響もある。いま、最も早く進めたいなら橋下さんを首相にすることだ。
●No.3909/4.10
「徳永さんもお高い声なので。」
と先輩・徳永英明氏に向かって言った岩沢厚治氏(7日の『MUSIC FAIR』)。言葉は変化するもので「乱れる」という言い方自体がおかしい、とする立場もある。では、日本人は日本語を操る能力が低下している、と言いたい。ステレオタイプ化する語彙の枯渇も。
●No.3908/4.9
「イースターエッグ。」
「春分の日の後の最初の満月の次の日曜日」と決められているらしきイースターの本日、ちょうどフランスから帰国している妻の妹からもらったこの卵を玄関先に花と共に飾る。ソフトや書籍・CDなどに隠された画像などもこう呼ぶらしいが、日本への浸透度は高まるか。
●No.3907/4.8
「メガネ型端末。」
をグーグルが開発とか(昨夜の『Bizプラス』)。カメラやマイクを搭載し視界と関連する情報がテキストで現れる。恐らく、電車との接触事故はさらに激増し、路上の衝突も増加するだろう。そして人と人のコミュニケーションは確実に減少する。さて、それで頭脳は?
●No.3906/4.7
「おバカタレント。」
と言うが、「いただく」ばかりで敬語を話せず、主要都市の所在地が分からず、首相の名も知らない普通のタレントをどう評価すればよいのか。日本人の学力低下を認め「おバカ」の基準を下げたか。「寄席」を「きせき」と読むアナを含め「普通」の水準は下がり続ける。
●No.3905/4.6
「浮かれすぎだった
 フジテレビの入社式。」
なる見出しで、SMAP・草g剛の司会、祝辞にさだまさし、さらに郷ひろみの「2億4千万の瞳」の熱唱VTRという演出を揶揄した昨日の「日刊ゲンダイ」。テレビ局ってここまでやるんですか、という疑問に日テレは「ウチは芸能人なしで至って地味」と必死に弁護。
●No.3904/4.5
「人にやさしい放送。」
というステレオタイプなスローガンをあえて掲げるならNHKよ、字幕放送だけでなく人の心を考えたインタビューも行ってほしい。しかし参議院総務委員会でのNHK平成24年度予算審議中継を聞いていると、問題の殆どが“お役所主義”に行き着くとつくづく感じた。
●No.3903/4.4
「アクセント辞典をもち、
 間違ったアクセントは
 周知徹底。」
と松本正之NHK会長。これは現実とかけ離れた詭弁だ。国会で山崎力議員の質問に答えたものだが、まず山崎議員の視点に敬意。インターネット上でこれだけ揶揄されているアナウンサーや記者のアクセントが、マスコミで全く問題視されないのは明らかなテレビ擁護だ。
●No.3902/4.3
「スマートフォンを見ながら歩いていた。」
本日18時前に東京駅で「電車とお客様の接触事故」があり山手線内回りが止まったが、駅アナウンスはこの「お客様」の前に(もしそうであれば)標題の言葉を入れるべき。スマホはホームの混雑を助長し、障がい者を含む乗客の進行を妨げ、接触事故を増加させている。
●No.3901/4.2
「NHKは誤報が多い。」
と国会で片山さつき議員が批判。また「民放と比べて高給」とも指摘した。誤報も多いが、言い間違い、不適切なアクセント、低水準の日本語のミスなど、アナウンサーの質の低下を高給との比較で糾弾してほしい。この質疑では結論が出なかったが、そうしないでほしい。
●No.3900/4.1

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